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2014.01.01

明けましておめでとうございます♪

皆さま、明けましておめでとうございます♪


Nj4


今年も「歳旦三つ物」を詠みました。


  歳旦三つ物

 初東風へ芦毛の耳の向きにけり

 屠蘇の溢るる金の杯

 若草の土手踏みきつてジャンプして

  きっこ


俳句は本来、自分の句を自分で解説することは野暮なのでNGなのですが、今年の「歳旦三つ物」は馬や競馬に関するネタを詠み込んでありますので、その部分だけを解説させていただきます。

まず、最初の発句は、李白の詩から発生した「馬耳東風」という四字熟語を元にしています。「馬耳東風」とは「馬は暖かい東風が吹いてきて耳をなでても何も感じない」ということから「人の意見や忠告に耳を貸さない人」という意味です。これを踏まえて詠んだあたしの句では、「芦毛の馬が初東風(はつごち)に耳を向けた」となっています。つまり、「それまでは人の意見や忠告に耳を貸さなかった人が、年も改まったことから耳を貸すようになった」ということなのです。

続いての「脇」は、「お正月のお屠蘇(とそ)をおめでたい金の杯に注いだ」という意味の句ですが、これは1月5日に開催されるJRAの最初の重賞競走「金杯」にカケてあります。「金杯」は東の中山競馬場と西の京都競馬場でそれぞれ開催されますが、競馬ファンにとっては一年のツキを占う上でも重要なレースとなります。あたしが脇の句で金の杯を溢れさせたのは、予想が的中して配当が溢れるようにという願いからです。

最後の「第三」は、若草の萌える土手を競馬場のターフに見立てました。そして、ラジオNIKKEIの障害レースの中継で、馬たちが障害を飛越する時の山本直也アナの名ゼリフ、「踏み切ってぇ~~ジャンプぅ~~!」でまとめました。景としては、子どもたちが元気に土手で遊んでいる様子などを思い浮かべていただければ良いのですが、その奥に競馬ファンだけが分かるネタが忍ばせてある、ということなのです。

こうして、裏に忍ばせてあるネタの意味が分かると、堅苦しく感じてしまう俳句も、少しは面白く感じることができたかと思います‥‥ってなワケで、皆さま、今年もよろしくお願いいたします♪


きっこ

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