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2014.06.05

ハイエナのような日本の酒税制度

「第3のビール」として発売されて大ヒットしてるサッポロの「極ZERO」が、国税庁から「それ、発泡酒なんじゃね?」ってイチャモンをつけられて、「とりあえず発売中止」→「7月から発泡酒として再発売」という、ザックリ言っちゃえば、またまた消費者が泣かされるアベノミクス的な展開になっちゃった。何でもない第3のビールならどうでもいいんだけど、この「極ZERO」の場合は、サッポロが4年間も苦労して開発した「糖質ゼロ」「プリン体ゼロ」の製品だから、ビールを控えなきゃならない痛風患者や、尿酸値の髙い痛風予備軍の人たちにとって、救世主的な第3のビールだったのに‥‥。

そんな「極ZERO」が、4月の消費税増税で値上がりになった上に、さらに今度は「発泡酒」にされちゃうんだから、350mlの缶で約20円、500mlの缶で約30円の値上げになっちゃう。500mlの場合、スーパーの平均的な店頭価格で言えば、今年の3月末までは約150円で、4月から約160円になったものが、7月からは約190円になっちゃうワケで、コンビニなら200円を超えるだろう‥‥ってなワケで、まずはオサライとして、現在の日本のビールの税率について説明しとく。

日本の酒税は、お酒の種類によって「1キロリットルあたりいくら」って決められてて、ビールの場合は「1キロリットルあたり22万円」だ。1キロリットルで22万円ということは、1リットルあたり220円てことになるから、500mlの缶ビールなら110円、350mlの缶ビールなら77円のビール税が課せられてることになる。アサヒのスーパードライとかキリンの一番搾りとかの500mlの缶を300円くらいで買って来て飲むと、そのうちの3分の1を超える110円が税金てワケだ。そして、あくまでもこれは酒税だけの話で、これに消費税もプラスすると、1本あたり140円近くが税金なのだ。

430円のタバコを1箱買うと、このうちの約65%にあたる277円が税金だから、まるで税金を吸ってるようなもんだけど、ビールにしたって税金を飲んでるようなもんだ。価格の45%近くが税金なんだから、2本飲めば1本はほとんど税金てことになっちゃう今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、1リットルあたり220円も課せられてる日本のビール税だけど、世界の国々と比較してみると、日本のビール税の高さが突出してることが分かる。世界の国々のビールの1リットルあたりの税金を日本円に換算してみると、日本が220円なのに対して、税金の髙いイギリスやスウェーデンでさえも約90円、デンマークは約50円、オーストリア、オランダ、ベルギーなどは約20円、イタリア、フランス、ギリシャ、ポルトガルなどは約15円、ドイツ、アメリカ、スペインなどは約10円だ。こうして世界の国々と比較してみると、日本のビール税は、まるでハイエナのようだということが分かる。

アメリカの場合、州によって物価の違いもあるだろうけど、カリフォルニア州のサンフランシスコで暮らしてるお友達にメールで聞いてみたら、いつも行く大型スーパーで、バドワイザーやクワーズやミラーなんかの一般的なビールは、350mlの缶ビールが6本で5ドル前後だそうなので、日本円にすると1本80円ほどだ。そして、6本入りが4つ入った24本入りを箱買いすると15~17ドルくらいになると言うので、さらに安くなって、1本あたり60~70円ほどってことになる。

日本の場合、350mlの缶ビールは、スーパーなどで買うと1本220円前後で、安売り店で24本入りを箱買いしても4500円前後、1本180円以上だから、アメリカの3~4倍の高さってことになる。そして、この呆れた価格の違いは、当然、税率の違いが反映された結果だ。

ちなみに、日本の他のお酒の酒税を比較してみると、1リットルあたり、日本酒が120円、ワインが80円、アルコール分が21度未満の焼酎が200円、アルコール分が37度未満のウイスキーやブランデーが370円で、焼酎とウイスキー、ブランデーはアルコール分が1度上がるごとに10円ずつ上がって行く。これらと比較すると、ビールの1リットルあたり220円という税金は、それほど高いようには思えないかもしれない。でも、飲む量を考えると、ビールの税金だけが、いかに法外かということが分かる。

ビール1リットルというのは、500mlの缶なら2本、中瓶でも2本なんだから、あたしでもすぐに飲んじゃう量で、「ほろ酔いレベル」だ。これで税金を220円も払うワケだけど、同じだけの税金を日本酒で払おうと思ったら、一升瓶を空けなきゃならない。普通のお銚子なら10本、「へべれけレベル」だ。さらに、ワインなら3リットル近く、フルボトルで4本も飲まなきゃならない。これは完全に「二日酔いレベル」だ。焼酎やウイスキーにしても、アルコール1度あたりの税金ということで比較すると、ビールだけが異常に高いことが分かる。


‥‥そんなワケで、このバカ高いビールの税金のせいで、ビールがなかなか買えないあたしたち庶民は、ビールよりも安い発泡酒を買ったり、さらに安い第3のビールを買ったりするワケだけど、どこが違うのかと言うと、「麦芽」の割合が違う。日本では、原料の3分の2以上に麦芽を使用してるものを「ビール」、3分の2未満のものを「発泡酒」、えんどう豆や大豆などの「麦芽以外の原料」を使用してるものを「第3のビール」と区分けしてる。


で、1キロリットルあたりの酒税は、ビールが22万円なのに対して、発泡酒は麦芽比率が25~50%未満のものが17万8125円、麦芽比率が25%未満のものが13万4250円、第3のビールは8万円だ。1リットルあたり、220円、178円、135円、80円てことになり、分かりやすく350mlの缶1本あたりの税金で比較すると、ビールが77円、発泡酒(麦芽比率25%未満)が47円、第3のビールが28円てことになる。

だから、今まで第3のビールとして販売されてたサッポロの「極ZERO」が発泡酒ってことになっちゃうと、1キロリットルあたり8万円だった酒税が13万4250円に引き上げられちゃうワケで、350mlの缶で約20円、500mlの缶で約30円の値上げが余儀なくされるってワケだ。そして、今まで味が好きで「極ZERO」を飲んでた人たちは、他の銘柄の第3のビールに変えればいいだけだけど、痛風や痛風予備軍で「極ZERO」しか安心して飲めるものがなかった人たちは、大きな負担を強いられることになっちゃう。

つーか、ビールの税金が諸外国と比べて日本はバカ高いから、各メーカーが努力に努力を重ねて「ビール並みの味の発泡酒」を開発したって言うのに、多くの庶民がビールから発泡酒に移行したとたん、国税局は発泡酒の税率を引き上げちゃったのだ。そして、各メーカーが努力に努力を重ねて「発泡酒並みの第3のビール」を開発したって言うのに、今度は、多くの庶民が発泡酒から第3のビールに移行し始めたとたん、国税局は「第3のビール」にイチャモンをつけて魔女狩りを開始したのだ。


だいたいからして、日本のビール税が世界の国々と比べて異常に高いから、各メーカーは苦労に苦労を重ねてビールに近い味の発泡酒を開発したのに、多くの庶民がビールから発泡酒へ切り替えて、発泡酒の売り上げが伸びたとたん、そこに目を付けて発泡酒の税率を引き上げたよね。そして、苦労に苦労を重ねて第3のビールでヒット商品を生み出したら、今度はこのアリサマだ。自分たちは何もせず、人が苦労して生み出したものをかっさらう。日本の国税局って、暴力団よりもタチの悪いハイエナ野郎とハゲタカ野郎の集団みたいだ。


‥‥そんなワケで、あたしの場合は、ホントは一番好きなのがアサヒのスーパードライなんだけど、ビールなんて高くてメッタに飲めないから、いつもは第3のビールの中で一番好きなキリンの「のどごし生」を飲んでる。競馬で大穴が当たってお金に余裕がある時でも、スーパードライを1本と、のどごし生を3本買って、最初にスーパードライを飲み、2本目からはのどごし生にする方式を取ってる。この方式をやってる人って、けっこう多いと思う。

だけど、あたしの一番好きなアサヒのスーパードライにしたって、ビールの本場のドイツでは、ビールとは呼ばれない。さっき書いたように、日本では原料の3分の2以上が麦芽ならビールなんだけど、ドイツでは麦芽100%のものしかビールと呼ばないのだ。麦芽は、英語で言えば「モルツ」ってワケで、サントリーの「モルツ」は、その名の通り「麦芽100%」を売りにしてるから、ドイツの基準でもビールになる。他には、サッポロの「ヱビスビール」も「麦芽100%」だけど、あたしの好きなアサヒの「スーパードライ」を始め、キリンの「ラガー」、サッポロの「黒ラベル」など、売れ筋のビールのほとんどが、トウモロコシ、クズ米、コーンスターチ、大麦など、麦芽以外の原料も使用してるので、ドイツではビールと呼ばれない。

出荷の総量で見ると、市場に流通してるビールの95%が「混ぜ物ビール」で、サントリーの「モルツ」やサッポロの「ヱビスビール」などの「麦芽100%」のビールは、わずか5%だけだ。ドイツ人から見たら、日本人の大半がビールだと騙されて発泡酒を飲んでるようなもんで、それも、ドイツの22倍もの税金を払って、こんな「混ぜ物ビール」を飲んでることになる。ちなみに、アサヒの「スーパードライ」のキャッチコピーは「本物のうまさ」だけど、ドイツ人から見たら「本物」じゃない(笑)

ま、自分が飲んでみて「美味しい」と思ってるんだから別に関係ないけど、ドイツじゃビールと認めてもらえない、こんな「混ぜ物ビール」でさえも、高くてメッタに飲めなくて、その下の発泡酒の、もひとつ下の第3のビールを飲んでるんだから、日本の酒税って何だかな~って思う。その上、あたしの場合は、その第3のビールでさえも、今は節約生活をしてるからメッタに飲めない。皆さんご存知の通り、あたしはけっこう量を飲んじゃうので、一番安い第3のビールでも、これだけを飲み続けようと思ったら、最低でも500mlを6本は飲んじゃう。そうすると、約900円になり、あたしの3日ぶんの食費になっちゃう。だから、いつもは最初に1本だけ飲んで、あとは安い麦焼酎をロックで飲んだりして、なるべく安上がりに酔っぱらうようにしてる。

だけど、これから暑くなって来ると、やっぱりビールをガンガン飲みたい。ビールや発泡酒は無理でも、せめて第3のビールくらいガンガン飲みたい。そこで、ここ数年、あたしが夏になるとやってるのが、「ホッピー祭り」だ。ホッピーは、スーパーとかで買うと1本120円とか130円とかしちゃうけど、通販で一番安いとこを探すと、24本入りが2500円以下で見つかるから、1本100円前後で買うことができる。そして、宝の甲類焼酎も、25度なら1.8リットルのが1000円前後、4リットルなら2000円前後で買える。

ホッピーは1本330mlだから、缶ビールの小さいのと同じくらいの量だけど、冷凍庫でキンキンに冷やしたサワーグラスに、キンキンに冷やした甲類焼酎を3分の1くらい入れて、そこにキンキンに冷やしたホッピーを注ぐと、ホッピーは余るから、もう1杯飲める。その上、アルコール度は8度くらいになるから、ビールの約2倍だ。つまり、1本のホッピーで、ビールの2倍近くの量が飲めて、ビールの4倍近く酔えるってワケだ。これで、ホッピーと焼酎を合わせて約180円、1杯あたり約90円だ。


‥‥そんなワケで、今日は最後に、サッポロの「極ZERO」が値上がりしてしまうことにガッカリしてる全国の痛風と痛風予備軍の皆さんに、嬉しいお知らせがある。このホッピーは、「低糖質」で「低カロリー」で、そして、「プリン体ゼロ」なのだ。それなのに、ホッピーの麦芽比率は、ナナナナナント!原料の79%!だから、そこらのビールよりもビールの味がする。ホッピーと焼酎とグラスをすべてキンキンに冷やしてから飲むという「三冷の法則」さえ守れば、味やのどごしはビールに引けを取らないし、中には「ビールよりも美味しい!」って言う人も多いし、アルコールの濃さは自分のお好み次第だし、病気の心配をすることもない。その上、安上がりなんだから、これほどワンダホーなお酒は他にない。まずは、近所のスーパーで買って試してみて、気に入ったら、あたしみたいにネットの通販で安いとこを探して箱買い、これが、アベノミクスに苦しめられてる庶民にとって、夏を涼しく過ごすための賢い知恵だと思う今日この頃なのだ♪


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