ウマの恩返し
久しぶりに叫んじゃうけど、獲ったどぉ~~~~~~!!‥‥ってなワケで、そんなにもの凄いチョー大穴ってワケじゃないんだけど、デビューした時から応援してきた可愛いピカチュウで的中したから、この喜びをブログに残しとこうと思い、あたしは今、キーボードを叩き始めた。
去年6月のデビュー戦を1着で飾ったカシノピカチュウ、「カシノ」ってのは馬主の柏木さんの名前からの冠名で、この馬主さんの馬はみんな「カシノなんとか」って名づけられてるんだけど、あたしはピカチュウが大好きだから、このカシノピカチュウがデビューした時から注目してた。だけど、デビュー戦を1着で飾ったのもトコノマ、そのあとはパッとしなくて、なかなか入着できなかった。
でも、この馬は、おんなじ馬主さんのカシノランナウェイっていう先行タイプの馬と一緒に出走することが多くて、なかなか面白いコンビネーションを見せてくれてた。バツグンのスタートで先頭に立ったカシノランナウェイがレースのペースを作り、最終コーナーまで馬群を引っぱってって力尽きる。すると中段に控えてたカシノピカチュウが間を縫ってジワジワと前に出てきて、最後に強力な末脚を使って2着とか3着とかにチャッカリ入着する。こんなレースが何度かあった。
あたしは、この末脚に期待して、いつかカシノピカチュウが差し切ることを夢見て、カシノピカチュウからの馬単を2点か3点、毎回買ってたんだけど、良くても2着どまりだったので、いつもハズレてた。5月5日のGⅠ「NHKマイルカップ」の時は、クリスチャン・デムーロ騎手だったので期待したんだけど、ソウソウたる顔ぶれに阻まれて9着に沈んだ。
そんなカシノピカチュウが、一昨日のGⅢ「ラジオNIKKEI賞」に出ることになったから、あたしはダメ元で、また馬単を2点か3点、買うつもりでいた。ただ、今回のレースは1800mなので、1600mまでしか走ったことがないカシノピカチュウにとっては未知の距離だ。200mも距離が延びたら得意の末脚が使えないかもしれない。
だけど、好材料もあった。それは、今まで騎乗した中で、一番相性のいい西田雄一郎騎手だったのだ。相性がいいと言っても、カシノピカチュウと西田騎手のコンビは、「なずな賞」の2着とGⅢ「ファルコンステークス」の2着が最高で、1着は1回もない。そこであたしは、今回は2着に届くことを期待して馬連で狙うか、3着に食い込むことを期待してワイドで狙うか、ちょっと弱気な作戦のほうがいいような気がした。それで、あたしは、レース前日の土曜日の夜、ツイッターでこんなことをつぶやいた。
「きっこさんのつぶやき」
明日の福島メイン「ラジオNIKKEI賞」、あたしは差し脚に期待してピカチュウから行くけど、ピカチュウは1800は未知の距離だから差し脚が届くか届かないかは走ってみなきゃ分からない。ピカチュウから行くにしてもあたしみたいな「やけくそギャンブラー」以外は馬連かワイドが吉。
2013.06.29 23:00
このつぶやきをした時点では、あたしはまだ馬単での大穴にも色気を残してた。でも、当日になり、カシノピカチュウが16頭中14番人気だと知った時点で、「さすがに今回は馬連にしとくか」って気持ちになった。このレースはハンデ戦なので、ある程度は荒れるだろうけど、14番人気が1着になる可能性は極めて低いと思ったからだ。それに、馬連で買っておけば、仮にカシノピカチュウが1着になっても的中するワケだから、相手も人気のない馬との組み合わせにしておけば、どっちが1着でもそこそこの配当になると思った今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、カシノピカチュウが16頭中14番人気だと知ったあたしは、この「14」ていう数字がもの凄く気になった。それは、たまたま前の日にディープインパクトのことを調べてたんだけど、ディープインパクトは「平成14年生まれ」で、0歳でセレクトセールに出された時はおんなじサンデーサイレンス産駒「14頭の中の1頭」で、3歳で日本ダービーに出走した時には東京競馬場に「14万人」もの観客が押し寄せて、生涯に「14戦」してて、獲得賞金は「14億円」を超えてて‥‥って、他にもヤタラと「14」ていう数字に縁があったからだ。
今回の「ラジオNIKKEI賞」でのカシノピカチュウは「4番」だったので、あたしは、この「14」と「4」の関連も気になった。それから、このレースはメインレースだから「11R」で、「NIKKEI」っていう文字の中にも「I」が2つあって「11」を暗示してるように見えるし、ディープインパクトは現在「11歳」だ。それで、あたしは、「4番」のカシノピカチュウから、これらの数字への組み合わせの馬連、「1-4」「4-11」「4-14」の3点を買えば当たるような気がしてきた。
出走表を見てみると、1番のサンブルエミューズは11番人気、11番のケイアイチョウサンは8番人気、14番のダービーフィズは15番人気だったから、14番人気のカシノピカチュウとワンツーを決める可能性はほとんどない。だけど、競馬に「絶対」はないワケだし、この組み合わせならどの馬が来ても万馬券になる。ハズレてもわずか300円だけど、当たれば数万円になる‥‥ってなワケで、あたしは、今回はディープインパクトの囁きに乗ってみることにした。
この日は、他のレースが1つ的中して3000円ちょいの配当があったから、あとはぜんぶハズレてもマイナスにはならない。それで、あたしは、「どうせ当たるワケないし」なんて思いつつ、気楽にラジオ中継を聴いてた。そしたら、あたしの買ってた11番のケイアイチョウサンがマサカの1着になり、ラジオだから瞬時には判断できなかったんだけど、どうやらカシノピカチュウが2着に届いたっぽい!ドキドキしながら実況を聴いてると、3着が2頭の写真判定で、1着のケイアイチョウサンと2着のカシノピカチュウは確定とのこと!やった~~~~!!
配当は4万460円、馬連の配当だと、2009年の「エリザベス女王杯」のクィーンスプマンテとテイエムプリキュアの10万2030円、2012年の「日経賞」のネコパンチとウインバリアシオンの4万8480円に続く、あたし的には歴代3位の高配当になった。こうして見てみると、テイエムプリキュアは夢のお告げで買ったんだけど、それでもあたしはプリキュアが大好きで買ったワケだし、ネコパンチもずっと応援して馬券を買い続けてきて当たったワケだし、今回のカシノピカチュウもおんなじだ。
あたしは「芦毛教」の信者(笑)だから、基本的には芦毛の馬を中心に買ってるけど、これらの3頭は芦毛じゃない。テイエムプリキュアとネコパンチは黒鹿毛(くろかげ)、カシノピカチュウは鹿毛(かげ)だ。だから、これらは毛色じゃなくて、名前で買ってる。テイエムプリキュアは、もう引退して繁殖牝馬になっちゃったけど、ネコパンチとカシノピカチュウは、これからも名前で買い続ける。
‥‥そんなワケで、あたしには、こんなふうに名前が気に入って、負けても負けても買い続けてる馬が何頭かいるんだけど、1レースに使うお金は100円~300円、平均200円なので、10レース負け続けても2000円程度だ。そして、負ければ負けるほど人気がなくなってくから、今回みたいにがんばってくれれば、たとえ1着にならなくても、2着でも高配当になり、あたしの投資したぶんは何倍にもなって返ってくる。あたしは、これは、ずっと応援し続けてきたあたしに対する「ネコの恩返し」であり「ピカチュウの恩返し」なんじゃないかと勝手に思ってる。まあ、名前が「ネコ」でも「ピカチュウ」でも、根本的には「ウマの恩返し」なワケだけど、これからもたくさんの「ウマの恩返し」にあやかるために、「これは!」と思った名前の馬がデビューしたら、またコッソリと応援馬券を買ってみようと思ってる今日この頃なのだ♪
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