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2014.02.27

不公平な日本の消費税

4月1日からの消費税増税に合せて、いろんな企業が商品の値上げを発表してるけど、今日27日、とうとう「日本コカコーラ」が4月1日からの値上げを発表した。新聞報道によると「炭酸飲料のコカコーラやコーヒー飲料のジョージアなど自動販売機で扱う缶入りの主力商品の価格を現在の120円よりも10円高い130円に引き上げる」とのこと。

あたしは、すぐに「はぁ?」って思った。何がって、この10円の値上げに疑問を感じたからだ。だって、消費税は5%から8%に引き上げられるんだから、100円の商品なら、今は105円で、4月1日からは108円になるハズだ。つまり、消費者の負担は「3円」ほど増えることになる。現行で105円の商品が「3円」ほど値上げになるのに、現行で120円の商品が「10円」も値上げになるなんて、おかしくない?

で、あたしは、さっそくケータイの電卓機能で計算してみた。缶コーラや缶コーヒーの現行の120円てのは5%の消費税が含まれた定価だから、まずは120円を1.05で割り算して税抜きの本体価格を出してみた。そしたら「114.285714円」になった。そして、これに4月1日からの新しい消費税率の8%を課した値段を出すために1.08を掛け算してみた。そしたら「123.428571円」になった。

つまり、消費税の引き上げぶんを正しく加算するのなら、缶コーラや缶コーヒーは「123.428571円」で売らなきゃならないことになる。だけど、日本には1円以下の貨幣がないので、1円以下は四捨五入するしかない。そうすると「123円」てことになる。それなのに「日本コカコーラ」は「130円」に値上げすると言ってる。本来なら「3円」の値上げで済む話なのに、3倍以上の「10円」も値上げするワケだ。

これは、何故かと言うと、自販機には1円玉や5円玉の釣り銭を払い出す機能がないからだ。ようするに、こうした自販機で扱っている単価の低い商品の場合は、10円単位での値上げしかできないということだ。だけど、このままじゃ、今回の「10円」の値上げの内わけは、「3円」が消費税の増税ぶんで、「7円」が便乗値上げということになっちゃう。そこで、便乗値上げを避けるために「日本コカコーラ」が考えた苦渋のアイデアが「内容量の変更や一部商品の価格据え置きといった方法を組み合わせる」ということだそうだ。

だから、コカコーラの自販機には、4月1日からは「130円に値上げされた飲み物」と「120円に据え置かれた飲み物」と「一見、120円に据え置かれたように見えるけど、実際は内容量が減らされて実質的には値上げされた飲み物」とが混在して並ぶことになる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、新聞報道には「日本コカコーラだけでなく他社も同じような対応を余儀なくされるだろう」と書かれてたから、たぶん、遅かれ早かれ日本中の自販機の飲み物が少なからず値上げされると思う。だけど、こんなこと言っちゃうとミもフタもないけど、あたしの場合、もともと自販機で飲み物を買うことはメッタにないから、ほとんど影響はない。

あたしの場合、その自販機で買う以外に飲み物を入手する手段が何もなくて、今すぐに何か飲まないと死にそうなくらい喉が渇いてる時、そんな時にしか自販機のバカ高い飲み物なんか買わない。だって、自販機だと350mlの飲み物が120円もするけど、スーパーに行けば同じ飲み物の2リットルのペットボトルが200円以下で買えるからだ。あたしはコーラは飲まないから買ったことはないけど、いつも行くスーパーだと、1.5リットルのコーラのペットボトルがセールの時には128円で売られてる。これを考えたら、自販機で350mlの缶コーラを120円も出して買うことのバカバカしさが分かるだろう。

コーヒーなら、スーパーに行けば、ブレンディやネスカフェの900mlのペットボトルに入った微糖や無糖のそこそこ美味しいコーヒーが100円前後で買えるし、セールの時なら68円とか78円とかで買える。味は同じなのに、250mlで120円の自販機の缶コーヒーと、900mlで100円前後のスーパーのコーヒー、100mlあたりの単価を比較したら、まさに雲泥の差だ。

スーパーによっては、安い輸入の缶コーラとかを置いてるとこもあって、だいたい350mlのが40円くらいだ。あたしの行くスーパーには、コーラ、ダイエットコーラ、スプライト、ファンタオレンジ、ファンタグレープとかの350mlの缶が並んでて、どれも40円だ。もちろん、あたしは買わないけど、どうしても大きなペットボトルよりも飲み切りサイズの缶のほうが好きな人は、こういうのをマトメて買って冷蔵庫に入れとけばいいと思う。

ソフトドリンクだけじゃなくて、第3のビールや缶チューハイも、今は海外で作らせてる安い商品がある。大手のスーパーがマトメて作ってるやつだ。第3のビールも缶チューハイも、350mlが100円前後、500mlが125円前後だ。あたしは、ひと通り飲んでるけど、どこのスーパーのも、そこそこ美味しい。で、こういうお酒を飲んでていつも思うのは「自販機でコーラを買うよりも安い」ってことだ。だから、ますます自販機で飲み物を買うのがバカバカしくなってくるのだ。


‥‥そんなワケで、いくら「飲み物は自販機よりスーパーのほうが安い」と言ったって、4月1日から消費税が増税されれば、スーパーの安い飲み物だって同じように値上げされるワケだ。それどころか、飲み物に限らず、スーパーに並んでるありとあらゆる商品が値上がりするワケだ。商品の本体価格が据え置きであっても、レジで精算する時の支払い額は3%値上がりするワケだし、商品の多くは、もともとの値段が値上げされた上に消費税まで引き上げられるハズだから、消費者の負担は予想以上に大きくなるだろう。

何しろ、今回の消費税の増税は、本来は消費税の課せられない「非課税」のものまで値上げしてしまうほどだからだ。「日本コカコーラ」が値上げを発表した2日前の25日、損害保険大手の「損保ジャパン」、「日本興亜損害保険」、「あいおいニッセイ同和損害保険」の3社が、4月1日からの消費税増税に対応するために、主力商品である自動車保険の保険料を値上げする方針を固めたと発表した。あたしは「えっ?」って思った。だって、自動車保険などの保険料って「非課税」のハズだからだ。

だけど、謎はすぐに解けた。各保険会社の説明によると、保険料そのものは「非課税」だけど、保険の代理店への手数料だの、事故を起こした自動車の修理費だのにはすべて消費税が課せられてて、それらがすべて8%へと引き上げられるから、保険会社の支払い額もそれに合せて引き上げられることになる。だから、そのぶん保険料を値上げして、契約者に負担してもらう‥‥ってワケだ。ちなみに、これも「日本コカコーラ」と同じく、「他社も同じような対応を余儀なくされるだろう」って書かれてた。


‥‥そんなワケで、自動車保険の場合は、契約者全員の保険料が一律に値上げされるワケだから、見ず知らずの他人が起こした事故の修理費の増税ぶんまで、事故を起こしてない契約者たちが少しずつ分担して支払わされる形になるワケで、事故を起こしてない契約者たちはムカつくかもしれない。だけど、これは、自動車保険に限らず、保険という制度そのものがそういうシステムで成り立ってるんだから、文句を言っても仕方ない。

でも、自販機の飲み物の場合は、130円に値上げされた商品を買う人たちは、実際の増税ぶんの3倍以上、7円も多く支払わされることになる一方で、120円に据え置かれた商品を買う人たちは、増税ぶんを1円も支払わずに済むことになる。つまり、他人のぶんの税金まで支払わされる人たちがたくさん出てくることになる。たとえば、年収5000万円の社長と愛人が自販機で120円の飲み物を2本買い、年収200万円以下のフリーターが130円の飲み物を1本買ったとしたら、フリーターが社長と愛人のぶんの税金まで肩代わりして支払ったことになる。

自販機で130円の飲み物を1本買うたびに3倍の増税ぶんを肩代わりさせられるんだから、自分のぶんの他に、どこかの誰か、2人の増税ぶんを支払わされてることになる。これを解消するためには、自販機で飲み物を買う場合、3回のうち2回は、たとえ飲みたくなくても、たとえ嫌いな飲み物でも、120円に据え置かれてる上に内容量も減らされてない飲み物を選択するしかない。


‥‥そんなワケで、たかが7円でも、その飲み物が好きで毎日1本ずつ飲んでる人なら、1年365日で2555円も余計に税金を支払わされることになる。こんなおかしなことになるのも、日本が「軽減税率」を導入せず、人間が生きていく上で絶対に必要な食べ物や飲み物にまで、贅沢品と同じ税率を課してるからだ。他の多くの先進国のように「軽減税率」を導入するか、イギリスのように食べ物や飲み物、医薬品や書籍、電車やバスの運賃などの生活必需品を「非課税」にすれば、こんな不公平な徴収方法をしなくても良くなると思う今日この頃なのだ。


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2014.02.21

世界の消費税と最低賃金

アべノミクスのせいで、収入はぜんぜん増えないのに物価ばかりがどんどん値上がりして、もともと苦しかった生活がさらに苦しくなったけど、それでも、日本の物価の高さは、スイス、ノルウェー、デンマーク、オーストリアに継ぐ「世界5位」なので、世界一物価の高いスイスと比べれば遥かにマシだ。「ロケみつ」の「ヨーロッパ横断ブログ旅」でスイスに行った早希ちゃんは、日本でも見慣れたマクドナルドを発見して、いくら世界一物価の高い国だと言っても、さすがにマックは安いだろうと思って店内に入ってみると、ナナナナナント!ハンバーガーとポテトとドリンクのセットが1000円以上!驚いてお店を飛び出した!

そして、キオスクでお水を買おうとしたら、500mlのミネラルウォーターが300円以上、スーパーでサンドイッチを買おうとしたら750円以上、あまりの値段の高さに早希ちゃんはビビッてた。他にも、日本だと10個で200円前後のタマゴが、スイスのスーパーだと3倍の約600円、日本だと12ロールで300円前後のトイレットペーパーが、スイスのスーパーだと2.5倍の約750円、これじゃあとても生活なんてできない。

でも、早希ちゃんがお世話になった現地で暮らす日本人女性によると、ビールは安い。500mlの缶ビールが50円!500mlのミネラルウォーターは300円以上もするのに、同じ量のビールは50円だなんて、いくら日本みたいにバカ高い酒税がない国だからって、これは安すぎる。あたしだったら、お水の代わりに、朝からビールを飲んじゃいそうだと思った今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)


‥‥そんなワケで、ビールが安くても食べ物や日用品が日本の2倍から3倍もするんだから、スイスで生活するのは大変だと思うかもしれないけど、実は、そんなこたーない。何故かと言えば、スイスは世界一物価の高い国だけど、お給料のほうも物価に見合ってたくさんもらえるからだ。

スイスには、日本や他の先進国のように法律で定めた「最低賃金」てのはないけど、その代わりに、自主的な団体交渉で最低ラインの月給が決められてて、平均すると現在の「最低月給」は4000フラン(約46万円)だ。アルバイトの時給も、スーパーのレジのバイトで1時間17~26フラン(約2000円~3000円)だ。早希ちゃんがお世話になった日本人女性も「普通のバイトで月に30万円以上は稼げる」って言ってた。

だから、世界各国の主要都市の「平均年収ランキング」では、スイスの最大都市であるチューリッヒが517万円で世界1位だ。つまり、物価の高さは世界一だけど、平均年収の高さも世界一ってワケで、さらに言えば、アルバイトの時給も世界一ってワケだ。だから、日本で働いてお金を貯めて、そのお金を持ってスイスに旅行すると「物価が高い!」ってことになっちゃうけど、スイスに住んでスイスで働いて暮すぶんには、物価の高さなんて感じなくなるハズだ。

だって、スーパーのレジのバイトで時給3000円ももらえるなら、マックのハンバーガーセットが1000円でも安く感じちゃうだろう。日本の場合、東京のスーパーのレジのバイトでも時給850円とか900円とかだから、スイスの時給の比率で考えると、マックのハンバーガーセットが300円以下で食べられる計算になる。500mlのミネラルウォーターが300円しても、時給の10分の1だと考えれば、日本なら85円とか90円とかってことになるから、ぜんぜん高くはない。


‥‥そんなワケで、ここでクルリンパと最初に戻るけど、スイスの消費税はどうなってるんだろう?ちなみに「消費税」ってのは日本式の呼び方で、スイスでは他の多くの国々と同じく「付加価値税」と言って、一般的には「Value Added Tax」の頭文字を取って「VAT」って呼ばれてる。で、スイスの場合、日本の消費税にあたる付加価値税がどれくらいなのかって言うと「7.6%」だ。これなら、日本の消費税が5%から8%に引き上げられても、スイスとほとんど変わらない‥‥って思ったのもトコノマ、スイスの付加価値税には「軽減税率」が導入されてる。

たとえば、食品、医薬品、書籍、新聞などは「日用品」であり「生活必需品」なので、税率が3分の1以下の「2.4%」に軽減されてる。また、スイスは観光が大きな収入源の国だから、ホテルの宿泊などは「3.6%」に軽減されてる。さらには、病院、保険、銀行などは「0%」だ。つまり、スイスで生活して行く上で絶対に必要なものに関しては、ちゃんと「軽減税率」が適用されてるってワケだ。

一方、日本の場合は、食品や医薬品からホテルの宿泊まで、さらには病院や保険、挙句の果てに銀行のATMの手数料まで、「日用品」であろうが「生活必需品」であろうが、すべてのものの消費税が4月1日から「8%」に引き上げられる‥‥ってワケで、ここで、世界各国の付加価値税を見てみると、日本以外の先進国は、どこもスイスと同じように「軽減税率」を導入してることが分かる。

たとえば、イギリスの場合、基本的な付加価値税は「17.5%」と高いけど、電気やガスなどの家庭用の燃料費は「5%」に軽減されてるし、食品、水道、医薬品、書籍、新聞、電車やバス、家賃などの「生活必需品」から、病院、保険、銀行、教育、郵便などに至るまで、すべて「0%」だ。フランスやドイツを始めEU各国も、基本的な付加価値税は日本より高いけど、すべての国が「軽減税率」を導入してる。食品や医薬品にまで贅沢品と同じ税率を課すようなバカな国は、先進国の中で日本だけなのだ。

スイスの場合は、世界一物価が高いけど、平均年収も世界一だし、アルバイトの時給も世界一だし、その上、食品や医薬品を始めとした「生活必需品」には「軽減税率」が適用されてるから、実際に生活するとしたら、日本よりは遥かに暮らしやすいと思う。日本の政府や財務省は、ことあるごとに先進各国の付加価値税の税率だけを引き合いに出して「日本の消費税は低すぎる」って言うけど、この理屈には、所得の違いも、物価の違いも、そして「軽減税率」も、すべてが抜け落ちてる。


‥‥そんなワケで、今度は、各国の「最低賃金」を見てみよう。スイスの場合は、実際には世界一だけど、さっきも書いたように「法律で定めた最低賃金」じゃないから、ここではスイスは抜きにして、それぞれの国の「法律で定めた最低賃金」だけを比較してみる。それぞれの国で通貨単位が違うので、現在の日本円のレートに換算して、分かりやすいように「1時間あたりの時給」として比較してみる。


1位 オーストラリア 1610円
2位 ルクセンブルク 1450円
3位 フランス 1310円
4位 アイルランド 1230円
5位 ベルギー 1220円
6位 ドイツ 1180円
7位 オランダ 1160円
8位 イギリス 1055円
9位 ニュージーランド 1050円
10位 カナダ 1045円


もちろん、これらの国々は、物価も違えば付加価値税の税率も違うから、1時間あたりの最低賃金の高い国が、イコール「暮らしやすい国」ってワケじゃないけど、これらの国々は、少なくとも日本よりは遥かに暮しやすいハズだ。ちなみに、現在の日本の最低賃金は、最高が東京都の869円、最低が鳥取県や島根県、九州の各県や沖縄県などの664円で、全国平均は764円だ。

アメリカも州ごとに違うけど、全国平均は816円、日本よりは少しだけマシだ。でも、日本もアメリカも、ランキングでは韓国よりも下で、先進国の中だけで比較すると、日本はダントツのワースト1位なのだ。今年の1月、国連が発表した先進各国の最低賃金調査によると、「日本の最低賃金は人間が生存するために必要な最低金額を下回っており、先進国の中では最悪の水準」と指摘されてる。

で、またまたクルリンパと最初に戻るけど、日本の物価の高さは、スイス、ノルウェー、デンマーク、オーストリアに継いで「世界5位」なのだ。物価が世界で5番目に高い国なのに、最低賃金は先進国の中でワースト1位の764円、それなのに消費税に「軽減税率」が導入されてなくて、食品や医薬品などの「生活必需品」にも贅沢品と同率の税金が課せられてる。そして、4月1日からは、こうした「生活必需品」の消費税も、何の考えもなしに8%に引き上げられる。


‥‥そんなワケで、アメリカのオバマ大統領は、現在約8ドルの最低賃金を10ドルちょいに引き上げるって宣言したけど、いくら大統領が宣言したって、その瞬間にアメリカの低賃金労働者全員の時給が10ドルになるワケがない。日本にしたって、最低賃金は764円だなんて言ってるけど、これより安い時給で働いてる人は数えきれないほどいる。あたしの原稿打ちの内職なんて、徹夜でがんばっても2500円行くか行かないかで、時間で割ると時給300円ほどだ。だから、あたしの場合、アベノミクスのせいで食品や日用品が軒並み値上がりして大打撃を受けてるし、これで消費税まで引き上げられたら、冗談じゃなくて1日の食事を2回にしなきゃならなくなる。「駆け込み需要」なんてのは、雲の上で高級な天ぷらを食べてるような人たちだけの話であって、あたしにとっては、3月中に、トイレットペーパーを少し多めに買っとくのが精いっぱいの今日この頃なのだ。


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2014.02.18

春の芦毛祭り♪

土曜日と日曜日に開催される予定の東京競馬は、2週間にわたって計4日ぶんが順延になったので、昨日の17日(月)は9日(日)の振り替えで、今日18日(火)は15日(土)の振り替えになった。で、昨日は大好きなホエールキャプチャが大穴をプレゼントしてくれたので、これは「芦毛の風」が吹いてると読んで、今日も芦毛から狙ってみた。

10R「銀蹄ステークス」には、小倉競馬場のパドックで見た時から大好きになって応援してる芦毛のタールタンが出るから、この馬から買うことにした。だけど、タールタンは3番人気で配当がイマイチなので、馬単を2点に絞って、あとは3連単で狙ってみた。昨日、たくさん配当があったので、異例の「500円勝負」だ。そしたら、あたしの期待通りにタールタンが差し切ってくれて、3番人気→1番人気→2番人気という人気の組み合せだったから配当はそれなりだけど、馬単も3連単も的中して、500円が7470円になった。


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続いてのメインレース「クイーンカップ」は、クロフネ産駒の芦毛、7番人気のグリサージュから、1番人気、2番人気、3番人気への馬単3点で勝負したんだけど、江田照男ジョッキーの奇襲作戦も4コーナーまでで、最後の直線で馬群に沈んじゃった。

そして、最後の12Rは、芦毛のオメガホームランが1番人気だったので、2番人気と3番人気の2頭を切って、4番人気のジョーオリオンと5番人気のクリノチョモランマへの馬単2点に絞った。それから、あたしは「ジョーオリオンが逃げて、オメガホームランが差して、ジョーオリオンが2着に残る」と読んだので、1着オメガホームラン、2着ジョーオリオンに固定した3連単も買うことにした。3着は配当のことを考えて、6番人気のミエノゴーゴー、7番人気のゴールデンクラウン、8番人気のレッドエレンシアの3頭にした。

そしたら、「ジョーオリオンが逃げて、オメガホームランが差して、ジョーオリオンが2着に残る」っていう、あたしの予想通りの展開になった上に、3着に8番人気のレッドエレンシアが入っちゃった!1番人気→4番人気→8番人気の3連単だから、今度は2万6770円もついちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


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‥‥そんなワケで、昨日に引き続き、今日も勝っちゃったんだけど、何よりも凄いのが、今日は2レースとも、馬単は2点、3連単は3点で的中したことだ。これは、「今日は1レース500円まで」って決めて買ったから、必然的に狙いを絞るしかなかったからなんだけど、それが両方とも的中しちゃうなんて、こんなことは初めてだ。

そして、さらに凄いのが、昨日も今日も、すべて「芦毛の勝利」だってことだ。それも、昨日のホエールキャプチャは8番人気、今日のタールタンは3番人気、オメガホームランは1番人気で、それぞれ評価がバラバラなのに、3レースとも馬単も3連単も的中した。昨日と今日で合計2500円ぶんの馬券を買ったけど、2日間の配当は15万1250円、差し引き14万8250円のプラスで、これは、すべて芦毛の馬がプレゼントしてくれた配当だ。

つまり、「春の芦毛祭り」の開催だ~!‥‥ってワケで、あたしは、これまで、芦毛のワンツーやワンツースリーを「芦毛祭り」と呼んでたけど、芦毛が1頭しか出ないレースでも、こうして連勝した場合には、これも「芦毛祭り」と呼ぶことにした。ちなみに、今日のタールタンとオメガホームランは、両方ともフランシス・ベリー騎手だったので、まさに「ベリーグッド!」な結果だった。


‥‥そんなワケで、あたしは、昨日の「東京新聞杯」の映像を観て、コース外に残る真っ白な雪と、それを背景にして走るホエールキャプチャの白い馬体とが、美しいハーモニーを奏でているように感じた。そして、「芦毛の風が吹いてる!」って感じた。今日も、リアルタイムのレースはラジオNIKKEIの中継をradikoで聴いてたけど、あとからJRAのHPにアップされた映像を観たら、周囲に雪の残るコースを走るタールタンが、まるで雪に同化しているかのように美しかった。オメガホームランは、まだグレーの馬体だけど、この馬もやがては、雪のように真っ白になっていくだろう‥‥なんて思った今日この頃なのだ。


レース映像は下記のリンクからご覧ください♪

■銀蹄ステークス■

■東京12R■


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2014.02.17

ありがとう!ホエールキャプチャ

獲ったど~~~!!‥‥って久しぶりに叫んじゃうけど、今日、府中の東京競馬場で行なわれた「東京新聞杯」で、あたしの大好きなホエールキャプチャが、芦毛パワーを炸裂させてくれた!

もともとは2月9日(日)に行なわれるはずだった「東京新聞杯」、予定通りに開催されてたら、あたしは最高でも500円までしか買わなかったと思う。だけど、大雪で今日の17日(月)に順延されたので、1週間も待ちわびてたことから、あたしにしては異例の「1000円勝負」をすることにした。

大好きな芦毛の中でも、特に好きなクロフネ産駒の牝馬、その中で一番可愛いホエールキャプチャが、去年11月の「エリザベス女王杯」以来、3ヶ月ぶりに走るので、単勝オッズは8番人気で20倍だったけど、そんなこたー関係ない。なんたってホエールキャプチャは、2012年の「府中牝馬S」では2番人気だったのに11着に惨敗、続いての「エリザベス女王杯」では3番人気だったのに10着に惨敗、それなのに、2013年の「ヴィクトリアマイル」では12番人気だったのに2着になったりする。ようするに、人気が高いと負けて、人気が低いと勝つ、ヘソ曲がりな馬なのだ。だから、人気が低い今回は狙い目ってことになる。

そこであたしは、ホエールキャプチャの単勝と複勝を100円ずつ買う応援馬券と、ホエールキャプチャから配当の良さそうなとこへ流す馬単を3点300円と、東京コースでの実績があって今年の「京都金杯」でも素晴らしい脚を見せてくれた3番人気のエキストラエンドを2着に固定した3連単を5点500円、合計1000円の大勝負に出た!

そしたら、ずっと中段に控えてたホエールキャプチャが、最後の直線で大外から一気に芦毛パワーを炸裂させて、最後の最後にもうひと伸びして、ミゴトに1着でゴール板を駆け抜けてくれた!ホエールキャプチャが1着だから、応援馬券の単勝と複勝は両方とも的中!単勝は2060円、複勝は540円の配当がついた!


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そして、2着は11番のエキストラエンドと12番のクラレントの写真判定になり、あたしは両方とも買ってたから余裕だったけど、結果は配当の低い11番のエキストラエンドだった。それでも、8番人気と3番人気の組み合わせだから、1万6010円もついた!


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そして、11番のエキストラエンドを2着に固定した3連単を5点も買ってたあたしは、7→11→12の3連単も的中しちゃったワケで、これは8番人気→3番人気→5番人気の組み合せだったから、ナナナナナント!9万6300円もついちゃった!


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1000円の予算で買った単勝、複勝、馬単、3連単がぜんぶ的中して、合計で11万4910円の配当になった!ここんとこ、たまに馬単の万馬券が出るくらいで、大きな配当はご無沙汰だったので、久しぶりに「獲ったど~~~!!」って叫んでみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今回は、高配当も嬉しいけど、それよりも、大好きでずっと買い続けてきたホエールキャプチャが勝ってくれたこと、そして、2着以下も予想がバッチリと的中したことが嬉しかった。あたしの場合、競馬は「ギャンブル」というよりも「応援」の意味合いで馬券を買うことが多いから、負けても負けても応援して馬券を買い続けてきたネコパンチが逃げ切ってくれたりすると、配当よりも勝ってくれたことが嬉しくなる。そして、その副産物として、今までの負けぶんを何十倍にもしたほどの配当が舞い込んでくるってワケだ。

今回は、ホエールキャプチャの頭は最初から決めてたけど、3連単の2着を3番人気のエキストラエンドに決めたのは、東京コースの実績があること、相性のいいクリスチャン・デムーロ騎手だということ、今年の「京都金杯」での勝ち方が鮮明にマブタに焼きついてたことなど、複数の理由があるけど、それ以外に、馬番が「11番」だったということが大きな理由になってる。

今回、ホエールキャプチャは「7番」だったから、2着にエキストラエンドが来れば「7→11」で「セブンイレブン馬券」になる。あたしの競馬の師匠の石川喬司先生は、こういう語呂合わせみたいなことが好きで、あたしが「7-11」の馬券を当てると、「セブン~イレブン~いい気分~♪」っていうお祝いのメールをくださったこともある。そのことを覚えてたので、今回は、この「セブンイレブン馬券」の発展系として、3着に上位人気馬を5頭置いた3連単にしてみたってワケだ。

もしも、写真判定の結果、12番のクラレントのほうが2着になってたとしたら、この3連単はハズレだった。でも、単勝、複勝、馬単は的中してたワケだし、馬単の配当はグッとアップしてたから、それでもまあまあ御の字の結果だった。でも、今回は、あたしの予想と直感がことごとくビンゴだったワケで、「好きな馬の馬券を買い続けてると、たまにはこんなこともあるんだな~♪」って感じの結果になった。


‥‥そんなワケで、今年の競馬は、前回までは「ちょい浮き」くらいで来たけど、今回の「東京新聞杯」で大きくプラス収支になった。半分は生活費にして、一部は次回以降の競馬の資金にするけど、一部はシリアの難民の子どもたちの支援などに寄付することにした。これまでもチョコチョコと寄付してきたけど、今回は少し多めに寄付できるから嬉しい。大好きなホエールキャプチャが勝ってくれて、それだけでも嬉しいのに、こうして子どもたちの命を救うための手助けまでできるなんて、ホエールキャプチャを応援してきて、ホントに良かったと思う今日この頃、蛯名正義ジョッキー、田中清隆師、田中厩舎の皆さん、そして、ホエールキャプチャ、ホントにありがとう!


今日の「東京新聞杯」の映像は下記のリンクからご覧ください♪
■東京新聞杯■


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2014.02.11

がんばれ!ミヤコマンハッタン

2月8日の土曜日は関東地方に大雪が降り、東京も20年ぶりとかの積雪量を記録して、交通網は大混乱、ネットニュースの映像を観たら、まるでTMレボリューションのような吹雪が吹いてて驚いた。当然、府中の東京競馬は中止になり、土曜日の開催ぶんは翌々日の10日(月)に順延され、日曜日の開催ぶんは翌週の17日(月)に順延された。

あたし的には、大好きなホエールキャプチャが走る日曜日の「東京新聞杯」が一番楽しみにしてたレースだったけど、他にも、土曜日の「立春賞」に注目してたから、まずは喫緊の「立春賞」のほうから予想することにした。このレースは、4歳以上の混合戦で1000万円以下なので、500万円を勝って上がってきた馬と、1000万円で足踏みしてる馬との、言うなれば「中堅どころ」のレースだ。

で、あたしは、予定通りに8日の土曜日に開催すると思ってた時は、3番人気のエバーグリーンから買うつもりでいた。1番人気のベステゲシェンクが単勝2倍前後というダントツの人気だったのと、9頭立てという少頭数だったので、少しでも配当のいいとこを狙おうと思って、1番人気と2番人気を切り、3番人気から4番、5番、6番人気への馬単を買おうと思ってた。

だけど、10日の月曜日に順延になっちゃった。それで、あたしが「ハッ!」と思いついたのが、月曜日と言えばTOKYO FM「RADIO DRAGON」が高山都ちゃんの日だ!‥‥ってことだ。高山都ちゃんの愛称は「みやれ」ちゃんなので、あたしは月曜日の「RADIO DRAGON」を「みやれマンデー」、略して「みやマン」て勝手に呼んでるんだけど、この日に順延された「立春賞」には、ナナナナナント!ミヤコマンハッタンが出走するのだ!高山都ちゃんの「ミヤコ」という名前が入ってる上に、ミヤコマンハッタンも略したら「ミヤマン」だ!‥‥なんて気づいた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、前回の月曜日の「RADIO DRAGON」は2月3日の「節分」の日だったので、あたしは放送を聴きながら、「明日は立春なので、今日で冬も終わりだなあ」なんて思ってた。そして、ツイッターでみやれちゃんに向けて、「明日は立春なので、みやれちゃんの紹介する曲を聴きながら、今日で冬も終わりだなあ‥‥なんて感じてました」的なことをつぶやいた。みやれちゃんからは「今夜も聴いてくれてありがとう」的なお返事をいただいた。

そして、1週間後の10日の「立春賞」だ。ここまでお膳立てができたんだから、これは絶対にミヤコマンハッタンだろうって、あたしは確信した。ミヤコマンハッタンは成績がパッとしない牝馬で、ようやく500万円で勝つことができて、今回が初の1000万円だ。つまり、今回が昇級戦てワケで、オマケに3ヶ月半の休養明けなので、勝てる可能性は極めて低い。単勝オッズは9頭中5番人気で11倍前後、騎乗するのはあたしが買うと負ける内田博幸、悪い条件がそろいすぎてる。

だけど、「今年は午年なので直感を大事にして馬券を買う」と決めたあたしは、迷うことなくミヤコマンハッタンからの馬単で狙うことにした。ミヤコマンハッタンが5番人気だったから、2着は硬く1番人気、2番人気、3番人気の3頭にした。そして、前日の日曜日の夜、こんな「予告ツイート」をつぶやいた。


「きっこさんのつぶやき」
昨日の土曜日に開催する予定だった東京競馬の9R「立春賞」、エバーグリーンから買うつもりだったけど、雪で明日の月曜日に変更になったので、月曜日と言えばTOKYO FM「RADIO DRAGON」が高山都ちゃんの日だから、ミヤコマンハッタンから買うことに決めたヒヒ~ン!
2014.02.09 22:15


そしたら、次の日の朝、みやれちゃんから応援のリプライが届いた!


@miyare38 \(^o^)/勝ちますように!RT @kikko_no_blog 東京競馬の9R「立春賞」エバーグリーンから買うつもりだったけど雪で月曜日に変更になったので月曜日と言えばTOKYO FM「RADIO DRAGON」が高山都ちゃんの日だから、ミヤコマンハッタンから買うことに決めた
2014.02.10 10:37


‥‥そんなワケで、10日の月曜日、お昼ごはんを食べたあたしは、食後のコーヒーを淹れて、radikoでラジオNIKKEIの第2を聴き始めた。そして、クロフネ産駒の芦毛の牝馬が2頭もデビューする上に、マンハッタンカフェ産駒の芦毛の牝馬もデビューするから気になってた3Rの新馬戦の結果を見るためにJRAのHPにアクセスすると、本日2度目のナナナナナント!10番人気のクロフネ産駒の芦毛と2番人気のマンハッタンカフェ産駒の芦毛がワンツーを決めてて、馬単が2万円もついてた!あたしの参加してないとこで、ひっそりと「芦毛祭り」が開催されてたのだ!

でも、これで、完全に風は吹いた。マンハッタンカフェ産駒の芦毛が2着ということで、ここはミヤコマンハッタンが2着になることも想定した「弱気の馬連」にすべきか、一瞬、考えたんだけど、やっぱり、最初の直感を大事にして「強気の馬単」で行くことにした。そして、パドック解説も聴かずに、馬体重も発表になる前に、即PATで「2→4」「2→5」「2→9」の3点、2番のミヤコマンハッタンから1番~3番人気への3点を買った。

しばらくして、「立春賞」に出走する馬たちがパドックに出てきて、ラジオNIKKEIのパドック解説が始まった。2番のミヤコマンハッタンについては、「う~ん、ミヤコマンハッタンは3ヶ月の休養明けですし、馬体重も8キロ増ですし、冬毛も目立っていますので、ひと叩きしてからでしょうね」とのこと。「ひと叩きしてから」というのは、今回のレースを走らせて本調子になれば次のレースは良い結果を出せるかも‥‥って意味で、ようするに「今日はダメ」って言ってるワケだ。

あたしは「おいおい!」と思いながらも、レースが始まるのを待った。パドック解説だけじゃなく、中継席の解説者も、1番人気の馬ばかりをヤタラと褒めてて、その対抗馬として2番、3番、4番人気の馬までは名前を挙げたけど、5番人気のミヤコマンハッタンに関しては完全にスルー。つまり、勝つどころか、2着や3着もアリエナイザーだと判断してるワケだ。

そして、「立春賞」はスタートした。元気よくゲートを飛び出したミヤコマンハッタンは、スタート直後から先頭に立ち、グングンと加速していく。競馬の専門家たちの予想とはウラハラに、2コーナー、3コーナーと、ミヤコマンハッタンは先頭を走り続け、東京コースの名物の上り坂もがんばり続け、最後の直線で差してきたエバーグリーンを振り切ってゴール!見事に逃げ切った!2着が3番人気のエバーグリーンだから、あたしの買った3点の中で一番配当のいい馬単が的中した!やったぜヒヒ~ン!


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「きっこさんのつぶやき」
ミヤコマンハッタン、やったー!
2014.02.10 14:38

@miyare38 みやれちゃん、ミヤコマンハッタン逃げ切って勝ったよ~!
2014.02.10 14:39


@kikko_no_blog わわわ!やった~~~~!!!よかったです♡ワタシ何も関係ないけど(笑)嬉しい!!!!!
2014.02.10 15:18


@miyare38 ミヤコマンハッタン、3ヶ月ぶりのレースなのに一生懸命がんばってくれました♪
2014.02.10 15:29


@kikko_no_blog わーいわーい☆ワタシもミヤコマンハッタンの勢い借りて、今日も頑張ります!!!ヒヒーン!!!
2014.02.10 15:33


‥‥そんなワケで、夜の8時になり、毎週月曜日の楽しみ、TOKYO FM「RADIO DRAGON」が始まった。あたしは、秋田の辛口の日本酒「高清水」と、宮崎のカツオのたたきを用意して、母さんと晩酌をしながらラジオを聴き始めた今日この頃なのだ♪


「きっこさんのつぶやき」
TOKYO FM「RADIO DRAGON」、みやれちゃんのマンデー、略して「みやマン」なう! #tokyofm #radiodragon
2014.02.10 20:02


ミヤコマンハッタンががんばってくれた「立春賞」の実際のレース映像は以下で観られます。
■立春賞■


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2014.02.10

シナリオ通りの東京都知事選

昨日、2月9日の日曜日に投開票だった「東京都知事選挙」は、もう皆さんご存知の通り、自民党東京都連と公明党東京都本部が推薦した舛添要一氏が、毎度おなじみの自民党と公明党の組織票で当選した‥‥ってワケで、まずは、全候補者の得票数と得票率を見てみよう。


舛添要一 211万2979票 (43.4%)

宇都宮健児 98万2594票 (20.2%)

細川護熙 95万6063票 (19.6%)

田母神俊雄 61万0865票 (12.5%)

家入一真 8万8936票 (1.8%)

ドクター・中松 6万4774票 (1.3%)

マック赤坂 1万5070票 (0.3%)

鈴木達夫 1万2684票 (0.3%)

中川智晴 4352票 (0.1%)

五十嵐政一 3911票 (0.1%)

姫治けんじ 3727票 (0.1%)

内藤久遠 3575票 (0.1%)

金子博 3398票 (0.1%)

松山親憲 2968票 (0.0%)

根上隆 1904票 (0.0%)

酒向英一 1297票 (0.0%)


‥‥そんなワケで、今日は「いかがお過ごしですか?」は割愛して先へ進むけど、この結果を見れば一目瞭然、当選した舛添要一氏は、2位の宇都宮健児氏や3位の細川護煕氏にダブルスコアを付けるという圧勝で、選挙期間中、どこで演説をしても2~30人しか集まらなかった舛添氏の閑古鳥状態からは想像もできない得票数となった。これは何と言っても「46.14%」という投票率の低さが最大の原因だ。2000年6月20日、当時の森喜朗首相は、新潟市内で行なった衆院選の演説で、次のように述べた。


「(世論調査によると)まだどこに投票するか決めていないとか選挙に関心がないとかいう人が40%くらいいて、これは大変に大きい数字だ。こういう無党派層が最後の2日前くらいになってどういう投票行動を取るか、これで大勢が変わってしまうこともあるので(世論調査の結果だけで)一喜一憂してはいられない。こういう人たちは投票など行かずに、そのまま家で寝ててくれればいいんだけどね」


自民党と公明党には「選挙になれば必ず自民党の候補者に投票する」「必ず公明党の候補者に投票する」という組織票があるから、投票率が低くなればなるほど有利になる。だから「無党派層は投票など行かずに家で寝ててくれればいい」ってワケで、今回の都知事選では、東京の有権者の半分以上が家で寝ててくれたお陰で、自民党と公明党の推薦する舛添氏が圧勝できたってワケだ。

ちなみに、東京の自民党と公明党の組織票は合せて150万~180万票と言われてるので、最低の150万票として計算しても、舛添氏の得票数の約211万票のうち、70%以上が組織票ってことになる。つまり、特に自民党や公明党を支持してるワケじゃないけど、今回の候補者の中で舛添氏が東京都知事に最もふさわしいと判断して、自発的に積極的に投票したのは、得票数の30%以下、約61万票ってことになる。

あれ?この数字、どっかで見たことあるぞ?‥‥って思った人は記憶力がいい。そう、この約61万票って数字は、4位の田母神俊雄氏の得票数とおんなじだ。田母神氏の場合は、舛添氏のように組織にオンブにダッコじゃなくて、大半が積極的に投票した本物の支持票だろうから、もしも自民党と公明党の組織票がなかったら、舛添氏は田母神氏と「3位争い」をしてたことになる。


‥‥そんなワケで、前々回の都知事選で後出しジャンケンをした石原慎太郎氏が4選を果たした時、当確と同時に会見で真っ先に口にしたのが、「公明党の皆さんに感謝します」という言葉だった。普通なら一般の支持者にお礼を言うとこなのに、石原慎太郎氏は、公明党の支持母体である創価学会の信者たちの組織票のお陰で当選できたことを誰よりも分かってたワケだ。

で、今回も、夜の8時の開票とともに舛添氏に当確が出たワケだけど、舛添氏は石原氏よりも多少は知恵があるのか、自民党や公明党へのアカラサマなお礼は口にせず、「ひたすら政策を訴え、他のどの候補よりも広域を回り、もっとも多くの都民と対話をしたことが勝因だと思います」だなんて、噴飯モノの大嘘をノタマッた。だって、どこで演説をしても2~30人しか集まらなくて、あまりにも人が少ないからって写真撮影を禁止にしたほどだったのに、何が「もっとも多くの都民と対話をした」だよ(笑)

ま、そんなことはともかくとして、とにかく自民党と公明党の組織票に勝つためには、全体の投票率を上げるしかなかったから、あたしはセッセと呼び掛けをした。「そうだ、選挙、行こう。」のネット用ポスターを作ったり、東京の友達や知り合いにカタッパシからメールしたり、ツイッターで呼び掛けたり、できることをいろいろやってみた。他にも、多くの有志たちが呼び掛けをしてくれた。だけど結果は、「46.14%」という、東京都民でいることが恥ずかしくなるほど低い投票率だった。

ゆうべの文化放送の「選挙特番」では、加納有沙アナが新橋のサラリーマンたちに「誰に投票したか?」というインタビューを行なったんだけど、5人のサラリーマンに質問して5人全員が「投票には行かなかった」と回答した。そして「どうして投票に行かなかったのか?」との質問には「(自分が投票に行っても行かなくても)どうせ舛添さんが当選するだろうから」との回答。それも、お酒に酔ってヘラヘラ笑いながらの回答だったので、あたしはぶん殴りたくなった。そして、あたしに言わせれば、東京の有権者の半分以上の人たちは、この酔っ払いと一緒なのだ。

もちろん、やむにやまれぬ事情で投票できなかった人もいるかもしれないけど、そのために期日前投票があるワケだし、東京にいない場合には、あたしみたいに投票用紙を送ってもらって、全国どこにいても不在者投票ができる。今回は土曜日に大雪が降ったけど、大雪が降ることは2日くらい前から予報が出てたんだから、木曜日か金曜日に期日前投票に行くこともできたし、日曜日の当日だって午後からは雪が解けて道路は歩けるようになったはずだ。

だから、投票に行かなかった人たちの大半は、この酔っ払いとおんなじで、「どうせ舛添さんが当選するだろうから」って考えた人たちか、選挙自体にまったく関心がない人たちだってことだ。ネット上では、「どうして投票に行かなかったのか?」という理由の中に「雪ダルマを作るので忙しかったから」という回答まであって、あたしは言葉を失った。文化放送の「選挙特番」では、選挙結果を受けての被災地の人の声も紹介してたんだけど、あたしは、都民の1人として、ホントに申し訳ない気持ちになった。


被災地の人の声「首都である東京の首長選は被災地の復興にも影響するので私たちも注目していましたが、あまりの投票率の低さに驚いています。これでますます東京との距離を感じるようになりました」(文化放送の選挙特番)


‥‥そんなワケで、2011年の都知事選で4選を果たした石原慎太郎氏は、就任からわずか1年半で「国政に進出する」という自分勝手な理由で都知事のイスを無責任に丸投げした。そして、石原氏の辞職にともなって行なわれた2012年の都知事選で初当選した猪瀬直樹氏は、就任からわずか1年で「政治とカネ」の問題で辞任に追い込まれた。本来なら4年ごとに行なわれる都知事選が、3年間に3回もあったんだから、もうウンザリしてる有権者も多いだろう。だけど、選挙のたびに30億円だの50億円だとのいう莫大な都民の税金が使われるんだから、有権者はキチンと投票に行って都民としての責任を果たしてほしい。東京の有権者の半分以上が投票に行かないということは、東京の有権者の半分以上が「自民党と公明党の決めた候補者で構いません」と白紙委任状を渡した状態ということ。それならカネのかかる選挙なんかやめちまって、次からは自民党と公明党の選んだ候補者を自動的に都知事にすりゃあいい!‥‥なんて思った今日この頃なのだ。


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