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2011.07.27

3ヶ月後のウンコ

6月7日、政府がIAEA(国際原子力機関)に提出する報告書の内容が明らかになり、その中に「3月11日の震災発生から数時間後に、1~3号機の原子炉の底部から溶融した核燃料が漏れ出すメルトスルーが起こっていた」という事実が国民の知るところとなった。東電も政府も、この事実を当初から認識してたそうで、あれほど何度も何度も「メルトダウンなど起こっていない」「燃料棒は安定して冷却されている」って会見で繰り返してきたのは、みーーーーんなウソッパチだったってことまでバレちゃった。だけど、事故から3ヶ月も経って、国民の感覚がマヒしてきたころを見計らっての情報公開だったから、それほど大騒ぎにはならなかった。東電と政府の作戦に、まんまとハメられたってワケだ。

今、全国に広がってるセシウム汚染牛肉の問題にしても、意図的に情報をインペイしてたワケじゃないにしろ、これまた「3ヶ月も経ってから」の発覚だった。4月に出荷された牛肉がセシウムに汚染されてたなんて、7月になってから発表されたって、消費者はどうしようもないじゃん。「朝ごはんで食べたものが腐ってました」って、その日の夜に言われても困るのに、3ヶ月も前に食べたかもしれない牛肉に「放射性セシウムが3000ベクレルも入ってました」なんて言われても、食べちゃった人はどうすることもできない。そして、セシウムが体外に排出されるまでには100~200日も掛かるって話だから、牛肉自体はトックの昔にウンコになって出ちゃってるのに、セシウムは3ヶ月経った今も、その人の体内で24時間ずっと有害な放射線を放射し続けてるってワケだ。

故意にしろ故意じゃないにしろ‥‥って、ナニゲに早見優の「夏色のナンシー」みたいな言い回しになっちゃったけど、自分の健康どころか命にも関わる重要な情報が、3ヶ月も経ってからじゃないと分からないなんて、いったいぜんたいこの国は、いつから北朝鮮みたいになっちゃったんだろう?‥‥って思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今回の震災や原発事故に関連した情報のほとんどは、何故だか「3ヶ月経ってから公表される」ってパターンが定着しつつある。これは、「人の噂も75日って言うし、3ヶ月くらい経てば国民の怒りや不満も多少はおさまってるだろうから、マズイことを発表する時は3ヶ月後ってのを目安にしよう。でも、脱原発とか、国民に受けのいいことに関しては、実現性がなくても思いついた時点でどんどん言っちゃえ」ってことなんだろうか?

で、この国の総理大臣の菅さんが、3ヶ月前にどんなことをノタマッてたのかを検証してみると、とっても面白いことが分かる。今からちょうど3ヶ月前の4月26日、衆院予算委員会で、自民党の小野寺五典議員から「被災者たちの仮設住宅の建設が遅々として進んでいない。いったいどうなっているのか?」って質疑された菅さんは、こんなふうに答弁したのだ。


「お盆のころまでには希望者全員に仮設住宅に入っていただけるよう全力を挙げて努力する」


あたしはテレビで国会中継を見てたけど、菅さんは自民党の小野寺議員からの質疑だけじゃなく、額賀福志郎議員からの同様の質疑に対しても、繰り返して「お盆のころまでには全員が入居できるように努力する」って何度も答弁してた。ま、この時点では、菅さんはあくまでも「努力する」って言ってるだけだから、たとえ実現しなくたって約束を反故にしたことにはならない。だけど、問題なのは、この6日後の5月1日の参院予算委員会での発言だ。この26日の発言に対して、再度、自民党の野村哲郎議員から質疑された菅さんは、今度はこう言ったのだ。


「お盆までに仮設住宅希望者を全員入居させる。私の内閣の責任で急がせて必ずやらせる」


今度は「努力する」じゃなくて、完全に「やります」って断言しちゃったのだ。その上、この菅さんの答弁に続いて、担当省庁のトップの大畠章宏国土交通大臣は「1~2週間のうちに自治体ごとの仮設住宅整備計画を示す」って断言した。そして、期限の「1~2週間」が過ぎた5月17日、大畠国交大臣は、それなりの自治体ごとの計画を示したんだけど、実現性は乏しかったみたいで、「お盆までに必要戸数を供給できる見通しが立ちつつある」なんて言うお茶を濁した言い方に終始してた。今考えると、大畠国交大臣は、すでにこの時点で「無理だ」ってことが分かってたんだと思う。

そして、1ヶ月半ほど経過した7月8日、大畠国交大臣は、「お盆までの全員の入居は厳しい状況だ」って言い始めた。これは、「ずっと努力してきたけど無理っぽいことが分かった」って感じじゃなくて、「最初から無理だと分かってたけど、菅さんがあそこまで断言しちゃった手前、あんまり早いうちに無理だって言うワケにも行かず、言い出すチャンスを探ってた」って感じなのが見え見えだったから、テレビで見てて気の毒になっちゃった。なんか、ダメな上司の尻拭いをされられてる部下みたいで。


‥‥そんなワケで、菅さんが、何の根拠もなく、その場のイキオイだけで口にしちゃった「お盆までに仮設住宅希望者を全員入居させる」って言う国民との約束は、一応は努力した雰囲気も作ったし、2ヶ月半の時点で担当者の大畠国交大臣に「厳しい状況だ」って言わせたし、これでお膳立てはすべて揃ったワケだ。何がって、そりゃあもちろん、言い出しっぺの菅さんが「無理でした」って認めるためのお膳立てだ。そして、原子炉のメルトスルーや肉牛のセシウム汚染と同じく、4月26日の発言からちょうど「3ヶ月」が経過した7月22日の参院予算委員会で、菅さんは、ついに重たい口をひらいた。


「お盆までには完成しないかもしれない。見通しが甘かったと言われればお詫びする」


ま、最初から分かってたことだけど、一国の総理大臣が「私の内閣の責任で必ずやらせる」とまで言ったんだから、できなかったってことは、大畠国交大臣の更迭とか、内閣が何らかの形で責任を取らなきゃおかしいよね。自民党みたいに、いつでも「努力する」とか「善処する」とかって逃げ場を作った卑怯な言い回しをしとけば、実現できなくても「努力はした」「善処はした」って幼稚なイイワケができたのに、菅さんてば、ホントに政治家に向いてない人だよね‥‥ってことで、今回の菅さんの目標断念発言に対して、被災地の自治体からは、「現地の状況を何も知らず目標を掲げていたのでは?」っていう声も出てるそうだ。

で、今回は、こうした菅内閣の仮設住宅への対応を取り上げた流れとして、実際に被災された人からの仮設住宅に関するメールを紹介したいと思う。これは、1週間ほど前に、宮城県石巻市の女性からいただいたメールなんだけど、「ブログで紹介させて欲しい」と打診したところ、快諾をいただけたので、今回、紹介することにした。


きっこさん。

はじめまして、私は宮城県石巻市に住んでいる主婦のA子といいます。
最近は更新が少なくてちょっとさみしいですが、毎回興味深くブログを読んでいます。
今回、震災後の石巻市のことについて聞いてほしくてメールしました。

私の住んでいる周辺は、海からはだいぶ離れているのですが、津波の被害があった地域です。
津波が到達してからじわじわと水位が上がり、数日間、背丈ほどの水が引かなかったため、我が家も床上浸水で家具、家電ともにほとんどダメになりまして、大規模半壊と言う罹災証明書をいただきました。

ところが、震災後、早い時期の混乱した中で罹災証明書の受付に行った方たちの中には、アパートなどの2階以上で津波の被害がまったくない部屋なのに、部屋番号を申請せず、住所のみで大規模半壊などの証明書をもらい、仮設住宅の申し込みや義援金、生活再建支援金の申し込みをしている方が数多くいるそうです。

私は家族の安否確認で忙しかったため、罹災証明書などの申請の情報も届かず、手続きできたのは震災後ずいぶん日にちが経ってからでした。
でも、津波の被害を受けずに無事だった人たちは、私たち被災者よりも早くに申請に行っていたとか…

その中でも、直に本人から話を聞いて、あまりにもびっくりしたのは、やはり2階に住んでいる方が2階と申請せず大規模半壊の証明書をもらい、

「無事だったけど仮設に入るよ。家電製品、新しいのが色々もらえるからね。ご飯の用意も面倒だから狭いけど避難所(体育館)に暫くいるから遊びにおいで。」

「さっぱり仮設住宅当たらないし、避難所でお世話してくれるボランティアの人がそろそろ解散らしくって、自分たちで当番制で色々しなくちゃならなくなるから、家に帰ることにしたよ。」

と、大規模半壊だという罹災証明書を持って、何事もなかったかのように数か月ぶりに家に帰ったことです。

私はこの話を聞いて、石巻市役所に「ちょっとおかしくないですか?」と話をしましたが、

「最近じゃないですよね?最近はPCに住所を入力すると部屋番号も出るので、そういうことはないはずです。」

ということでしたが、それも逆に変だと思うのです。

今でも2階以上の方が受理されているのなら、石巻はそういう基準なのだと割り切ることもできるのですが、石巻市役所の職員の方は「混雑していた時はしょうがない」という言い方でしたので、私は納得できませんでした。
もうPCがきちんと動いているのだから、今からでも再確認なりをすべきなのでは?という話を職員の方々にしましたが、誰も真剣には聞いてくれませんでした。

津波の勢いが大きかった場所では、1階が突き抜けたようになっていて2階に上がれないところもありますので、一概に「2階だから被害がない」とは言えませんが、「実際にその住宅を確認してから罹災証明を出す」という初めの話の通りにしていれば、きちんとした罹災証明書が出せたと思います。
市役所には我が家の周辺の人たちだけではなく、もっと色々な場所の他の方たちも言いに行っているようなのですが、市役所の職員の方はこうした声を聞いているのかいないのか…です。

義援金や生活再建支援金などの金銭面の手当てでも同じことが言えますが、「家が無事でも罹災証明書があれば家電がもらえる」とか「家賃が2年タダだから」などの理由で、自宅が何の被害も受けていないのに仮設住宅に申し込む人たちがいるせいで、市内の公園のほとんどが仮設住宅用地になっていて、子供たちの行く場所もなくなっているのが現状なのです。

義援金の分配などの金銭的なことは、「皆が被災者なのだから、ずるいとかずるくないとか言うな」という意見もブログなどでは見かけますし、私もそう思っています。
でも仮設住宅に関しては、一度建ったら最低2年はそこにあり、そして建てるのも壊すのも税金なのですよね。
お酒もたばこもまた値上がりするかもしれない、との話ですが、その前に使わなくてもいいお金は使わないでもらいたいです。

お金が有り余っているなら別ですが、借金をしたり増税をしたりして建てた仮設住宅が、こうした人たちのために使われるなんて、どうにかならないものでしょうか?

今回の震災に関して、行政に対する不満は他にも色々とあるのですが、この地域の多くの被災者が何より不満に思っているのが、この仮設住宅の問題なのです。
こうした現場の人間の気持ちは、どうやったら国に伝えられるものなのか…
宮城県へもメールを送ったのですが、何も変わらず…です。
もう動きだしてしまったものはしょうがないのでしょうかね…

長々と書いてしまいましたが、きっこさんに読んでもらえるかもと思うだけで少しすっきりしました。
最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました。

宮城県石巻市  A子


‥‥そんなワケで、A子さん、貴重なメールをホントにありがとうございました♪‥‥ってことで、こうして現場の被災者からの生の声を聞くと、連日、国会でやってることが、いかに被災地の人たちの現状や思いとカケ離れてるのかってことがよく分かる。菅さんが3ヶ月前に「お盆までに仮設住宅希望者を全員入居させる」って約束したことも、3ヶ月経ってから断念して「見通しが甘かったと言われればお詫びする」って謝罪したことも、それに対して自民党や公明党が鬼の首を取ったかのように攻撃してることも、すべては雲の上でやってる茶番劇みたいなもんで、被災地の人たちの思いなんてまったく反映されてないことが分かる。実際には、何の被害も受けてない人たちがイカサマで手に入れた罹災証明書を使ってイイ思いをしていたり、大きな被害を受けた人たちが未だに辛い生活を余儀なくされてるのが現状だ。そして、それもこれもが、すべては行政の怠慢によるものなのだ。

被災地支援のために6月から始まった中大型車対象の東北地方の高速道路無料化にしたって、被災地とは無関係な車両が、この制度を悪用してやりたい放題なのが現状だ。この制度は、発着点のどちらかが無料化対象区間内なら、対象区間外の高速道路の料金もタダになるっていうザル法だから、これを悪用して、首都圏から西に向かうトラックとかが、無料化対象地域の水戸インターチェンジから一度「常磐道」に乗って、それから逆方向に乗り直して西の目的地へ向かうってパターンが炸裂してる。こうすれば、どこまで行ってもタダだからだ。

こうして見てみると、仮設住宅にしたって、東北地方の高速道路無料化にしたって、菅内閣が「被災地の人たちのため」としてやってることが、みんな裏目裏目に出ちゃってる‥‥って言うか、発想は間違ってないんだけど、どれもツメが甘くて制度が確立されてないから、悪いことを考えるヤツラに悪用され放題なのだ。その上、こんなに間抜けな政策を連発しておいて、口をひらけば「増税」の2文字しか出てこない与謝野ちゃんみたいな無能無策な賞味期限切れのオヤジなんかを経済財政政策担当大臣にしちゃってるんだから、菅内閣自体の底の浅さが知れちゃうことウケアイだ。

‥‥そんなワケで、今、国民の間に広まってる「増税もやむなし」「値上げもやむなし」って感情は、あくまでも「被災地の人たちのために」「復興のために」っていう枕詞がついての話だろう。あたしにしたって、こんなに大変な時に増税や値上げを乱発させられたらたまったもんじゃないけど、それが被災地の人たちのために、復興のために使われるのなら、「仕方ない」ってよりも「喜んで払おう」って気持ちになる。だけど、何の被害も受けてない人たちに新品の家電を配ったり、被災地とまったく関係ないトラックの運ちゃんの小遣い銭のために使われるんなら、あたしは1円たりとも払いたくない。だから、菅さん、増税した3ヶ月後に「実は増税ぶんはすべて官僚の天下り先へ流れていたことが分かった。見通しが甘かったと言われればお詫びする」とかって、「3ヶ月後のウンコ」みたいなことを言うのだけはやめてほしいと思う今日この頃なのだ。


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2011.07.22

溺れる者はワラでも被曝する

最初の報道では、わずか15キロの出荷だけだった福島県の「セシウム汚染牛肉」だけど、その2日後の報道では一気に20倍以上の374キロになり、その翌日には100キロ増えて474キロになった。そして、ここからは単位が「キロ」から「頭数」に変わり、82頭→157頭→648頭→1264頭‥‥って増え続けて、もうワケが分からなくなっちゃった。出荷された地域も、最初は東日本の5~6県だけだったのに、これまたどんどん広がって行き、このブログを書いてる2日前、7月20日の時点で、「鳥取、沖縄を除く45都道府県に流通」って報じられてる。つまり、ほぼ全国制覇だ。

新聞報道によると、

「新潟市のホテルが5月13~30日、放射性セシウム汚染の疑いがある肉牛のサーロインステーキ200食分を一般客に提供していたことが分かった。肉は残っておらず、実際にどれだけセシウムが含まれていたかは不明のまま。」

とか、

「山形県酒田市の市立保育園2園と私立保育園1園で、4月下旬、放射性セシウム汚染の疑いがある肉牛の肉を使ったハッシュドビーフが給食として提供され、290人の園児と職員らが食べていたことが分かった。」

とか、

「山形県内4戸の畜産農家が、放射性セシウムに汚染された疑いのある肉牛計70頭を出荷、このうち5頭はブランド牛として有名な「米沢牛」として競りにかけられ、食肉店などに流通していたことが分かった。」

とか、

「千葉県習志野市立大久保小学校(児童数1027人)で、放射性セシウム汚染の疑いがある肉用牛の肉9・8キロが納品され、6月20日に同校の給食施設で調理、全て消費された。」

とか、

「弁当製造販売「ジェイアール東海パッセンジャーズ」は、JR東京駅、品川駅、新横浜駅、名古屋駅の新幹線ホームの売店や車内で販売された駅弁「牛すき重」と「牛すき(直巻きおにぎり)」の2種類に放射性セシウム汚染の疑いがある肉用牛の肉34キロが使われ、6月17日から7月1日にかけて販売され、全て消費された。」

とか、 とても全部は書ききれないけど、こうして一部だけを見ても、こんなふうにほとんどは消費されちゃってる上に、どれくらい汚染されてたのかも分からない始末。まあ、出荷されて消費された1200頭以上の牛の肉が、すべて規準値以上の汚染度だったとは思わないけど、最初に発見された汚染牛肉は、平均して1キロあたり2000ベクレル以上で、中には3000ベクレルを超えるものもあったんだから、「2000ベクレル程度の汚染牛肉が全国に流通してほとんどが消費された」って感じだと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、昨日は「土用の牛の日」だったから、今日は「牛肉」について書いてるんだけど、これほど大量の「セシウム汚染牛肉」が全国に出荷、流通、消費されちゃったってのに、筒井信隆農林水産副大臣は、昨日21日の会見で、とんでもないことをノタマッた。


「汚染された牛肉は一切市場に出回らせず、消費者に安心感を持ってもらうことが必要だ」


おいおいおいおいおーーーーい! これが「鳥取、沖縄を除く45都道府県に流通」って報じられた翌日の会見で言うセリフかよ? お店に飾ってあった壺を子供が落として割っちゃってから、その子供に向かって「これは高価な壺だから絶対に触っちゃダメだぞ」って言ってるみたいな話じゃん! もしも、農林水産副大臣の名前が「筒井康隆」さんだったら、このセリフは完全に計算されたブラックジョークってことで納得できるけど、あんたは「筒井信隆」さんなんだから、もっとマジメにやってくれ!‥‥って言いつつも、このセリフは、「まったく現状が分かってない副大臣」てことを全国に知らしめたんだから、これはこれでいいとする。だけど、あたしが何よりもぶっ飛んだのが、次のセリフだ!


「食肉処理場での検査で国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超えた牛肉は、すべて国が買い取って焼却処分する」


おいおいおいおいおーーーーい! なんで国民の税金で買い取るんだよ?東電に買い取らせろよ!500ベクレル以下の汚染牛肉は国民に食わせて、500ベクレル以上の汚染牛肉は国民に買い取らせるなんて、どっちに転んでも「国民が東電の尻拭い」じゃん! 東電のセイで、これほどまでに大変な思いをしてて、できることなら慰謝料を払って欲しいと思ってるくらいなのに、なんで東電の尻拭いをあたしらがやらなきゃなんないんだよ! 濡れ手に粟で何億円ももらってる東電の会長や社長に払わせろよ!

あまりのモヘンジョダロで、あたしは、ヒサビサに開いた口からエクトプラズムが出て来て幽体離脱しちゃいそうになったけど、あたしの後ろには百太郎はいないし、窓辺には恐怖新聞も届かないから、まだ大丈夫だと思う。だけど、この筒井副大臣の「国の暫定規制値を超えた牛肉は、すべて国が買い取って焼却処分する」ってセリフは、今後、大変な問題を引き起こすと思うよ。だって、放射能汚染されてるのは牛肉だけじゃないからだ。

放射能汚染されてるのは、牛肉の他にも、数々の野菜やお茶などの農産物から、天然も養殖も含めた水産物に至るまで、数え切れないほどの食材がある。それなのに、牛肉だけを特別扱いして「国が税金を使って買い取る」なんてことが通用すると思ってんの? 牛肉を国が買い取るのなら、丹精込めて作った農作物だって、燃料費を掛けて獲って来たお魚だって、暫定規制値を超えてるものはみんな国が買い取らなきゃダメじゃん! それとも、筒井副大臣は、「牛肉だけは国が買い取りますが、他の農水産物に関しては勝手に東電と話し合ってください」とでも言うつもり?


‥‥そんなワケで、あまりにも場当たり的な総理大臣の下には、おんなじように場当たり的な大臣や副大臣しかいないみたいで、みんな「どうせあとちょっとでお役御免だからテキトーなことを言っときゃいいや」ってのがミエミエの三重県だ‥‥ってワケで、三重県と言えば「松阪牛」が有名だけど、今日の「中日新聞」に、こんな記事があった。


「松阪牛えさから微量の放射線検出」(中日新聞)

稲わらから規制値を上回る放射性セシウムが検出された問題で、三重県は21日、松阪牛を肥育する同県大紀町の生産農家がえさにしていた宮城県産稲わらから、簡易測定で暫定規制値を下回る微量の放射線を検出したと発表した。県によると、この生産農家は宮城県登米市の複数の農家の稲わらを使用。4月と6月に仕入れた計9・5トンが震災後に田から集めた稲わらと判明した。この稲わらをえさにした可能性がある牛約70頭は既に出荷されており、大部分は津市の精肉店が購入。県は同店に残る11頭分の肉を採取して検査しており、結果は22日午前にも判明する。販売された肉は既に消費された可能性が高い。(2011年7月22日)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011072290004223.html


この記事には「暫定規制値を下回る微量の放射線を検出した」って書かれてるだけなので正確な数値は分からないけど、「微量」って言うんだから100ベクレル以下じゃないかと思う。だけど、これは、あくまでも「残ってたぶん」の稲わらであって、牛が食べたぶんに関しては分からないのだ。もしかしたら、牛が食べた稲わらは、もっと高濃度だったかもしれない。

ま、そんなことはともかくとして、マクラのとこに書いた「山形県の米沢牛」とか、この「三重県の松阪牛」とか、こうしたブランド牛までもが、すでに放射能汚染の疑いのある牛肉になっちゃってるワケで、消費者は一気に国産牛肉から離れちゃった。東京の世田谷区に住んでるお友達からは、いつも行くスーパーではオージービーフばかりが売れてるってメールがあったし、新聞にも「消費者の国産牛肉離れ」について書かれてた。


‥‥そんなワケで、ここからが大事なとこなんだけど、すべての「セシウム汚染牛肉」をイッショクタにして考えるんじゃなくて、キチンと分けて考えなきゃいけないってことだ。それは、その場所にあったワラを食べさせていたのか、遠くから運ばれてきたワラを食べさせていたのかってことだ。たとえば、さっきの三重県の松阪牛のケースなんかは、宮城県登米市の複数の農家から仕入れたワラを食べさせてて、そのワラが放射能汚染されてたんだから、別の場所から汚染されてないワラを仕入れて食べさせてれば、牛肉も問題なかったってことになる。

で、あたしが不思議に思ってるのは、その場所にあったワラを食べさせていたほうのケースだ。その場所に置いてあったワラが汚染されてたってことは、地面に山積みにしてたワラに、空から放射性物質が降り注いで付着したってことになる。だけど、今回、報道されてる数値を見ると、ニワカには信じがたい数値ばかりなのだ。

たとえば、一番最初に暫定規準値を超える放射性セシウムが検出されたと報じられた福島県浅川町の農家の肉牛の場合は、福島第一原発から約80kmも離れた白河市の水田で刈り取られたワラを与えてたんだけど、残ってたワラを検査してみたら、1キロ当たり9万7000ベクレルもの放射性セシウムが検出されたのだ。こうしたワラは、乾燥させることによって含有してる放射性セシウムが濃縮されるので、最初からこんなに高濃度の放射性セシウムが降り注いだワケじゃないけど、4.4で割ると乾燥する前の数値になるから、9万7000ベクレルを4.4で割って、1キロ当たり2万2000ベクレルが降り注いだってことになる。

この白河市は、福島第一原発から約80kmも離れてるんだから、もちろん避難の対象地域にはなってなくて、みんな普通に暮らしてる場所だ。だけど、この計測値が間違ってなければ、白河市一帯に高濃度の放射性物質が降り注いだワケで、当然のことながら、他の農作物にも、山や川にも、そして住んでる人たちにも、おんなじように、1キロ当たり2万2000ベクレルが降り注いだってことになる。

でも、これまた日増しに数値がハネ上がってくワケで、この翌日の報道では「1キロ当たり50万ベクレル」のワラが見つかり、さらに翌日の7月18日には、福島第一原発から約60kmも離れた福島県本宮市の農家が肉牛に与えてたワラから「1キロ当たり69万ベクレル」の放射性セシウムが検出されたって報じられた。こっちは、4.4で割っても15万7000ベクレルもの高濃度だから、周辺の汚染度はハンパないレベルだと思う。

空から降ってくる放射性物質に「ワラだけを選んで付着する」っていう摩訶不思議な性質でもない限り、このワラの積んであった周辺は、田んぼも、畑も、果樹園も、みんなおんなじように、1キロ当たり15万ベクレルを超える放射性セシウムが降り注いだワケで、さらに言えば、みんながスルーしてるストロンチウムを始めとした「その他モロモロの放射性物質」も降り注いだことになる。で、ここまででもシャレにならない話なのに、今度は、岩手県のワラからも規準値を大幅に超える放射性セシウムが検出されたって報じられた。


「岩手の稲わらからもセシウム 5戸から牛19頭出荷済み」(朝日新聞)

国の基準値を超える放射性セシウムに汚染された稲わらが牛にえさとして与えられていた問題で、岩手県は20日、一関市と藤沢町の畜産農家5戸のわらから基準の約2~43倍のセシウムが検出されたと発表した。5戸からは計19頭が東京都に出荷されていた。わらは、いずれも東京電力福島第一原発の事故後に地元で収集されたものだという。一関市と藤沢町はともに宮城県境で、第一原発から約150キロ離れている。収集したわらの汚染が確認された県は福島、宮城に次いで3県目。県によると、5戸のわらからは1キロあたり2560~5万7千ベクレルのセシウムを検出した。乾燥前の生草に換算すると583~1万2984ベクレルで、国の基準(1キロあたり300ベクレル)を超えていた。県は流通先を調べるとともに、原発事故後に集めたわらを与えた牛の出荷を自粛するよう県内全域に改めて要請した。一方、この日も各地に出荷された宮城県産のわらから、基準値を超えるセシウムが相次いで検出された。静岡県によると、富士宮市の農家が仕入れたわらから基準の約7倍のセシウムが検出された。この農家は148頭を愛知県や大阪府などに出荷していた。秋田県では15倍、群馬県では1.3倍、埼玉県では最高で約30倍、新潟県では約11~27倍、岐阜県では約12倍のセシウムが検出された。朝日新聞社の20日現在のまとめでは、汚染わらが見つかった農家から出荷された牛は岩手、秋田、山形、福島、群馬、埼玉、新潟、岐阜、静岡の9県の農家計37戸から判明分だけで1200頭以上となっている。これらの肉の流通は、この日新たに宮崎、鹿児島両県でも確認され、45都道府県に上る。流通が確認されていないのは、鳥取、沖縄の2県。(2011年7月21日)
http://www.asahi.com/national/update/0720/TKY201107200762.html


記事に書かれてるように、今回、高濃度の汚染ワラが見つかった岩手県一関市と藤沢町は、福島第一原発から約150kmも離れている。でも、このワラは「原発の事故後に地元で収集されたもの」だそうだから、刈り取る前に汚染されたのか、刈り取ったあとに汚染されたのかは分からないけど、どっちにしても、この場所で汚染されたことだけは間違いない。つまり、福島第一原発から約150kmも離れた岩手県にまで、1キロあたり583~1万2984ベクレルもの放射性セシウムが飛んで来たってことになり、ここでも、周辺の田んぼや畑から子供たちの遊び場に至るまで、おんなじくらいの量の放射性物質が降り注いだってことになる。

そして、もしもこれらの計測値がホントなら、今までの農作物の計測値が疑わしくなってくる。政府は「安全だ」「直ちには害はない」と繰り返しながら、ほとんど検査もしないで出荷させてたけど、福島第一原発から約60kmも離れた福島県本宮市で15万7000ベクレル、原発から約80kmも離れた白河市で1キロ当たり2万2000ベクレル、そして、原発から約150kmも離れた岩手県一関市で1万3000ベクレル‥‥っていう数値を見れば、福島県内の農作物の「1キロ当たり500ベクレル以下だから出荷します」って言葉が、なかなか鵜呑みにはできなくなってくる。

もちろん、風向きを始め、いろんな条件があるワケだから、原発を中心にした同心円状に汚染が広がってるワケじゃないことは分かってる。原発の近くでも汚染度の低い場所もあれば、反対に、原発から離れてる場所に高濃度のスポットがあったりもする。ただ、今回の牛のエサのワラの汚染状況を見てみると、あまりにも離れた場所で、あまりにも高濃度に汚染されてて、そのワラを食べてた牛の肉も「1キロ当たり3000ベクレル」も汚染されてるもんだから、ワラや牛だけが特別とは思えないってことだ。

さっきも書いたけど、空から降ってくる放射性物質に「ワラだけを選んで付着する」っていう摩訶不思議な性質でもない限り、その周辺の農作物も同レベルの汚染を受けるハズなのに、原発から150km離れた岩手県の農作物から2万ベクレルの放射性セシウムが検出されたなんて報告は聞いてない。さらに言えば、原発から150kmも離れた場所なら、最初から「汚染されてる」なんてことは想定せずに、検査もしないで出荷してたかもしれない。実際、ちゃんと検査してるものでも、計測するのは全体の1%以下だけで、それが規準値以下であれば、残りの99%以上は計測しないで出荷しちゃってるのが現状だ。

で、今日は最後に、新聞やテレビじゃ絶対に報じない、とっても貴重な資料を紹介する。これは、福島第一原発から約170km離れた筑波大学構内で採取した天然キノコ7種類を検査したデータだ。筑波大学の柿嶌氏らが、「日本菌学界関東支部年次大会報告」として調査、計測したものなので、極めて信頼度の高いデータだと思うけど、内容を読めば分かるように、キノコの種類によっては、1キロ当たり2万ベクレルを超えるものや、4万ベクレルを超えるものまである。


「筑波大学構内で採集したきのこ類及び地衣類の放射能濃度」
http://www.benton.jp/tamuramirai/kinokokousatu_2.html

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※図はクリックで大きくなります。


原発から約170kmと言えば、南へ進めば、あとちょっとで東京ってワケで、これほどまでに汚染が広がってたかと思うと、あらためて恐ろしくなってくる。その上、このデータは、原発から150km離れた岩手県一関市のワラの「1キロ当たり1万3000ベクレル」ともニアピンしてるから、その他のワラの計測値の信憑性も高くなってくる‥‥ってワケで、最後にもう一度繰り返すけど、空から降ってくる放射性物質には、「ワラとキノコだけを選んで付着する」なんていう摩訶不思議な性質なんてないんだから、体内に放射性物質を蓄積させたくない人は、まったく機能してない能無し政府の場当たり的な対応など相手にせずに、自分の身は自分で守ることだ。事実、「セシウム汚染牛肉」は全国に流通しちゃったんだから、今回の推測が正しければ、他にも数々の汚染食材が世の中に流通してることになる。


‥‥そんなワケで、数日前には、東京都府中市の都立農業高校の茶畑で摘んだお茶から、1キロ当たり1560ベクレルもの放射性セシウムが検出されたため、せっかく製茶した55キロをすべて廃棄することになったって報じられた。詳しくはこちらの記事を読んでもらうとして、東京都府中市と言えば、福島第一原発から約230kmも離れた場所だ。ま、東京よりも南の神奈川県や静岡県のお茶まで高濃度に汚染されてるんだから、東京も激しく汚染されてるのは当然だけど、東京に住んでる人の中には、何の根拠もなく「東京だけは大丈夫」って思いこんでる人もいる。でも、こうした数々の「現実」を知れば、住んでる場所はともかくとして、食べるものだけは、できる限り西日本の食材を取り寄せて食べたほうが安全だってことが分かると思う今日この頃なのだ。


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2011.07.15

iPod に touch する日々

やっとこさ「ガジェット(gadget)」って言葉の意味を覚えたら、次は「タブレット(tablet)」、「タブレット」って言葉の意味を覚えたら、次は「クライアント(Client)」、「クライアント」って言葉の意味を覚えたら、次は「クラウド(cloud)」‥‥って、もう、IT関連の専門用語って、次から次に新しい言葉が出てくるから、覚えても覚えてもキリマンジャロだ。それも、完全に新しい言葉が登場したのなら、その言葉を覚えればいいだけなのに、IT関連の専門用語って、そのほとんどが既存の言葉の流用や二次使用だから、ナニゲに厄介だ。

たとえば、ここに挙げた「ガジェット」「タブレット」「クライアント」「クラウド」にしても、すべて「本来の意味」があるのに、その上で、IT関連の言葉としての意味もプラスされちゃったワケだから、ひとつの単語でも、もともとの意味で使われてるケースと、IT関連の単語として使われてるケースとを区別して考えなきゃならない。

「ガジェット」は、もともとが広義での「小道具」って意味で、IT関連でもケータイやデジカメみたいな小型の端末や機器のことを指す言葉だから、もともとの意味とほとんど変わらない。だけど、相手が、IT関連の意味として「最近のお気に入りのガジェットは?」って聞いてきた時に、こっちが通常の意味として解釈して「この口紅ね」なんて答えたりすると、「はあ?」ってことになっちゃう。「タブレット」は、もともとは「テーブル(table)」が語源で、「小型で持ち運べる机」って意味だったんだけど、それがジョジョに奇妙に「錠剤」「錠剤のような形のもの」って意味になったから、IT関連で「スマートフォン」みたいなツルツルした形の端末を指す言葉になっても、それほど違和感はない。

ま、「ガジェット」にしても「タブレット」にしても、IT関連の言葉としてよく使われるようになるまでは、ニポン語の会話の中で使ってる人は少なかった。ニポン語で普通に会話してる時に、「道具」のことを「ガジェット」って言ったり、「ツルツルした形状のもの」のことを「タブレット」って言ったりする人なんていなかった。それが、ここ数年、IT関連の言葉として登場してからは、当たり前みたいに使われるようになってきた。たぶん、最先端の端末機器の話をしてる時には、「最近のお気に入りの道具は?」って言うよりも「最近のお気に入りのガジェットは?」って言ったほうがカッコイイ感じがするからだろう。「ペン型のタブレットだね」って答えれば、それなりにカッコイイ感じがするからだろう。

つまり、この「ガジェット」や「タブレット」って言葉は、ニポンではIT関連の言葉として使われるようになってから市民ケーンを得たってワケだ。だから、ニポン語の会話の中にこれらの言葉が出てきたら、最初から「IT関連の言葉」として認識すればイイってことで、ザックリ言っちゃえば、もともとの意味なんて知らなくても何とかなる。最初から多くのニポン人が「IT関連の言葉」として認識してるからだ。だけど、もともとニポン語として普通に使われてきた「クライアント」とかになってくると、これがいろいろとメンドクサイヤ人なことになる。だって、もともとの意味なのかIT関連の意味なのか、その都度、状況や文脈から判断しなきゃいけなくなる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしの場合は、ツイッターを始めてしばらくしたころ、ある人から「きっこさん、ツイッターはどんなクライアントをお使いですか?」って質問されたのが最初で、当然のことながら、あたしはこの質問の意味が分からなかった。あたしは、それまで「クライアント」って言葉を普通に使ってきたけど、それは「仕事の依頼主」や「会社のお得意さま」って意味としてで、他の意味なんて考えたこともなかった。だから、突然、「きっこさん、ツイッターはどんなクライアントをお使いですか?」って聞かれた時、あたしは、「あたしが誰かに依頼されてツイッターをやってると思われてるのかな?」って思った。

だけど、いろんな人に教えてもらって、この場合の「クライアント」は、「ツイッターをより快適に利用するためのソフト」のことで、ようするに「アプリケーション」とおんなじような意味で使われてる言葉だってことを知った。つまり、いろんな機能やデータを提供してくれるサーバーコンピュータが「会社」で、それを利用してるあたしたちが「依頼人」で、あたしたち依頼人側のパソコンやソフトのことを「クライアント」って呼ぶってことなのだ。

こんなふうにちゃんと説明されれば、あたしの旧式の脳みそでも、まあ、それなりに理解はできるんだけど、それでも、今まで20年近くも、「クライアント」と言えば「仕事の依頼主」や「会社のお得意さま」のことだと思って会話をしてきたワケだし、これからも今まで通りの意味として「クライアント」って言葉を使っていくであろうことを考えると、ある日、突然、パソコンのソフトのことだなんて言われても、そうそう簡単に使い分けることはできない。

たとえば、子供のころから、ずっと、「パンツ」って言えば「下着のパンツ」のことを指してたのに、大人になってから、ある日、突然、「ズボン」のことも「パンツ」って呼ぶような風潮の世の中になっちゃって、ナニゲに馴染めずにいる団塊の世代の人たちみたいな宙ぶらりんの雰囲気だ。ようするに、英語圏の英語の使い方を無理やりニポン語の会話に持ち込んだことによる違和感‥‥ってワケで、これには常に「コッパズカシサ」がついて回る。

だから、そのために、下着のパンツは普通に「パンツ↓」って発音するのに、ズボンを指す場合には尻上がりに「パンツ↑」って発音して、この「コッパズカシサ」を回避しようとする。「こちらのトップス↑にはアースカラーのパンツ↑がお似合いですわ」なんて言ったりする。「サーファー↑」や「ラッパー↑」みたいな「ニポン語英語」の独特の尻上がりコトブキ発音を使うことによって、「コッパズカシサ」を回避した上に、ニポン語の会話の中にナチュラルに英語を溶け込ませちゃう。


‥‥そんなワケで、次から次に登場するIT関連の言葉の中には、「ガジェット」や「タブレット」みたいに違和感のない言葉もあれば、「クライアント」みたいに違和感マウンテンな言葉もあるワケだけど、こういった「もともとあった言葉の流用」とは違って、IT関連の言葉として誕生したものもある。たとえば、数年前から耳にしつつも、イマイチ意味不明だったのが、「Wi-Fi」って言葉だ。今でこそ、「Wi-Fi」は「ワイファイ」って読むってことも、「無線LAN」のことだってことも知ってるけど、あたしが初めて「Wi-Fi」って言葉を目にした2年前には、何て読むのかも分からなかった。

ちょうど2年前の2009年7月、あたしがブロントザウルスよりも首を長くして待ちに待ってた「ドラクエ9 星空の守り人」が、何度かの発売延期の末にようやく発売されたんだけど、初めてニンテンドーDSのソフトとしてリリースされたドラクエには、いろんな新機能が盛り込まれてた。で、そのうちのひとつが「Wi-Fi」だったんだけど、当時のあたしは「こぬか雨が御堂筋に降るなら欧陽菲菲(オーヤン・フィーフィー)だけど、このウィーフィーってのはいったい何だろう?」って思ってた。説明書とかを読むと、ナニゲに「通信に関する言葉」っぽいことだけは分かったんだけど、身に覚えのない料金とかが課金されたりしたら恐いから、「キミコ、危うきに近寄らず」ってことで、あたしは近寄らなかった。

だけど、それから2年、サスガのあたしでも「Wi-Fi」を「ワイファイ」って読めるようになり、「Wi-Fi」と「Hi-Fi」の違いも分かるようになった今日この頃だけど、6月30日、「朝日新聞」に掲載されたドコモの全面広告を見たら、「Xi」は「エックスアイ」や「サイ」じゃなくて「クロッシィ」って読むってことが書いてあって、そのあとにオマケ的に「Wi-Fi」は「ウィーフィー」じゃなくて「ワイファイ」って読むんだってことが書かれてた。つまり、あたしもソートー旧式な女だけど、こういう広告が今になって出たってことは、あたしより旧式な人たちも若干は存在してたってことになる。


‥‥そんなワケで、最近のあたしは、街角の「Wi-Fi」のスポットで、タブレット型のガジェットにクライアントをダウンロードしちゃったりしてるんだから、「Wi-Fi」の読み方も知らなかった2年前と比べたら、飛躍的に進歩したと思う‥‥って言っても、これは、6月の下旬に、あるところから「iPod touch」をプレゼントしてもらってからの話なので、まだ2~3週間ほどのことなんだけどね。

皆さん、ご存知の通り、あたしの愛用のウォークマンはカセットテープのやつだから、現在の「iPod」的なものに関しては、あたしはまったく知識がなかった。電車の中とかで、いろんな人が使ってるのは見たことがあるけど、あたし自身は使ったことがなかったから、どんなふうになってるのか、ぜんぜん知らなかった。で、今回、生まれて始めて「iPod touch」を手にしたあたしなんだけど、透明のケースを開けて、まず気づいたのが、「充電コードがついてないじゃん!」てことだった。透明のケースの中に入ってた付属品は、イヤフォンとパソコンにつなぐコードだけで、充電コードが入ってなかったのだ!‥‥って、そう、これが、3週間前のあたしのレベルだった(笑)

だけど、あたしは、ここから1週間ほどで、パソコンにつなぐコードを使ってパソコン経由で「iPod touch」に充電することを学習し、カメラモードにして写真を撮ることを学習した。これは、原始人が「火」を起こすことを発見したほどの進化だろう。そして、その後の1週間で、あたしは、「iPod touch」で撮った写真をパソコンに取り込むことを学習した。これは、昨日までコンボウで狩りをしてた原始人が、今日は宇宙船に乗って月へ行くほどの進化ってワケで、まさに「2011年きっこの旅」も佳境を迎えたって感じがした。

でも、ここまでは、まだ、自分の「iPod touch」とパソコンとの間だけのやりとりなので、いくら進化したって言っても、ナニゲに内弁慶フレーバーが漂ってる。ここはひとつ、2年前にニンテンドーDSで挑戦しなかった「Wi-Fi」を体験してこそ、ホントの意味での進化と言える‥‥ってなワケで、あたしは、まずは疎開先の農家で、パソコンを使って「周辺のWi-Fiスポット」ってのを調べてみた。そしたら、車で30分かけて山を降り、国道をずっと走り、2つ先の駅のとこにあるコンビニが、一番近くの「Wi-Fiスポット」だった。念のために、車で2時間近くかかる、この地方で一番大きな駅を調べてみたら、地図が真っ赤になるほどたくさんの「Wi-Fiスポット」があった。ようするに、「Wi-Fiスポット」ってのは、大きな駅の周辺には無数にあるけど、ちょっとでも過疎地に来ると、駅にすら「無い」ってワケだ。


‥‥そんなワケで、あたしは、「Wi-Fi おじさん~♪Wi-Fi おじさん~♪」って、ソッキョーで「ハイサイおじさん」の替え歌を歌いつつ、軽トラで最寄りの「Wi-Fiスポット」へ向かった。何でかって言うと、4月19日のブログ、「原子力より英語力!」で紹介した、あたしがハマッてるオンライン英語学習サイト「COCONE(ココネ)」が、iPhoneやAndroidやiPod touch向けの新しいアプリ、『英語組み立てTOWN』をリリースしたからだ‥‥ってワケで、実は、コレが今回のカラクリだったのだ。

いつもお世話になってるロカリサーチさんから、「ココネさんから新しいアプリがリリースされるので、きっこさんにも体験してみてほしい」っていうお話があったんだけど、残念ながら、あたしは、iPhoneもAndroidもiPod touchも持ってない。前回は、パソコンのサイトだったから体験レポートを書くことができたけど、今回はタブレットなガジェット(笑)がないと体験できない。で、そのムネを伝えたところ、ロカリサーチさんがiPod touchを用意、提供してくれて、あたしの疎開先まで送ってくれたのだ。まさに、棚からボタモチ! あるいは、猫に小判! もしくは、渡りに舟! 結局、青天のヘキレキ! とにかく、感謝感激則巻アラレ!


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そんなこんなで、あたしは、第1弾の『聞き取り王国』に続いてココネがリリースした新しいアプリ、『英語組み立てTOWN』をダウンロードするために、最寄りの「Wi-Fiスポット」へ向かったってワケだ。念のために書いとくと、「Wi-Fiスポット」に行かなくても、パソコンを中継して「iTunes」の「App Store」からダウンロードすることもできる。だけど、あたし的には、せっかくだから「Wi-Fi」の初体験もしてみようってことで、「iPod touch」にダイレクトにダウンロードしてみることにしたのだ。


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で、目的地のコンビニに到着してみたら、入り口にソフトバンクの白い犬のステッカーで「Wi-Fi つかえます」ってのが貼ってあった。今までは気にしたことがなかったけど、きっと、いろんな場所にこうしたステッカーが貼ってあるんだろうなって思った‥‥って、あんまり細かく書いてると、またまた不必要に長くなっちゃうけど、このコンビニは、外に面した一角が喫茶スペースになってて、ここで買ったソフトクリームやタコヤキを食べたり、「Wi-Fi」を利用したりできるようになってた。それで、あたしは、ガリガリ君の「梨」を買って、ガリガリと食べながら「iPod touch」の操作を始めた。

メモに書いてきた通りに、「iPod touch」のホーム画面の中の「App Store」ってのを押してみたら、あとはぜんぶ自動的っぽい感じで進んで、旧式のあたしの脳みそでも何とか『英語組み立てTOWN』をダウンロードすることに成功した。あたしの初体験はアッケなく終了し、あたしはとうとう「Wi-Fi バージン」じゃなくなったってワケだ(笑)


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‥‥そんなワケで、あたしは、涼しいコンビニの中で、さっそく『英語組み立てTOWN』にチャレンジしてみたんだけど、勝手知ったるココネのアプリってワケで、基本的にはココネの文法ゲームの「GO!ファクトリースクランブル」とおんなじだった。ただし、ココネのサイトにある「文法ゲーム」は、初級が「基礎」、中級1と中級2が「高校で習う文法」、上級が「高校で習う文法の総仕上げ」ってふうに分かれてて、それなりにハイレベルなんだけど、今回のアプリは、中学初級、中学中級、中学上級、高校の4段階に大別されてるから、全体的にキメ細かくて、より親切な感じだった。


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一番やさしい「中学初級」をひらいてみると、「時刻(現在)」「時刻(過去)」「時刻(未来)」「普通疑問文」「否定文」「命令文」「感嘆文」「進行形」「助動詞」‥‥ってふうに、ぜんぶで30項目のジャンルに分かれてて、それぞれ5問ずつの設問が順番に出てくる。たとえば、最初の「時刻(現在)」の設問をひとつ紹介すると、まず初めに「猫はライオンと大きさが違う。」っていう日本語の文章が表示されて、そのあとに、「lions」「different」「in」「Cats」「from」「are」「size」ってふうに単語が表示されるから、これを指先で正しく並べて文章にするってワケだ。


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この場合なら、例の「最初が大文字の単語が先頭に来る」っていうヒキョ~な裏ワザを使わなくても、「Cats are different from lions in size.」って簡単に分かると思う。そして、分からなくても、迷ってるうちに一定の時間が経過すると、次に並べる単語の色が変わって教えてくれたり、間違えた単語を選ぶと、その文字だけがユラユラと揺れたり、ナニゲにヒントを与えてくれる。こうしたヒントは、オンとオフの選択ができるから、自信のある人はオフにしてからチャレンジすることもできる。

もちろん、こうしたヒントが出る前に、サクサクと正解してかないと、高得点は採れない。だけど、最初はヒントを頼りにチャレンジしてても、2~3回で暗記できるレベルの長さの文章が多いから、高得点を目指して遊んでるうちに、ジョジョに奇妙に英語力がアップしてく。そして、ココネのサイトの「文法ゲーム」と同様に、1問ごとにネイティブスピーカーによる読み上げもあるから、ちゃんと耳でも正しい発音を確認することができる。

「日本では6月にたくさん雨が降る。」って設問で、「In Japan, we have much rain in June.」って答えると、「インジャぺ~~ン」なんて読み上げられちゃうから、ついつい一緒になって郷ひろみバリに「インジャぺ~~ン」って言いたくなっちゃう(笑)‥‥ってワケで、あたしの場合はツンデレだから、何よりも重要なのが「命令文」てワケで、「中学初級」の「命令文」にチャレンジしてみたら、さっそく、こんなに萌えちゃう設問が登場した。


「つまらないことで腹を立てないでよ。」


あたしとしては、文末は「。」じゃなくて「!」にして欲しかったんだけど、まあその辺はともかくとして、あたしは急いで「get」「over」「Don't」「angry」「nothing」っていう5つの単語を並び替えた。この場合は、「Don't get angry over nothing.」ってワケだけど、これは、ツンデレにとっては必須の文法だから、ツンデレを目指す人は絶対に覚えといたほうがいい。たとえば、「angry」を「emotional」に変えて「Don't get emotional over nothing.」にすれば、「つまらないことで感情的にならないでよ。」って意味になる。

この文法のポイントは、「つまらないこと」を「over nothing」で表わしてる点だ。この言い方だと、「そんなつまらないことで腹を立てる(感情的になる)あなたは小さな人間だ」っていう「相手を見下したニュアンス」も含んでるから、より「ツンデレ度」が高くなる。もちろん、英語もニポン語と一緒で、まったくおんなじ文章でも、シチュエーションや言い方によってニュアンスが大きく変わる。上司が仕事でミスをした部下を呼び出して「お前はバカだな!」って言った場合と、カレシがカノジョのオデコをつついて「お前はバカだな~♪」って言った場合じゃ、ニュアンスがぜんぜん違ってくる。だから、この場合も、落ち着いた口調で「Don't get angry over nothing.」って言えば、それほど「相手を見下したニュアンス」にはならない。

だけど、文法的には、やっぱり相手を下に見た雰囲気の言い方だから、日常会話で使うなら、「It's nothing. Don't get angry.」って言ったほうがいいと思う。ようするに、文章の後半にあった「つまらないこと」を最初に持って来たワケで、こうすると、「それはつまらないことさ。だからそんなに怒るなよ。」って感じになって、相手を小バカにしたニュアンスから、相手を慰めるニュアンスへと変わる。だから、ヒステリックになってる女性に対して「つまらないことで感情的にならないでよ。」って言う時も、「Don't get emotional over nothing.」って言うよりは、「It's nothing. Don't get emotional.」って言ったほうがいい。ま、これは、あたしの感覚だけど。


‥‥そんなワケで、こんなに偉そうな講釈を放射能汚染水のごとく垂れ流したあたしなのに、今回、『英語組み立てTOWN』にチャレンジしてみたら、一番下の「中学初級」の一番最初の「時刻(現在)」が、10000点満点で7905点だった。一応、全問正解だったし、あたし的にはシューマッハなスピードでサクサクと答えたつもりだったんだけど、それでも時間が掛かっちゃったみたいだ。だけど、「たかが中学初級、されど中学初級」ってワケで、一度もヒントを使わずに全問正解できたんだから、7905点でもがんばったほうだと自画自賛してミルコ・クロコップ。


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で、ものすごくフランク・ザッパに言っちゃえば、英語の文法って、基本は「倒置法」だ。ニポン語の場合は「私は/ペンを/持っています」だけど、英語だと「I have a pen.」、つまり、「私は/持っています/ペンを」っていう、もったいぶった言い方になる。だから、文章を「うな重」だとしたら、うなぎの蒲焼を最後に食べる感じで組み立てとけば、それなりに通じたりもする。たとえば、「中学初級」の「感嘆文」なんかも、この「うな重」方式で何とかなる。


「あなたに会えてどれだけ嬉しいか。」

「How」「am」「glad」「I」「you」「to see」「!」


これは、「How glad I am to see you!」、つまり、「私は/会えて/あなたと」って言う「うな重」が1段目で、その上に「なんて嬉しいんだ。」っていう2段目が乗って、「なんて嬉しいんだ/私は会えてあなたと」っていう2段重ねの「うな重」になってるのだ。こうした、「How」や「What」を使った感嘆文は、どれも最初に「How~」や「What~」で感動を表わして、あとから「どうして」って理由がくっつく「2段重ねの倒置法」だ。

これって単純な言い方だけど、実際の日常会話では、とっても役に立つ。たとえば、誰かから花束やプレゼントをいただいた時に、「I'm glad.」って言っても、「私は嬉しいです」って感じで、喜びがイマイチ相手に伝わらない。だけど、大ゲサな身振りと満面の笑みで「How glad!」って言えば、「なんて嬉しいんでしょう!」って感じになるから、相手に喜びがちゃんと伝わる。そして、「How glad」に続く言葉は、言いながら考えれば何とか間に合う。

「素晴らしい」って場合も、まずは「How wonderful」って言っといて、あとから続きをくっつける。たとえば、「How wonderful it's to be that way!」って言えば、「あんなふうになれたら、なんて素晴らしいんだろう!」って感じになる。

「英語組み立てTOWN」では、こうした、よく使われるパターンの例文がソツなく設問になってる。どれも単純で分かりやすいから、まったく英語が分からない人でも、何度がチャレンジすれば、知らず知らずのうちに身についちゃう。で、覚えたパターンは、相手がニポン人でも使ってみよう。お友達からプレゼントをいただいたりしたら、大ゲサな身振りと満面の笑みで「How glad!」って言ってみよう。そして、こちらから相手に何かプレゼントする時は、相手の耳元で「You shall have something good.」って囁いてから、そっとプレゼントを手渡してみよう。これで、あなたも、ちょっとオシャレな英語の使い手だ(笑)


‥‥そんなワケで、「How」や「What」を使った感嘆文はワリと簡単文なんだけど、おんなじ「倒置法」でも、基本をキチンと覚えとかないと、まったく通じなくてトンチンカンになっちゃうのが、「Whatever」や「However」を使った言い回しだ。これは、今回の「英語組み立てTOWN」の中で一番上の「高校」の中の設問からだけど、ふだんから英語を使ってないと、ついウッカリ間違えちゃう言い回しが多い。


「どんなにがんばってもできません。」
「However hard I try, it can't be done.」

「何が起ころうとも私があなたを守ります。」
「Whatever happens, I will protect you.」


最初のほうはナサケナイザーなキャラ、後のほうはヒーロー的なキャラのセリフっぽいから、ツンデレのあたしには必要ない言い回しだけど、普通の人は日常会話で多用するパターンの文法だから、暗記しとくに越したことはない。ちなみに、『英語組み立てTOWN』の「高校」の設問は、こうした「Whateverなど」をはじめ、「動名詞(~ing)」や「完了進行形(現在)(過去)(未来)」などから「いろいろな比較表現」まで、ぜんぶで60項目もあるから、通学や通勤の電車の中でチョコチョコと遊んでるだけで、通常の英会話に必要な文法がすべて覚えられちゃうことウケアイだ。

「How」や「What」を使った感嘆文や、こうした「Whatever」や「However」を使った言い回しは、自分の「感情」を表現するのに必要なので、ひとつでも多く例文を覚えとくと、いろんな場面で役に立つ。そして、自分の「感情」を的確に表現できるようになれば、「性格のWhich(不一致)」で離婚するカップルも減ると思う(笑)


‥‥そんなワケで、この『英語組み立てTOWN』の便利なとこは、たとえば、5問の設問のうち3問までやったとこで降りる駅に到着しちゃったら、タブレットなガジェット(笑)をそのままポケットやバッグに入れて電車を降りても、次にオンにした時に、中断してたとこから続きが始まるってことだ。だから、ちょっとした空き時間でも、チョコチョコっと遊ぶことができる。

で、このアプリは、一度ダウンロードしたら、あとは好きなだけ遊べるから、もう「Wi-Fi」は関係ない‥‥って思ったのもトコノマ、実は、このアプリには、「市長相談室」っていう機能がついてるのだ。これは、どうしても分からない文法などについて、800文字までのメールに書いて「Wi-Fi」で送信すると、ココネタウンの市長さんが個別に回答してくれるっていう、痒いとこに猫の手が届いちゃう親切機能だ。「市長相談室」には、他の人たちの質問と市長からの回答をも見ることができるから、いろいろと参考になると思う。

ココネでは、これまでに、英語のヒヤリング力をアップさせる『聞き取り王国』と、韓国旅行のお供にピッタリの『場面別韓国語』をリリースしてるんだけど、せっかくなので、あたしはこの2つもやってみた。『聞き取り王国』に関しては、これもココネのサイトのヒヤリングゲームのアプリ版だから、勝手知ったるでサクサクと楽しめたけど、『場面別韓国語』は初体験だったから、なかなか楽しかったし、役に立ちそうだと思った。


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‥‥そんなワケで、3週間前までは「iPod touch」に touch したこともなかったあたしだけど、今やオシャレなタブレット型のガジェットに「Wi-Fi」でクライアントをダウンロードして楽しんじゃってるんだから、ワレながら、なかなかの最先端だと思う‥‥ってなワケで、今回、紹介した『英語組み立てTOWN』は、7月12日にリリースされたばかりってことで、今なら「アプリ発売記念セール」で、定価700円が半額以下の250円になってる。たった250円で、中学と高校の6年間で習う英文法のほとんどがゲーム感覚で覚えられるんだから、激しくお得だ。興味を持った人は、以下のサイトからダウンロードできるので、ぜひ楽しんでほしいと思う今日この頃なのだ♪


【ココネサイト内】
http://www.cocone.jp/application/engjpn/englishtown/

【App Store内】
http://itunes.apple.com/jp/app/id446358732?l=ja&ls=1&mt=8


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2011.07.08

キッコゲリオン、発進!

6月26日、第10回を迎えた「WIN5」で、とうとう2億円の配当が飛び出した。的中したのは全国で3人で、4億円以上が翌週にキャリーオーバーされた‥‥ってワケで、あたしは、これまで「WIN5」は最高でも400円までしか買ってこなかったんだけど、一気にやる気モードに突入しちゃった。で、次の7月3日は、G1もないし、あたしが買うつもりだったのは、応援してるネコパンチの出る中山10R「常総ステークス」だけで、それもネコパンチからの3連単を4通りだけだったので、「WIN5」を12通り、1200円も買っちゃった。

京都10Rが2番、5番、6番、中山10Rが5番、6番、函館11Rが2番、京都11Rが7番、中山11Rが2番、10番‥‥ってワケで、中山10Rはネコパンチからの3連単しか買ってないのに、「WIN5」のほうは、6番のネコパンチの他に、チャッカリと1番人気の5番ヤングアットハートも買ってるとこがポイントだったりする。そして、その「チャッカリ」が幸いして、ナナナナナント!的中しちゃったのだ!

でも、「すわっ!2億円かっ!」と思ったのもトコノマ、2番人気、1番人気、1番人気、1番人気、2番人気っていう組み合わせだったから、全国で的中したのは10万人以上、配当は19680円だった。もちろん、1200円が2万円近くになったんだから嬉しいことは嬉しいんだけど、配当が発表になるまでのわずかな時間、あたしは「10万円くらいかな?」って思ってドキドキしてた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、今、最初にお世話になってた山の中腹の農家に、またお世話になってる。ここには、母さんとあたしの他に3組の家族が疎開してきたので、母さんとあたしは山のふもとの農家に移ってたんだけど、関東から疎開してきてた2組は移住先を見つけて移住して、関西から疎開してきた1組は自宅に戻った。それで、最初の状態に戻ったので、母さんとあたしは、またお世話になってるってワケだ。

だけど、あたしも、このまま半永久的にお世話になり続けるつもりはないし、ちゃんと移住先も探してる。とにかく、放射能汚染されてないマトモな食材が普通に買えるエリアに住みたいので、まずは九州か四国に1~2年の予定で移住して、福島第一原発の状況と、移住先の最寄りの原発の再稼働の状況を観察しつつ、フレキシブルに対応しようと思ってる。

で、あたしの場合、何よりも重要なのが「お仕事」ってワケで、いくら家賃が安い田舎の生活とは言え、がんばって働かないと暮らして行けない‥‥ってワケで、「WIN5」が的中した7月3日の日曜日には、西日本に疎開してから初めての本職、ブライダルのお仕事を知り合いから回してもらえたので、疎開先から何時間も電車に乗って、広島まで戻った。急な話だったので、リハを前日にしてもらっての一泊っていうパツパツの日程だったけど、往復の交通費とビジネスホテル代を引いても、十分すぎるほどのギャラをいただけた。

その上、広島駅から150円の路面電車で移動するために並んでたら、1本先のホームに入ってきた路面電車が「江波(エバ)行き」だった。あたしは、すぐに早希ちゃんのことを思い出して、写メを撮ろうかと思ったんだけど、すさまじい荷物だったので諦めた。でも、岡山駅前の桃太郎像みたいな「一般的な名物」とは違って、エヴァ好きな早希ちゃんならではの「個人的な名物」を見ることができて‥‥とは言っても、実際に江波駅まで行ったワケじゃないけど、早希ちゃんを感じることができて、ほのかに萌え萌えしちゃった(笑)

‥‥そんなワケで、広島でお仕事をしてギャラをいただき、「WIN5」も的中した上に、「江波」って地名まで見ることができたあたしは、一度にいろんなことが起こりすぎたからなのか、疎開先に戻ってから、子供が知恵熱を出すみたいに、風邪をひいちゃった。クシャミと咳が止まらなくなって、頭がガンガンして、熱が38度も出た。結局、2日ほど横になってたら、少しは動けるようになったんだけど、外はずっと土砂降りの雨なので、ナニゲに気分もドンヨリしてた。

そこで、このドンヨリした気分を吹き飛ばすために、あたしは、ついに重い腰を上げることにした。そう、3月11日以来、ずっと封印してきたパチンコを発動させることにしたのだ‥‥ってなワケで、土砂降りの中、軽トラを駆り、山のふもとまで降りるのに30分、そこからさらに30分、合計1時間もかけて、国道沿いの大きなパチンコ屋さんへと出撃した。まだ風邪が治ってないってのに、ワイパーが役に立たないほどの土砂降りだってのに、すごく久しぶりにパチンコを打ちに行くってことで、あたしの気分はノリノリになった。ワレながら単純な脳みそだってことに気づけて、スーパーラッキーなマリンちゃん風味だ(笑)

久しぶりのパチンコ屋さんなので、まずは広い店内をグルッと一周してみたら、夢にまで見た「戦国乙女2」があったんだけど、このシマだけ満席だった。あとは、「男はつらいよ」「アクエリオン2」「カイジ2」なんかが並んでて、全体の3割くらいが稼働してた。一番奥が1円パチンコ、その手前が甘デジのコーナーで、右手には海コーナーがあった。「戦国乙女2」はシマの半分の12台くらいなのに、海コーナーを見ると、「大海スペシャル」がシマ2つ、「沖縄2」がシマ2つ、「アグネスラム」がシマ1つ‥‥って感じで、やっぱり海は人気が高い。平日の昼間だってのに、半分以上は埋まってて、オバサン率とお年寄り率が高かった。単純で分かりやすい上に、目にもやさしい横スクロールだから、オバサンやお年寄りに人気があるのは当然だけど、アラフォーと言えども「お姉さん」なあたしは、広島で「江波」を見たことから、ここは「エヴァンゲリオン」から打ち始めることにした。ただし、このお店には「福音」しかなかったから、3000円だけ打って、ダメならすぐに他の台に移るつもりでいた。

「福音」は人気がないみたいで、打ってる人はシマに2人しかいなかったから、台は選び放題だった。ま、選ぶって言っても、スルー釘とチャッカーまわりの釘を見る程度で、あとは「打ってみて、あまりにも回らなかったら台を変える」ってだけなんだけど、あたしは、シマのハシッコの台に座って、千円札を3枚、お財布から出して、1枚で玉を買い、2枚をドル箱に入れて打ち始めた。最初の500円で10回くらい回ったから、まあまあの台だった。

でも、回るとか回らないとかの問題よりも、「福音」にアリガチな「何も起こらなくて退屈すぎて眠くなってくる」っていう最大のデメリットが発動しなかったのが良かった。最初の1000円で、すでにステップ3とセリフ予告からの4機発進も見られたし、2000円で40回ちょい回した間に、エヴァが2回も発進したし、シンクロリーチも1回あったし、ミニストーリーも見られた。ヘタしたら「200回も回したのにエヴァが一度も発進しなかった」なんてこともアリエールなほどの「福音」なんだから、これはワンダホーな台ってことになる。

‥‥そんなワケで、3枚目の千円札を挿入して、そのまま打ち続けてたら、50回を超えたあたりで、背景チェンジのガガガガからステップアップ予告が伸びてマリまで行って、エヴァが発進した。で、劇場版にしか登場しない時計みたいな第7使徒を空から弐号機が攻撃するリーチになったら、弐号機のキックが使徒のATフィールドを破って、アッサリと勝っちゃった!


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「ラッキー!」と思いつつも、数字は「2」だったから、このままだと8Rしかない。前作の「シトフタ」までは、どんな数字でも揃えば15Rあったんだけど、この「福音」は、確変数字で当たれば15R、ノーマル数字で当たれば8Rってワケで、ノーマル数字は出玉が半分になっちゃうのだ。だけど、ラウンド中にお皿の下のハンドルを握って、使徒をロックオンして攻撃して、勝てば確変に昇格する。ま、セグを見れば結果は分かるんだけど、つまんないから見ないようにして打ってたら、一度、ATフィールドに弾かれてから、「動け!」「動け!」「動け!」‥‥で、初号機が咆哮して確変に昇格した。だけど、確変に昇格しても、このラウンドは8Rのままだから、出玉は少ない。ただでさえ小ぶりなドル箱なのに、なかなか溜まらない。


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そして、次もまたノーマル数字で当たり、ラウンド中に使徒を倒して昇格して、その次もまたノーマル数字で当たり、今度はラウンド中に初号機がATフィールドをこじ開ける「突確の昇格」だった。結局、ナンダカンダで奇跡の11連チャンもしたんだけど、このうち確変数字で当たったのは2回だけで、あとの9回はノーマル数字の当たりだったから、ぜんぶで7箱、1万玉弱しか出なかった。それでも、3000円が2時間で3万円以上になったんだから、素晴らしい結果だと言える。


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でも、お金が稼げたこともサルことながら、まだ見たことがなかった「第6使徒VS渚カオル&4号機リーチ」が見られたことが嬉しかった。テレビ版のアニメをモトにした前作までのパチンコは、第5使徒ラミエルを初号機や弐号機がポジトロンライフルで撃ち抜けば勝ちってヤツだったけど、今回は劇場版の「破」をモトにしてるから、ラミエルは「第6使徒」になってる上に、ただの立方体みたいな形じゃなくて、いろんな形に変化する。そして、これまでの初号機や弐号機だけじゃなくて、プレミアム的に「渚カオル&4号機」が登場するパターンがあった。


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あたしは、まだ一度も出したことがなかったんだけど、今回は初めて見ることができた。もう、「第6使徒VS渚カオル&4号機」ってタイトルが出た瞬間にコーフンしちゃったけど、銀色のカッコいい四号機が、ラミエルに向かってロンギヌスの槍を投げると、槍の色と形状が変化して、レーザー光線みたいになって飛んでって、ミゴトに撃ち抜いてくれた。チョーカッコよかった。


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他にも、弐号機が第7使徒を攻撃するリーチで、ATフィールドに弾かれて失敗した直後に、弐号機が咆哮をあげて弐号機の暴走モードに突入したし、まだ聴いたことのなかった「集結の園へ」も聴けたし、初めての体験がマウンテンで、パチンコ事態を楽しむことができた。こんなに楽しい思いをした上に、3万円近くも稼げたなんて、土砂降りの中、軽トラを1時間も運転して、パチンコ屋さんまで出かけてった甲斐バンドだ。


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‥‥そんなワケで、あたしは、先週の週末からの約1週間で、お仕事、競馬、パチンコと、なかなかワンダホーな結果を残すことができた。まだ、風邪はちょっと残ってるけど、クシャミと咳はほとんど治まったから、このあとは、泊めてくれるお家が見つかり、喜びのあまりシャックリが止まらなくなった早希ちゃんみたいに、「喜びのシャックリ」に気をつけようと思う今日この頃なのだ(笑)


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