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2011.04.24

ひとり反省会

今日の競馬は、もちろん「皐月賞」がメインだけど、あたし的には、ひそかに応援してるネコパンチが東京の10R、「メトロポリタンS」に出走するのと、今日から5レースぶんの1着を予想する「WIN5」がスタートするのと、東京の12Rが被災地支援競走だってことで、バタバタと忙しかった。結局、10Rはネコパンチの複勝を100円買って、メインの「皐月賞」は、1番、17番、18番の3連単を6通りと、中山から府中へ開催地が変更になったってことから、「ナカヤマナイト(中山無いと)」を絡めた3連複を2点、弱気のワイドを3点の合計1100円、あとは、12Rを枠連で3点、「WIN5」を2点、ぜんぶで1700円の勝負だった。

金額は少なくても複数のレースを買ってたから、あたしのワクワク感も上昇してて、3時から競馬の放送を見始めたら、すぐに始まった「メトロポリタンS」で、ネコパンチががんばって2着に入った!複勝の配当は280円だったけど、1点だけ買っての的中だから、こりゃあサイサキがいい!‥‥って喜んだのもトコノマ、あとはすべてカスリもしない文字通りの「全滅」だった。特に、あれほど完璧なコジツケ予想をして自信マンマンだった「皐月賞」は、1着がオルフェーヴル、2着がサダムパテック、3着がダノンバラードで、あたしの予想した3頭は、9着、10着、16着っていうナサケナイザーな結果だった。

オトトイ、ツイッターをしながら「皐月賞」のことを考えてたら、ふと、ドリームジャーニーのことが頭に浮んだので、あたしは、「ナニゲにドリームジャーニーの弟が来そうな気がする」ってつぶやいたんだげど、それっきり、オルフェーヴルのことは考えなかった。で、こんな結果になっちゃったんだけど、あたしは、優勝したオルフェーヴルについて、そんなに注目してなかったから、漠然と「ドリームジャーニーの弟」って思ってただけで、それ以上は深く考えてなかった。だけど、1着でゴール板を駆け抜けたオルフェーヴルを見て、2年前の「有馬記念」でのドリームジャーニーの姿が蘇って来て、大変なことに気づいちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、競走馬の場合は、お母さんがおんなじで、お父さんが違う兄弟や姉妹のことを「半兄」「半弟」「半姉」「半妹」って言う。そして、これと区別するために、お母さんもお父さんもおんなじ兄弟や姉妹のことを「全兄」「全弟」「全姉」「全妹」って言うんだけど、ドリームジャーニーとオルフェーヴルは、お母さんもお父さんもおんなじなので、「全兄」と「全弟」ってことになる。ま、「半」でも「全」でも、どっちにしても、兄弟であれば「お母さんはおんなじ」ってことで、何であたしはココに気づかなかったのかー!!‥‥って思った。

だって、ドリームジャーニーのお母さんはオリエンタルアートで、オリエンタルアートと言えばメジロマックイーンの子供だからだ。つまり、ドリームジャーニーの弟であるオルフェーヴルも、メジロマックイーンの血を引いてる馬だったのだ。予想してる段階で、ココに気づいていれば‥‥ってワケで、あたしが何を言いたいのか、それは、オトトイの日記で展開したコジツケ予想が、あと一歩だったってことだ。オトトイの予想は、石川喬司先生からいただいたメールの内容と、JRAの「皐月賞」のCMの「ミホノブルボン」とのシンクロから発展させたものだったけど、ここまでは正解だった。だけど、「自粛ムード」から「被災地の復興」へと持ってたのが間違ってたのだ。

あたしが疎開に持ってきた唯一の本が、石川先生の「ターフの誘惑」(廣済堂)だ。正確に言うと、いつも持ち歩いてる俳句の歳時記も持ってきたけど、読み物としての本は「ターフの誘惑」だけだ。これは、「東京新聞」の金曜日の夕刊に、93年の春から2年間、「ターフ百景」として連載されてた競馬エッセイをまとめたもので、「百景」と言いながら「101話」ある。どのエッセイも深くて面白いので、何度読んでも楽しめるし、1話が2~3ページと短いので、ちょっとした時に、パッとひらいたページを読むことができる‥‥ってワケで、この本の45話に、今回の「皐月賞」の答えがあった。

「ターフの誘惑」の45話は、現役を引退した競走馬の中から、「名馬の殿堂」入りをさせる馬を1頭だけ選ぶ話で、JRAの顕彰馬委員会の12名の委員の1人である石川先生も参加してるから、ようするに「裏話」ってことだ。で、当時の対象期間内に引退した13頭のG1勝馬の中で、「原則としてG1競走を3勝以上」っていうラインをクリアしてたのは、ニシノフラワー、ミホノブルボン、メジロマックイーン、ヤマニンゼファーの4頭だけだった。それで、石川先生を含めた12名の委員で話し合った結果、メジロマックイーンが「名馬の殿堂」入りを果たした。

だけど、競馬ファンの中には、この結果を不満に思った人もいた。もちろん、メジロマックイーンが選ばれたことを不満に思ったんじゃなくて、ミホノブルボンが選ばれなかったことを不満に思ったのだ。エッセイの中で、石川先生は、次のように書いてる。


「若いファンにとっては、なぜミホノブルボンが選ばれなかったのか、不満に思う向きもあるだろうなあ、と考えていたら、案の定、このニュースが発表されたあと、わが家に何人かから問い合わせ電話があった。」


このあと、これまでに殿堂入りした歴代の顕彰馬や過去の選考について、選考委員ならではの興味深い話題が続き、まとめとして、委員の1人、元調教師の稲葉幸夫さんの言葉を紹介してる。


「私のところのタケホープは、ダービーでも菊花賞でも天皇賞でもハイセイコーに勝ったのに、残念ながら顕彰馬にはなれなかった。でもハイセイコーは≪話題性、大衆性において中央競馬の発展に特に貢献があった≫という規定にふさわしい馬で、牧場に帰ってからもいい産駒を送り出してタケホープを負かしたので、いまでは納得しています。そういう意味でも、ミホノブルボンにはぜひ素晴らしい子供を作って、再び名声を高めてもらいたい」


そして、石川先生は、次のように結んでる。


「ミホノブルボンの殿堂入りが見送られた背景には、そうした期待もこめられているのである。戸山為夫という名伯楽に徹底的に鍛えぬかれて「素質と訓練の結実」の見事さでファンを酔わせた同馬が、種牡馬としてこれからどんな成績を残すか、きわめて興味深いものがあるといえよう。」


‥‥そんなワケで、オトトイの日記で紹介した石川先生のメールには、石川先生に日本ダービーの新聞広告の出演の話があったことと、それがコンペで負けてしまってボツになったことが書かれてた。そして、あたしは、「広告」→「CM」→「ミホノブルボン」っていう流れでコジツケ予想を展開したんだけど、ここから、ミホノブルボンのお父さんの「マグニテュード」→「被災地の復興」っていう方向に行っちゃったのが間違いだったのだ。

この時に、「ターフの誘惑」の45話を思い出してたら、「ミホノブルボンを選ばずに、メジロマックイーンを殿堂入りさせた12人の中の1人が石川先生」ってことから、今回の石川先生の新聞広告のボツ話が、まるで、20年近くも前に殿堂入りを逃したミホノブルボンのリベンジのようにも思えてくる。そして、20年近くも前のミホノブルボンの落選と、今回の石川先生のボツ話とがシンクロしてたワケで、そうなると、ミホノブルボンを破って殿堂入りしたメジロマックイーンこそが、今回の「皐月賞」の勝馬のヒントだってことが導き出されてた。つまり、最大のヒントは「メジロマックイーンの血を引く馬」ってことで、それが、ドリームジャーニーの弟であるオルフェーヴルだったのだ。

今回の「皐月賞」では、メジロマックイーンの血を引く馬は、オルフェーヴルとフェイトフルウォーの2頭だけだったから、ここから、さらにコジツケ予想を展開してけば、きっと今回の勝馬、オルフェーヴルにたどり着いてたと思う‥‥ってワケで、レースが終わったあとなら何とでも言える。でも、これは、麻雀で「上がれなかった役満」についてウダウダと解説する無意味な行為とは違う。これは、あたしのコジツケ予想を確立するための「ひとり反省会」ってワケで、さらに言えば、今度の日曜日の「春の天皇賞」で勝つための第一歩なのだ。

‥‥そんなワケで、「皐月賞」が終わったトタンに、昨日までOAされてた「皐月賞」のCMが、来週の「春の天皇賞」のCMへと切り替わった。まったくおんなじ作りで、T REX の「20th Century Boy」のイントロとともに、モノクロの画面に馬の横顔が映し出されて、「91年 春の天皇賞」と来れば、全国津々浦々の競馬ファンが予想してた通り、メジロマックイーンの登場だ。こうなって来ると、今日の「皐月賞」での敗北は、「春の天皇賞」での勝利のための布石みたいなもんで、すべてはメジロマックイーンに導かれてるような気がして来た。単純に「芦毛」が来るかもしれないし、メジロマックイーンの相棒だった「武豊」が来るかもしれないし、ハタマタ、俳優のスティーヴ・マックイーンと親友だった「ブルース・リー」に関係した馬が来るかもしれない。だから、感覚を研ぎ澄ませて正解に到達するために、明日からの1週間は「春の天皇賞」のことだけを考えて生活してみようと思ってる今日この頃なのだ(笑)


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