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2011.04.13

世界最悪の原発事故を起こした自民党の総理大臣

とうとうチェルノブイリとおんなじ「最も深刻なレベル7」になっちゃった福島第一原発の大事故だけど、チェルノブイリが事故発生から9日目にコンクリートで固めて「とりあえず収束」したのと比べると、すでに事故から1ヶ月も経過してるのに、未だに収束のメドも立ってないどころか、震災からちょうど1ヶ月目の昨日なんて、大きな余震で外部電源が切断して、1号機から3号機までの注水ポンプが停止して、ヘタしたら原子炉が水素爆発を起こすとこだった。今までの爆発は、原子炉から漏れた放射性物質を含んだ水素が建屋の中に溜まり、それが爆発して建屋の屋根や外壁を吹き飛ばしただけだから、原子炉そのものは無事だった。だけど、現在は、原子炉の格納容器の中に水素が溜まってて、原子炉そのものが爆発する危機にある。

 

だから、アメリカの専門家のアドバイスに従って、冷却のための注水と並行して窒素も注入してるんだけど、2号機と3号機は原子炉自体も破損してて、どんなに窒素を注入しても破損部からダダ漏れしてる状態だ。だから、このまま行けば、チェルノブイリのように、原子炉自体が爆発して、これまでとは比べ物にならないほどの膨大な放射性物質が、一気に拡散する。それも、地球上で最も恐ろしいプルトニウムまでもが拡散するんだから、ニポンが全滅するのは当然として、北半球は全滅するだろう。

 

スリーマイルにしても、チェルノブイリにしても、事故を起こした原子炉は1基だけだ。だけど、福島第一原発の場合は、1号機から3号機までの3つの原子炉が危機的状況な上に、3号機はプルサーマルだ。そして、その上、数百本もの使用済み核燃料を冷却してるプールが、それぞれの原子炉の建屋の中に設置してあり、4号機を始め、どれも冷却水がなくなって危険な状態になってる。ようするに、もしもどれか1基でも水素爆発を起こしたら、それだけで北半球は全滅するし、他の原子炉まで連鎖爆発したら、地球はジ・エンドってことだ。何しろ、チェルノブイリのたった1基の原子炉でも、ヒロシマ型の原爆400発ぶんだったんだから、6つの原子炉と合計で1000本近い使用済み核燃料が連鎖爆発で飛び散ったら、地球を100個くらい死滅させられるほどの放射性物質が拡散しちゃう今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

 

 

‥‥そんなワケで、こんなことになったら、もう、どこへ逃げても一緒だけど、だからこそ、あたしは、今のうちに言っておきたいことがある。それは、「誰のせいでこうなったのか」ってことだ。最初は、「犯人探しなんてあとでいい!今はとにかく事故を収束させることだ!」って思ってた。だけど、東電も政府も保安院も、国民の生命よりも原子炉を守ることを優先した。最初から廃炉覚悟で対応してれば、水素爆発も防げたし2号機や3号機の格納容器の破損も防げた。だけど、東電は、とにかく廃炉だけは避けようとして、原子炉を殺さずに事態を収束させようとした。政府もおんなじだった。ようするに、原発利権を守ろうとしたってワケだ。

 

そして、このアリサマだ。事態はどんどん悪くなり、とうとう海に大量の放射能汚染水を廃棄するっていうキチガイ沙汰まで炸裂させて、それでもまったく進展しないどころか、今度は原子炉そのものが水素爆発の危機に直面してる。それも、複数の原子炉がだ。こうなったら、もう国民は‥‥って言うか、地球上の生命体はすべて、腹をくくるしかない。だから、あたしは、数え切れないほどの人たちが、誰のせいなのかも分からずに死んで行くなんてガマンできないから、今のうちに、それを発表しとくことにした‥‥って言っても、今日の日記のタイトルを見れば分かるように、自民党の歴代の総理大臣のせいなんだけどね。

 

そんなこんなで、あんまり長くなっちゃうのもアレだから、ここからはサクサクと書いてくけど、日本共産党に、吉井英勝議員っていう国対副委員長をやってる人がいる。京都大学工学部原子核工学科を卒業してる原子力の専門家で、現在68歳だけど、自民党が推進してきたデタラメな原発政策について、何年も前から警鐘を鳴らし続けてきた。5年前の2006年3月には、全国の原発の8割が、地震で津波が発生した時には冷却できなくなり、炉心溶融の恐れもあるって指摘してる。リンクに飛ぶのがメンドクサイヤ人な人も、短い記事なので、まずは読んでみて欲しい。

 

 

「原発8割冷却不能も/津波引き波5メートル取水できず炉心溶融の恐れ」(2006年3月2日)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-03-02/2006030201_01_0.html

 

 

そして、翌月の4月には、指摘した全国8割の原発の中で、最も危険度が高い福島第一原発を視察して、ひび割れた制御棒や地震による津波が起こった場合の危険性を指摘してる。

 

 

「福島第一原発/津波時の対策ただす/取水問題 吉井議員ら視察」(2006年4月18日)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-04-18/2006041804_03_0.html

 

 

‥‥そんなワケで、この2つの記事を読めば分かるように、吉井議員は、何年も前から、ニポンの原発の危険性、とりわけ、大地震が起こって津波が発生した時の危険性を訴えてきたワケだ。それも、もしも地震や津波によって冷却できなくなった場合には、「崩壊熱が除去できなければ、炉心溶融や水蒸気爆発など、最悪の場合を想定しなければならない」とまで指摘してきたのだ。まさに、今、福島第一原発で起こってることじゃないか。そして、吉井議員は、この年、2006年の12月13日に、国会で当時の総理大臣である安倍晋三に対して、次のような質問主意書を提出してる。

 

 

「巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問主意書」(2006年12月13日)
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a165256.htm

 

 

そして、これに対する安倍晋三の答弁書は次のものだ。

 

 

「衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書」(2006年12月22日)
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b165256.htm

 

 

これらはそこそこ長いので、読むのがメンドクサイヤ人たちのために、ポイントになる部分の質疑と答弁とを抜き出して、セットにして掲載してみる。

 

 

【質疑 1-1】
原発からの高圧送電鉄塔が倒壊すると、原発の負荷電力ゼロになって原子炉停止(スクラムがかかる)だけでなく、停止した原発の機器冷却系を作動させるための外部電源が得られなくなるのではないか。

 

【答弁 1-1】
我が国の実用発電用原子炉に係る原子炉施設(以下「原子炉施設」という。)の外部電源系は、二回線以上の送電線により電力系統に接続された設計となっている。また、重要度の特に高い安全機能を有する構築物、系統及び機器がその機能を達成するために電源を必要とする場合においては、外部電源又は非常用所内電源のいずれからも電力の供給を受けられる設計となっているため、外部電源から電力の供給を受けられなくなった場合でも、非常用所内電源からの電力により、停止した原子炉の冷却が可能である。(以下略)

 

【質疑 1-6】
大規模地震によって原発が停止した場合、崩壊熱除去のために機器冷却系が働かなくてはならない。津波の引き波で水位が下がるけれども一応冷却水が得られる水位は確保できたとしても、地震で送電鉄塔の倒壊や折損事故で外部電源が得られない状態が生まれ、内部電源もフォルスマルク原子力発電所のようにディーゼル発電機もバッテリーも働かなくなった時、機器冷却系は働かないことになる。この場合、原子炉はどういうことになっていくか。原子力安全委員会では、こうした場合の安全性について、日本の総ての原発一つ一つについて検討を行ってきているか。また原子力・安全保安院では、こうした問題について、一つ一つの原発についてどういう調査を行ってきているか。

 

【答弁 1-6】
地震、津波等の自然災害への対策を含めた原子炉の安全性については、原子炉の設置又は変更の許可の申請ごとに、「発電用軽水型原子炉施設に関する安全設計審査指針」(平成二年八月三十日原子力安全委員会決定)等に基づき経済産業省が審査し、その審査の妥当性について原子力安全委員会が確認しているものであり、御指摘のような事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである。

 

【質疑 1-7】
停止した後の原発では崩壊熱を除去出来なかったら、核燃料棒は焼損(バーン・アウト)するのではないのか。その場合の原発事故がどのような規模の事故になるのかについて、どういう評価を行っているか。

 

【答弁 1-7】
経済産業省としては、お尋ねの評価は行っておらず、原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである。

 

 

で、この3つの質疑と答弁を見ただけでも、長年の調査によってホントに危険だと思って質問をしてる吉井議員と、何も考えずに官僚が書いた原稿を棒読みしてるだけの河野議員(安倍晋三の代弁者)の様子が見て取れたと思うけど、3つの質疑と答弁から分かることは、当時の安倍内閣が原発の安全対策についてどんなふうに認識してたのかってことで、それは、次の3点だ。

 

 

1.何らかの事故で原発の冷却系の外部電源が切断された場合でも、非常用の電源に切り替わるから何も問題ない。

 

2.地震や津波に関しては、申請ごとに経済産業省(原子力安全保安院)が審査して、それを原子力安全委員会が確認してるので何も問題ない。

 

3.地震や津波で原子炉が停止したあとに電源が切断されるというような事態は絶対に起こらないように万全を期しているので、起こった場合のことなど考えていない。

 

 

‥‥そんなワケで、呆れ返って開いた口からエクトプラズムが出てきて幽体離脱しちゃいそうになるけど、「地震や津波などの災害で冷却系の電源が切断されて、さらに予備の電源も使えなくなった場合にはどんなことになるのか?」って質問に対しては、ハッキリと答弁書に明記してあるように、安部内閣は「そんなことにはならないように気をつけてるから、どんなことになるかなんて考えてないよ」って言ってるのだ‥‥ってワケで、たった1年でお腹が痛くなって政権を丸投げしちゃった無責任な安倍晋三の前はと言えば、次々と繰り出すペテンで国民を騙し続けたアメリカの飼い犬、小泉純一郎が総理大臣だった。そして、吉井議員は、小泉内閣時代にも、原発の安全性に関する質疑をしてる。

 

 

「原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問主意書」(2005年10月31日)
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a163072.htm

 

「衆議院議員吉井英勝君提出原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対し、別紙答弁書を送付する」(2005年11月11日)
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b163072.htm

 

 

で、これまたメンドクサイヤ人たちのために、痒いとこに猫の手が届く「きっこの日記」が解説しちゃうけど、かつてニポンには、香川県に「多度津工学試験所」っていう世界最大の起震台を備えた耐震実験施設があった。これは、地震の多いニポンで原発を推進するにあたり、原子炉の耐震性をテストするための施設で、1982年に「原子力発電技術機構」が建設したものだ。ようするに、新型の原子炉とか、何十年も稼動させてきて老朽化した原子炉とかが、もしも大地震が起こった時に大丈夫なのか、ここで実際に起震台に乗せて、「震度いくつ」ってふうに設定して、地震とおんなじ揺れを起こして、その耐震性を調べるための施設だった‥‥ってことを予備知識として踏まえた上で、さっきとおんなじようじ、ポイントになる質疑と答弁をセットで掲載してみる。

 

 

【質疑 4-3】
原発の老朽化が進行する下で、巨大地震災害と重なった時、どのような事態が発生するかについて、予め検討することが原発の危険から国民の生命と安全を守る上で最も大事な課題である。運用開始後三十年経っている老朽原発の、巨大地震発生時の安全性の検証は、多度津の起振台を使って実証試験を行うことにより、これから解明されていかなければならない問題である。ところが、この多度津の施設は、「年間約十億円の維持費がもったいない」として、すでに今年になってから、運転を中止している。来年度には運転してきた原子力発電機構を廃止して、世界的にも最高水準をいく起振台も解体・撤去してしまう動きが強まっている。(中略)老朽化のすすむ原発の機器類を起振台に乗せて、実物で実証試験を行うことは、巨大地震に備える原発の安全対策にとって欠かせないことではないのか。原発の持っている危険から国民の安全を守ることは、政府の第一義的責務ではないのか。来年度以降も引き続き多度津の起振台を運用して、老朽原発の巨大地震対策に必要な実証試験を行う考えに立つべきと思うが、政府の見解を問う。

 

【答弁 4-3】
必ずしも多度津振動台を用いた実物大の試験体による試験を行わなくても、他の研究機関の試験設備による試験及びその試験結果のコンピュータ解析によって、安全上重要な設備の地震時の挙動を把握することが十分に可能であると考えており、今後、多度津振動台を用いた御指摘のような試験を行う考えはない。
 
【質疑 5】
巨大地震時に津波が発生すると、発電所内へ進入する遡行してくる高波とともに、逆に潮が引いて海面が下がることによって冷却水が異常を来す場合がある。そこで、総ての原発のそれぞれの冷却水の取水口の位置(標準水面から幾らか)と波が引いた時の海水面の高さが標準水面から幾ら下にきているかの関係を明らかにして、巨大津波の発生時にも機器の冷却がうまくいくのか、国内の総ての原発について示されたい。

 

【答弁 5】
いずれの原子力発電所についても、津波により水位が低下した場合においても必要な海水を取水できるよう設計され、又は必要な海水を一時的に取水できない場合においても原子炉を冷却できる対策が講じられているものと承知している。

 

 

‥‥そんなワケで、吉井議員は、他にも、ニポンが保有してるナガサキ型の原爆4000発ぶんのプルトニウムについてとか、六ヶ所村の核燃料リサイクル施設の危険性とか、各地の電力会社が強引に進めてるプルサーマル計画とかについても厳しく質問をしてるんだけど、そのすべてに対して、小泉内閣は、官僚の書いた原稿そのままに「安全だ」「問題ない」と無責任に回答してるだけだ。そして、抜粋した2つの質疑と答弁を見れば分かるように、老朽化した原発と大地震に関しても、小泉内閣は、「ちゃんとやってるから問題ない」って答えてる。老朽化した原発をいちいち起震台でテストする必要はないって答えてるし、全国すべての原発が津波で冷却できなくなった時の対策をとってるから何も問題ないって答えてる。

 

そして、小泉純一郎は、ニポンで唯一、原子炉の耐震性をテストできる起震台を備えた「多度津工学試験所」を「必要ない」として、廃止にしちゃったのだ。それも、5年もの歳月と310億円もの予算をかけて建設した、地震大国には必要不可欠の施設だったのに、建設費の100分の1以下の2億7700万円で民間業者へ叩き売っちゃったのだ‥‥ってワケで、この質問主意書の冒頭で、吉井議員は、次のように述べている。

 

 

「政府は、「原子力政策大綱」を決定して、プルトニウムを循環して使用する方式の原発推進政策を改めて決定した。このプルサーマル自体に多くの危険性があることとともに、これを燃焼させる軽水炉の老朽化と近づく巨大地震の発生やその時の巨大津波の発生が重なった時の危険性が問題になってくる。さらに、原発を積載する艦船が原子炉規制法にもとづく設置工事許可申請も承認もないまま東京湾に「設置」される問題など、国民の安全にとって看過しがたい問題が続出してきている。そこで、原発の安全性に関する問題について、次のとおり質問する。」

 

 

少なくとも今から6年前の段階で、原子力の専門家である吉井議員は、危険なプルサーマルを老朽化した原子炉で行なう「さらなる危険性」と、来たるべき「巨大地震の発生やその時の巨大津波の発生が重なった時の危険性」を指摘していたのだ。しかし、今回ご紹介した質疑と答弁を読めば分かるように、小泉内閣も、安倍内閣も、国民の生命に関わる大問題なのに、官僚に丸投げしたまま、まったく真剣には対応して来なかったのだ。

 

中曽根康弘を始め、最近では、森喜朗、小泉純一郎、安倍晋三、麻生太郎と、自民党の歴代の総理大臣は、東京電力から献金を受け取った見返りとして、常に原発政策を推進し続けて来た。そして、その実体はと言えば、これらの答弁がハッキリと表わしてるように、すべて官庁に丸投げ‥‥と言うよりも、すべて官庁の言いなりで、自民党の歴代の総理大臣は、政治主導で国民の安全を守ろうなんて意識はミジンも持ち合わせて来なかった。危険極まりないプルサーマルを最終的に決定し、老朽化した原子炉の耐震性をテストする唯一の施設を廃止にした小泉純一郎しかり、地震や津波で原子炉の冷却系の電源が切断されるなんてことは起こらないようにしてるから、起こった場合のことなんて考えてないと言い放った安倍晋三しかり、自民党の歴代の総理大臣こそが、人類史上最悪の原発事故を引き起こした張本人なのだ。

 

‥‥そんなワケで、吉井議員が安倍内閣に質問主意書を提出した翌年、2007年7月16日に、あの新潟県中越沖地震が起こり、柏崎刈羽原発が事故を起こした。それまで東京電力が「大地震が起こっても絶対に安全だ」と言い続けて来た原発は、排気管が壊れ、大量の冷却水が飛散し、黒煙を上げて燃え続けた。この事故を受けて、8日後の7月24日、日本共産党の福島県委員会と福島県議会議員団は、「原発の安全性を求める福島県連絡会」と連名で、東京電力の当時の社長、勝俣恒久に対して、「福島原発10基の耐震安全性の総点検等を求める申し入れ」を行なった。

 

 

「福島原発10基の耐震安全性の総点検等を求める申し入れ」
http://www.jcp-fukushima-pref.jp/seisaku/2007/20070724_02.html

 

 

これは、ずっとニポンの原発の危険性を訴え続けて来た吉井議員が、大地震や大津波が発生した場合の「最も危険度の高い原子炉」として、福島第一原発の6基と福島第二原発の4基を挙げてたからだ。そのため、この申し入れ書にも、こう書かれてる。

 

 

「福島原発はチリ級津波が発生した際には機器冷却海水の取水が出来なくなることが、すでに明らかになっている。これは原子炉が停止されても炉心に蓄積された核分裂生成物質による崩壊熱を除去する必要があり、この機器冷却系が働かなければ、最悪の場合、冷却材喪失による苛酷事故に至る危険がある。そのため私たちは、その対策を講じるように求めてきたが、東電はこれを拒否してきた。柏崎刈羽原発での深刻な事態から真摯に教訓を引き出し、津波による引き潮時の冷却水取水問題に抜本的対策をとるよう強く求める。」

 

 

でも、東京電力は、これまで通りに、この申し入れを拒否して、何の対策も取らなかった。そして、今回の大事故に至ったってワケだ。これは、誰がどう見ても「人災」だろう。だけど、今、すべきことは、最初に言ってたことと激しく矛盾しちゃうけど、犯人探しでもなければ責任の所在の追及でもない。今、すべきことは、全国の原発の危険度の高いものから、順次、停止させて行き、せめて「第二の事故」だけは起こさないようにすることだ。福島第一原発の事故を受けて、世界各国の原発が停止の方向へ動いてる時に、世界中に大迷惑をかけてる加害国のニポンが、毎日のように大きな余震が続いてる中で、何十基もの原発を稼動させ続けてるなんて、国民の生命を守るためだけじゃなく、国際的にもキチガイ沙汰だ。

 

‥‥そんなワケで、細かいことを言うと、吉井議員は「津波の引き波によって海面が取水口よりも低くなった時に取水できなくなって冷却できなくなる」ってことを指摘してるんだから、大津波が電源をショートさせて冷却ポンプが止まっちゃった今回の事故とはケースが違う。だけど、「地震や津波によって冷却ポンプが止まった場合の対策が不十分」っていう吉井議員の指摘については、まさに、指摘通りのことが起こったことになる。そして、吉井議員は、ニポンの原発の8割にあたる43基が、津波による5メートルの引き波で冷却できなくなるって指摘してるんだから、これほど連日、大きな余震が続いてる現状で、さらには、福島第一原発の事故も収束のメドが立ってない状態で、絶対に「第二の事故」を起こすワケには行かないだろう。そんなことにでもなったら、ホントにニポンも世界も終わりになっちゃう。だから、まずは、吉井議員が福島原発の次に危険だって指摘してる静岡の浜岡原発だけでも、今すぐに停止すべきだと思う今日この頃なのだ。

 

 

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