9・17作戦を遂行せよ!
ちょっと早いけど、石川先生、お誕生日おめでとうございま~す♪
‥‥ってなワケで、9月17日は、あたしが勝手に「競馬の師匠」と決めてリスペクトしちゃってる石川喬司先生のお誕生日だ。石川先生は、昭和5年(1930年)9月17日の馬れ‥‥じゃなくて、生まれなので、今年のお誕生日で82歳になる。82歳と言えば、石川先生には申し訳ないけど、世間一般では「敬老」の対象になる年齢なワケで、今年の石川先生のお誕生日は、偶然にも「敬老の日」と重なっちゃった。
「敬老の日」って、平成14年(2002年)までは「9月15日」って決まってたんだけど、その後は「ハッピーマンデー法」によって「9月の第3月曜日」ってことになったため、毎年、日付けがビミョ~に変わるようになった。それで、今年は来週の月曜日の9月17日が「敬老の日」になったんだけど、ふだんは土曜日と日曜日だけのJRAの競馬も、今回は月曜日まで3日間、連続で開催されて、石川先生のお誕生日の9月17日には、中山競馬場でGⅡの「セントライト記念」が行なわれることになった。
9月17日が土曜日や日曜日に当たったのなら、「石川先生のお誕生日に競馬が開催される」っていうよりも、「競馬が開催される週末に石川先生のお誕生日が重なった」っていうフレーバーのほうが強くなるから、そんなに「特別」って感じはしない。だけど、石川先生のお誕生日は月曜日なのに、祝日のほうが「9月の第3月曜日」に変わり、それによって競馬が開催されることになったってのは、ものすごく「特別」な感じがする。
実際、「敬老の日」が「9月の第3月曜日」に変わった2003年から今年までの間で、石川先生のお誕生日の9月17日に「セントライト記念」が開催されたのは2006年の1回だけで、それも、この年は9月17日がたまたま日曜日だったのだ。つまり、「競馬が開催される週末に石川先生のお誕生日が重なった」っていうフレーバーなワケで、お誕生日が月曜日になったのに「ハッピーマンデー法」によって祭日になり、そのために「セントライト記念」が開催されるってのは、今年が初めてな今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、8月はザックリと日記をお休みしちゃった上に、9月も半ばになっての久しぶりの日記なのに、「おいおい!また競馬の話題かよ!」なんて思ってる人も多いと思うけど、実は、この1ヶ月、この「きっこのブログ」以外での執筆作業がマウンテンで、特に8月の中旬から9月の頭にかけては、毎日1万文字くらいの長文を書き続けてたのだ。それで、ようやくブログに取り掛かれる時間ができたってワケで、最初は精神的に負担の掛からない競馬の話題から復帰させてもらおうと思ったってワケだ。
もちろん、そんなユルユルの理由だけじゃなくて、全国50人くらいの「きっこ予想」のファンの皆さまのために、どうしても伝えたいことがあったので、今日の日記を書き始めたのがホントの理由だ。それは、マクラからも分かるように、来週の月曜日、石川先生のお誕生日の9月17日に開催される「セントライト記念」に関することなのだ。
あたしは、石川先生のお誕生日の9月17日に競馬が開催される、それも、中山競馬場でGⅡが開催される‥‥ってことを知った瞬間に、石川先生の数々の競馬小説の中の『女か馬か』を思い出した。この作品は、あたしが生まれる1年前の1971年の秋に、石川先生が「東京スポーツ」系列のスポーツ紙に連載していたもので、実際に開催された重賞レースを題材にして書かれてる。ストーリーは創作だけど、その小説内で行なわれる競馬は実際のレースに沿った内容で、石川先生はこうした作品を「同時進行小説」と呼んでる。
で、あたしが思い出したのは、あるギャンブルで1000万円以上の借金を背負わされちゃった主人公の啓介が、その借金を競馬で稼いで返そうと思い、秋の「毎日王冠」に100万円以上の全財産を突っ込むっていうクダリだ。この年の「毎日王冠」は9月12日に開催されたので、啓介はこれを「9・12作戦」と名付けて挑むんだけど、ミゴトに予想が的中して、1500万円もの大金を手にする。そして、啓介は、借金を全額返した上に、500万円も手元に残るっていう夢のようなストーリーだ。もちろん、これは、石川先生の創作だからこそ「夢のようなストーリー」なんだけど、あたしは、石川先生のお誕生日に開催される重賞レースの「セントライト記念」が、もしかすると「9・17作戦」で的中するんじゃないかと思ったのだ。
何でかっていうと、「毎日王冠」も「セントライト記念」もGⅡであること、そして、現在の「毎日王冠」は10月の頭に東京競馬場で開催されてるけど、1971年には現在の「セントライト記念」とおんなじで、9月の中旬に中山競馬場で開催されてたからだ。距離も、現在の「毎日王冠」は芝1800だけど、1971年は芝2000で、現在の「セントライト記念」の芝2200に近かった。ここまでシンクロしてくると、「何かある!」と思っちゃうのも当然の流れだ。
‥‥そんなワケで、石川先生の『女か馬か』の中の話では、啓介は不思議な暗号文を手に入れる。その暗号文は、すべてカタカナで書かれてて、相棒のチャコと2人で解読を試みる。そして、その意味不明なカタカナの羅列を3文字おきに読むと「マイニチオウカン、アリガトウ」という言葉が現われることを発見する。ここから啓介は、「アリガトウ」は「サンキュー」だから、次の「毎日王冠」は3番と9番の馬がくると予想する。
当時は、単勝、複勝、枠連の3種類の馬券しかなかったから、9頭立てだったこの年の「毎日王冠」では、3番と9番の1、2着は枠連で「3-8」になる。そして、「3-8」のオッズを見ると9倍弱だったので、啓介は、1000万円以上の借金を返すために100万円以上を突っ込む‥‥っていう流れだ。小説に書かれてるレース内容は、実際のレース内容の通りなので、1971年9月12日に行われた「毎日王冠」の通り、1番人気だった7枠7番のスピーデーワンダーは3着に敗れ、8枠9番のトキノシンオーが1着になり、3枠3番のニットライトが2着になり、啓介の「3-8」は大当たり。啓介は大金を手にして、借金もキレイに返済できた。めでたし、めでたし‥‥って、この後も石川先生ならではの展開があるんだけど、それは置いといて、念のために実際のレース結果を書いておく。
1971年9月12日
第22回「毎日王冠」中山競馬場/芝2000(不良)
1着 9番 トキノシンオー/小島太 (2番人気)
2着 3番 ニットライト/嶋田功 (4番人気)
3着 7番 スピーデーワンダー/岡部幸雄 (1番人気)
4着 4番 セントポール/津田昭 (3番人気)
5着 5番 ハツイチオー/谷原義明 (7番人気)
6着 1番 サキノオー/加賀武見 (5番人気)
7着 6番 オウジャ/古賀正俊 (6番人気)
8着 2番 キヨズイセン/徳吉一己 (9番人気)
9着 8番 イズミカブト/作田誠二 (8番人気)
‥‥そんなワケで、何でわざわざそれぞれの馬が何番人気だったのかまで書いたのかっていうと、ここにスーパーミラクルな秘密を発見したからだ。1着になったトキノシンオーは2番人気、2着になったニットライトは4番人気だったワケだけど、もしも1番人気が1着、2番人気が2着、3番人気が3着‥‥ってふうに、人気の順の通りに入着してたとしたら、トキノシンオーは2着、ニットライトは4着だったことになる。で、その2着と4着のところを見てみると、実際の結果は、2着がニットライト、4着がセントポールだ。そして、この2頭の名前、ニットライトの「ライト」とセントポールの「セント」を足すと、そう!「セントライト」になるのだ!これはもう「何かある!」のは間違いないだろう!
で、今回の「セントライト記念」だけど、このレースの名前は、1940年代に活躍して日本初のクラシック三冠馬になった名馬、セントライトから付けられた。セントライトは、現役引退後も種牡馬として働いて、オーエンス、オーライト、セントオーという3頭もの八大競走優勝馬、今でいうGⅠ馬を輩出した。この3頭のうち、オーライトとセントオーの名前を足して2で割っても「セントライト」になる。まあ、これは父親の名前の一部を子どもに付けたんだから不思議じゃないけど、1971年の「毎日王冠」を走ったニットライトとセントポールは、セントライトとは関係ない血統だ。
こんな流れから、あたしは、石川先生が『女か馬か』で取り上げた1971年の「毎日王冠」が、今回の「セントライト記念」に呼応してるように感じて仕方がない。石川先生が考えた「9・12作戦」が、40年以上もの月日を経て、石川先生のお誕生日である「9・17作戦」へと繋がっているような気がして仕方がない。
‥‥そんなワケで、『女か馬か』の啓介は、「マイニチオウカン、アリガトウ」っていうキーワードから、「アリガトウ」は「サンキュー」だから3番と9番の馬がくると予想して的中させた。だから、これとおんなじ方式で考えてみると、「セントライト記念」が開催される9月17日は石川先生のお誕生日なんだから、ここはやっぱり「アリガトウ」じゃなくて「オメデトウ」になる。「アリガトウ」が「サンキュー」なら、「オメデトウ」は「コングラッチュレーション」だ。
でも、「サンキュー」は3番と9番になるけど、「コングラッチュレーション」は数字にならない。こんな長い言葉を無理やり数字にしたら、頭がコンガラガッチュレーションになっちゃう(笑)‥‥なんてオヤジギャグの冷風で少し脳みそを冷やしてみると、ここは「コングラッチュレーション」じゃなくて「ハッピーバースデー」なんじゃないかって思えてきた。「ハッピーバースデー」なら、ちょっと強引に、「ハッピー」の「ハ」が8、「バースデー」の「バ」も8で、「8-8」のゾロ目が見えてくる。「9・12作戦」は枠連を的中させたんだから、「9・17作戦」も枠連の可能性が強い。
「セントライト記念」は「菊花賞」のトライアルレースで、毎年17~18頭も出走するため、8枠には3頭入ることが多い。つまり、2頭しかいない1枠から6枠までのゾロ目よりも、8枠のゾロ目は数学的にも的中する確率が高くなる。さらに言えば、「8-8」の枠連のゾロ目じゃなくて、8枠の3頭の馬連をぜんぶ買っても3通りで300円だし、馬単をぜんぶ買っても6通りで600円だ。40年以上前の「9・12作戦」の時には枠連を買うしかなかったけど、今ならこうした買い方で、さらなる高配当を狙うことも可能だ。
‥‥そんなワケで、あたしは、JRAのホームページで、今回の「セントライト記念」の顔ぶれを見てみることにした。13日の木曜日だったので、まだ枠順は決まってないけど、出走馬だけは決まってると思ったからだ。そしたら、JRAのホームページのトップニュースに、こんな見出しがあった。
『12.09.13 アパパネ号が故障』
驚いて、その見出しをクリックすると、アパパネの引退を伝える悲しいお知らせがあった。
「2010年に牝馬三冠を達成するなどGI 5勝を挙げているアパパネ号(牝5歳 美浦・国枝 栄厩舎)は、右前浅屈腱炎を発症していることが判明しましたのでお知らせいたします。なお、同馬は競走馬登録を抹消し、繁殖牝馬となる予定です。」
レーヴディソールの引退も悲しかったけど、五冠牝馬アパパネの引退は悲しいだけじゃなくて残念すぎる。でも、牡馬と違って牝馬の場合は、引退後は1年に1頭しか子どもを作ることができないので、優秀な牝馬の場合は、ケガの治療に何ヶ月もかけるよりも、引退させて1頭でも多く子孫を残す道を選択するのが一般的だ。あたしは、これまでのアパパネのレースを思い出して、しばらくボーッとしてから、気持ちを切り替えて「セントライト記念」の出馬表を見てみた。
「セントライト記念」
アーデント
アートサハラ
エキストラエンド
エタンダール
カナロア
クリールカイザー
コスモワイルド
サンレイレーザー
スカイディグニティ
ソルレヴァンテ
ダノンジェラート
ニューダイナスティ
フェノーメノ
フジマサエンペラー
ベストディール
ボーイフレンド
ラニカイツヨシ
この50音順に並んだ17頭を見てみると、ナナナナナント!ディープインパクトの子どもばっかりだ!アーデント、エキストラエンド、エタンダール、カナロア、ダノンジェラート、ニューダイナスティ、ベストディールと、17頭のうち7頭もディープインパクトの子どもが勢ぞろいしてる!まるで「ディープ産駒祭り」じゃないか!ナニゲに「打倒ディープ産駒」で馬券を買ってるあたしとしては、これはなかなかキビシー顔ぶれだ。
とにかく、今年はこの17頭なので、7枠までは2頭だけど、8枠だけが3頭になる。それで、あたしは、「ホントに8-8の枠連が来ちゃうかもね」なんて思いつつ、1頭ずつジックリと見ていくと、最後の1頭の名前が目にとまった。
「ラニカイツヨシ」
「ラニカイ」ってのは、ハワイのオアフ島にある数々の美しいビーチの中でも、もっとも美しいと言われてるビーチの名前だ。ハワイ語で、「ラニ」は「天国」、「カイ」は「海」、「天国の海」って名前が表わしてる通り、真っ白な砂浜の向こうに広がる真っ青な海は、この世のものとは思えないほど美しいそうだ。
あたしは、この馬の名前に目がとまった瞬間、さっきのアパパネの引退のお知らせがオーバーラップした。そう、アパパネもハワイの言葉、ハワイに生息する赤い小鳥の名前だ。あたしは、アパパネが去っていく代わりに、このラニカイツヨシがやってくるような気が、漠然とした。
それで、このラニカイツヨシのことをチェキしてみたら、ナナナナナント!騎乗するのが「佐藤哲三」だって書いてある!2010年6月28日のブログ、「クイナが来たりて戸を叩く」でも取り上げてるけど、佐藤哲三騎手は、石川先生と同じ「9月17日生まれ」なのだ!
石川喬司先生 1930年9月17日生まれ
佐藤哲三騎手 1970年9月17日生まれ
さらには、
ラニカイツヨシ 2009年3月17日生まれ
‥‥そんなワケで、このブログを書いてる14日の時点では、まだ「セントライト記念」の枠順は発表されてないけど、これほどのシンクロ率が炸裂すれば、どう見ても勝つのはラニカイツヨシだろう。普通に考えたら、7頭もいるディープ産駒軍団を蹴散らしての1着なんて至難の業だと思うけど、ここまで「偶然の連鎖」が続いたんだから、これはどう見たって「9・17作戦」の発動だろう‥‥なんて思ってるうちに15日になり、「セントライト記念」の枠順が発表された!
「セントライト記念」(GⅡ)
3歳オープン 芝2200
1枠1番 ベストディール/内田博幸
1枠2番 スカイディグニティ/四位洋文
2枠3番 カナロア/浜中俊
2枠4番 フジマサエンペラー/柴田善臣
3枠5番 ニューダイナスティ/岩田康誠
3枠6番 エキストラエンド/田辺裕信
4枠7番 クリールカイザー/吉田豊
4枠8番 エタンダール/松岡正海
5枠9番 アートサハラ/今野忠成
5枠10番 ソルレヴァンテ/後藤浩輝
6枠11番 ボーイフレンド/藤田伸二
6枠12番 フェノーメノ/蛯名正義
7枠13番 サンレイレーザー/N.ピンナ
7枠14番 ラニカイツヨシ/佐藤哲三
8枠15番 ダノンジェラート/三浦皇成
8枠16番 コスモワイルド/柴田大知
8枠17番 アーデント/北村宏司
うわ~!ビミョ~だな~!ラニカイツヨシが8枠なら言うことなかったのに、8枠の隣りの7枠14番!その代わりに8枠には、今回のディープ産駒軍団の中で唯一の芦毛、アーデントがいる上に、石川先生のお誕生日の「17番」を引いてる!これ、ラニカイツヨシが出てなければ、間違いなくアーデントから買ってるパターンだ!
さらには、ラニカイツヨシの「7枠14番」てのが、ナニゲに「無いよ(714)」って言ってるように見えてくる。でも、逆から見れば「良いな(417)」になるし、石川先生のお誕生日の「17」も入ってる。とにかく、あまりにもビミョ~すぎるけど、ここはやっぱり、石川先生とおんなじお誕生日の佐藤哲三騎手のシンクロ率と、アパパネとおんなじハワイ絡みのラニカイツヨシのシンクロ率に期待して、この馬からの馬単で勝負したいと思う。
‥‥そんなワケで、このブログを書いてる15日の時点でのあたしは、とりあえず、ラニカイツヨシからの馬単を何点かと、余裕があれば最初の思いつきの「8-8」の枠連も買おうと思ってるんだけど、その前に乗り越えなきゃならない山が2つもある。それは、今日の競馬と明日の競馬だ。あたしの競馬の予算は週に2500円なので、土、日、月曜日と3日間も開催される今回は、よほどうまいこと賭けてかないと、月曜日の朝には「資金ゼロ」なんてこともアリエールなのだ‥‥ってなワケで、そろそろ土曜日のお昼になるので、今日のメインレースの予想を開始しようと思う今日この頃なのだ♪ ヒヒ~ン!(笑)
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