究極のゴーヤーチャンプルー
相変わらず、ユルユルとしたベジタリアンて言うか、お肉を食べない生活を続けてるあたしだけど、あたしの場合、魚介類は普通に食べるし、お肉に関しても、インスタントラーメンのスープの粉の中に含まれてるビーフやポークやチキンのエキス的なものまで気にするような厳格なレベルじゃないから、日常の食事で困ることは特にない。だけど、あたしの大好物のひとつ、ゴーヤーチャンプルーを作るたびに、ちょっと寂しい思いをしてた。
ゴーヤーチャンプルーと言えば、ゴーヤー、島豆腐、スパム、タマゴが具材の四天王で、この他にもお好みでタマネギやニンジンなど他のお野菜を入れる人もいる。沖縄以外だと島豆腐が手に入りにくいから、代わりに普通の木綿豆腐を使う人も多いし、スパムの代わりに豚バラ肉やベーコンを使う人もいる。だから、こうした代替品を使ったとしても、ゴーヤー、お豆腐、肉類、タマゴという四天王は揺るがないワケで、この四天王の存在が、味だけじゃなくて、イロドリ的にも見た目の豪華さを演出してるワケだ。
だけど、お肉を食べない上に、タマゴもできるだけ食べないようにしてるあたしが使える食材は、ゴーヤーとお豆腐だけの二天王だ。4人そろわなくても1人足りないくらいなら、麻雀だって3人麻雀ができるけど、さすがに2人じゃ楽しくない。そこで、あたしは、いつもはゴーヤーとお豆腐の他に、魚の身をすり潰して作ってある薩摩揚げの一種の「じゃこ天」や「あじ天」を細く切って加えてみたり、チクワを斜めに薄切りにして加えてみたり、ツナ缶やカツオのフレーク缶を加えてみたり、イカの輪切りを加えてみたり、いろんなお野菜を加えてみたり、いろいろと工夫してきた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、今日は、教師生活25年!‥‥じゃなくて、苦節7~8年、ついに「至高のゴーヤーチャンプルー」と「究極のゴーヤーチャンプルー」を作ることに成功したので、それを紹介したいと思う。とにかく、メッチャ簡単にできる上に、今まで食べて来たゴーヤーチャンプルーとは次元の違う美味しさだから、本場の沖縄の人たちも試してみてほしい。
で、まずは第一弾として、「至高のゴーヤーチャンプルー」だけど、用意するものは、ゴーヤー1本、木綿豆腐1丁、オカカ、紅ショウガ、あとは調味料だけだ。薄切りしたゴーヤーを炒め、軽く水切りした木綿豆腐を2センチ角くらいのサイの目に切って炒め、粉末か顆粒のカツオダシ、お醤油、粗挽きコショウで味付けしてサッと混ぜ、お皿に盛りつけてから、オカカをたっぷりと乗せて、紅ショウガを全体に散らす。これで完成。
もともとは、ゴーヤーとお豆腐だけのゴーヤーチャンプルーを作ったらイロドリが地味だったのでオカカを乗せたんだけど、そしたらもっと地味になっちゃったので、冷蔵庫に紅ショウガがあったから散らしてみたのだ。そしたら、イロドリが良くなっただけじゃなくて、ゴーヤーとお豆腐と紅ショウガを一緒に食べた時の味が最高で、あたしは「これだ!」って思ったのだ。
ようするに、「ゴーヤーチャンプルーには紅ショウガがバッチリ合う」ってことだから、あたしと同じにゴーヤーとお豆腐だけにしなくても、お肉やタマゴを食べる人は、いつもと同じ自分なりのゴーヤーチャンプルーを作り、最後の仕上げに紅ショウガを添えて、ゴーヤーとお豆腐と紅ショウガを一緒に食べてみてほしい。すごく美味しいから♪
‥‥そんなワケで、今、紹介したのは、実際には「至高のゴーヤーチャンプルー」とは言えない。普通のゴーヤーチャンプルーに紅ショウガをプラスしたら美味しさがアップするっていう、言うなれば「小ワザ」みたいなもんだ。だけど、これから紹介するのは、もっと簡単にできて、マジで「ヒャッホー!」って叫びたくなっちゃうほど美味しい、革命的なゴーヤーチャンプルーだから、あたしは自信を持って「究極のゴーヤーチャンプルー」として紹介したい。
まず、用意するものは、ゴーヤー1本、木綿豆腐1丁、サケのフレークの瓶詰、これだけだ。調味料もいっさい必要ない。そして、さっきと同じで、薄切りしたゴーヤーを炒め、軽く水切りした木綿豆腐を2センチ角くらいのサイの目に切って炒め、全体に火が通ったら、瓶詰のサケのフレークをパラパラと入れて、お豆腐を崩さないようにフライパンを返しながら混ぜて炒めれば完成だ。
サケのフレークは濃い塩味がついてるから、他の調味料は何も必要ない。量としては、普通サイズのゴーヤー1本、350~400グラムの木綿豆腐1丁に対して、60グラムのサケのフレークの瓶詰で1瓶の3分の1くらい、20グラムくらいだ。だけど、入れすぎて塩辛くなっちゃうと取り返しがつかなくなるから、まずは1瓶の4分の1くらい入れて混ぜて、味見をしつつ足してくようにすると失敗しない。
一度でも作れば加減が分かるようになるから、次からはその時のゴーヤーの大きさに合せて増減できるようになる。サケのフレークの瓶詰は、最近は「あけぼの」とかで2つセットになったものが300円前後で売られてるので、1回あたりは50円ほど、ツナ缶やカツオのフレーク缶を使うよりも安上がりだし、何よりも味が段違いに美味しくなる。
お肉やタマゴを食べる人も、これは絶対にゴーヤーと木綿豆腐だけで作ってほしい。ゴーヤーと木綿豆腐だけのシンプルなベースだからこそ、サケのフレークの塩味とダシによって旨味が引き出されて、何とも言えない最高のハーモニーを奏でてくれるのだ。最初にフライパンに少しだけサラダ油を敷くけど、あとはこの3つの具材のみ。他の具材はいっさい入れないし、他の調味料もいっさい使わないし、仕上げにオカカを乗せたり紅ショウガを散らしたりもしない。これぞ、シンプル・イズ・ベスト!
オカズがこれ1品でも、この量で、母さんとあたしの2人がお腹いっぱいになるので、他にもオカズを用意するなら、3人とか4人で分けて食べられる。でも、あたしの場合、大好きなホッピーで晩酌をしてると、1人でぜんぶ食べちゃうと思う。とにかく、それくらい美味しい。適当に考えて作ってみただけなのに、こんなに簡単で、こんなに美味しいお料理ができちゃうなんて、まさに奇跡だと思う!
‥‥そんなワケで、ゴーヤーチャンプルーが大好きなのに、お肉とタマゴを使わないために、いつも「ちょっと何か足りない感じのゴーヤーチャンプルー」を食べてきたあたしは、苦節7~8年、ついに、どんなに高級なお肉やタマゴを使ったものよりも遥かに美味しい「究極のゴーヤーチャンプルー」にたどり着くことができた。それも、アベノミクスの3本の毒矢に苦しむ庶民にとって、何よりもアリガタイザーな「家計にやさしい究極のゴーヤーチャンプルー」なのだ!写真は薄暗いとこで写したからイマイチ美味しそうに見えないかもしれないけど、味は最高なので、ぜひ試してみてほしいと思う今日この頃なのだ♪
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