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2011.08.31

今のウクライナは25年後のニポン

まずは、次の映像を観てほしい。わずか5分40秒ほどの映像だけど、これは、イタリアの国営放送局が、チェルノブイリの原発事故から25年を迎えた、現在のウクライナの首都キエフの病院を取材したものだ。日本語の字幕がついてるので、イタリア語が分からなくても大丈夫だけど、目が不自由で、音声変換ソフトを使って「きっこのブログ」を読んでくれてる人は、字幕を読むことはできないので、あたしが内容を説明しつつ進めてくから、映像は飛ばして本文を読み進んでほしい。



映像を観なかった人たちのためにザクッと解説すると、これは、現在のキエフの病院で治療を受けてる赤ちゃんたちの様子と、治療にあたってる医師へのインタビュー、そして、我が子を治療してもらってる若いお母さんへのインタビューで構成されてるドキュメンタリーだ。「悪性腫瘍(癌)」を始め、「二分脊椎症」「頭蓋骨腫瘍」「脳水腫」などの重病で、手術を控えている赤ちゃんもいれば、手の施しようのない赤ちゃんもいる。

で、ここで考えて欲しいのは、これはウクライナの「現在の状況」だってことだ。ベッドに並んでる重病の赤ちゃんたちは、みんな、去年か今年に生まれた子たちで、そのお母さんやお父さんはと言えば、まだみんな若い。つまり、チェルノブイリの原発事故の時に子供だった人たちが、それから25年が経ち、大人になって、授かった子たちなのだ。ウクライナやベラルーシでは、チェルノブイリの原発事故で被曝した子供たちが、とてもたくさん甲状腺癌を発症したけど、幸いにも病気を免れた子供たちでも、自分が大人になってから子供を作ったら、こうした赤ちゃんが生まれて来たってワケだ。

ウクライナは貧しい国なので、この病院はイタリアの慈善団体によって運営されてるんだけど、薬も備品も不足してて、手術の時のマスクもないため、看護士さんはマスクの代わりにガーゼを口にあててる。それでも、この病院で治療が受けられるのは、幸運な一部の子供たちだけだ。我が子のために私財を投げ売って訪れた親も多い。それなのに、インタビュアーと小児神経科のユリオロフ教授との間で、こんなやりとりがある。


インタビュアー 「これらの癌の子供たちは、どれくらい生き延びることができるでしょうか?」

ユリオロフ教授 「とても少しです。というか、多くが1歳未満で亡くなります。約10%の生存率です」


私財を投げ売って我が子を病院に連れて来ても、10人のうち9人は1歳になる前に亡くなってしまうのだ。以下、このドキュメンタリーの中で報告されてる重要な部分を引用しておく。


「(チェルノブイリの事故後)3歳以下の脳腫瘍の手術件数は6.2倍になった」

「低量の被曝でも遺伝子の染色体に影響を与え、奇形、悪性腫瘍をもたらすのは明らか」

「毎年ウクライナでは500から600人の奇形の子供を手術する。1990年、ここには1100万人の子供たちがいた。現在は800万人だが、奇形の出現数は変わっていない。つまり奇形の割合が増加したのだ」

「放射線は子供たちの遺伝子を変えつつある。ここでは放射線の被害を見ることができる。日本なら見せないだろう。この国は貧困のために情報流出を阻止する手立てがない。だから、ウクライナは世界中に子供たちが癌に侵されている事実を示している」


最後に、映像を観た人には繰り返しになっちゃうけど、後半の若いお母さんのインタビューも紹介しておく。


お母さん 「息子は脳腫瘍です」

インタビュアー 「息子さんの病気はチェルノブイリの事故によるものなのでしょうか?」

お母さん 「私はそうだと思います。チェルノブイリのせいです。事故で汚染されたウクライナの環境のためです」

インタビュアー 「あなたはいつ生まれましたか?」

お母さん 「1986年です」

インタビュアー 「同年代で、息子さんが病気の母親を知っていますか?」

お母さん 「私の町、ミエプペトロフスカでは、私と同じ時期に出産したほとんどの母親が、病気の子供を抱えています」


‥‥そんなワケで、この、ウクライナの首都キエフは、当時の人口が250万人、旧ソ連で3番目に大きな都市だった。だけど、チェルノブイリの原発から130キロも離れた街なので、政府は住民たちに避難指示を出さず、住民たちが原発事故のことを正式に知らされたのは、1986年4月29日の夜のテレビニュース、つまり、事故から2日半も経ってからだった。だけど、実際には、市民の多くが、クチコミで事故のことを知ってた。そして、原発が大爆発を起こしたというのに、正確な情報が何も入って来ないことから、パニック状態に陥る人たちも現われた。

原発からの距離と風向きの関係で、キエフの放射線量が上昇し始めたのは、事故から3日後の4月30日からだと報告されてる。そして、政府からの避難指示はなかったけど、市民の半数近く、約100万人が、2~3週間のうちに、自主的に避難したと言われてる。

で、チェルノブイリの場合は、事故から9日で原子炉をコンクリートで固めたから、あとは「すでに撒き散らされた放射性物質を何とかする」ってことがポイントだったんだけど、広範囲に渡っての除染なんて一朝一夕には片付かない。そのため、政府は、とにかく住民のほうをまず移住させ、それから除染に取り掛かることにした。ここまでの流れは、どう考えても、ニポン政府の今回の対応より、遥かに人道的と言えるだろう。

ウクライナでは、事故後、住民の移住に関するガイドラインを法律で定めたんだけど、これがとっても良くできてるもので、セシウム137、ストロンチウム90、プルトニウムなどの放射性物質ごとの土壌汚染度と、年間の被曝量とをそれぞれ計測して、移住レベルに対応させてた。年間の被曝量だけで言えば、5ミリシーベルト以上が「移住義務区域」、1ミリシーベルト以上が「移住権利区域」、0.5ミリシーベルト以上が「放射能管理強化区域」だった。

ニポンでは、年間の被曝量がウクライナの「移住義務区域」の4倍にあたる20ミリシーベルトを超える地域だけを「計画的避難区域」に指定した上に、この指示を出したのが事故から1ヶ月後、実際に避難させたのが2ヶ月後だってんだから、あまりにも遅すぎるし酷すぎる対応だ。この中には、年間の被曝量が100ミリシーベルトや200ミリシーベルトを超える地域も含まれてたんだから、この地域に2ヶ月間も留まってた人たちは、すでに数10ミリシーベルトも被曝してるのだ。

その上、ニポン政府は、子供にまで年間20ミリシーベルトの被曝を押し付けた。繰り返すけど、ウクライナでは、もっとも高い規準値が「5ミリシーベルト以上」で、この数値のエリアの住民は、政府によって強制的に移住させられたのだ。勘違いしないでほしいのは、これは一時的な「避難」や「疎開」じゃなくて、「移住」だってことだ。つまり、ウクライナでは、年間の被曝量が5ミリシーベルトを超えるエリアは、もう人間が暮らすことができない土地だって判断したのだ。


‥‥そんなワケで、年間の被曝量が5ミリシーベルトを超える土地の住民に移住を義務づけたウクライナ政府と、子供にまで20ミリシーベルトの土地で暮らすことを強要したニポン政府、あまりにもカケ離れた両政府の対応だけど、さらに驚くのが、食べ物に関する暫定規準値だ。ニポンでは、水も、野菜も、果物も、肉も、魚も、ほとんどの食品の規準値を1kgあたり500ベクレルに設定したけど、ウクライナでは、毎日たくさん摂取する水は2ベクレル、毎日食べる野菜は40ベクレル、野菜よりは摂取量の少ない果物は70ベクレル、そして、肉は200ベクレル、魚は150ベクレルと、どれもニポンよりは遥かに厳しく設定してるし、それぞれの食材の摂取量まで考えて設定してるのだ。

さらに言えば、ニポンでは、大人も子供も500ベクレルを押し付けられてるけど、ウクライナでは、こうした基準とは別に「幼児の基準」が設けてあり、幼児はどんな食材でも「1kgあたり最大40ベクレル」と決められてる。つまり、1kgあたり200ベクレルの肉や150ベクレルの魚は、大人や大きな子供は食べてもいいけど、幼児には食べさせちゃいけないことになってる。

で、ここまで書いてきたことを総括すれば、チェルノブイリの事故の時に子供だったウクライナの人たちは、ニポンよりも遥かに厳しい居住区域制限を受け、ニポンよりも遥かに厳しい食品の汚染度制限まで受けて暮らして来たのに、大人になって子供を産んでみたら、冒頭で紹介した映像のような結果が待ってた‥‥ってことなのだ。だから、ウクライナの子供たちよりも遥かに汚染度の高い地域で暮らし、ウクライナの子供たちよりも遥かに汚染度の高い食材ばかり食べ続けて行ったニポンの子供たちが、今から15年後、20年後、25年後、大人になった時に、どんな結果が待ってるかは、火を見るよりも明らかだろう。


‥‥そんなワケで、昨日のことだけど、ツイッターで、東京都の世田谷区に住む若いお母さんが、2歳の娘さんの尿検査を依頼してやってもらったところ、セシウム134と137が検出されたってツイートしてた。数値としては微量だけど、そのお母さんは、あたしとおんなじくらい放射能を恐れてて、4月からトータルで2ヶ月ほど九州に疎開してたし、自宅では、お水は海外のミネラルウォーター、肉や魚や野菜は西日本のものと海外のものしか使ってなかったのに、それでもセシウムが検出されたってことは、何も気にせずに生活してる人たちの子供なんて、この子の何倍も何十倍も内部被曝してると思う。そして、今のままの生活を続けてけば、たとえ甲状腺癌を発症しなかったとしても、大人になった時にどんなことになるか‥‥ってワケで、今日は最後に、もう1本、海外のドキュメンタリーを紹介する。これは、ドイツの放送局が福島を取材したものだけど、これも日本語の字幕がついてるので、ぜひ観てほしい。全編で8分ほどだけど、電力利権に牛耳られてるニポンのテレビ局が逆立ちしても放送できない内容がマウンテンな今日この頃なのだ。



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2011.08.22

きっこの小倉競馬参戦記

獲ったどぉ~~~!!‥‥ってフレーズをヒサビサに言ってみちゃうけど、あたしは、昨日、九州の「小倉競馬場」へ行って来た!競馬場へ行くこと自体も、小学校の時に父さんに連れてかれた時以来な上に、子供の時に行ったことのある府中の東京競馬場や千葉の中山競馬場じゃなくて、よりによって九州の「小倉競馬場」だってんだから、自分でもビックル一気飲みだ。

ま、九州って言っても、小倉は福岡県の北九州市だから、あたしの疎開先からはケッコー近い。どのくらいの感じかって言えば、東京から静岡へ行くような感じだ。それで、今回、移住先を探してる一環として、こないだの四国に続いて、母さんと九州の知り合いのとこに見学に行くことになってたので、せっかく交通費をかけて行くワケだから、それなら少し「前ノリ」で小倉入りしちゃて、念願だった競馬場へ行ってみよう!‥‥ってことにしたワケだ。

ホントなら、東京での用事が7日までに終わり、8日に疎開先へ戻り、何日かのんびりしてから九州へ渡り、14日のG3「北九州記念」で生の使徒サンダルフォンを見て‥‥って考えてたんだけど、用事が終わるのに3日もヨケイに掛かっちゃって、東京を出発できるようになったのが11日で、急いで戻ろうと思ったら、お盆の帰省ラッシュで新幹線はぜんぶ満席。仕方なく帰省ラッシュが落ち着く16日まで東京にいることになり、結局、静岡でのお仕事が1週間、東京滞在が2週間、合計で3週間も疎開先を留守にしてた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、3週間ぶりに母さんと会ったので、お世話になってる農家のご夫婦のハカライもあり、戻った翌日に、丸1日、母さんと2人で水入らずで過ごせることになった。それで、ここに疎開してきてから、母さんが「一度は行ってみたい」って言ってた「秋芳洞」へ行ってみた。だから、今日の競馬のことを書く前に、この「秋芳洞」のことを書くのが順序だし、それを言うなら、その前に母さんと言った四国は「松山」のことを書くのが順序なんだけど、「秋芳洞」のことも「松山」のことも、いつでも書ける。だけど、昨日の競馬のことは、記憶がシッカリしてるうちに書いちゃわないと、何が何だか分からなくなっちゃいそうなので、順序を無視して書くことにしたってワケだ。

で、今回は、内容がマウンテンだから、サクサクと‥‥って言うか、パカパカと書いてこうと思うんだけど、日曜日の朝、疎開先を出発した母さんとあたしは、ゼイタクにも新幹線を利用したオカゲで、アッと言う間に「小倉」に到着しちゃった。でも、お天気はアイニクの雨模様の上に、福岡県には「竜巻注意報」まで出てて、せっかくの競馬が楽しめるかどうか‥‥って心配したのもトコノマ、駅ビル的なとこで、朝と昼を兼ねたおそばを食べて外に出たら、ナニゲに雨は上がってて、お日様まで顔を出してた。

あたし以上に競馬にワクワクしてた母さんは、「やっぱり私の普段の行ないがいいからねえ~」なんて行って高笑いをしてたけど、あたし的には、雨が上がることによって、重馬場だと思ってたコンディションが何馬場だか分からなくなっちゃう不安もリトル頭をよぎったりもした。でも、素直に受け止めれば、野外の競馬を観戦するんだから、雨よりは晴れのほうがいいに決まってる。


‥‥そんなワケで、あたしは、「小倉駅から小倉競馬場へ行くためにはモノレールに乗る」ってことだけは下調べしといたので、さっそく、モノレールの乗り場へと向かった。競馬場は7つ目の駅だったけど、駅と駅の間隔が短いみたいで、駅員さんに聞いたら、所要時間は10分ほどだって教えてくれた。切符は片道230円だったから、2人で往復でも1000円以内だ‥‥って、ここまで書いたとこで、あたしは、このままじゃ、ぜんぜんパカパカ進まないってことに気づいた。


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だって、あたしは、競馬場までの間に「香春口三萩野駅」と書いて「かわらぐちみはぎのえき」って読む、チョー難読な名前の駅があったってことや、大きな競走馬のイラストの小倉競馬のラッピング車両とすれ違ったってことや、窓から見えた景色のことなんかも書こうと思ってる自分に気づいたからだ。あたしのことだから、こうした小ネタにも、いちいちギャグを付け足したりして書いてくワケで、そしたら、競馬場に到着するまでに日が暮れちゃう‥‥ってワケで、ここからは本気でパカパカと走ってくけど、競馬場の駅でモノレールを降りると、一般の出口と競馬場の出口に分かれてて、競馬場の出口のほうへ進むと、ナナナナナント!駅の構内から外へ出ないで、直接、競馬場に入れるようになってたのだ!


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駅の構内の突き当りに、競馬場の入場券の券売機が並んでて、そこで100円の入場券を買うと、すぐ横に競馬場への入り口が2つあって、それぞれに2人ずつ、合計4人もキレイなお姉さんが立ってた。母さんとあたしは、他の人たちの後ろをついて中へ入つたんだけど、目の前の通路は、右下へ下るスロープと左上へ上るスロープとに分かれてて、右に行く人もいれば、左へ行く人もいる。それで、あたしは、手前にあった案内板を見たら、これまたナナナナナント!小倉競馬場は6階建てになってたのだ!


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そんなこんなで、どこへ行ったらいいのか分かんないあたしは、とりあえず、目の前にあった無料の「本日のレーシングプログラム」を2冊取って、1冊を母さんに渡してから、辺りをキョロキョロしてみたら、おおっ!右下にパドックがあって、お馬さんたちがパカパカ歩いちょる!‥‥って、ナニゲに九州っぽい言葉遣いをしてみたけど、母さんもお馬さんたちを発見してコーフン気味で、右下へのスロープをどんどん進んでっちゃった。


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で、まずはスロープの途中から階段を下りてパドックに出て、グルグルと回ってるお馬さんたちをカブリツキで見た。最初に目の前に現れたのは、レッドアラビアータっていう茶色の馬で、他の馬たちの名前もいくつか見てから「本日のレーシングプログラム」を見てみたら、12時20分発走の5R、「メイクデビュー小倉」に出走する馬たちだってことが分かった。


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母さんとあたしは、順番に「大きいねえ」「すごいねえ」「可愛いねえ」「あっちは茶色だけどこっちは黒いねえ」なんて言いながら、グルグル回ってるお馬さんたちをずっと見てた。パドックでは、基本的には厩務員さんが1人で引いてるんだけど、中には2人引きをしてる馬もいたし、ジョッキーが乗ってる馬もいた。そして、何周がしたところで、みんないっせいに外側を向いて止まり、一度内側を向いてから、また外側を向き、見てる人たち全員に馬の姿を見せてから、本馬場へと消えてった。


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あたしは、5番のシュンマリが良く見えたんだけど、母さんは10番のマイネボヌールが速そうに見えたって言うので、最初は様子見で、それぞれ良く見えた馬の複勝を100円ずつ買ってみることにした。だけど、ゾロゾロと戻ってく人たちに着いてって、ものすごくキレイで広い構内へ入り、いろんな場所に設置してあるマークシートの投票用紙を手に取ろうとするも、何種類もあって分からない。それで、一番無難そうな緑色の用紙を見てみたんだけど、複雑で記入の仕方が分からない。

それで、辺りをキョロキョロしてみたら、可愛いお姉さんが座ってる案内カウンターがあったので、そこへ行って聞いてみた。そしたら、すごく親切に教えてくれたので、あたしは「惚れちまうだろ~!」って心の中で叫びつつ、母さんの待ってるベンチのとこへ戻った。それにしても、あまりにもキレイな構内で、床はどこでも寝転がれそうにピカピカなので、いろんな場所に家族連れがシートを広げてて、ピクニック気分で競馬の予想をしてた。

で、あたしは、母さんにマークシートの記入の仕方を教えるのがメンドクサイヤ人だったので、あたしが代表して記入することにして、あたしは5番のシュンマリの複勝を100円、母さんは10番のマイネボヌールの複勝を100円、別々の投票用紙に記入して、馬券の自販機が並んでるとこへ行った。そして、指示に従って、先に1000円札を入れてから投票用紙を入れたら、本日3回目のナナナナナント! 「そのレースは締め切りました」の文字が! ポパイじゃないけど「なんてこったい!」、お姉さんに記入の仕方を教えてもらったり、書き損じて書き直したりしてるうちに、締め切り時間が過ぎちゃったのだ!


‥‥そんなワケで、あたしは、馬券が買えなかったことを母さんに告げつつ、パドックと反対方向の、みんながゾロゾロと歩いてくほうへ着いてった。「雪国」的に表現してみると、「短い通路を抜けると、そこは本馬場だった。」ってワケで、目の前には芝とダートの馬場が広がってて、正面には巨大なターフビジョン、少し左手にはゴール板があった。右手が4コーナーで、振り向くと何階にも重なった観客席だった。3階とか4階とかはガラスで仕切られたVIPルームみたいで、庶民はみんな1階の野ざらしのベンチに座ってた。


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何よりも感動的だったのが、馬場の遥か遠くに連なる美しい山々だった。右手のほうから、また雨雲が迫ってきてたけど、正面は雲の切れ間から日が差してて、神秘的にすら思えた‥‥ってなワケで、すぐにターフビジョンに「小倉5R メイクデビュー小倉」って文字が出て、本馬場に入場してきた馬たちの姿が映し出された。


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5Rは芝1200mの短いレースだから、ここからは小さくしか見えない向こう側からスタートして、みんなが見てるこっち側にゴールする。だから、せっかく競馬場まで来てるのに、最終コーナーを立ち上がるまでは、ターフビジョンを見るか、構内のテレビを見るしかない。だけど、あたしが驚いたのは、わざわざ競馬場まで来てるのに、レースが始まっても本馬場を見に来ないで、ずっと構内でテレビを見てる人たちがたくさんいたことだ。あたし的には「せめてターフビジョンだろ?」って思うんだけど、その昔、東京ドームに巨人戦を見に行った時にも、ずっと通路のテレビで試合を見てる人たちがいた。だから、あたしには理解できないけど、世の中には「現場まで行ったのに生で見ないでテレビで試合を見るのが好きな人たち」ってジャンルがあるんだと思う。


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目の前のターフビジョンで、いっせいにスタートした13頭を追ってたあたしは、最終コーナーに差し掛かったとこで右を見ると、まだ小さくてそれぞれの馬は判別できなかったけど、とにかく馬の集団がやってきた。そして、アッと言う間に、目の前をドドドドドドッて駆け抜けて、ゴールへ向かって突っ込んでった。一瞬の出来事だったけど、ものすごい迫力だった。母さんも「ヒー!」とか「ハー!」とか奇声を上げてた(笑)


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結果は、1着が8番のツーオブアス、2着が10番のマイネボヌール、3着が5番のシュンマリだった。馬券が買えてたら、母さんもあたしも的中してたのだ。母さんが選んだマイネボヌールは、人気があったみたいで180円の配当だったからアキラメもつくけど、あたしが選んだシュンマリは、複勝なのに730円もついてたから悔しかった。でも、そんなことよりも、母さんとあたしは、自分たちの選んだ馬が入賞したことが嬉しかった。そして、密かに、自分たちの「馬を見る目」に、リトル自信が持てた(笑)


‥‥そんなワケで、母さんは生まれて初めての生の競馬にコーフンして、あたしも大人になってからは初めての生の競馬にコーフンして、レースの余韻に浸ってたら、ハッと気づくと、さっきまで周りにいた人たちが、ほとんどいなくなってた。「えっ?」って思って振り向くと、みんなゾロゾロと構内へ戻ってくところだった。そう、次のレースに出走する馬たちを見るために、反対側のパドックへと移動してたのだ。


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それで、あたしたちも急いでパドックに向かったんだけど、そこで見たものは、本日4回目のナナナナナント! パドックをグルグルと回ってたのは、芦毛、芦毛、芦毛、芦毛‥‥って、芦毛の大行進だったのだ!‥‥ってのは大ゲサだけど、普通は、多くても1レースに2~3頭しか出ない芦毛なのに、次の6R「サラブレッド系3歳」は、黒、茶色、芦毛、黒、芦毛、茶色、茶色、芦毛‥‥って感じで、ヤタラと芦毛が多い。それで、「本日のレーシングプログラム」と照らし合わせてチェキしてみたら、16頭のうち5頭が芦毛だった。つまり、芦毛率32%ってワケで、菅内閣の支持率の2倍以上もあったのだ(笑)

ここまで芦毛率が高いと、まさに「芦毛の祭典」て感じで、去年の12月の「阪神ジュベナイルフィリーズ」みたく、芦毛のワンツースリーが炸裂しちゃう可能性だって高い。あの時は、あたしの大好きなレーヴディソールを筆頭に、ホエールキャプチャとライステラスっていう3頭の芦毛が出走したから、あたしは、ちゃんと予想して買った馬券の他に、「もしも芦毛のワンツースリーが炸裂したら面白い」って思って、この3頭の3連複を買っといたワケだ。

でも、今回は、ぜんぶで5頭もいるんだから、芦毛の3連複を買うとしても、6通りも買わなきゃなんない。あたしは、インターネットでWIN5を1200円、「札幌記念」を200円、合計1400円も買ってたから、ホントなら、あと600円しか使えない。もちろん、昨日は特別な日だったから、母さんと2人で3000円くらいまでは使ってもいいくらいの心構えで臨んでたけど、それでも、何の根拠もなく、お遊びでの600円はリスクが大きすぎる。

そこで、あたしは、母さんと2人で、パドックをグルグルと回ってる芦毛をジックリと見て、5頭の中から3頭を選ぶことにした。それで、母さんにもそのことを伝えたら、母さんは、2番のタールタン、5番のグレイレジェンド、8番のダイヤモンドアローを選んだ。あたしは、2番のタールタン、8番のダイヤモンドアロー、12番のメイショウハウンドを選んでたから、3頭のうち2頭が母さんと一致した。


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そこで、母さんは2-5-8の3連複、あたしは2-8-12の3連複を100円ずつ買い、これとは別に、母さんとあたしの共同予想ってことで、2人ともが選んだ2番と8番を馬連とワイドを100円ずつ買った。これは、サスガに芦毛のワンツースリーは無理でも、3着までに芦毛2頭が入る確率はグッと高くなるからだ。ホントは、単勝や複勝にも手を伸ばしたかったんだけど、まだ6Rだし、実際に馬券を買うのは初めてなので、まずは400円で様子を見ることにした。


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あとは、これは芦毛じゃないんだけど、1頭だけ、メチャクチャ気になる馬がいた。7番のフィオリアって馬で、他の馬たちは、みんな体も大きくて立派だし、いかにも「競走馬」ってスタイルなのに、このフィオリアだけは、こんなこと言っちゃ失礼なんだけど、ロバみたいだったのだ。体が小ぶりなのに頭が大きくて、鼻の模様の「流星」の幅がヤタラと広い上に、口に向かって「流星」が広がってて、口のまわりが白くなってる。正面から見たら、漫画のマキバオーみたいな顔をしてて、どう見ても速そうには見えなかった。

だけど、レースが始まってみたら、このマキバオー‥‥じゃなくて、フィオリアが1着でゴールイン! そして、2着が8番ダイヤモンドアロー、3着が2番タールタンだった! そう、3着までに芦毛2頭が入った上に、母さんとあたしが2人とも選んでた2頭だったから、3連複も馬連もハズレちゃったけど、ワイドが的中したのだ! この2-8は1980円もついたから、きっこ親子の400円は約5倍になったってワケだ!‥‥って思ったのもイタノマ、ここからは少しハショッてくけど、次の7Rでは、母さんの選んだ9番パトリックバローズも、あたしの選んだ10番ダブルライセンスも来なかったし、その次の8Rでも、母さんの選んだ14番イツモジョウキゲンも、あたしが選んだ1番スズカスコールも来なかった。


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さらには、次の9R「伊万里特別」も、その次の10R「佐世保特別」も、2人そろってミゴトに空振りしちゃった。正直、目の前をゆっくりと歩いてく競走馬たちをジックリと見られるパドックも楽しいし、目の前のゴール板を駆け抜ける競走馬たちを見るのも大コーフンで楽しかったんだけど、とにかく時間が足りなかった。競馬のレースは約30分間隔だから、1つのレースが終わって、すぐにパドックまで移動してジックリと馬を見てると、すぐに15分から20分くらいは時間が過ぎちゃう。それから、馬連だの3連複だのってアレコレと予想してたら、もう馬券がシメキリになっちゃうのだ。

それで、7R以降は、とにかく母さんとあたしで1頭ずつ選んで、その馬の単勝と複勝を100円ずつ買う‥‥って方式にしたんだけど、それでも、本馬場まで行ってレースを見てコーフンして、コーフン冷めやらぬままパドックまで移動して次のレースの馬たちを見て、それから急いで馬券を買って、また本馬場に戻って‥‥ってのを繰り返してるうちに、もう、2人そろってヘトヘトに疲れちゃった。何度目かに、通路の両側に無料のドリンクコーナーがあることを発見したので、そこを通るたびに、「冷たいウーロン茶」「冷たい緑茶」「冷たいウーロン茶」「冷たい緑茶」って交互に飲んでたんだけど、小さい紙コップだから、お腹がガボガボにはならなかった。


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‥‥そんなワケで、母さんとあたしは、とにかく少しでも休憩したかったんだけど、ぜんぜん休憩できないまま、メインの11R「小倉日経オープン」を迎えた。ホントは、その前に、10R「佐世保特別」で、2番人気だったキョウワマグナムが1着になった時点で、「小倉は雨だから荒れる」って読んでた、あたしのWIN5は玉砕してたんだけど、この時は、まだそこまで考えてる余裕なんかなかった。

で、クタクタになっちゃった母さんとあたしは、もう十分すぎるくらい楽しんだから、次のメインレースを見たら、最終レースは見ずに帰ろう‥‥ってことにした。こんな機会はメッタにないけど、お昼過ぎの5Rから15時の10Rまで、一度も休憩せずにパドックと本馬場とを6往復もしたから、もう限界だった。だけど、これが最後のレースだってことにしたら、また元気になっちゃった(笑)


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パドックに行くと、あたしのお目当てのサンライズマックスが2人引きでやってきた。なんてカッコイイんだろう!あたしは、馬を見る前からサンライズマックスに決めてたんだけど、実際に見て、自分の気持ちが確信に変わった。それで、最後のレースだから、サンライズマックスの単勝だけじゃなくて、2着馬を決めての馬単も買うことにした。サスガに、メインレースを飾るメンバーだから、どの馬も強そうに見えちゃうけど、中でも、あたしが「おっ!」と思ったのが、2番のアンノルーチェ、5番のナリタトルネード、7番のガンダーラ、8番のトップカミングだった。それで、あたしは、サンライズマックスの単勝の他に、サンライズマックスから、この4頭への馬単も買って、最後のレースに500円を突っ込んだ。


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母さんは、1番のエーシンジーライン、5番のナリタトルネード、9番のサンライズマックスの3頭を選んだので、この3頭の3連複と、このうちの2頭のワイドを3通りで、合計400円、親子で900円の大勝負だ‥‥ってなワケで、メインレースなので、ゴール板の前の特等席を取るために、急いで本馬場へ行き、母さんと並んで手すりにつかまり、レースが始まるのを待った。


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そしたら、本馬場に入場した馬たちが、あたしたちの目の前で返し馬を始めたもんだから、母さんはともかく、あたしが大コーフン!2番のアンノルーチェと佐藤哲三騎手もバッチリと写メできたし、目の前を横切ったサンライズマックスと小牧太騎手も何とか写メすることができた。


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‥‥そんなワケで、1レースごとに雨が降ったりやんだりしてたんだけど、ここに来て、またポツポツと降り出した。だけど、せっかくの特等席を手放すワケに行かないので、母さんとあたしは「本日のレースプログラム」を傘代わりに頭の上で広げて、ファンファーレを待った。そして、レースはスタートした。

レースを見たい人はこちらの映像を見てもらうとして、結果を言えば、1着が7番ガンダーラ、2着が9番サンライズマックス、3着が1番エーシンジーラインだった。だから、サンライズマックスからの馬単でガンダーラへ流してたあたしは、最後までカスッて終わったワケだ。だけど、応援してたサンライズマックスが、あたしの目の前でグングン上がってきて、最後までがんばって2着に入ったから、ものすごくコーフンした。そして、母さんはと言えば、サンライズマックスとエーシンジーラインのワイド、560円をちゃっかりと取ってた(笑)


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結果はパッとしなかったけど、ものすごく楽しかった「小倉競馬初体験」も終わり、最終12Rをパスして帰ろうとしたあたしは、JRAグッズを売ってる「ターフィーショップ」に立ち寄った。せっかくだから、何か記念になるものを買おうと思ったからだ。だけど、ぬいぐるみは2000円以上もするし、扇子も2000円前後するし、もっと安いものはないかと探したら、500円のストラップがあった。そして、「どうせオグリキャップだのディープインパクトだのって有名な馬しかないんだよな」って思いながら見てたら、どうしたことか、あたしの大好きなレーヴディソールを発見!‥‥ってワケで、早くケガが治ってターフに復帰できるようにとの願いを込めて、このストラップを買うことにした。でも、母さんにお揃いでストラップを買ってあげようとしたら、「私は特に欲しくない」って言われちゃった(笑)


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‥‥そんなワケで、モノレールで小倉駅に戻り、予約しといたビジネスホテルにチェックインしてから、そう言えば「札幌記念」も買ってたことを思い出して、JRAのホームページで結果を見てみたら、本日最後のナナナナナント! あたしが買ってた3連複とワイドがミゴトに的中してた! あたしは、ツイッターとかで「札幌記念はレッドディザイアとアクシオン」て言ってたんだけど、小倉に到着してからバタバタとインターネットで馬券を買ったので、ほとんど何も考えないで、この2頭のワイドと、この2頭と1番人気のトーセンジョーダンの組み合わせの3連複をWIN5のついでに買っただけだった。そしたら、これがそのまま入っちゃって、3連複は3590円、ワイドは1060円もついちゃってた!‥‥ってワケで、ゆうべは、母さんとちょっとだけゼイタクな晩ごはんを食べて、大満足して眠ることができた今日この頃なのだ♪


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2011.08.11

お家を建てて100万円もらおう!

「お家を建てて100万円もらおう!」ってワケで、世の中にはワンダホーな企画がいろいろあったりするけど、今回、あたしがチャレンジしてみたのは、「城南建設」と「nanoblock」のコラボ企画の「お家ゲー」だ!

「お家ゲー」ってのは、もちろん「お家芸」にカケてあるワケで、ようするに「お家を建てるゲーム」のことなんだけど、まず始めに、ザックリと説明しちゃうと、誰でも参加できるキャンペーンサイトのブロックゲームで自分のデザインしたお家を作り、完成したらそのままクリックして応募する。そうすると、他の応募作品と一緒に展示されて、その中から審査員がグランプリ1名と準グランプリ2名を選び、グランプリには賞金100万円、準グランプリには賞金10万円がプレゼントされるってスンポーだ。

他にも、みんなの人気投票で得点の多かった作品には「10万円ぶんの旅行券がプレゼント」されるし、さらには、あたしの大好きな「応募者全員にもれなくプレゼント」として、引換券を持って住宅情報館に行くと、nanoblockの可愛い「ミニコレクションシリーズ」がもらえちゃうのだ♪

この「お家ゲー」は、規定の広さの敷地にブロックを積んでってお家を作ってくワケだけど、これがなかなか本格的に面白くて、軽い気持ちで作り始めちゃったあたしは、ジョジョに奇妙に夢中になってった。そして、途中で何度か行き詰ったり、立ち止まったり、やり直したりしながら、ようやく完成した時には、辺りはトップリと日が暮れて‥‥ってのは大ゲサだけど、スタートしてから1時間以上も経過しちゃってた。だけど、完成した時の達成感はなかなかのもんだった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今日は、あたしがチャレンジした「お家ゲー」の軌跡を一大スペクタクル巨編としてお届けしちゃう。実際にチャレンジしてみようと思う人も、まずはあたしの体験談を読んでからのほうが、いろんな面でユーリ・アルバチャコフ‥‥じゃなくて、有利になることウケアイだ。だけど、小学校低学年の読書感想文レベルのあたしの文章力だと、サスガに文字だけでゲームの説明をするのはキビシーから、こんなこともあろうかと思って撮っておいたゲーム画面のスクリーンショットをまじえつつ、スイスイと滑らかに進めてこうと思う。

ま、すべての作業がマウスだけでできちゃうから、やり方を覚えるのに1分も掛からないと思うんだけど、基本的な操作と言えば、画面の上の3種類の選択肢をクリックするだけだ。まず最初に「ブロックを置く」を選択して、次に「ブロックの形状」を選択して、最後に「ブロックの色」を選択する。そして、マウスで画面上のカーソルを動かして、ブロックを置きたい場所をクリックすれば、その場所に自分の選んだブロックが置かれる。これをコツコツと繰り返して、子供のころに遊んだレゴ・ブロックとかの要領でお家を作るってワケだ。

もしもブロックを間違えた場所に置いちゃったり、あとから「ここを変えたいな」って思ったら、最初の「ブロックを置く」の隣りに「ブロックを消す」があるから、これでチョチョイと直すことができる‥‥ってなワケで、あたしは、まずは「紫色」のブロックを並べ始めた。「えっ?紫色?」って思うかもしれないけど、あたしが考えたのは「虹のお家」だった。初めてのチャレンジなので、複雑な形のお家だと失敗しちゃうかもしれない。

それで、あたしは、サイコロみたいな四角いお家を作ってみることにした。だけど、単色で真四角だと何の芸もない。そこで、あたしが思いついたのは、せっかく何色もブロックの色が選べるんだから、「お家を虹の7色にしてみよう!」ってことだった。で、虹の7色って言えば、外側から順番に、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫ってワケなので、あたしは、まずは紫色のブロックから積み始めたってワケだ。


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ブロックは、マウスの操作だけで簡単に積んでくことができるので、あたしは、すぐに慣れた。だけど、2段目、3段目、4段目‥‥って、だんだん壁が高くなってくると、ちょっと難しくなってきた。何でかって言うと、これは、ブロックの上にブロックを重ねたい場合でも、最初のブロックの上の「次のブロックを置きたい場所」にカーソルを合わせてクリックするんじゃなくて、地面のマス目をクリックしなきゃなんないからだ。だから、1マスでもズレてると、こんなふうにブロックがズレて乗っかっちゃう。


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それでも、失敗したブロックをチョチョイと消して、やり直すだけの話ってワケで、あたしは順調に、紫色、藍色、青、緑色、黄色‥‥って積み上げつつ、思いつきでドアや窓も作ることに成功した。


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そして、30分ほどで、7色の「虹のお家」が完成した。


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だけど、ここで、ふと気づいた。「屋根がないじゃん!」ってことに(笑)‥‥ってなワケで、四角くて大きな板みたいなブロックがあれば、それをポンと乗っけちゃえばいいだけなんだけど、ブロックは最大で横4マスぶんの棒状のものしかないから、これを何本も横に渡して屋根を作るしかない。だけど、あたしの「虹のお家」には4面の外壁しかないから、短い棒を渡すことができない。そして、最初に見た「完成までの工程を早送りした映像」を思い出してみたら、ちゃんと内部に柱を何本も立てながら、1階、2階って順番に作られてたことを思い出した。

でも、やっとここまで完成したのに、ぜんぶ壊して最初からやり直すのはあまりにも悲しすぎる。そこで、あたしが思いついたのは、画面の左側についてる「上から見た図」を利用して、この状態から長い柱を立ててくって作戦だった。4面の外壁に囲まれたお家の中に、真上から見ながら、縦長の棒状のブロックを連続して落として行けば、屋根の高さまでの柱ができる。そしたら、その柱を利用して横棒のブロックを渡してって、ナニゲに屋根にしちゃうって作戦だ。


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だけど、何も計算しないで、行き当たりばったりでやってみたら、何が何だかワケが分からなくなってきちゃった。それで、まずは一度、途中まで立てた柱をぜんぶ消して、よーーーーく考えてからキチンとやり直そうと思い、「ブロックを消す」で柱を消すことにした。そして、柱をぜんぶ消したとこで、ゆっくり落ち着いて考えようと、お家を回転させて眺めてたら、「えっ?」ってことになった。なんか、左の外壁の一番下のとこに穴ぼこが開いてるのだ!


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「なんじゃこりゃ~~~!!」って松田優作バリに叫んだあたしの脳裏には、真上からの図を見ながらセッセと柱を消してた時に、カーソルが微妙にズレて、内側から壁の一番下を消しちゃったんじゃないか‥‥って雰囲気が漂い始めた。そして、最初は「ま、いっか!」って思おうとしたんだけど、やっぱりどうしても納得できなかったから、仕方なく、せっかく積み上げてきた壁を部分的に壊して、穴ぼこを埋めることにした。


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あたしは、無駄な柱を立てちゃったり、それによる二次災害まで引き起こしちゃったりしたけど、何とか穴ぼこも塞ぎ、壁も作り直し、ようやく、屋根に取り掛かることができた。屋根は、最初に壁1面から4マスぶんの棒状のブロックを並べて置いてって、その先に柱を並べて立てて、また棒状のブロックを並べて置いてって‥‥ってのを繰り返して、フラットな屋根を作ることに成功した。


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そして、苦節1時間ちょい、ついに、あたしの「虹のお家」が完成した! ちなみに、虹の7色ってのは、よく、ゲイ・パレードなんかで見かけるけど、ゲイのシンボルカラーだ。「マイホーム」って言うと、どうしても男女のマジョリティーな「夫婦」とか「家族」とかの象徴みたくなっちゃってるけど、精神的な先進国では、すでに同性婚も普通になってきてる。だから、ニポンでもこれからは、マイノリティーな同性カップルも、普通に住宅展示場を見に行ったり、普通に理想のお家を建てて暮らせるように‥‥っていう思いを込めてみた。


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‥‥そんなワケで、城南建設とのタイアップ企画で書いてきた「お家ゲー」の一大スペクタクル巨編だけど、こんなあたしでも何とか作ることができたんだから、ちょっと器用な人なら。もっともっとワンダホーなお家を作ることができると思う。実際、他の人たちの応募作品を見てみると、内装にまでコダワリが炸裂してる素晴らしい作品もある‥‥ってなワケで、まだまだ応募作品は少ないから、グランプリの100万円はともかくとして、準グランプリの10万円なら、競馬でWIN5を的中させるよりも遥かに確率が高そうだ。だから、皆さん、一攫千金を狙って、ぜひ「お家ゲー」にチャレンジしてみてほしいと思う今日この頃なのだ♪


★城南建設×nanoblockの「お家ゲー」はこちらからどうぞ!
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2011.08.07

首都圏の放射能汚染度

今や売れに売れてて品切れが続いてるガイガーカウンターだけど、日本のメーカーも次々と名乗りをあげはじめた。まず、エステーが1万5000円台の家庭用ガイガーカウンターを発売すると発表し、続いてJAXAが2万円のガイガーカウンターを発売すると発表し、今度はセーラー万年筆が3万円のガイガーカウンターを発売すると発表した。このぶんだと、まだまだいろんなメーカーが参入してくるだろうから、慌てて飛びつかずに、もっと選択肢が増えてから買ったほうがいいかもしれない。

で、何でこんなにガイガーカウンターが売れてるのかって言えば、それはもちろん、政府や東電の「まったく問題ありません」「直ちに健康に影響はありません」て言うセリフがぜんぜん信用できないことと、政府や東電の発表する放射線の数値もまったく信用できないからだ。だって、政府のモニタリングは、当初、地上20メートルとか30メートルとかで測定してて、それで「なんたらシーベルトだから問題ありません」って言ってたからだ。大学教授が、おんなじ場所の地上1メートルを計測してみたら、政府が発表した数値の2倍から5倍だった‥‥っていう報道もあった。

だから、多くの人たちが「自分の住んでる地域の汚染度」や「子供が通う学校の汚染度」なんかを知りたがってると思うし、そうした中の一部の人たちが、家族を守るために、無理して高価なガイガーカウンターを買ってるんだろう‥‥ってなワケで、いつもの日記みたく書き始めちゃったけど、今日は「日記」じゃなくて「お知らせ」だ。実は、8月8日の月曜日に、重大発表がある今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、どんな重大発表なのかって言うと、「放射能防御プロジェクト」っていう市民グループが、首都圏を中心に関東一円で行なった土壌の放射能調査の結果をインターネット中継で発表するのだ。もちろん、あたしたちが買えるような家庭用のガイガーカウンターでピピッと計測したワケじゃなくて、ちゃんとした検査会社に依頼して本格的な専門の線量計でキチンと計測してもらったデータを発表する。以下、「放射能防御プロジェクト」のプレスリリースから一部を紹介する。


「首都圏を中心に関東で、およそ150ヶ所で放射能の土壌調査をおこないました。放射能の被害を懸念している市民グループ『放射能防御プロジェクト』の有志が、民間の検査会社に依頼しておこなったものです。首都圏、関東で、これだけまとまった調査ポイントの土壌調査の概要が明らかになるのは、はじめてのことです。セシウムが合算で最大は1キロあたり数万ベクレルを検出した場所もあり、首都圏全体がまだらに汚染されている状況がよくわかります。首都圏、関東の住民の健康・安全を考える上で、非常に重要なデータの発表となりますので、会見においでくださいますよう、お願いいたします。」


これは報道関係者に向けたプレスリリースだから、8月8日(月)の午後1時45分から行なわれる参議院議員会館の会場へ来てくださるようにと書かれてるけど、あたしたちはインターネット中継で観ることができる。ジャーナリスト岩上安身さんの「IWJ」(Ustream)の「Ch2」と、ニコニコ動画で生中継して、アワープラネットTVで録画配信するので、生中継の時間に観られない人も、あとからジックリと観ることができる。

「放射能防御プロジェクト」の中心メンバーの1人から聞いた話では、「複数の地点でかなりの数値が出ている」とのことなので、関東にお住まいの人たちは、ぜひ観てほしい。そして、これから10年以上も続くであろう高濃度の放射能汚染に対して、何とか自己防衛してほしい。とにかく、まずは「正しい情報を知る」ことが第一歩だと思う今日この頃なのだ。


■首都圏150ヶ所の土壌調査の結果、放射能汚染状況の記者会見

■8月8日(月)午後1時45分から

■岩上安身さんの「IWJ」(Ustream)「Ch2」(生中継)
http://iwakamiyasumi.com/ustream-schedule/ustream2

■ニコニコ動画(生中継)
http://live.nicovideo.jp/gate/lv59077021

■アワープラネットTV(録画配信)
http://www.ourplanet-tv.org/

■放射能防御プロジェクト HP
http://www.radiationdefense.jp/


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2011.08.05

「Peace Hiroshima 2011」のお知らせです♪

8月6日(土)、今年も「Peace Hiroshima」が開催されます♪





詳細やタイムスケジュール、ライブの出演者などはオフィシャルサイトを見ていただくとして、ここでは、これまでに制作された歴代のテレビCMやショートフィルムをご紹介します。

どの作品も、とても短いですが胸に突き刺さります。


2006年 「腕時計」 TVCM


2007年 「No More」 TVCM


2008年 「Victims Wanted」 Web Film


2009年 「The Footprints of Peace Hiroshima」 Short Film


■Peace Hiroshima オフィシャルサイト■
http://peacehiroshima.com/

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