iPod に touch する日々
やっとこさ「ガジェット(gadget)」って言葉の意味を覚えたら、次は「タブレット(tablet)」、「タブレット」って言葉の意味を覚えたら、次は「クライアント(Client)」、「クライアント」って言葉の意味を覚えたら、次は「クラウド(cloud)」‥‥って、もう、IT関連の専門用語って、次から次に新しい言葉が出てくるから、覚えても覚えてもキリマンジャロだ。それも、完全に新しい言葉が登場したのなら、その言葉を覚えればいいだけなのに、IT関連の専門用語って、そのほとんどが既存の言葉の流用や二次使用だから、ナニゲに厄介だ。
たとえば、ここに挙げた「ガジェット」「タブレット」「クライアント」「クラウド」にしても、すべて「本来の意味」があるのに、その上で、IT関連の言葉としての意味もプラスされちゃったワケだから、ひとつの単語でも、もともとの意味で使われてるケースと、IT関連の単語として使われてるケースとを区別して考えなきゃならない。
「ガジェット」は、もともとが広義での「小道具」って意味で、IT関連でもケータイやデジカメみたいな小型の端末や機器のことを指す言葉だから、もともとの意味とほとんど変わらない。だけど、相手が、IT関連の意味として「最近のお気に入りのガジェットは?」って聞いてきた時に、こっちが通常の意味として解釈して「この口紅ね」なんて答えたりすると、「はあ?」ってことになっちゃう。「タブレット」は、もともとは「テーブル(table)」が語源で、「小型で持ち運べる机」って意味だったんだけど、それがジョジョに奇妙に「錠剤」「錠剤のような形のもの」って意味になったから、IT関連で「スマートフォン」みたいなツルツルした形の端末を指す言葉になっても、それほど違和感はない。
ま、「ガジェット」にしても「タブレット」にしても、IT関連の言葉としてよく使われるようになるまでは、ニポン語の会話の中で使ってる人は少なかった。ニポン語で普通に会話してる時に、「道具」のことを「ガジェット」って言ったり、「ツルツルした形状のもの」のことを「タブレット」って言ったりする人なんていなかった。それが、ここ数年、IT関連の言葉として登場してからは、当たり前みたいに使われるようになってきた。たぶん、最先端の端末機器の話をしてる時には、「最近のお気に入りの道具は?」って言うよりも「最近のお気に入りのガジェットは?」って言ったほうがカッコイイ感じがするからだろう。「ペン型のタブレットだね」って答えれば、それなりにカッコイイ感じがするからだろう。
つまり、この「ガジェット」や「タブレット」って言葉は、ニポンではIT関連の言葉として使われるようになってから市民ケーンを得たってワケだ。だから、ニポン語の会話の中にこれらの言葉が出てきたら、最初から「IT関連の言葉」として認識すればイイってことで、ザックリ言っちゃえば、もともとの意味なんて知らなくても何とかなる。最初から多くのニポン人が「IT関連の言葉」として認識してるからだ。だけど、もともとニポン語として普通に使われてきた「クライアント」とかになってくると、これがいろいろとメンドクサイヤ人なことになる。だって、もともとの意味なのかIT関連の意味なのか、その都度、状況や文脈から判断しなきゃいけなくなる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしの場合は、ツイッターを始めてしばらくしたころ、ある人から「きっこさん、ツイッターはどんなクライアントをお使いですか?」って質問されたのが最初で、当然のことながら、あたしはこの質問の意味が分からなかった。あたしは、それまで「クライアント」って言葉を普通に使ってきたけど、それは「仕事の依頼主」や「会社のお得意さま」って意味としてで、他の意味なんて考えたこともなかった。だから、突然、「きっこさん、ツイッターはどんなクライアントをお使いですか?」って聞かれた時、あたしは、「あたしが誰かに依頼されてツイッターをやってると思われてるのかな?」って思った。
だけど、いろんな人に教えてもらって、この場合の「クライアント」は、「ツイッターをより快適に利用するためのソフト」のことで、ようするに「アプリケーション」とおんなじような意味で使われてる言葉だってことを知った。つまり、いろんな機能やデータを提供してくれるサーバーコンピュータが「会社」で、それを利用してるあたしたちが「依頼人」で、あたしたち依頼人側のパソコンやソフトのことを「クライアント」って呼ぶってことなのだ。
こんなふうにちゃんと説明されれば、あたしの旧式の脳みそでも、まあ、それなりに理解はできるんだけど、それでも、今まで20年近くも、「クライアント」と言えば「仕事の依頼主」や「会社のお得意さま」のことだと思って会話をしてきたワケだし、これからも今まで通りの意味として「クライアント」って言葉を使っていくであろうことを考えると、ある日、突然、パソコンのソフトのことだなんて言われても、そうそう簡単に使い分けることはできない。
たとえば、子供のころから、ずっと、「パンツ」って言えば「下着のパンツ」のことを指してたのに、大人になってから、ある日、突然、「ズボン」のことも「パンツ」って呼ぶような風潮の世の中になっちゃって、ナニゲに馴染めずにいる団塊の世代の人たちみたいな宙ぶらりんの雰囲気だ。ようするに、英語圏の英語の使い方を無理やりニポン語の会話に持ち込んだことによる違和感‥‥ってワケで、これには常に「コッパズカシサ」がついて回る。
だから、そのために、下着のパンツは普通に「パンツ↓」って発音するのに、ズボンを指す場合には尻上がりに「パンツ↑」って発音して、この「コッパズカシサ」を回避しようとする。「こちらのトップス↑にはアースカラーのパンツ↑がお似合いですわ」なんて言ったりする。「サーファー↑」や「ラッパー↑」みたいな「ニポン語英語」の独特の尻上がりコトブキ発音を使うことによって、「コッパズカシサ」を回避した上に、ニポン語の会話の中にナチュラルに英語を溶け込ませちゃう。
‥‥そんなワケで、次から次に登場するIT関連の言葉の中には、「ガジェット」や「タブレット」みたいに違和感のない言葉もあれば、「クライアント」みたいに違和感マウンテンな言葉もあるワケだけど、こういった「もともとあった言葉の流用」とは違って、IT関連の言葉として誕生したものもある。たとえば、数年前から耳にしつつも、イマイチ意味不明だったのが、「Wi-Fi」って言葉だ。今でこそ、「Wi-Fi」は「ワイファイ」って読むってことも、「無線LAN」のことだってことも知ってるけど、あたしが初めて「Wi-Fi」って言葉を目にした2年前には、何て読むのかも分からなかった。
ちょうど2年前の2009年7月、あたしがブロントザウルスよりも首を長くして待ちに待ってた「ドラクエ9 星空の守り人」が、何度かの発売延期の末にようやく発売されたんだけど、初めてニンテンドーDSのソフトとしてリリースされたドラクエには、いろんな新機能が盛り込まれてた。で、そのうちのひとつが「Wi-Fi」だったんだけど、当時のあたしは「こぬか雨が御堂筋に降るなら欧陽菲菲(オーヤン・フィーフィー)だけど、このウィーフィーってのはいったい何だろう?」って思ってた。説明書とかを読むと、ナニゲに「通信に関する言葉」っぽいことだけは分かったんだけど、身に覚えのない料金とかが課金されたりしたら恐いから、「キミコ、危うきに近寄らず」ってことで、あたしは近寄らなかった。
だけど、それから2年、サスガのあたしでも「Wi-Fi」を「ワイファイ」って読めるようになり、「Wi-Fi」と「Hi-Fi」の違いも分かるようになった今日この頃だけど、6月30日、「朝日新聞」に掲載されたドコモの全面広告を見たら、「Xi」は「エックスアイ」や「サイ」じゃなくて「クロッシィ」って読むってことが書いてあって、そのあとにオマケ的に「Wi-Fi」は「ウィーフィー」じゃなくて「ワイファイ」って読むんだってことが書かれてた。つまり、あたしもソートー旧式な女だけど、こういう広告が今になって出たってことは、あたしより旧式な人たちも若干は存在してたってことになる。
‥‥そんなワケで、最近のあたしは、街角の「Wi-Fi」のスポットで、タブレット型のガジェットにクライアントをダウンロードしちゃったりしてるんだから、「Wi-Fi」の読み方も知らなかった2年前と比べたら、飛躍的に進歩したと思う‥‥って言っても、これは、6月の下旬に、あるところから「iPod touch」をプレゼントしてもらってからの話なので、まだ2~3週間ほどのことなんだけどね。
皆さん、ご存知の通り、あたしの愛用のウォークマンはカセットテープのやつだから、現在の「iPod」的なものに関しては、あたしはまったく知識がなかった。電車の中とかで、いろんな人が使ってるのは見たことがあるけど、あたし自身は使ったことがなかったから、どんなふうになってるのか、ぜんぜん知らなかった。で、今回、生まれて始めて「iPod touch」を手にしたあたしなんだけど、透明のケースを開けて、まず気づいたのが、「充電コードがついてないじゃん!」てことだった。透明のケースの中に入ってた付属品は、イヤフォンとパソコンにつなぐコードだけで、充電コードが入ってなかったのだ!‥‥って、そう、これが、3週間前のあたしのレベルだった(笑)
だけど、あたしは、ここから1週間ほどで、パソコンにつなぐコードを使ってパソコン経由で「iPod touch」に充電することを学習し、カメラモードにして写真を撮ることを学習した。これは、原始人が「火」を起こすことを発見したほどの進化だろう。そして、その後の1週間で、あたしは、「iPod touch」で撮った写真をパソコンに取り込むことを学習した。これは、昨日までコンボウで狩りをしてた原始人が、今日は宇宙船に乗って月へ行くほどの進化ってワケで、まさに「2011年きっこの旅」も佳境を迎えたって感じがした。
でも、ここまでは、まだ、自分の「iPod touch」とパソコンとの間だけのやりとりなので、いくら進化したって言っても、ナニゲに内弁慶フレーバーが漂ってる。ここはひとつ、2年前にニンテンドーDSで挑戦しなかった「Wi-Fi」を体験してこそ、ホントの意味での進化と言える‥‥ってなワケで、あたしは、まずは疎開先の農家で、パソコンを使って「周辺のWi-Fiスポット」ってのを調べてみた。そしたら、車で30分かけて山を降り、国道をずっと走り、2つ先の駅のとこにあるコンビニが、一番近くの「Wi-Fiスポット」だった。念のために、車で2時間近くかかる、この地方で一番大きな駅を調べてみたら、地図が真っ赤になるほどたくさんの「Wi-Fiスポット」があった。ようするに、「Wi-Fiスポット」ってのは、大きな駅の周辺には無数にあるけど、ちょっとでも過疎地に来ると、駅にすら「無い」ってワケだ。
‥‥そんなワケで、あたしは、「Wi-Fi おじさん~♪Wi-Fi おじさん~♪」って、ソッキョーで「ハイサイおじさん」の替え歌を歌いつつ、軽トラで最寄りの「Wi-Fiスポット」へ向かった。何でかって言うと、4月19日のブログ、「原子力より英語力!」で紹介した、あたしがハマッてるオンライン英語学習サイト「COCONE(ココネ)」が、iPhoneやAndroidやiPod touch向けの新しいアプリ、『英語組み立てTOWN』をリリースしたからだ‥‥ってワケで、実は、コレが今回のカラクリだったのだ。
いつもお世話になってるロカリサーチさんから、「ココネさんから新しいアプリがリリースされるので、きっこさんにも体験してみてほしい」っていうお話があったんだけど、残念ながら、あたしは、iPhoneもAndroidもiPod touchも持ってない。前回は、パソコンのサイトだったから体験レポートを書くことができたけど、今回はタブレットなガジェット(笑)がないと体験できない。で、そのムネを伝えたところ、ロカリサーチさんがiPod touchを用意、提供してくれて、あたしの疎開先まで送ってくれたのだ。まさに、棚からボタモチ! あるいは、猫に小判! もしくは、渡りに舟! 結局、青天のヘキレキ! とにかく、感謝感激則巻アラレ!
そんなこんなで、あたしは、第1弾の『聞き取り王国』に続いてココネがリリースした新しいアプリ、『英語組み立てTOWN』をダウンロードするために、最寄りの「Wi-Fiスポット」へ向かったってワケだ。念のために書いとくと、「Wi-Fiスポット」に行かなくても、パソコンを中継して「iTunes」の「App Store」からダウンロードすることもできる。だけど、あたし的には、せっかくだから「Wi-Fi」の初体験もしてみようってことで、「iPod touch」にダイレクトにダウンロードしてみることにしたのだ。
で、目的地のコンビニに到着してみたら、入り口にソフトバンクの白い犬のステッカーで「Wi-Fi つかえます」ってのが貼ってあった。今までは気にしたことがなかったけど、きっと、いろんな場所にこうしたステッカーが貼ってあるんだろうなって思った‥‥って、あんまり細かく書いてると、またまた不必要に長くなっちゃうけど、このコンビニは、外に面した一角が喫茶スペースになってて、ここで買ったソフトクリームやタコヤキを食べたり、「Wi-Fi」を利用したりできるようになってた。それで、あたしは、ガリガリ君の「梨」を買って、ガリガリと食べながら「iPod touch」の操作を始めた。
メモに書いてきた通りに、「iPod touch」のホーム画面の中の「App Store」ってのを押してみたら、あとはぜんぶ自動的っぽい感じで進んで、旧式のあたしの脳みそでも何とか『英語組み立てTOWN』をダウンロードすることに成功した。あたしの初体験はアッケなく終了し、あたしはとうとう「Wi-Fi バージン」じゃなくなったってワケだ(笑)
‥‥そんなワケで、あたしは、涼しいコンビニの中で、さっそく『英語組み立てTOWN』にチャレンジしてみたんだけど、勝手知ったるココネのアプリってワケで、基本的にはココネの文法ゲームの「GO!ファクトリースクランブル」とおんなじだった。ただし、ココネのサイトにある「文法ゲーム」は、初級が「基礎」、中級1と中級2が「高校で習う文法」、上級が「高校で習う文法の総仕上げ」ってふうに分かれてて、それなりにハイレベルなんだけど、今回のアプリは、中学初級、中学中級、中学上級、高校の4段階に大別されてるから、全体的にキメ細かくて、より親切な感じだった。
一番やさしい「中学初級」をひらいてみると、「時刻(現在)」「時刻(過去)」「時刻(未来)」「普通疑問文」「否定文」「命令文」「感嘆文」「進行形」「助動詞」‥‥ってふうに、ぜんぶで30項目のジャンルに分かれてて、それぞれ5問ずつの設問が順番に出てくる。たとえば、最初の「時刻(現在)」の設問をひとつ紹介すると、まず初めに「猫はライオンと大きさが違う。」っていう日本語の文章が表示されて、そのあとに、「lions」「different」「in」「Cats」「from」「are」「size」ってふうに単語が表示されるから、これを指先で正しく並べて文章にするってワケだ。
この場合なら、例の「最初が大文字の単語が先頭に来る」っていうヒキョ~な裏ワザを使わなくても、「Cats are different from lions in size.」って簡単に分かると思う。そして、分からなくても、迷ってるうちに一定の時間が経過すると、次に並べる単語の色が変わって教えてくれたり、間違えた単語を選ぶと、その文字だけがユラユラと揺れたり、ナニゲにヒントを与えてくれる。こうしたヒントは、オンとオフの選択ができるから、自信のある人はオフにしてからチャレンジすることもできる。
もちろん、こうしたヒントが出る前に、サクサクと正解してかないと、高得点は採れない。だけど、最初はヒントを頼りにチャレンジしてても、2~3回で暗記できるレベルの長さの文章が多いから、高得点を目指して遊んでるうちに、ジョジョに奇妙に英語力がアップしてく。そして、ココネのサイトの「文法ゲーム」と同様に、1問ごとにネイティブスピーカーによる読み上げもあるから、ちゃんと耳でも正しい発音を確認することができる。
「日本では6月にたくさん雨が降る。」って設問で、「In Japan, we have much rain in June.」って答えると、「インジャぺ~~ン」なんて読み上げられちゃうから、ついつい一緒になって郷ひろみバリに「インジャぺ~~ン」って言いたくなっちゃう(笑)‥‥ってワケで、あたしの場合はツンデレだから、何よりも重要なのが「命令文」てワケで、「中学初級」の「命令文」にチャレンジしてみたら、さっそく、こんなに萌えちゃう設問が登場した。
「つまらないことで腹を立てないでよ。」
あたしとしては、文末は「。」じゃなくて「!」にして欲しかったんだけど、まあその辺はともかくとして、あたしは急いで「get」「over」「Don't」「angry」「nothing」っていう5つの単語を並び替えた。この場合は、「Don't get angry over nothing.」ってワケだけど、これは、ツンデレにとっては必須の文法だから、ツンデレを目指す人は絶対に覚えといたほうがいい。たとえば、「angry」を「emotional」に変えて「Don't get emotional over nothing.」にすれば、「つまらないことで感情的にならないでよ。」って意味になる。
この文法のポイントは、「つまらないこと」を「over nothing」で表わしてる点だ。この言い方だと、「そんなつまらないことで腹を立てる(感情的になる)あなたは小さな人間だ」っていう「相手を見下したニュアンス」も含んでるから、より「ツンデレ度」が高くなる。もちろん、英語もニポン語と一緒で、まったくおんなじ文章でも、シチュエーションや言い方によってニュアンスが大きく変わる。上司が仕事でミスをした部下を呼び出して「お前はバカだな!」って言った場合と、カレシがカノジョのオデコをつついて「お前はバカだな~♪」って言った場合じゃ、ニュアンスがぜんぜん違ってくる。だから、この場合も、落ち着いた口調で「Don't get angry over nothing.」って言えば、それほど「相手を見下したニュアンス」にはならない。
だけど、文法的には、やっぱり相手を下に見た雰囲気の言い方だから、日常会話で使うなら、「It's nothing. Don't get angry.」って言ったほうがいいと思う。ようするに、文章の後半にあった「つまらないこと」を最初に持って来たワケで、こうすると、「それはつまらないことさ。だからそんなに怒るなよ。」って感じになって、相手を小バカにしたニュアンスから、相手を慰めるニュアンスへと変わる。だから、ヒステリックになってる女性に対して「つまらないことで感情的にならないでよ。」って言う時も、「Don't get emotional over nothing.」って言うよりは、「It's nothing. Don't get emotional.」って言ったほうがいい。ま、これは、あたしの感覚だけど。
‥‥そんなワケで、こんなに偉そうな講釈を放射能汚染水のごとく垂れ流したあたしなのに、今回、『英語組み立てTOWN』にチャレンジしてみたら、一番下の「中学初級」の一番最初の「時刻(現在)」が、10000点満点で7905点だった。一応、全問正解だったし、あたし的にはシューマッハなスピードでサクサクと答えたつもりだったんだけど、それでも時間が掛かっちゃったみたいだ。だけど、「たかが中学初級、されど中学初級」ってワケで、一度もヒントを使わずに全問正解できたんだから、7905点でもがんばったほうだと自画自賛してミルコ・クロコップ。
で、ものすごくフランク・ザッパに言っちゃえば、英語の文法って、基本は「倒置法」だ。ニポン語の場合は「私は/ペンを/持っています」だけど、英語だと「I have a pen.」、つまり、「私は/持っています/ペンを」っていう、もったいぶった言い方になる。だから、文章を「うな重」だとしたら、うなぎの蒲焼を最後に食べる感じで組み立てとけば、それなりに通じたりもする。たとえば、「中学初級」の「感嘆文」なんかも、この「うな重」方式で何とかなる。
「あなたに会えてどれだけ嬉しいか。」
「How」「am」「glad」「I」「you」「to see」「!」
これは、「How glad I am to see you!」、つまり、「私は/会えて/あなたと」って言う「うな重」が1段目で、その上に「なんて嬉しいんだ。」っていう2段目が乗って、「なんて嬉しいんだ/私は会えてあなたと」っていう2段重ねの「うな重」になってるのだ。こうした、「How」や「What」を使った感嘆文は、どれも最初に「How~」や「What~」で感動を表わして、あとから「どうして」って理由がくっつく「2段重ねの倒置法」だ。
これって単純な言い方だけど、実際の日常会話では、とっても役に立つ。たとえば、誰かから花束やプレゼントをいただいた時に、「I'm glad.」って言っても、「私は嬉しいです」って感じで、喜びがイマイチ相手に伝わらない。だけど、大ゲサな身振りと満面の笑みで「How glad!」って言えば、「なんて嬉しいんでしょう!」って感じになるから、相手に喜びがちゃんと伝わる。そして、「How glad」に続く言葉は、言いながら考えれば何とか間に合う。
「素晴らしい」って場合も、まずは「How wonderful」って言っといて、あとから続きをくっつける。たとえば、「How wonderful it's to be that way!」って言えば、「あんなふうになれたら、なんて素晴らしいんだろう!」って感じになる。
「英語組み立てTOWN」では、こうした、よく使われるパターンの例文がソツなく設問になってる。どれも単純で分かりやすいから、まったく英語が分からない人でも、何度がチャレンジすれば、知らず知らずのうちに身についちゃう。で、覚えたパターンは、相手がニポン人でも使ってみよう。お友達からプレゼントをいただいたりしたら、大ゲサな身振りと満面の笑みで「How glad!」って言ってみよう。そして、こちらから相手に何かプレゼントする時は、相手の耳元で「You shall have something good.」って囁いてから、そっとプレゼントを手渡してみよう。これで、あなたも、ちょっとオシャレな英語の使い手だ(笑)
‥‥そんなワケで、「How」や「What」を使った感嘆文はワリと簡単文なんだけど、おんなじ「倒置法」でも、基本をキチンと覚えとかないと、まったく通じなくてトンチンカンになっちゃうのが、「Whatever」や「However」を使った言い回しだ。これは、今回の「英語組み立てTOWN」の中で一番上の「高校」の中の設問からだけど、ふだんから英語を使ってないと、ついウッカリ間違えちゃう言い回しが多い。
「どんなにがんばってもできません。」
「However hard I try, it can't be done.」
「何が起ころうとも私があなたを守ります。」
「Whatever happens, I will protect you.」
最初のほうはナサケナイザーなキャラ、後のほうはヒーロー的なキャラのセリフっぽいから、ツンデレのあたしには必要ない言い回しだけど、普通の人は日常会話で多用するパターンの文法だから、暗記しとくに越したことはない。ちなみに、『英語組み立てTOWN』の「高校」の設問は、こうした「Whateverなど」をはじめ、「動名詞(~ing)」や「完了進行形(現在)(過去)(未来)」などから「いろいろな比較表現」まで、ぜんぶで60項目もあるから、通学や通勤の電車の中でチョコチョコと遊んでるだけで、通常の英会話に必要な文法がすべて覚えられちゃうことウケアイだ。
「How」や「What」を使った感嘆文や、こうした「Whatever」や「However」を使った言い回しは、自分の「感情」を表現するのに必要なので、ひとつでも多く例文を覚えとくと、いろんな場面で役に立つ。そして、自分の「感情」を的確に表現できるようになれば、「性格のWhich(不一致)」で離婚するカップルも減ると思う(笑)
‥‥そんなワケで、この『英語組み立てTOWN』の便利なとこは、たとえば、5問の設問のうち3問までやったとこで降りる駅に到着しちゃったら、タブレットなガジェット(笑)をそのままポケットやバッグに入れて電車を降りても、次にオンにした時に、中断してたとこから続きが始まるってことだ。だから、ちょっとした空き時間でも、チョコチョコっと遊ぶことができる。
で、このアプリは、一度ダウンロードしたら、あとは好きなだけ遊べるから、もう「Wi-Fi」は関係ない‥‥って思ったのもトコノマ、実は、このアプリには、「市長相談室」っていう機能がついてるのだ。これは、どうしても分からない文法などについて、800文字までのメールに書いて「Wi-Fi」で送信すると、ココネタウンの市長さんが個別に回答してくれるっていう、痒いとこに猫の手が届いちゃう親切機能だ。「市長相談室」には、他の人たちの質問と市長からの回答をも見ることができるから、いろいろと参考になると思う。
ココネでは、これまでに、英語のヒヤリング力をアップさせる『聞き取り王国』と、韓国旅行のお供にピッタリの『場面別韓国語』をリリースしてるんだけど、せっかくなので、あたしはこの2つもやってみた。『聞き取り王国』に関しては、これもココネのサイトのヒヤリングゲームのアプリ版だから、勝手知ったるでサクサクと楽しめたけど、『場面別韓国語』は初体験だったから、なかなか楽しかったし、役に立ちそうだと思った。
‥‥そんなワケで、3週間前までは「iPod touch」に touch したこともなかったあたしだけど、今やオシャレなタブレット型のガジェットに「Wi-Fi」でクライアントをダウンロードして楽しんじゃってるんだから、ワレながら、なかなかの最先端だと思う‥‥ってなワケで、今回、紹介した『英語組み立てTOWN』は、7月12日にリリースされたばかりってことで、今なら「アプリ発売記念セール」で、定価700円が半額以下の250円になってる。たった250円で、中学と高校の6年間で習う英文法のほとんどがゲーム感覚で覚えられるんだから、激しくお得だ。興味を持った人は、以下のサイトからダウンロードできるので、ぜひ楽しんでほしいと思う今日この頃なのだ♪
【ココネサイト内】
http://www.cocone.jp/application/engjpn/englishtown/
【App Store内】
http://itunes.apple.com/jp/app/id446358732?l=ja&ls=1&mt=8
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