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2012.05.09

テレビがないあたしのテレビライフ

あたしは、去年の夏、テレビが地デジに強制移行した時にテレビを卒業したので、それ以来、ずっとラジオが中心の生活を続けてきた。だから、「ロケみつ」や好きなアニメを1日遅れや1週間遅れでインターネットで観るくらいで、テレビのニュースやバラエティー番組はまったく観ていない。

だけど、ツイッターのTL(タイムライン)を見てると、今、テレビではどんな話題が主流なのかが簡単に分かる。たとえば、しばらく前から「ワイルドだぜぇ~」って言葉が散見されるようになったので、あたしは「何だろう?」と思って検索してみたら、「スギちゃん」という芸名のピン芸人のネタだと言うことが分かった。それで、YOU TUBEで検索して実際の映像を見てみて、どんなものか把握した。

「ローザ」も「きゃりーぱみゅぱみゅ」もおんなじように、ツイッターのTLに名前が散見されるようになったから、YOU TUBEで検索して実際の映像を見てみて、どんなものか把握した。これで、テレビの中で流行ってることはだいたい把握できるので、テレビがなくても特に困らない。テレビの中で流行ってること、もしくは、テレビの中の人たちが流行らせようとしてることなんて所詮はこの程度だから、わざわざ貴重な時間をテレビに割く必要はない。検索して意味だけ理解しとけば、こと足りる。

テレビドラマはテレビのある生活をしてた時からほとんど観なかったけど、「マルモのおきて」にしても「家政婦のミタ」にしても検索してどんなものか把握してたから、あたしはどっちのドラマも一度も観てないけど、「ロケみつ」の「テクテクモグモグブログ旅」に「マルモのおきて」のパロディーが出てきたり、「海鮮丼ブログ旅」に「家政婦のミタ」のパロディーが出てきた時には、ぜんぜん面白くはなかったけど、意味だけはちゃんと分かった。

だから、あたしは、オセロ中島の騒動も、その次の小林幸子の事務所トラブルも、その次の塩谷瞬の二股騒動も、最初はすべてツイッターのTLで知り、検索してスポーツ紙の記事などで詳細を知り、さらには個人のツイッターやブログなどで「どれほどテレビのワイドショーが連日取り上げているか」ってことも知った今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、生まれた時にはすでにテレビがあり、子どものころからテレビと一緒に育ってきたと言っても過言じゃないほどのあたしとしては、テレビのない生活なんて考えられなかった。テレビがなくなったら、ものすごく困ると思ってた。世の中の話題についていけなくなり、ポツンと孤立しちゃうようなイメージを漠然と持ってた。

だけど、実際にテレビのない生活を始めてみると、ちょっと寂しい感じがしたのは最初の数日間だけで、テレビの代わりにラジオを流すようになってからは、別に何も困らないってことが分かった。日々の大きなニュースはラジオが伝えてくれるし、曜日や時間帯によって魅力あるパーソナリティーたちがそれぞれ楽しい番組を届けてくれるし、すごく充実するようになった。それどころか、観る気のない低俗番組を惰性で観ちゃうことがなくなったぶん、本を読んだり、俳句を詠んだり、考えごとをしたり、限られた自分の時間を有意義に使えるようになった。

テレビのある生活をしてた時は、自宅にいる時はテレビをつけっぱなしにしてることも多かったから、朝なら朝のワイドショー、午後なら午後のワイドショーがダラダラと流れてた。だから、ぜんぜん興味のないオセロ中島の騒動の報道も、きっと観る気もなく観てたと思うし、テレビ画面は観なくても、音声だけを耳から聴いてたと思う。そして、毎日毎日聴いてれば、ゴルフの石川遼くんが広告塔をやってる英語教材みたいに、きっとテレビに洗脳されてたと思う。

今も福島第一原発から大量に漏れ続けてる放射性物質のこと、倒壊したらニポンがジ・エンドになっちゃう4号機建屋のこと、関電が「夏に電力不足になる」などと大嘘をついて大飯原発を再稼働させようと目論んでること、野田政権が税金の無駄遣いにはいっさい手をつけずに消費税を増税しようと邁進してること、どんな重要事項よりもオセロ中島の騒動に頭の中を支配されていただろう。未だにテレビに依存してる大半の国民のように。

だけど、あたしは去年の夏にテレビを卒業したから、洗脳されずに済んだ。オセロ中島の騒動は知ってたし、毎日毎日オセロ中島のことをテレビが取り上げてることも知ってたけど、そのくだらない輪の中に入ることなく、輪の外から客観的に眺めて「バカバカしいな」って笑っていられた。そして、ホントに重要な数々の問題について、情報を収集したり考えたりすることができた。


‥‥そんなワケで、オセロ中島の騒動も、小林幸子の騒動も輪の外から笑って眺めてたあたしだけど、その次に訪れた塩谷瞬の騒動だけはピピッと触手が動いちゃった。それは、塩谷瞬が、あたしの大好きだった「忍風戦隊ハリケンジャー」の主役、ハリケンレッドに変身する椎名鷹介(しいな ようすけ)役の俳優だったからだ。

ほとんどの人は、今回の騒動で塩谷瞬のことを知ったと思うけど、あたしは「ハリケンジャー」が大好きだったから、今から10年前に「ハリケンジャー」が放送されてた時点ですでに知ってたし、2006年3月8日のブログ、「超忍者隊イナズマ!」の中では、いろんな戦隊モノに触れた流れで、こんなことを書いてる。


『今、撮影中の「超忍者隊イナズマ!」は、忍者ヒーローモノなんだから、マジレンジャーのメンバーじゃなくて、もともと忍者ヒーローモノだったハリケンジャーのメンバーをキャスティングすれば良かったのに‥‥って思う人もいるかも知れないけど、リーダー格だったハリケンレッドをやってたのは、井筒監督の映画、「パッチギ!」で、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した塩谷瞬だから、今さら戦隊モノには出るわきゃない。』


つまり、今回の騒動で初めて塩谷瞬を知った人たちとは違って、あたしの場合は、それなりに思い入れのある俳優だったってワケだ。だから、オセロ中島の騒動も小林幸子の騒動も200メートルくらい離れたとこから眺めてたあたしだけど、塩谷瞬の騒動だけは10メートルくらいの近距離から見続けてた。そのため、二股の1人の冨永愛の発言を大ゲサに報じて火に油を注ごうとしたスポーツ紙の記事とか、その発言を否定した冨永愛のブログのエントリーとか、ひと通りは目を通した。「二股の先輩」の山路徹がいろんなコメントをしたり、それを大桃美代子が批判したって記事も読んだし、そこそこ細部までチェキしてる。


‥‥そんなワケで、あたしは、戦隊ヒーロー物が大好きなんだけど、ここ10年だと、とにかく最高に大好きなのが「特捜戦隊デカレンジャー」で、2番目が「炎神戦隊ゴーオンジャー」で、3番目が「忍風戦隊ハリケンジャー」だ。だから、今回のハリケンレッド(塩谷瞬)のゴシップに限らず、自分の好きな戦隊ヒーロー物に出演してた役者のゴシップに関しては、割とディープにチェキしてる。

最近だと、「デカレンジャー」のデカピンクに変身するウメコ役の菊地美香ちゃんが、「激走戦隊カーレンジャー」のレッドレーサーに変身する陣内恭介役の岸祐二さんと2009年12月に結婚して、2年後の2011年12月に離婚したことが、あたし的には最大のゴシップだった。ちなみに、岸祐二さんは、「ハリケンジャー」の35話「キラリと三味線」で、カリスマ三味線プレイヤーの滑川数馬役でゲスト出演してる。つまり、話題の塩谷瞬とも共演してたってワケだ。

ま、そんなこたーどうでもいいんだけど、何度も言ってるように、ほとんどの人は今回の騒動で塩谷瞬のことを知ったみたいだし、そうじゃない人でも映画「パッチギ!」で知ってた程度で、あたしみたいに「ハリケンジャー」を夢中で観てた人なんてメッタにいない。だから、今回の騒動に関することをツイッターでつぶやく時に、「ハムスター館長」とか「ゴウライジャー」とか「シュリケンジャー」とか「ニンジャミセン」とかって言葉を使っても、大半の人には通じなかった。

だけど、1000人に1人とか、1万人に1人とか、こうしたマニアックな単語に反応してくれた人からリプライが来ると、あたし的には幼馴染と再会したみたいな、嬉しくて懐かしい気持ちになれた。あたしは「戦隊ヲタク」ってほどじゃないので、フィギュアも持ってないどころか雑誌を買ったこともない。自宅に戦隊ヒーロー物に関するものは何もない。ただ、番組が好きで、毎週楽しみに観てただけだ。だから、知識も偏ってて、あんまり好きじゃなかった戦隊に関しては、細かいことなんて覚えてない。その代わり、自分の好きだった戦隊に関しては、変なことまで覚えてたりしてる。そんな感じだ。


‥‥そんなワケで、今、あたしが夢中になってるのが、BS朝日で金曜日の深夜、TOKYO MXで月曜日の深夜に放送してる「非公認戦隊アキバレンジャー」だ。アリガタイザーなことに、GyaOのアニメコンテンツでも毎週火曜日のお昼に無料配信してくれてるから、テレビのないあたしも1話から毎週楽しませてもらってる。「非公認戦隊」ってネーミングからも分かるように、日曜日の朝に放送されてる正式な戦隊じゃなくて、正式な戦隊として認められて日曜日の朝に放送されることを夢見てる3人組だ。だけど、これが、もう何から何までサイコーで、あたしのハートの内角高めにバシバシとストライクが決まってる。

とにかく、実際に観てもらえれば分かるけど、細かいとこにコダワリが満載で、それがまたクオリティーが高くて、これでもか!これでもか!ってくらいに素晴らしいのだ。ネタバレが許される範囲で書くと、たとえば、OPのバックに「デカレンジャー」のウメコのコスプレをした子が映り込んで一緒に踊ってるんだけど、うまい具合にピンをぼかしてて顔がハッキリ分からないように調整してるから、背格好から本物のウメコに見えちゃうのだ。

もちろん、こんなのは溝ノ口‥‥じゃなくて、こんなのは宵の口‥‥じゃなくて、こんなのは序の口で、戦隊ヒーロー物のファンにはタマラナイザーな小ネタ大ネタが満載な上に、実際に歴代のレッドが登場しちゃったりもする。すべては「妄想の中での戦い」っていう設定だから何でもOKなワケだけど、現実世界でも、ナニゲに背後にジャスミンがいたりして、ホントに涙モノだ。

そして、もうひとつのポイントは、深夜に放送してる「大きなお友達」向けの作品てことで、適度にエロいってことだ。アキバレッドと敵とが男同士で抱き合うように倒れ込むと、腐女子のアキバイエローがBL(ボーイズラブ)を連想してズキューーーン!ってなっちゃうし、敵の女ボスと女性隊員がオッパイを揉み合いながら戦ったりもする。


‥‥そんなワケで、毎回毎回あまりのクオリティーの高さにシビレながら、1話から4話までを観てきた「アキバレンジャー」だったけど、昨日、GyaOで5話が配信されたからワクワクしながら観てみたら、いつものように笑ったり感心したりしてたのもトコノマ、最後のとこで思わず号泣させられちゃった。まさか「アキバレンジャー」で泣かされるとは‥‥ってなワケで、今なら、まだ5話までしか配信されてないから、今から観始めてもすぐに追いつく。だから、テレビのある生活でBS朝日やTOKYO MXを観られる人も、とりあえずGyaOで1話から5話までを観てみてほしいと思う今日この頃なのだ♪


■非公認戦隊アキバレンジャー(無料配信中)■
http://gyao.yahoo.co.jp/p/00066/v12511/?sc_i=gym012


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