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2013.12.23

キッコのいいかげんに1000回

現実には存在しないんだけど、夢の中にいつも出てくる架空の場所って、夢で何度も見てるうちに、ジョジョに奇妙に細部とかが構築されてって、ワリとシッカリした設定になってくる。あたしの場合は、怪獣だったり妖怪だったり宇宙人だったりスパイ組織だったりから車で逃げ回る時の架空の街がそれだ。子どものころは単なる漠然とした街だったのに、大人になっても同じシチュエーションの夢を見続けてるうちに、この交差点を左に曲がると左手に大きなホテルがあって、その先の路地を左に曲がると突き当りがコンクリートの階段になってて、そこで車を降りて階段を上ってくと小さな神社があって‥‥ってふうに、架空の街なのに細かい設定が完成されてきた。

で、目が覚めて現実に戻るとそんなことはコロッと忘れちゃうんだけど、次に同じシチュエーションの夢を見ると、またパーフェクトに思い出す。スパイ組織の黒いセダンに追われてるあたしは、ホテルの先の路地を左に曲がると階段のとこで捕まっちゃうから、左折せずに真っ直ぐに逃げる。でも、妖怪に追われてる時には、その路地を左折して、石段を駆け上がって神社へ逃げ込み、ものすごい霊力を持ったお狐様に助けてもらう。

そして、次に同じシチュエーションの夢を見た時には、何にも追われてなくて余裕があれば、美味しい稲荷寿司を作ってタッパーに入れて、前回のお礼にお狐様に届けに行く。そうすると、お狐様はとっても喜んでくれて、祠(ほこら)の裏にある秘密の入り口から「キツネランド」に連れてってくれる。「キツネランド」はたくさんのキツネたちが遊んでる遊園地で、気がつくとあたしもキツネになってる。これで、また、あたしの夢の中の架空の街の地図には、「キツネランドへの入り口」という赤いマークが書き込まれることになる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしにはこうした夢の中の架空の場所がいくつかあるんだけど、その中の1つに、パチンコ屋とゲーセンが合体したみたいな変なお店がある。現実の世界でも、パチンコ屋の隣りにゲーセンがあったり、同じ経営者が経営してたりすることも多いけど、あたしの夢に出てくるお店は、完全に一体化してる。1つの広いホールの右の壁沿いにパチンコ台が並んでて、左の壁沿いにはピーンボールとかレーシングゲームとか太鼓の達人とかが並んでて、中央にはいろんな種類のUFOキャッチャーとかが並んでて、出入口の近くにはプリクラが並んでる。

田舎のゲーセンとか、デパートの屋上の古いゲームコーナーとかに、たまに古いパチンコ台が何台か置いてあったりするけど、あれのパチンコ台の数を増やして最新機種にしたみたいな感じだ。だから、見た目は現実に存在してもおかしくないようなお店なんだけど、現実には絶対にアリエナイザーなのは、このお店はパチンコだけじゃなくて、ゲームのコインも換金できるって点だ。それも、コインで遊ぶコインゲームだけじゃなくて、レーシングゲームでも太鼓の達人でも何でも、最初にコインを何枚か入れて遊び、成績がいいとたくさんのコインが出てきて、それを換金することができる。

UFOキャッチャーなら、ぬいぐるみの首に何枚かのコインが入った小袋が結んであって、取りにくい場所にあるぬいぐるみにはたくさんのコインが入ってる。プリクラを撮っても、機械が自動的に判断して写真に点数を付けて、その点数に応じた数のコインが出てくる。コインはすべて換金できるんだけど、店内にある売店でタコ焼きやクレープやソフトクリーム、ジュースやビールを買うこともできる。まさに、あたしの理想とするお店だ。

だけど、夢の中のあたしは、たいていはパチンコのコーナーに真っ直ぐ向かう。何でかって言うと、夢の中だから面白いように確変が続くからだ。その上、このお店のパチンコ玉は、時々「金の玉」が出てくる。だいたいドル箱いっぱいの2000発に1個くらいの割合だけど、この「金の玉」は1個で1000個ぶんにカウントしてくれる。だから、1回の大当たりで「金の玉」が2個も3個も出てくると大儲けだ。つーか、「金の玉」なんだから基本は2個だろう‥‥って、さりげなく下ネタも織り込みつつ、一昨日の土曜日のお昼前、午前11時くらいのこと、こたつでウトウトしてたあたしは、つい熟睡しちゃって、気がつくと、このお店でパチンコを打ってた。


‥‥そんなワケで、この日のあたしは、大好きな「海物語」の沖縄バージョンを打ってたんだけど、さすがは夢だけのことはあって、最初から魚群が連発。それも「赤魚群」や「逆魚群」や「デカ魚群」が連発して、当たればすぐに「金魚群」‥‥ってワケで、イスの後ろにはドル箱がどんどん積まれてくし、手元のカップには「金の玉」が溜まってく。このお店は固定ハンドルがOKだから、両手が自由なあたしは、左手にタバコ、右手に缶ビール、パチンコを楽しむための鉄壁の装備だ(笑)

それなのに、嗚呼それなのに、それなのに‥‥って、久しぶりに五七五の俳句調で嘆いちゃうけど、このあたしの楽しい気分に水を差す出来事が起こった。いつの間にか、あたしの左隣りに座って打ってた人が、突然、パチンコ台のガラスをガンガン叩き出して、大声で「おい!当たらないぞ!」って怒鳴り出したのだ。反射的にその人を見ると、ナナナナナント!和田アキ子さんだった!

それで、どうしたのかと尋ねると、和田アキ子さんは「サンタの衣装のマリンちゃんが出たのに当たらなかった」と憤慨してる。あたしが「それは大当たり確定の演出なんですか?」と聞くと「初めて見た珍しい演出だから大当たり確定に決まってる」と言う。あたしは、リアルな感じでパチンコを打ちながらも、脳みその端っこのほうでは「これは夢の中だ」とちゃんと理解してるから、こうして和田アキ子さんと会話してるのも夢の中の出来事、その「サンタの衣装のマリンちゃん」というのも夢の中の出来事って、薄っすらと感じつつ夢を楽しんでた。

そして、なんだかんだあって目が覚めて、「いけない!こたつで寝ちゃった!」なんて思ってたら、こたつの上のパソコンから流れてたラジコから和田アキ子さんの声。ニッポン放送「ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回」だった。あたしは、この番組が流れてたから、あたしの夢にも和田アキ子さんが登場したのかと思って1人で納得してると、お茶を持ってお台所から戻ってきた母さんから「あなた、寝言でマリンちゃんがどうのこうのって言ってたわよ」って言われちゃった。

それで、あたしは、夢の中の出来事をザックリと母さんに話した。パチンコの「海物語」を打ってたら、隣りに和田アキ子さんが来たこと。和田アキ子さんが「サンタの衣装のマリンちゃんが出たのに当たらなかった」と怒って台をガンガン叩いたこと。そしたら、母さんの口から、驚くべき言葉が出た!母さんが言うには、あたしが寝てる間に、「ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回」で、和田アキ子さんが、最近、パチンコを打ちに行って「海物語」でサンタの衣装のマリンちゃんが出たのに大当たりしなかったと言って怒っていた、とのこと。

つまり、あたしが夢の中で薄っすらと「夢の中の出来事」だと認識してた「サンタの衣装のマリンちゃん」は、あたしの脳みそが作り出した架空のものじゃなくて、実際の「海物語」にちゃんと登場する演出だったのだ。つーか、そんなことよりも、寝てる間に耳から入ってきた情報が、こんなにも正確に夢の中に反映されるなんて、これは目からウロコだ。

たとえば、「アッコのいいかげんに1000回」を聴きながらウトウトして寝ちゃったのなら、あたしの最新の記憶に「和田アキ子さん」が刷り込まれてるから、夢の中に和田アキ子さんが登場しても不思議じゃないけど、この日は、まったく聴いてなかった。朝からパソコンのラジコでニッポン放送「徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー」を聴いてて、こたつで母さんと朝ごはんを食べて、しばらく洗い物やお掃除でこたつを離れたけど、ニッポン放送はずっと流れてた。そして、「とくモリ!歌謡サタデー」が終わるころにこたつに戻ったんだけど、あたしは、「キャイ~ンの家電ソムリエ」が始まる前にウトウトして、知らないうちに寝ちゃってたのだ。

「キャイ~ンの家電ソムリエ」は10時50分からの10分番組で、11時から「アッコのいいかげんに1000回」が始まるんだけど、あたしは「キャイ~ンの家電ソムリエ」も聴いてない。それなのに、夢の中に和田アキ子さんが登場しただけじゃなく、放送中に話した「サンタの衣装のマリンちゃん」のクダリまでもが夢の中で再生されたんだから、これはどう考えても、寝てる間に耳から入ってきた音声の意味をあたしの脳みそがちゃんと理解して、それが夢の中に反映されたと考えて間違いない‥‥なんてことを考えてたら、ラジコから流れ続けてる「アッコのいいかげんに1000回」で、パートナーの垣花正アナがリスナーからのメールを読み始めた。


「海物語のサンタの衣装のマリンちゃんですが、それは大当たり確定じゃないですよ。ハロウィンの時にもハロウィンの衣装のマリンちゃんが出ましたけど、これらは大当たりを予告するものではなく、季節に対応した単なる絵柄です」


‥‥そんなワケで、ずいぶん長いことパチンコを打ってないあたしだけど、夢の中で思わぬパチンコ体験をしただけじゃなくて、「海物語」の最新情報まで知ってしまったワケだ。だけど、そんなことよりも、寝てる間に耳から入ってきた情報が夢に反映されると立証されたことのほうが遥かに大きな収穫なワケで、今までずっとマユツバモノだと思ってた「睡眠学習」にも一定の科学的根拠が生まれたワケだ。たぶん、レム睡眠とノンレム睡眠とで状況が違ってくると思うけど、まずは手始めに、一度は会ってみたいと思ってた大好きな歌手の歌を聴きながら寝て、その人と夢の中で会えるかどうか実験してみようと思ってる今日この頃なのだ♪


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2013.12.12

年用意と年神様

ふだんは神様なんて信じてない人も、ふだんは神様に感謝したことなんてない人も、年が明けて新年を迎えると、よく分からないままに初詣に行く。みんなが行くから自分も行く。とりあえず行っとくか。そんな感じの人も多いから、今どきだから仕方ないのかもしれないけど、中には「神社」と「お寺」の違いを知らない人もいるらしい。だから、母さんと初詣にいくと、2人で顔を見合わせて溜息をついちゃうようなことも多い。

最初に驚くのが、初詣にきた人たちの半数以上が、参道の手前にある手水舎(てみずや)を素通りしていくことだ。これから神様をお参りするのだから、何はともあれ、まずは手水舎に寄って、柄杓のお水で手と口を清めることが基本なのに、俗世の汚れを身につけたまま奥へと進んでいくから呆れちゃう。神社へ行って手水を使わずに先へ進むということは、人の家を訪ねた時に、玄関で靴を脱がずに土足のまま家に上がるようなもんだ。

ちなみに、正しい手水の使い方は、まず右手で柄杓を持って水をすくって左手に水をかけ、次に左手に柄杓を持ち替えて右手に水をかけ、また右手に柄杓を持ち替えて水をすくったら、その水をお椀状にした左手で受けてから口をすすぐ。よく、柄杓から直接、水を飲んでいる人を見かけるけど、あれは絶対にNGだ。

それから、何よりも驚くのが、特に若いカップルや若い家族連れに多いんだけど、参道の真ん中を堂々と歩いていく人たちがいることだ。参道は神様がお通りになる道なのだから、常に真ん中は神様のために空けておき、人間は端を歩くことになっているのに、こんな基本中の基本も知らずに神社に来ている人がいることに驚く。手や口を清めずに、神様のお通りになる参道の真ん中を堂々と歩くなんて、どんなに心の広い神様だって、こんな無礼な人の願いなんて聞いてくださるわけがない。

こうした人たちは、当然のことながら、3回も4回も手を叩いてみたり、礼もせずに手を合わせたりと、お参りの仕方もメチャクチャだ。正しいお参りの仕方は、まず初めに軽くお辞儀をしてからお賽銭を入れ、次に鈴を鳴らし、深く礼を2回して、柏手を2回打ってから静かに手を合わせて、目をつぶって神様に日ごろの感謝をする。ここで初めてお願い事をして、1回だけ深く礼をする。そして、最後に軽くお辞儀をすれば終わりだ。

これが、神社のお参りの基本である「二礼二拍一礼」だ。ただし、全国の神様が集まる島根県の「出雲大社」などは「二礼四拍一礼」と言って、柏手を4回打つことになっている。それから、最初と最後の「軽くお辞儀をする」はマナーとしてのお辞儀であって、「礼」とは別のものだ。

もちろん、こうした基本的なルールも大切だけど、神様をお参りする上で一番大切なことは、自分のお願い事をする前に、まずは「日ごろのことを感謝する」「心の中でお礼を述べる」ということだ。いくらきちんと作法通りにお参りしても、日ごろの感謝もせずにお願い事だけ伝えるのは、あまりにも虫がいい話だと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、日本には日本の「新年を迎える準備」があって、これを「年用意(としようい)」と言うんだけど、すべての「年用意」には、ちゃんと意味がある。たとえば「大掃除」、これは単に「年末だからふだんは掃除しないような場所まできれいにしましょう」とか「きれいな家で新年を迎えると気持ちがいい」とかってことだけじゃなくて、お正月に訪ねてくる「年神様(としがみさま)」を迎えるための準備だ。だから、特に玄関はきれいにしなきゃならないし、年神様が宿る「鏡餅」を置く部屋もきれいにする。玄関に門松や注連縄(しめなわ)を飾るのも年神様を迎えるためで、こうした「年用意」のできていない家には、年神様は来てくださらない。

おせち料理を準備するのも「年用意」の1つで、おせち料理にもそれぞれにちゃんと意味がある。「鯛」は「めでたい」という語呂合わせ、「昆布巻き」は「よろこぶ」という語呂合わせだということは良く知られてるけど、「昆布」の場合は、正確には「養老昆布」と書いて「よろこぶ」と読ませて、「長寿」と「喜ぶ」とのダブルミーニングになっている。「紅白かまぼこ」も、「紅白だからおめでたい」という意味だけじゃなくて、水平線や地平線から上る「初日の出」の形を思わせるというダブルミーニングになっている。

「栗きんとん」は黄金色なので「金運」、「田作り」は古来、豊作を願って畑に小魚を撒いたという風習から「五穀豊穣」、「数の子」や「いくら」は卵の数が多いことから「子孫繁栄」、「黒豆」は「マメに働きマメに暮らせるように」という語呂合わせ、「伊達巻」は古来の書物である巻物に形が似ていることから「知識」「勉学」「受験」などの祈願、「海老の姿焼き」や「海老の鬼柄焼き」は海老のように腰が曲がるまで元気に長生きしたいという「長寿」、それぞれに意味がある。

二段重ねのお重の場合、ここまでに紹介したのが「一の重」で、下の「二の重」に詰められているおせち料理にも、それぞれ意味がある。「お煮しめ」はいろいろな野菜などが一緒になっていることから「家族が仲良く過ごせますように」という願い、「蓮根」は穴が多いことから「将来をよく見通せるように」という願い、「たこのお刺身」や「たこの煮物」は足が八本あることから「末広がり」、「紅白のなます」はお祝いの水引きをかたどったもので「平和な暮らし」、「百合根」は鱗状に重なっていることから「和合」、「牛蒡(ごぼう)」は地中に広く根を張ることから「土台のしっかりした堅実な暮らし」、「里芋」は子芋がたくさんできるので「子宝」、「くわい」は尖った芽を出すことから「芽が出る」、「橙(だいだい)」は「代々」の語呂合わせで「子孫繁栄」、「はぜの甘露煮」はハゼが狙ったエサを大きな口でパクリと食べてしまうことから「目標達成」、他にも、全国各地には、その土地土地のおせち料理があり、それぞれにちゃんと意味がある。

だから、おせち料理の場合は、自分が「何を食べたいか」「何が好きか」じゃなくて、本来は「何を願っているか」で食べるものを決めたほうがいい。お金が欲しい人は、たとえ甘いものが苦手でも「栗きんとん」を胸焼けするほど食べるしかないし、受験生は「伊達巻」をメインに食べたほうがいいし、子供が欲しい人は「数の子」と「いくら」と「里芋」と「橙」を食べたほうがいい。もちろん、これで願いが叶うという科学的根拠は皆無だけど、少なくともプラシーボ効果は期待できる。


‥‥そんなワケで、あたしの願い事と言えば、やっぱり今年達成できなかった競馬の「WIN5で2億円」だ。まだ競馬は2週間あるから、チャンスもあと2回あるけど、正直、1回に100円か200円しか買ってないから、自分でも「当たるわけがない」と思いながら買い続けてる。だから、買う前から断言しとくけど、今週末も来週末も当たらないと思う。だけど、何と言っても来年は「午年」だ。今年は「巳年」だったから「ヘビーな1年」だったけど、来年は「午年」なんだから「ウマくいく1年」になるハズだ。

だから、来年こそは「WIN5で2億円」という夢を現実にするために、ちゃんと「年用意」をして、年神様に来ていただき、初詣に行って神様にお願いをして、おせち料理も「何を食べたいか」「何が好きか」じゃなくて「何を願っているか」で食べるものを決めたいと思う。でも、さっき挙げた中で効き目がありそうなのは、「金運」がアップする「栗きんとん」しかない。あとは、「目標達成」の「はぜの甘露煮」くらいだ。

この「栗きんとん」の「金運」というのは、もちろん宝くじが当たったりとかの臨時収入的なものも含まれるだろうけど、基本的には「商売がうまく行く」とか「昇給する」とかの真面目なパターンなんだと思う。それから、「はぜの甘露煮」の「目標達成」にしても、「何かの国家試験に合格する」とか「マイホームを建てる」とかの真面目なパターンが主流っぽい感じがする。やっぱり、背景に「神様」がいると、なかなか「競馬で大穴」みたいなお願い事は頼みずらいし、何よりも不謹慎な感じになっちゃう。

「ギャンブルで大金をゲット」とか「女にモテモテ」とかの不謹慎なお願い事は、「神様」じゃなくて、週刊誌の広告のページとかに載ってる怪しげなブレスレットのほうが向いてるし、こんな不謹慎なことを他力本願で望んでるようなダメ人間だからこそ、あんな詐欺まがいの商品にお金を払っちゃうんだろう。

でも、あたしの場合は、お願い事こそ「WIN5で2億円」という不謹慎なものだけど、これがホントの夢じゃない。あたしの夢は、WIN5で当たった2億円を資金にして、瀬戸内海に小さな無人島を買って、保健所で殺処分される猫たちを引き取り、猫たちが幸せに暮らせる「猫アイランド」を造ることだ。いろいろと調べてみたら、瀬戸内海の無人島は2000万円くらいで買えるみたいだから、2億円あれば、建物や桟橋の建設、小型船、発電機やソーラーシステムなどを揃えることができる。

とは言っても、今、日本で殺処分されてるのは、1年間に犬が5万~10万匹、猫が15万~20万匹なので、さすがにこれをすべて引き取ることは不可能だ。それに、これはあくまでも1年間の数だから、20万匹の猫をぜんぶ引き取ったとしても、また次の年には20万匹を引き取らなきゃならないワケで、5年後には100万匹になっちゃう。100万匹の猫を従えた猫王国の猫女王様ってのもマンザラじゃないけど、ここからはあたしの十八番の「妄想」の世界になっちゃうから、話をクルリンパと現実に戻す。

で、あたしが見つけた無人島の面積とか予算とかの現実的な面から考えると、「猫アイランド」で引き受けられるのは最大で500匹程度だ。だから、引き取った猫たちを生涯めんどう見る‥‥って形じゃなくて、猫を引き取りつつ里親を探して、猫を回転させていかなきゃならない。こうしないと、多くの猫の命を救うことができないからだ。そのためには、スタッフも必要だし、何らかの組織にしないとダメかもしれないし、とても2億円じゃ無理になってくる。じゃあ、どうすればいいか?それは、「WIN5で2億円×2」だ(笑)

もともとが「宝くじで3億円当たったらどうする?」とおんなじレベルの話なんだから、最初のお金の部分に関してブレちゃいけない。「WIN5で当たった2億円を元手に投資して」とか「WIN5で当たった2億円を元手に起業して」なんて考えは愚の骨頂だ。そこらのカネの亡者たちと大差なくなっちゃう。あたしはお金儲けには興味ないし、こんなものは夢でも何でもない。あたしは、100円で買った馬券が2億円になり、その2億円で何千匹、何万匹もの猫の命を救うことができれば、こんなにハッピーなことはないと思ってるだけだ。だから、2億円で足りないなら、「2億円のWIN5に2回当たりますように」と神様にお願いするだけだ。


‥‥そんなワケで、この夢を現実にするために、あたしが考えたのが、「夢の実現おせち料理」だ。ナニゲに安倍首相の「成長戦略実現国会」に似てるけど、あたしは安倍首相のように「成長戦略実現国会」と宣言しながら成長戦略なんかホッタラカシで「特定秘密保護法案」なんかを強行採決するようなペテン師じゃない。ちゃんと命名した通りのおせち料理を作る。「栗きんとん」の「金運」や「はぜの甘露煮」の「目標達成」じゃ「特定秘密保護法案」みたいに解釈の幅が広すぎて「WIN5で2億円」をピンポイントで狙うことができない。そのために、もっとギャンブルに特化したおせち料理、競馬に特化したおせち料理を考えた。それが「あたしの大好物」だ。とにかく、何でもいいからあたしの大好きなものをお正月に食べて「うまかった!」と言う。もちろん「馬勝った」の語呂合わせだ。これを5回繰り返せば、あたしの選んだ人気のない馬が5レース連続で勝つと思う今日この頃、皆さん、これであたしの「WIN5で2億円」の夢は楽勝ヒヒ~ン♪(笑)


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2013.12.01

妄想モードが暴走モード

ネット上には、意味の分からない略語があふれてる。もちろん、ネット上に限らず、実際の社会にも意味の分からない略語はあふれてるけど、たとえば、アニメに関する略語なら、アニメの好きな人たちの間だけで認知されてる略語なワケで、ネット上でも実際の社会でもアニメに興味のない人にはチンプンカンプンだ。

ちょっと前に、あたしはネット上で「テニプリ」という単語を目にした。それで、意味が分からなかったので検索したりして調べてみたら、「テニスの王子様」というアニメのことで、ようするに「王子様」を「プリンス」に変換してから略してたってことが分かった。あたしの時代にも、「赤坂プリンスホテル」のことを「赤プリ」って略したり、ガールズバンド「プリンセス・プリンセス」のことを「プリプリ」って略したりしてたから、ま、似たようなもんだろう。

だけど、これって、「プリンス」も「プリンセス」もおんなじ「プリ」に略してるから、元の「テニスの王子様」とか「赤坂プリンスホテル」とか「プリンセス・プリンセス」を知らない人が、先に略語のほうだけを目や耳にすると、元が何なのかを推測することができないよね。さらに言えば、今でも使われてる略語だけど、「プリント倶楽部」のことを「プリクラ」って言う。つまり、略語の「プリ」には、「プリンス」と「プリンセス」だけじゃなくて、「プリント」ってパターンもある今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、ネット上で「テニプリ」という意味不明な単語を目にしたあたしは、何も考えずに反射的に検索して「テニスの王子様」の略であることを知ったワケだけど、今になって思えば、これはあたしらしくない。頭脳は子どもでもベッドでは大人、迷探偵キッコナンとしては、まずはいろいろと推測してみて、最後の最後に「答え合わせ」の意味で検索しなくちゃダメだろう。ネットで検索すれば何でも簡単に分かっちゃう世の中だからこそ、一歩踏みとどまって、まずは自分の脳みそでアレコレと考えて見ることも必要なのだ。

ケータイやパソコンは、ひらがなやローマ字で打ち込めば漢字に自動変換してくれる。だから、「憂鬱」でも「薔薇」でも簡単に書くことができるけど、これらの漢字を実際に書ける人はそうそういない。それどころか、ケータイやパソコンばかり使ってると、いつも目にしてる簡単な漢字も書けなくなってくる。これとおんなじで、分からないことを何でもかんでもネットで検索してると、「自分の脳みそで考える」という能力が低下してくるような気がしてる。

ちょっと前に、いろんな芸能人とかが「ペニーオークション」という詐欺サイトのサクラをやってて問題になったけど、あの時、あたしは最初に「ペニオク」という略語を見て、「何だこりゃ?」って思った。いかにも何かの略語っぽいけど、「ペニ」で始まる単語なんて男性のアレのことくらいしか思いつかなかったから、あたしはてっきりエッチな言葉の略語なんだと思った。だけど、その記事を読んでみたら、「ペニーオークション」の略だということが分かった。

これは、あたしの想像力や空想力や妄想力が低くなってることの表われで、いつものあたしなら、男性のアレの他に「ペニー」という小銭の単位くらい思いついてたはずだからだ。だから、最初に「テニプリ」という略語を見た時も、すぐにネットで検索するんじゃなくて、まずはアレコレと考えてみるべきだったのだ。「テニ」と言えば「テニス」くらいしか浮かばないから、それに「プリ」と来れば、まさか「テニスのプリント倶楽部」や「テニスのプリントごっこ」のワケはなく、「テニスのプリンス」か「テニスのプリンセス」のどちらかであることは簡単に想像できたはずだ。

ここまで考えた上で、ネットで検索して「テニスの王子様」というアニメの存在を知ることになっていれば、あたしは「完全敗北」ではなく、そこそこのとこまでは的中してたことになる。「プリンス」か「プリンセス」かの違いは、「プリ」という略語からは判別できないのだから、この部分は許容できる。


‥‥そんなワケで、おんなじようなケースで、あたしはネット上で「黒バス」という略語を目にした。だけど、こちらの略語に関しては、あたしは「黒子のバスケ」というアニメのタイトルを知ってたから、すぐにこのアニメのことだと理解できた。アニメ自体は一度も観たことがないけど、このアニメの作者やイベント会場などに脅迫メールが送られるという事件が続いてて、何度かネットのニュースで読んだことがあるから、タイトルだけは知ってたのだ。

で、ここであたしが思いついたのが、このアニメの内容を推測してみるという実験だった。「テニスの王子様」も一度も観たことはないけど、これはどう考えたって、テニスが上手でイケメンで女の子にモテモテの男の子が主人公のアニメだと分かる。もしかしたら違うのかもしれないけど、あたしの妄想力の琴線に触れないタイトルなのでアレコレと考える気にならない。だけど、「黒子のバスケ」のほうは、あたしの妄想力に火をつけてくれるタイトルだ。

あたしが初めてこのタイトルを知ったのは、さっき書いたように、脅迫メールに関するニュース記事だった。その時は「黒子のバスケ」と書いてあるだけだったので、あたしは「黒子」が「ほくろ」なのか「くろこ」なのか分からなかった。「ほくろのバスケ」なら、額の真ん中に大きなほくろがある主人公のバスケットボールをテーマにしたギャグアニメとかを想像してたかもしれない。でも、あたしは、この記事を読んだ時に、読み方が気になってすぐに検索しちゃったのだ。そして、「ほくろ」じゃなくて「くろこ」だということを知ってしまった。だから、「黒子」を「くろこ」と読むということを知った上でのあたしの想像だけど、こんなストーリーを推測してみた。


「黒子のバスケ」

ある地方都市の小さな町に、「タッチ」のような双子の高校生1年生の男の子が住んでいた。名前がないと話を進められないので、ここは「タッチ」からお借りして「達也」と「和也」ってことにする。で、外見は瓜二つの2人なのに、兄の達也は学年トップの成績で、1年生ながらにして生徒会の副会長もつとめるエリートだったのに対して、弟の和也は勉強がまったくダメで、いつでも裏の空き地に勝手にこしらえたバスケットゴールにボールをシュートしてる少年だった。両親は、優秀な達也ばかり可愛がり、和也はひねくれて育ってしまった。

そんなある日のこと、バスケットボールの県大会で常に優勝しているインターハイの常連校の監督が、偶然にも空き地の前を通り掛かり、何十メートルも離れた位置から正確なシュートを決め続ける和也の姿を目撃してしまう。この日から監督は、和也を自分の高校に転入させてバスケットボール部に入るようにと説得を開始する。しかし、両親からまったく期待されずに育ってきたため、今まで兄にばかりスポットライトが当たっていたため、突然、自分を必要だという大人の登場に、和也は面食らってしまい、素直に喜ぶことができなかった。


しかし、兄の達也の後押しもあり、なんだかんだと話は進み、和也は隣町にある高校へと自転車で通うようになる。バスケットボール部に入部した和也は、お約束の「意地悪をする先輩」だの「背が低くてバスケは下手だけど明るい同級生」だのとの一連のやりとりがありつつ、クラスの浅倉南ちゃん的な女の子とのアレコレもありつつ、単行本1冊ぶんくらい話が進んでく。

そして、1年生で唯一、レギュラーメンバーに抜擢された和也は、目の前に迫った県大会に向けて、激しい練習を続けていた。あと2週間で県大会となり、毎日、外が暗くなるまで体育館での練習が続いていた。クタクタになった和也は、とっぷりと日の暮れた道を自転車で走っていた。しかし、あと少しで自宅というところで、急に飛び出してきた車にはねられて、和也は帰らぬ人となってしまった。

お葬式うんぬんは割愛して、和也が亡くなった2日後のこと、まだ弟の死を受け入れられない兄の達也がベッドに寝転がって天井を見つめていると、そこに和也が現われた。和也の体は半透明だった。驚いて声が出ない達也に向かって、和也は説明を始めた。和也が言うには、がんばって練習してきて、やっと県大会という生まれて初めて自分にスポットライトが当たる舞台に立てるとこだったのに、その直前に死んでしまったことが悔しくてたまらない!悔しい!悔しい!県大会に出たい!そう思ってたら、幽霊になって戻ってこれた。


そして、ここから達也と和也の二人三脚が始まった。達也は、勉強は優秀だけどスポーツは人並みだった。そこで、達也の体に和也の幽霊が入り込み、和也が身体をコントロールするのだ。こうすれば、和也は達也の肉体を借りて自分のプレイができる。和也の高校には、車にはねられたけど奇跡的に軽い打撲だけだったということにして、翌日から達也は自分の高校を休み、和也に成りすまして和也の高校へ通うようになった。

ふだんの授業は達也のままで受けているから、勉強はサッパリだったはずの和也が、これまでとは別人のように難問を解いてしまう。先生もクラスメイトも唖然とする。放課後の部活になると、和也の幽霊が肉体を操るので、これまで通りに素晴らしい運動神経を発揮する。勉強もスポーツもできる和也は、クラスメイトたちからも一目置かれる人気者になってしまう。ただ、ずっと和也のことを見つめてきた南ちゃんだけが、和也に対して「何かおかしい」と感じ始めていた。

さて、いよいよ待ちに待った県大会の日がやって来た。和也の霊魂が操る達也の肉体は、1年生とは思えないスーパープレイを連発し、大差をつけて簡単に勝ってしまう。和也の活躍で、第2試合、第3試合と勝ち進み、今年も全国への切符を手にすることになる。当初は少しギクシャクしていた和也と達也のコンビネーションも、この頃には完全に一体となり、まるで熟練の二人羽織りのようになって来た。


「タッちゃんが役者で、俺が黒子みたいなもんだね。俺たちのバスケは、黒子のバスケだよ」


‥‥そんなワケで、ここまで書いて来たとこで、深夜ラジオから、突然、とんでもない言葉が流れて来た。「黒子のバスケの主人公の黒子テツヤってさあ」‥‥って、おいおいおいおいおーーーーい!!「黒子」って名前だったんかーーーーい!!こんなにがんばって妄想して来て、ここから、真実を知らされた南ちゃんと、和也の幽霊と、達也という奇妙な三角関係へと発展してくとこだったのにーーーー!!‥‥ってなワケで、思わぬタネ明かしを食らっちゃったあたしは、これ以上は妄想の暴走を続けることができなくなっちゃったので、一度も観たことのないアニメをタイトルだけから想像してみる実験は、ひとまず終了する今日この頃なのだ。


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