初夢からの~マンボNO.5!
「初夢」ってのは、大晦日から元日にかけて見る夢のことじゃなくて、元日の夜から2日の朝にかけて見る夢のことだ。だから、昔の人は、元日の夜、枕の下に「七福神が乗った宝船」の絵を入れて寝たりして、ちょっとでも「いい夢」を見られるように工夫してた。で、どんな夢がいいのかと言えば、これまた昔から「一富士、二鷹、三茄子」って言われてるけど、富士山はともかくとして、鷹や茄子の夢なんて、そうそうは見られない。だいたいからして、鷹なんて、鷹匠をやってる人とか、鷹のことが好きで好きで仕方ないマニアの人とかなら見分けもつくだろうけど、あたしみたいな一般人は、鷹と鷲(わし)と鳶(とんび)の区別がつかない。
フランク・ザッパに言っちゃえば、一番大きいのが鷲で、一番小さいのが鳶で、その中間の大きさなのが鷹なんだけど、これだって三種類の鳥が並んでなきゃ比較できない。それっぽい鳥が一羽だけ飛んでたら、それを鷹だって断言できるだけの自信がない。あたしの薄い知識でイメージすれば、いかにも「ワシが鷲だ!」って感じで大きな翼を広げて悠々と飛んでるのが鷲で、時代劇で隠密とか忍者とかが指笛を吹く飛んでくるのが鷹で、空の高いとこをグルグルと回ってるのが鳶なんだけど、このうちのどれか一羽だけを鳥かごに入れて見せられたら、やっぱ、鷲なんだか鷹なんだか鳶なんだか自信がない。
何しろ、鳥類的に言えば、鷲も鷹も鳶も「タカ目タカ科」の鳥なのだ。ザックリと言えば、「タカ目タカ科」の鳥の中で、大型のものを「ワシ」、小型のものを「トビ(トンビ)」、それ以外のものを「タカ」って呼んでる。だから、広い意味で言えば、鷲も鷹も鳶も「タカ」ってことになる。主に大きさによる区別だから、一番立派なのが鷲ってワケで、現役時代の具志堅用高さんのニックネームだった「カンムリワシ」なんて、冠をかぶってる、つまり、王様ってワケで、トノサマガエルや女王蜂にも匹敵する立派なネーミングだ。一方、鷹の中で有名な「ハゲタカ」は、名前もかっこ悪いしイメージも悪い。よく分かんないけど、M&Aとかでヨソの企業を乗っ取り続ける守銭奴企業なんかを「ハゲタカ」って呼ぶこともある。
だから、富士山の上をハゲタカが茄子をくわえて飛んでる夢を見るよりは、名前に「タカ」は付かなくなっちゃうけど、阿蘇山の上をカンムリワシがキュウリをくわえて飛んでる夢を見たほうがイメージはいいかもしんない。だけど、国民を騙して増税路線まっしぐら、TPP路線まっしぐらの野田政権としては、富士山の上を鴨がネギ背負ってアメリカ方面に向かって飛んでるようなもんで、このまま野田ちゃんの初夢通りにさせといたら、ニポンの郵貯と簡保の300兆円は完全にアメリカのハゲタカどもに食い尽くされちゃうと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、富士山の夢も、鷹の夢も、茄子の夢も見なかったワケだけど、代わりに、ナニゲにお正月らしい雰囲気の初夢を見た‥‥とは言っても、元日の夜にちゃんとお布団で寝た時に見たワケじゃなくて、元日の夕方に酔ってコタツで寝ちゃった時に短い夢を見て、母さんに「コタツで寝ると風邪ひくわよ」って起こされた。で、それから起きて、晩ごはんを食べたり、お風呂に入ったり、母さんとパソコンで「ちはやふる」を観たり、母さんが寝てからはツイッターをしたりして、それからお布団で寝て、別の夢も見た。
だから、ちゃんと寝てから見たほうの夢が初夢なのかな?‥‥とも思ったんだけど、やっぱ、「初」って文字が付いてるんだから、コタツで寝ちゃった時に見た短い夢のほうを初夢とすべきなんじゃないかって結論に達した。これは、「先に見たから」ってことだけじゃなくて、コタツで見た短い夢が、初めて見るバージョンでちょっとお正月っぽかったのに対して、お布団で見た夢は、今までに何度も見たことのあるオナジミの夢だったからだ。
で、コタツで見た「暫定的初夢」がどんな内容だったのかって言うと、子どもが乗る足漕ぎ式のちっちゃい自動車にあたしが乗ってるんだけど、いつものように子どものころの自分には戻ってなくて、大人のままのあたしが、子どもの自動車に乗ってた。大人だから、たぶん座席に座ることもできないと思うんだけど、そこは夢の中だから、大人のあたしが子ども用の赤い自動車に乗って、キコキコキコキコと足で漕いで、見覚えのある住宅街の道を人の歩く速さよりも遅く進んでる。
しばらく進んでいくと、道の右手にずっと続いてたブロック塀が途切れて門になってて、向かって右側の門柱の上に猫がいた。猫は、白地に薄茶色のブチのある三毛猫風味の柄で、見るからに招き猫っぽく座り、右手であたしのことを招いてた。あたしは子ども用の自動車から降りて、「どうしたの?」って言いながら近づいてった。普通なら、ブロック塀はあたしの背丈よりも高いし、門柱はその塀よりも高いんだから、門柱の上に猫がいたら、あたしは猫を見上げるような形になる。だけど、この家のブロック塀は、あたしの胸くらいの高さしかなくて、苔むした庭や古くて立派な日本家屋が丸見えだった。そして、門柱の高さもあたしの肩くらいだったから、猫はちょうどあたしの顔の高さだった。
あたしは、招き続ける猫に魔法をかけられたみたいな気持ちになって、ゆっくりと猫のほうへ近づいていき、もう一度、今度は小さな声で「どうしたの?」って言いながら顔を近づけた瞬間、それまであたしを招いてた猫の手が、あたしの顔に猫パンチ!あたしのことを招いておいて、あたしの顔が射程距離に入ったとたんに猫パンチ!今どきの言い方をすれば、招き猫、からの~猫パンチ!
‥‥そんなワケで、猫パンチは痛くない。子猫の場合は爪が細く尖ってて皮膚に引っかかる場合もあるから要注意だけど、大人の猫の場合は爪が引っかかることもマレなので痛くない。あたしは、左目の上に猫パンチを食らったけど、驚いただけで痛くはなかった。それよりも、「人のことを招いておいての猫パンチ」っていう、あまりにもあたしのことを小バカにしたみたいな猫の行動がおかしくて、可愛くて、夢の中なのにププッと噴き出しちゃった。
そしたら、「猫が招いて、あたしの顔が近づいて、猫パンチが炸裂して、あたしがビックリして後ろに飛びのく」っていう一連の流れの映像が、「マンボNO.5」に乗って、巻き戻されたり再生されたり巻き戻されたり再生されたり‥‥ってのが始まった。そう、昔の「元祖どっきりカメラ」のブーブークッションのアレだ。サスガに、ヘルメットをかぶってプラカードを持った野呂圭介さんは登場しなかったけど、あたしは、自分のことなのに爆笑しちゃった。
で、夢の中でゲラゲラと笑ってたら、母さんに「コタツで寝ると風邪ひくわよ」って起こされたワケだけど、寝ボケた頭で思ったのは「新年早々、招き猫の夢なんて縁起がいいかも?」ってことだった。そして、頭がハッキリしてから気づいたのが、1月5日の競馬、「金杯」のことだった。「金杯」は、東の「中山金杯」と西の「京都金杯」が開催されるんだけど、あたしは、大好きなレーヴディソールが登録してる「京都金杯」のほうに注目してた。「中山金杯」のほうは、「今年は辰年だからイケドラゴンかな?」なんて軽く考えてた。
だけど、せっかくヘンテコな初夢を見たんだから、今のうちからシッカリとチェキしとこうと思って、コタツの上でノートPCを起動させて、「中山金杯」と「京都金杯」の登録馬をきちんと見てみた。そしたら、ナナナナナント!「中山金杯」に、この馬の名前があったのだ!
「ネコパンチ」
‥‥そんなワケで、この日記を書いてる2日の時点では、まだ出走馬も枠順も決まってないけど、もしも、ネコパンチが出走することになったら、今度こそ、初夢パワーで勝ってくれそうな気がする。あたしの夢に出てきた猫は、右手で猫パンチを繰り出したけど、「右」ってのは地図で見れば「東」ってことになる。東の「中山金杯」にネコパンチが出走すれば、これこそが、久しぶりの「夢のお告げ」なんじゃないだろうか?「金杯」は、東西ともにハンデ戦だから、強い馬には重たいハンデが課せられる。つまり、すべての馬の勝機が平等ってワケで、配当も極端には偏らないから、3連単まで狙わなくても、ネコパンチからの馬単でも美味しいお年玉のチャンスがある‥‥ってなワケで、3日後が楽しみな今日この頃なのだ♪
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