草木も喜ぶお八つ時
アベノミクスのしわ寄せで、ガソリンや灯油、トイレットペーパーやティッシュペーパー、サラダ油や小麦粉など、原材料を輸入に頼る日用品や食品が次々と値上がりして、庶民の生活はますます厳しくなってきたけど、もともとギリギリの生活をしてるあたしの場合は、もう節約する部分がほとんどない。1ヶ月の食費も、今は母さんと2人で1万5000円以内に抑えてるし、1日100円だったおやつも、今は基本的にはガマンしてる。たまに20円か30円の駄菓子をいくつか買ってきておいて、甘いものが欲しくなった時に少しずつ食べたりしてる程度だ。
だから、ここ1~2ヶ月で食べた「新しいお菓子」「初体験のお菓子」って言っても、チロルチョコの「しろくまアイス味」と、ガリガリ君の「キウイ味」くらいだったんだけど、1週間くらい前に、コンビニでベビースターの「ぐるぐるもんじゃ」ってのを見つけた。普通のベビースターの2倍くらいの大きさの袋なんだけど、持った感じはそんなに重くなくて、中に四角い容器みたいなのが入ってる。袋の裏の説明を読んでみると、ベビースターの面にスープを混ぜて「もんじゃ焼き」みたいにして食べるらしい。
で、見た目は150円くらいしそうな雰囲気だったのに、値段を見たら、ナナナナナント!1個84円だった!普通のベビースターと比べたら高いけど、それでも、あたしの1日のおやつ代で買える値段だ。それに、あたしは、もう何日もお菓子類を買ってなかったから、東京の味に飢えてたあたしは、迷わず2つ買ってみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、さっきから「おやつ」「おやつ」って連呼してるけど、これが何かと言えば、江戸時代に使われてた昔の時間の呼び名の「八つ」に「お」を付けたものだ。江戸時代には、夜が明けてから日が暮れるまでが「昼」、日が暮れてから夜が明けるまでが「夜」で、それぞれを6等分してた。だから、昼よりも夜のほうが長い冬場には、昼の「一刻(いっとき)」よりも夜の「一刻」のほうが長かったワケだし、夏場はその逆だった。
江戸時代の時間の呼び方は、「草木も眠る丑三つ時」みたいに、「子(ね)」「丑(うし)」「寅(とら)」‥‥っていう十二支を使う方式と、「明け六つ」とか「暮れ六つ」みたいに数字で表わす方式があったんだけど、「おやつ」はこっちの数字の方式から来てる。
まず、十二支を使う方式だけど、
「昼」は、「卯(う)」→「辰(たつ)」→「巳(み)」→「午(うま)」→「未(ひつじ)」→「申(さる)」→「酉(とり)」
「夜」は、「酉(とり)」→「戌(いぬ)」→「亥(い)」→「子(ね)」→「丑(うし)」→「寅(とら)」→「卯(う)」
こんなふうに並んでるので、オナジミの「草木も眠る丑三つ時」の「丑」の場合は、日が暮れてから翌日の夜明けまでを6等分した4番目ってことになる。朝6時が夜明け、夜6時が日暮れで、昼と夜の長さがおんなじだと仮定すれば、「丑」は深夜0時から2時までの2時間てことになる。そして「丑三つ」の「三つ」ってのは、この「丑」の2時間を4等分した3番目ってことなので、「深夜1時半」に当たる。
そして、数字を使う方式は、
「昼」は、「明け六つ」→「朝五つ」→「昼四つ」→「真昼九つ」→「昼八つ」→「夕七つ」→「暮れ六つ」
「夜」は、「暮れ六つ」→「宵五つ」→「夜四つ」→「真夜九つ」→「夜八つ」→「暁七つ」→「明け六つ」
なんで数字の並びがデタラメなの?なんで「六」の次が「五」で、「五」の次が「四」で、次は「三」なのかと思ったのもトコノマ、突然「九」になっちゃうの?‥‥って思ったかもしれないけど、これは、中国の「陰陽説」を元にした易学によるもので、もっとも大きな数字である「九」を昼と夜のそれぞれの頂点に据えたそうだ。
で、カンジンの「おやつ」の「八つ」は、もちろん「夜八つ」じゃなくて「昼八つ」なワケで、これを昼と夜の長さがおんなじだと仮定して今の時間に当てはめてみると、だいたい午後2時から4時くらいになる。そう、「3時のおやつ」ってワケだ。
‥‥そんなワケで、「おやつ」のうんちくも終わったので、コンビニからお家に帰ったあたしは、さっそくベビースターの「ぐるぐるもんじゃ」を説明通りに作って、母さんと食べてみた。そしたら、これが激ウマで、母さんもあたしもメッチャ気に入っちゃった。それで、翌日も買いに行ったんだけど、我が家から一番近いそのコンビニまで、原チャリでアクセル全開でも10分から15分くらい掛かるから、84円の駄菓子を2個買うだけじゃガソリン代がバカバカしい。だからって、必要ないものまで買うのはもっとバカバカしい。そこで、あたしは、お目当てのベビースターの「ぐるぐるもんじゃ」を6個買った。これで、母さんと3回も食べられるってスンポーだ。
実は、あとから分かったんだけど、このベビースターの「ぐるぐるもんじゃ」って、別に新製品てワケじゃなくて、2年か3年くらい前からあったそうだ。だけど、あたしは今回初めて見つけたので、最初は新製品だと思ってた。そう言えば、こないだ、スーパーでマルちゃんの3食入りのソース焼きそばの「たらこ味」ってのを初めて見て、「こんなのが新発売になったんだ!」って思ったんだけど、ネットでマルちゃんのサイトを見てみたら、もう5年も前から発売されてたってことを知って驚いた。
そんなこんなで、2~3年前からあったのなら、知ってる人も多いかもしれないけど、あたしは初体験だったので、このベビースターの「ぐるぐるもんじゃ」をぐるぐるしながら楽しんでる。せっかくなので、楽しい制作過程を写メしてみた。
まず、袋を開けると‥‥
容器、ベビースターの麺、粉末ソース、ふりかけ、スプーンが入ってる。
容器に麺を入れて、
粉末ソースを入れて、
お水を容器の線まで入れる。袋の裏の説明には「水かお湯を下の線まで入れて」って書いてあるけど、お湯だと麺が柔らかくなりすぎちゃって、あたしはイマイチだった。それから、容器の内側の線は2本あって、最初は説明の通りに「下の線まで」お水を入れたんだけど、これだとあたしには味が濃かったので、あたしは上のほうの線まで入れることにした。
で、あとはネーミングの通りに、付属のスプーンで「ぐるぐる」する。粉末ソースはお水にもよく溶けて、ぐるぐるしてるうちにトロミが出てきて、「もんじゃ焼き」っぽくなってくる。
最後に、アラレっぽいものと青ノリが入ったふりかけを掛ければ出来上がり。あとは、小さくて四角いプラスティックのスプーンを「もんじゃ焼き」を食べる時の「小さいコテ」に見立てて食べるだけだ。「おたふくソース」に代表される関西の甘いソースとは違って、ピリッとした辛みのある東京のソースの味がちゃんとして、東京生まれ東京育ちなのに東京を離れてるあたし的には、とっても懐かしい気持ちになった。
‥‥そんなワケで、あたしは別に「おやつカンパニー」の回し者じゃないけど、このベビースターの「ぐるぐるもんじゃ」があまりにも気に入っちゃったから、「もしや」と思って調べてみたら、本日2回目のナナナナナント!アマゾンで売ってた!それも、12個入りだと3%OFFで1個あたり81円なんだけど、24個入りだと20%OFFで1個あたり67円になる!もちろん、どちらも送料無料だから自分でコンビニまで原チャリで買いに行くよりはお得なんだけど、ここはひとつ、キヨミズの舞台からバンジージャンプする勢いで、24個入りのほうを注文してみようかどうか、これから本格的に悩んでみようと思ってる今日この頃なのだ(笑)
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