やったぜ!ニポン!
やったーーー!!バンザーーーイ!!バンザーーーイ!!‥‥ってワケで、26日にアラブ首長国連邦ドバイのメイダン競馬場で行なわれた「ドバイワールドカップ」で、ニポンから参戦したヴィクトワールピサが優勝、トランセンドが2着と、ニポンの馬が奇跡のワンツーフィニッシュを炸裂させたーーー!!
「ドバイワールドカップ」は、アメリカの「ケンタッキーダービー」や「ブリーダーズカップクラシック」と並ぶ世界最高峰のダートレースで、優勝賞金は600万ドル(約4億8600万円)、2着でも200万ドル(約1億6200万円)、賞金総額は世界最高の1000万ドル(約8億1000万円)という、文字通り世界一のダートレースだ。これまで、ニポンの馬は何度も挑戦してたけど、2001年にトゥザヴィクトリーが2着に入賞したのが最高で、まだ優勝は一度もなかった。
だけど、今回は、ニポンから参戦した3頭のうち、ライアン・ムーア騎手が騎乗したブエナビスタは8着に敗れちゃったけど、ミルコ・デムーロ騎手が騎乗したヴィクトワールピサが優勝、藤田伸二騎手が騎乗したトランセンドが2着と、あまりにもワンダホーなワンツーフィニッシュを決めてくれた。まるで、シューマッハ兄とバリチェロによるフェラーリのワンツー、いや、今で言うと、ウェバーとベッテルによるレッドブルのワンツーをホーフツさせるような素晴らしい結果で、あたしは、何度も何度も号泣しちゃった。
だって、ブエナビスタが敗れちゃったのは残念だったけど、ずっと応援してきたヴィクトワールピサが優勝した上に、「男シンジ」が2着を決めてくれただなんて、1年間、「エヴァンゲリオン予想」を楽しんできたあたしにとって、これ以上はないほどの嬉しい結果だった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、26日に開催された第16回の「ドバイワールドカップ」だけど、ゲートが開いていっせいにスタートすると、最初から飛ばしてハナを取ったトランセンドとはウラハラに、ブエナビスタとヴィクトワールピサは最後方につけた。世界から集まった強豪たちを相手に、「逃げ」だの「差し」だのって、こんなにもジャパンな競馬が通用するのかと、あたしは不安になった。だけど、ハナを取ったトランセンドは、まるで「男シンジ」の頭の中に「逃げちゃ駄目だ!逃げちゃ駄目だ!逃げちゃ駄目だ!」って言葉がエンドレスで流れてるかのように、先頭を走りながらも抑え気味にレースを進めてく。最後のパワーを残した走りだ。いいぞ!男シンジ!
一方、最後方のブエナビスタとヴィクトワールピサも、ジワジワと馬群に迫ってチャンスをうかがってる。そして、2コーナーから向こう正面に入ったとこで、ヴィクトワールピサが外からグングン上がってきた‥‥ってワケで、ここから先は、実際のアナウンサーの実況でどうぞ!
「さあ残り最後の直線400メーターに入るところ、トランセンドが先頭だ、日本のトランセンド先頭、そしてヴィクトワールピサが2番手、日本の2頭が先頭2番手だ、ブエナビスタは馬群の外、今、馬を外に出そうとしている、300を通過、さあ!ヴィクトワールピサだ!ヴィクトワールピサ!トランセンド!日本の2頭だ!先頭2番手!トライスオーバー、外からジオポンティーが来る!ジオポンティーが来る!しかしヴィクトワールピサだ!トランセンド!あと100だ!がんばれ日本!ヴィクトワールピサ!トランセンド!日本のワンツーなるか!ヴィクトワールピサ!トランセンド!日本ワンツーーー!!‥‥やりました!ヴィクトワールピサ!夢を追い、夢を叶えたヴィクトワールピサ!」
ああ~!もうダメだ!何度観ても、こうして文字にして書いてても、「あと100だ!がんばれ日本!」のとこで涙腺のダムが決壊して、あとはゴールまで号泣しちゃう‥‥ってワケで、痒いとこに猫の手が届く「きっこの日記」としては、今回の「ドバイワールドカップ」をまだ観てない人のために、ちゃんと映像を紹介しときます→http://www.youtube.com/watch?v=BDwNduibQ6w
‥‥そんなワケで、感動の余韻が残る中で、優勝したヴィクトワールピサの角居勝彦調教師とミルコ・デムーロ騎手、2着になったトランセンドの安田隆行調教師と藤田伸二騎手のコメントを紹介する。
角居勝彦調教師 「大きな地震と津波で暗い感じになっている日本を元気づけられる勝利だと思う。直線で先頭に立つのが早かったので、残ってほしいという気持ちだった。本当にうれしい」
ミルコ・デムーロ騎手 「勝利は信じられない。向正面でペースが落ち着いたので、先頭を取りに行った。直線がすごく長く感じた」
安田隆行調教師 「2着で悔しいが、よく頑張ってくれた。直線を向いた時はいけると思った」
藤田伸二騎手 「直線を向いて、手前を変えた瞬間、いったと思った。ヴィクトワールピサとやり合っている時は勝ちたかったが、ゴールした瞬間は日本馬のワンツーでよかったと思った」
「男シンジ」は、当日、ホテルから競馬場へ出発する前にアップしたブログで、「気持ちも乗ってきたし、日の丸掲げれるようベストを尽くしたいと思います」って書いてたけど、ホントにやってくれた。レース後のコメントのように、2着だったことは悔しいだろうけど、やっぱり「ゴールした瞬間は日本馬のワンツーでよかったと思った」って言葉に嘘はないと思った。
今回の大震災で、国内はもとより、世界各国の映画スターやミュージシャン、スポーツ選手などがニポンにエールを送ってくれてて、莫大な義援金も送ってくれたりしてる。そして、世界で活躍してるニポン人選手たちも、海外の試合の中で、ニポンにエールを送ってくれてる。あたしは、ニポン人としてとっても嬉しいし、とっても感謝してる。だけど、こんなこと言っちゃアレだけど、ニポン人の芸能人とかの中には、大々的に宣伝をして、テレビカメラまで呼びつけて、大ゲサに支援活動をしてる人もいる。こういうのを見ると、何だか自分のイメージアップのために震災を利用してるみたいに見えて、ウサン臭く感じちゃう。
だから、あたしは、今回の「ドバイワールドカップ」でのニポンの馬のワンツーには、心の底から感動した。世界の強豪を相手にして、最初からハナを取って走り切ったトランセンドにも、最後方から一気にトップへ躍り出たヴィクトワールピサにも、泣いても泣いても泣き足りないほど感動した。
それで、昨日は、世界一のダートレースでのニポンの馬のワンツーっていう奇跡が起こったから、今日の阪神競馬場で開催されたG1、「高松宮記念」は、去年の優勝馬のキンシャサノキセキが「2連覇」っていう奇跡を起こしてくれると思って、単勝を500円、1点だけで勝負した。ずっと気になってた使徒サンダルフォンや芦毛マニアにはたまらない外国馬のシンボリグラン、底力を見せてくれそうなエーシンフォワードなど、いつもなら手を出しちゃいそうな馬が何頭もいたけど、疎開先でノンキに競馬の予想もやってられなかったので、今日は1点だけ、キンシャサノキセキに決めた。
そしたら、ミゴトにキンシャサノキセキが勝った。3番人気だったから単勝は450円しかつかなかったけど、あたしの500円は2250円になった。疎開先でお金がないあたしにとって、これは貴重な配当だ。ホントなら、競馬を楽しんでる金銭的余裕なんかないんだけど、競馬用の銀行口座に2000円だけ残ってたから、そのうちの500円だけ勝負してみたってワケだ。そして、それが、4倍以上になったんだから、結果オーライとはこのことだ。
‥‥そんなワケで、「ドバイワールドカップ」でニポンの馬が初めて優勝した2011年3月26日は、ニポンの競馬界にとって記念すべき日になった。それも、3月11日に大震災が起こった2週間後なので、その感動もヒトシオだった。がんばった馬や騎手、調教師たちの努力だけじゃなくて、実況アナの「がんばれ日本!」ていう言葉が、決して大ゲサじゃなく、心に響いた。そして、今夜は、今シーズンのF1の開幕戦、オーストラリアGPだ。ニポンの小林カムイだけじゃなく、すべてのチームが「がんばれ日本!」のメッセージを背負って走ってくれるハズだ。だから、あたしは、疎開先の映りがイマイチの小型テレビで、山奥から応援しようと思ってる今日この頃なのだ。
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