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2014.08.26

野沢雅子さんが語ったプリキュアの伝説の真相

ラジオでは年に何回か、テレビの「視聴率」にあたる「聴取率」を調査する週間があって、その週になると、AM局もFM局も「スペシャルウィーク」とか「パワーウィーク」とか銘打って、賞金や賞品などのプレゼントを通常より豪華にしたり、ゲストに大御所を呼んだりするようになる。だから、リスナーとしても楽しい1週間なんだけど、8月25日からの1週間がコレにあたるため、文化放送でもゴージャスな企画がメジロマックイーンになった。

午後3時30分からの「吉田照美 飛べ!サルバドール」でも、各コーナーがパワーアップされ、ゲストコーナー「サルのアトリエ」では「世界に誇る声の職人芸、聞かせます」ということで、25日(月)は小林克也さん、26日(火)は野沢雅子さん、27日(水)は坂上みきさん、28日(木)は窪田等さん、29日(金)は山寺宏一さんと、「声」を生業とした各ジャンルの大御所が勢ぞろいした。5人とも大好きな人たちなので、こりゃあ1日も聴き逃せないな‥‥ってワケで、あたしは前の週からワクワクと楽しみにしてたんだけど、それより何より、2日目のゲストが野沢雅子さんじゃーーーん!!

野沢雅子さんと言えば、「ドラゴンボール」のシリーズでの孫悟空を筆頭に、悟空の息子の悟飯や悟天、悟空の父のバーダック、悟空の6代あとの孫悟空Jrの声まで1人で演じてるけど、他にも数えきれないほどの作品で主役を演じてる。「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎、「いなかっぺ大将」の風大左衛門、「ど根性ガエル」のひろし、「ドロロンえん魔くん」のえん魔くん、「銀河鉄道999」の星野鉄郎、「怪物くん」の怪物太郎、「釣りキチ三平」の三平三平、「プロゴルファー猿」の猿丸、他にも挙げたらキリがないほどだ‥‥って、なに?「ど根性ガエル」の主役は「ひろし」じゃなくて「ピョン吉」だろ!って?まあまあ、細かいことは置いといて、とにかく、ここに挙げただけでも凄いラインナップだと思う。

で、どんな声優さんでも、自分に与えられた役柄に成りきって演じるのは当然だと思うけど、野沢雅子さんの成りきりぶりもハンパなくて、数々の伝説になってる。たとえば、有名な話では、野沢雅子さんは「ドラゴンボール」のシリーズのアフレコの時には、スカートじゃなくて必ずパンツスタイルで臨むそうだ。ナゼかと言うと、悟空が「かめはめ波」を撃つ時に、自分も足を開いて画面の悟空と同じポーズを取って、「か~め~は~め~~~波ーーーー!!」って声を出すためだという今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、マクラで挙げた役柄の数々を見れば分かるように、野沢雅子さんと言えば「元気な男の子の声」ってワケだけど、「プリキュア」を愛してやまないあたしにとっては、「ふたりはプリキュア」と続編の「ふたりはプリキュア Max Heart」で雪城ほのか(キュアホワイト)のおばあちゃん、雪城さなえを演じたことが何よりも強く心に残ってる。お父さん、お母さん、弟と4人でワイワイガヤガヤと暮らしてる美墨なぎさ(キュアブラック)と違って、ほのかはひとりっ子だし、両親は仕事で海外を渡り歩いててメッタに帰ってこない。だから、ほのかにとっては、やさしいおばあちゃんが親代わりみたいなもんだし、ゴールデンレトリバーの忠太郎が兄弟みたいなもんなのだ。

数々の名作の主役をつとめてきた、名実ともに声優界のレジェンドのような大御所の野沢雅子さんが、脇役だし、自分の持ち味とは違う「おばあちゃん役」をやるなんて‥‥って思うかもしれないけど、「ふたりはプリキュア」と続編の「ふたりはプリキュア Max Heart」を全作観れば分かるように、ほのかのおばあちゃんは、とっても重要な役なのだ‥‥ってなワケで、前にも書いたから知ってる人もいると思うけど、今年で11年目を迎えた「プリキュア」のシリーズには、誰も真相を知らない野沢雅子さんの「伝説」がある。

2004年の最初の「ふたりはプリキュア」が制作されることになった時、当初は「プリキュアは1年だけ」という予定だった。まだ海の物とも山の物とも分からない新作なので、ストーリーも半年分しか考えていなかった。放送がスタートして、あまりにも人気が出なければ、半年で打ち切るためだ。だから、それなりに人気が出たとしても、1年で終了する予定だった。だけど、第1話のアフレコが終わると、野沢雅子さんは、他の声優さんやスタッフが全員いるところで、こんなことを言ったのだ。


「絶対に10年は続くシリーズにしようね!」


その場にいた人たちは、みんな驚いて、一瞬「ポカ~ン」としちゃったらしい。だけど、「あっ、そのくらいの心意気でがんばろうね、って意味なのね」って理解して、それぞれが納得したそうだ。そして、第1話の放送が始まったワケだけど、「ふたりはプリキュア」は予想を遥かに超えた大ヒットになり、人気のひとつのバロメーターでもあるバンダイの関連玩具の売り上げも、年間で100億円を突破した。これは、前作「明日のナージャ」の約30億円の3倍以上、大人気だった「おジャ魔女どれみ」のシリーズの平均約58億円の2倍近い数字で、まさに「大成功」となった。

当初は1年で終了する予定だったけど、この結果を受けて、当然のことながら続編が制作されることになった。中学2年生だったなぎさとほのかは中学3年生になり、また新たな敵が現われた「ふたりはプリキュア Max Heart」は、前作以上の大ヒットになり、バンダイの関連玩具の売り上げも120億円以上を記録した。そして、翌年も、翌年も、翌年も、「プリキュア」はリニューアルを繰り返しながら続いて行き、2013年の「ドキドキ!プリキュア」で10年目となり、野沢雅子さんの言葉が現実になってしまったのだ!‥‥ってなワケで、この野沢雅子さんの「伝説」について、プリキュアの生みの親である鷲尾天(たかし)プロデューサーは、次のように述べている。


「(野沢さんが)「10年続けましょう」と言い切ったことは覚えています。役者さんもスタッフもいる前で言ってくださって、みんなビックリして、一瞬、ポカンとしたんですよ。そして「あっ、そういう心意気を持たなきゃね」という気持ちにみんながなったのは確かです。ただ、まだ1話のアフレコが終わった後ですから、放送もされてないし、周囲のリアクションもまったくない状態で言い切った。それが凄かったですね。野沢さんは(プリキュアの)西尾(大介)監督と「ドラゴンボールZ」でも一緒にお仕事をしていたし、この作品に込められている何かを感じ取っていただけたのかな、ということを推測するしかない。ご本人にお聞きしたいんですけど、怖くて聞けないです(苦笑)」
※「プリキュア新聞」2014年3月17日号より


‥‥そんなワケで、「プリキュア」を愛してやまないあたしは、野沢雅子さんが「絶対に10年は続くシリーズにしようね!」と言った意味を知りたくて仕方なかった。だけど、そんなことを知るすべなんてない‥‥と思ってたのもトコノマ、ここでマクラの部分にクルリンパと戻るんだけど、「2日目のゲストが野沢雅子さんじゃーーーん!!」ってワケだ。

こんなチャンスは二度とない!ここはひとつ、ロバ仙人‥‥じゃなくて、吉田照美さんにお願いして、野沢雅子さんがゲストに来た時に質問してもらうっきゃない!だけど、限られた1コーナーの時間内なのに、数々の名作の主役をつとめてきた野沢雅子さんに、こんな「脇役」についての質問などしてもらえるだろうか?‥‥とか言いつつ、あたしのプリキュア愛は完全に「暴走モード」に突入しちゃったから、ダメモトで吉田照美さんに伝えてみることにした。あたしは、長い文章が書ける「ツイットロンガー」に要望を書き、吉田照美さんにツイートした。


Tt3

きっこ @kikko_no_blog
@tim1134 照美さん、こんにちは。野沢雅子さんにぜひ質問してほしいことがあり、こちらに書きました。お時間のある時にお読みください。よろしくお願いいたします。→ http://www.twitlonger.com/show/n_1s4sdgf?new_post=true
2014.08.20 11:42


Tt4

吉田照美 @tim1134
@kikko_no_blog いつも、ありがとうございます。了解しました!必ず、伺いますよ。
2014.08.20 12:00


あたしの無理なお願いを快く引き受けてくださった吉田照美さんに感謝しつつ、あたしの脳裏をよぎったのは、「まだ6日もあるし、照美さんのことだから絶対に忘れるだろうな」という失礼な心配だった。だから、あたしは、「26日(火)の「飛べサル」のゲストの野沢雅子さんに、照美さんがプリキュアの伝説についての質問をしてくれる」ということを、ナニゲにチョコチョコとツイートして、予防線を張っておいた。これもひとつの「プリキュア愛」だ(笑)


‥‥そんなワケで、いよいよ26日がやってきた。あたしは、radikoを録音できるradikaをセットして、ワクワクしながら「サルのアトリエ」を待った。そして、野沢雅子さんの登場なう!‥‥ってなワケで、野沢雅子さんは、「あらいぐまラスカル」でラスカル役をやった時に、ラスカルは鳴き声だけでセリフはないから、台本の「ラスカル」の部分は空欄になってるんだけど、スターリング・ノースの「ラスカル、何が食べたい?」というセリフに対して、台本の自分のセリフの空欄に「角砂糖が食べたい」と書き込んで、その気持ちになって「キー」という鳴き声を出してたという話をしてくださった。なんてワンダホーなんだろう♪

そして、事前に用意してあった質問や、野沢雅子さんにやっていただくメニューもたくさんあったのに、吉田照美さんは、怒涛のマクリを炸裂させて、あたしの質問を無理やり捻じ込んで聞いてくださった。あたしの書いた長い文章を、きっと何度も読んでくださったんだろう。巧いこと要点だけを分かりやすくマトメて、聞いてくださった。野沢雅子さんも、すぐに理解したようで、「ああ、その件ね」みたいな感じになって、すぐに答えてくださった。


Tt5

おおっ!ロバ仙人が聞いてくれた!
2014.08.26 16:31


Tt6

野沢雅子さん「たぶん私の勘で、主役の2人が可愛いんですよ、女の子って好きでしょ?可愛い女の子が、それでヒットする予感があったんですよ、何となく」(文化放送「飛べ!サルバドール」8月26日)
2014.08.26 16:35


Tt7

野沢雅子さん、感激した!もしも「そのくらいの心構えでがんばろう」という意味で言ってたとしたら、ちょっとガッカリだったんだけど、ホントに「ヒットの予感」を感じての言葉だったと知って最高に嬉しい!うわ、このツイート打ちながら涙が出てきた!質問してくれたロバ仙人に感謝!
2014.08.26 16:39


「ふたりはプリキュア」の第1話では、なぎさとほのかは仲良しじゃない。中学1年の時には別々のクラスだった、なぎさとほのか。ラクロス部で活躍するボーイッシュで女の子たちに人気のあるなぎさと、科学部に所属して成績優秀でフェミニンな男の子たちに人気のほのかは、ある意味、正反対の存在だった。そんな2人が、中学2年生のクラス替えで同じクラスになった。そんな背景から始まるのが「ふたりはプリキュア」の第1話だ。

2年間にわたって野沢雅子さんがつとめた、ほのかのおばあちゃんは、この第1話には顔を出さない。ほのかが帰宅して、ゴールデンレトリバーの忠太郎がワンワン鳴いてて、ちょっと変な雰囲気の時に、野沢雅子さん演じるほのかのおばあちゃんは、障子の向こうから声を掛けるだけなのだ。


おばあちゃん 「ほのか、帰ったのかい?」

ほのか 「ただいま、おばあちゃま」

おばあちゃん 「忠太郎、どうかしたのかい?」

ほのか 「うん、たぶん大丈夫」


そして、ほのかは、忠太郎に導かれて蔵の中からプリキュアに変身するためのアイテムを見つけるんだけど、この第1話で、野沢雅子さんのセリフは、たったこれだけなのだ。姿も見せずに、障子の向こうから「ほのか、帰ったのかい?」「忠太郎、どうかしたのかい?」と声を掛けるだけ。たったこれだけの出演なのに、野沢雅子さんは、この作品から「ヒットの予感」を感じ取ってくれてたのだ!この「ふたりはプリキュア」の第1話、まだ観てない人がいたら、ぜひ観てほしいので、最後に無料配信のURLをリンクしておく。


‥‥そんなワケで、あたしは、PCの前で狂喜乱舞して、気がついたらティッシュで目頭を押さえてた。あたしの愛するなぎさのことを、ほのかと同じように可愛がってくれたおばあちゃん役の野沢雅子さんから、あたしが期待してた通りの言葉を聞くことができるなんて、これ以上の幸せはない。だって、鷲尾天プロデューサーでさえも真相を知らなかったんだから、今回の野沢雅子さんの言葉は、全国のプリキュアファンにとっても「宝物」になったと思う。野沢雅子さん、本当にありがとうございました!そして、こんな無理なお願いを聞いてくださったロバ仙人にも、心から感謝してるので、いつか「ぱふぱふ」してあげようと思った今日この頃なのだ♪(笑)


「ふたりはプリキュア」「ふたりはプリキュア Max Heart」「ふたりはプリキュア Splash Star」「Yes!プリキュア5」の第1話が無料で観られるチャンネルです!
http://gyao.yahoo.co.jp/special/precure/


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2014.08.25

氷水をかぶる人々

最近、いろんな人たちが頭からバケツの氷水をかぶってる。暦の上では秋になったとは言え、連日、この猛暑だから、とっても涼しそうで気持ち良さそうに見える。実際、氷水をかぶった多くの人が「気持ち良かった」とコメントしてる。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病への理解を深め、寄付を集めるために、アメリカで始まった「アイス・バケツ・チャンレンジ」、指名された人は、24時間以内に、頭から氷水をかぶって、その動画や画像をネット上にアップするか、100ドルを寄付するか、その両方を行なう。そして、次の人を3人まで指名する‥‥というもの。システムとしては、あたしが子どものころに流行した「不幸の手紙」と同じだ。さらに言えば、「ネズミ講」や「マルチ商法」と同じ方式だ。

これって、もともとは、冷たい水の中に飛び込む「コールド・ウォーター・チャレンジ」というもので、癌の撲滅のために始まったチャリティーキャンペーンだった。で、日頃から自分が水に飛び込んだり、友人に水をかけたりすることが好きだったコリー・グリフィンさん(27)という人が、ALSで闘病中のピート・フレーズさんという友人を救うために、この「コールド・ウォーター・チャレンジ」を元にして、頭から氷水をかぶる「アイス・バケツ・チャンレンジ」を友人たちと発案した。

コリー・グリフィンさんたちが難病の友人を救うために氷水をかぶる動画は瞬く間に拡散されて、アメリカでは、ビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグ、レディー・ガガ、果てはオバマ大統領まで参加する巨大キャンペーンに発展した。さすがにオバマ大統領は「氷水はかぶらずに寄付をする」という選択をしたけど、すでにアメリカでは30億円以上の寄付が集まったそうだ。

自分たちの発案したキャンペーンが全米を巻き込むほど巨大化したことで、コリー・グリフィンさんの生活は一変した。このキャンペーンで大金を得たコリー・グリフィンさんは、マサチューセッツ州のリゾート地、ナンタケット島で夏を満喫していたが、8月16日、建物の2階から海へ飛び込み、脊髄を骨折して溺死してしまった。亡くなる前日に電話で話した父親のロバート・グリフィンさんは「息子は『自分は今、楽園の中にいる』と言って幸せそうでした」と語った。

そして、あまりにもキャンペーンが巨大化してしまったため、米国務省や国防総省や下院は、22日までに、職員や軍人や議員らに「アイス・バケツ・チャンレンジへの参加を禁じる通達」を出した。これは、たとえ慈善活動であっても、公職にある者が特定の団体等を支援することは職務倫理規定に反するからだそうだ。ナニゲに安倍政権的な「結論ありきの後付けの理由」っぽい感じがする今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、この「アイス・バケツ・チャレンジ」が日本にまで広がってくる前に、氷水をかぶるアメリカのセレブたちの動画や画像を観てたあたしの率直な感想は、「良くも悪くも実にアメリカ的だなあ」というものだった。もちろん、やってることは悪いことじゃないんだけど、なんか、大金持ちのスターが高級ホテルの最上階を借り切って、水浸しにしてバカ騒ぎしてるみたいな、「セレブの道楽」ってフレーバーを多少なりとも感じてた。だから、「このノリって日本人には馴染まないよなあ」って思ってた。

で、日本にも広がってきて「今ココ」ってワケだけど、思ってた通り、日本では賛否両論だ。指名されて喜んで氷水をかぶる芸能人もいれば、自論を展開して寄付だけに留めたスポーツ選手もいる。自分は氷水をかぶったが、このキャンペーンのやり方に疑問を呈して、次を指名しなかったタレントもいるし、氷水の代わりに別のものをかぶった人もいる。また、指名される前から「氷水などかぶらない」と宣言してる大御所もいるし、指名された人たちの反応は様々だ。あたしの大好きな映画監督の岩井俊二さんも、指名されたので氷水をかぶったけど、次のようにツイートしてる。


Tt1


岩井俊二 @sindyeye
筋萎縮性側索硬化症を知って貰うというキャンペーンとしては成功だったと思うけどあらゆる人を24時間以内にキャンペーン大使に変えてしまうこのシステムには二回も氷を頭から被りながら恐怖すら感じましたというのが本音です。理解は二の次なのか?とも思いました。友人には申し訳ないけど。
2014.08.24 00:28


岩井俊二さんの「キャンペーンとしては成功だったと思う」と前置きした上での、この「理解は二の次なのか?」という疑問は、とても率直な言葉だと思う。あまりにもキャンペーンが巨大化してしまったことによって、本来の主旨からジョジョに奇妙に離れ、単に「氷水をかぶって次の人を指名する」というパフォーマンスだけが独り歩きを始めちゃったような気がする。誤解を恐れずに言わせてもらえば、自分が氷水をかぶってる動画や画像を公開することが目的になっちゃって、ALSはそのバカな行為を批判されないための免罪符として使われてるだけじゃないの?‥‥ってことだ。

もちろん、そんな人ばかりじゃないとは思うけど、伝言ゲームが続いていくうちに最初の文章がまったく違うものになっちゃうように、本来の主旨がおかしなことになってきたケースも多い。たとえば、氷水をかぶることを拒否した人の中には、次のような人もいる。


Tt2


nobunarioda @nobutaro1001
指名して頂いたアイスバケツチャレンジは、氷水が苦手なのでやりません。指名してくれた方ごめんなさい。寄付先は自由だと聞いたので、広島土砂災害で被災された方々に寄付します。
2014.08.24 09:01


これは、フィギュアスケート選手の織田信成さんのツイートだけど、「寄付先は自由」ということになってて、もはや、ALSの「A」の字もない。本来の主旨とは無関係な話になっちゃってる。もちろん、これは織田信成さんに責任があるワケじゃなくて、織田信成さんを指名した人が「寄付先は自由」と説明したんだろうから、その人がこのキャンペーンの主旨をまったく理解していなかったワケだ。


‥‥そんなワケで、賛否両論、いろんな意見がある「アイス・バケツ・チャレンジ」だけど、あたし的には、ふかわりょうさんが24日のJ-WAVE「ROCKETMAN SHOW」の中で言ってた意見が、一番「腑に落ち」‥‥っていうか、賛同できた。ふかわりょうさんは、次のように言っていた。


「バケツの氷水をかぶるキャンペーンに賛否両論あるそうだけど、日本てさ、こういうことがあるたびに必ず賛否両論が起こるよね。僕は、こういうのって、やりたい人はやればいい、やりたくない人はやらなければいい、と思うんだよね。そして、やった人のことを批判しない、やらなかった人のことも批判しない、これでいいと思うんだよね」


ホント、あたしはコレに尽きると思う。「やりたい人はやればいい、やりたくない人はやらなければいい」ってのは当然として、重要なのは「やった人のことを批判しない、やらなかった人のことも批判しない」って部分だ。だって、倫理に反することをしたワケでも、犯罪を犯したワケでもないんだから、たとえそれが「売名行為」だったとしても、このキャンペーンを利用した「好感度アップ作戦」だったとしても、それでも批判すべきじゃないと思う。

今回の「アイス・バケツ・チャレンジ」で、あたしが批判したのは、みんなの党の浅尾慶一郎代表のことだけだ。浅尾慶一郎代表は、22日に氷水をかぶり、その場で安倍晋三首相を指名した。自分が氷水をかぶるのは自由だけど、広島市で大規模な土砂災害が起こり、安倍晋三首相が夏季休暇を切り上げて官邸に戻った翌日に、この「指名されたら24時間以内に対応しなくてはいけない」というキャンペーンのバトンを渡すなんて、あまりにも無神経だと思ったからだ。

あたしは、「広島市の土砂災害のことをまったく考えずに安倍晋三首相を指名した」という浅尾慶一郎代表の無神経さに腹が立っただけで、浅尾慶一郎代表が「アイス・バケツ・チャレンジ」を行なったことに関しては批判していない。広島市の土砂災害とは関係ない、もっとヒマそうな大臣を指名していたのなら、あたしは批判しなかった。

この特例を除いて、あたしは、「アイス・バケツ・チャレンジ」で指名されて、氷水をかぶった人のことも、かぶらなかった人のことも、誰のことも批判していない。だけど、特に賞賛もしていない。それこそ、ふかわりょうさんの言うように、「やりたい人はやればいい、やりたくない人はやらなければいい」という感想しか持ってない。

あたしは、不幸な野良猫を減らすための活動、猫エイズや猫白血病を減らすための活動、猫と犬の殺処分をゼロにするための活動などを20年くらい続けてきたけど、これは好きでやってることで、誰からも強制されてないし誰にも強制してない。ここ1年くらいは、シリアの難民の子どもたちへの支援も続けてるけど、これも好きでやってることで、誰からも強制されてないし誰にも強制してない。

あたしは、こうしたことって、自分の心が動かなければ意味がないと思ってる。だから、今回の「アイス・バケツ・チャレンジ」も、単なるお祭り騒ぎで終わらずに、1人でも多くの人が、お祭りのあとも、慈善活動などへの関心だけじゃなくて、弱い立ち場の人たちへの思いやりの心を持ち続けてほしいと思ってる。誰かから指名されなくても、自分から進んで手を差し伸べることができる人が増えてくれたらと思ってる。


‥‥そんなワケで、今日は最後に、今回の「アイス・バケツ・チャレンジ」で、あたしが唯一好感を持った金城武さんの動画を紹介しようと思う。除湿器のタンクに溜まった水に大量の氷を入れて無言がかぶるだけで、メッセージは画面上に中国語で流れる‥‥というものだけど、和訳を添えておくので、読んでほしいと思う今日この頃なのだ。


【和訳】
このキャンペーンによって、多くの人たちがALSという難病に関心を持ったことは、とても良いことだと思います。しかし、私は、このキャンペーンが「チャレンジ」でないことを望みます。そして、「一時の流行」で終わらないことを願っています。ALSだけでなく、社会的に弱い立場の人たちの多くが、あたたかい支援を得られるように願っています。

私は、氷水をかぶることで、ALS患者への支援の意志を表明します。しかし、私は、もう誰のことも指名しません。この動画を見た人が、自発的に様々な社会問題に関心を持ち、あたたかい行動を取ってくれることを願っています。「チャレンジ」など必要ありません。あなたの周りにいる、助けを必要としている弱い立場の人たちに、あなたの心からの思いが届きますように。


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2014.08.18

シリアでの邦人拘束事件について

「シリア北部のアレッポで、日本人と見られる男性が武装グループに拘束された」という第一報が飛び込んできたのは、8月16日(土)の夜だった。情報源はイスラム系組織「イスラム国(前ISIS)」の関係者と思われる人物がYOU TUBEにアップした動画だ。その動画には「Japanese carrying a hand gun and a camera caught by IS fighters.」(銃とカメラを所持した日本人をイスラム国の戦闘員が捕えた)という説明文が添えられていた。何故だか、その動画は今日までに削除されてしまったので、日本人がコピーしたものを紹介する。



武装グループに捕えられた男性は、「私は日本人だ」「私の名前はハルナ・ユカワだ」と言っている。どうやら銃を所持していたようで、武装グループのメンバーは「なぜ銃を持っているのか?」と執拗に詰問している。でも、この男性は英語があまり得意ではないのか、それとも恐怖で萎縮しているからか、「私はフォトグラファーだ」と言ってみたり「私は医者だ」と言ってみたり、回答が支離滅裂だ。

武装グループのメンバーは、「なぜ医者がそんな服装をしているのか?」「なぜ銃を持っているのか?」と詰問し続け、男性は「銃は死んでいた兵士のものを拾った」と答えているけど、完全に疑われている。そして、この動画を情報源として、翌17日(日)の夜、日本のマスコミもポツポツと報じ始めた。まだ、ハッキリしたことが分からないため、「シリア北部のアレッポで、日本人と見られる男性が、イスラム武装勢力「イスラム国」とみられる武装グループに拘束された。男性は「ハルナ・ユカワ」と名乗っていて「フォトグラファー」だと言っている」という感じのボンヤリした報じ方だった。


‥‥そんなワケで、今日は「いかがお過ごしですか?」は割愛して先へ進むけど、この動画がアップされた数時間後、たぶん武装グループのメンバーの弟と思われる人物が、ハルナ・ユカワ氏と思われる人物の画像をツイッターに投稿した。


Tt4


この画像には、「捕えた日本人の写真が兄から送られて来た。彼はアレッポで武装していたが、「フォトグラファー」だ「医者」だと主張しているそうだ」というコメントが添えられている。

で、今はネットで検索すればたいていのことは分かっちゃう時代だから、この男性が「医者」でも「フォトグラファー」でもなく、日本で民間軍事会社「PMC(Private Military Company)」 http://privatemilitary.jp/ の最高責任者をつとめている「湯川遥菜氏(42)」だということは、半日もしないうちに拡散し始めた。そして、日本人の中には「告げ口」が好きな人もいるようで、ある日本人が、このツイートに対して、わざわざ次のリプライをした。


Tt5


「この日本人の男は民間軍事会社のCEOです。彼が銃火器を持っている写真がアップされています」と英語で書かれ、湯川氏のブログのURL http://ameblo.jp/private-military/ がリンクしてある。このブログを見れば、たとえ日本語が読めなくても、湯川氏が民間軍事会社のCEOとしてイラクやシリアへ行き、銃の試射までしていたことが分かる。「フォトグラファー」でも「医者」でもないことは一目瞭然だ。

そして、「イスラム国」の広報と思われるツイッターにも、「ハルナ・ユカワは民間軍事会社のCEOだ。フォトグラファーではない」というコメントが投稿され、湯川氏が銃を構えている画像や試射している動画などがアップされ始めた。「ハルナ・ユカワは米国のスパイだ」とも書かれている。そして、湯川氏が航空自衛隊の元幕僚長の田母神俊雄氏と握手している画像や、田母神氏の幕僚長時代の画像などが次々とアップされた。


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湯川氏と田母神氏が笑顔で握手している画像に添えられたアラビア語をグーグル先生に自動翻訳してもらったら、「スパイと日本の空軍の元最高司令官」という意味だった。「イスラム国」にとっては、日本の自衛隊も「軍隊」という認識であり、それも、「憎き米国の傘下の軍隊」と見られているのだろう。

ちょうど10年前の2004年、イラクで日本人の青年が武装グループに拉致されて人質になった時、武装グループの要求は「イラクからの自衛隊の撤退」だった。そして、当時の小泉純一郎首相は「自衛隊は撤退させない!テロには屈しない!」と言い、日本人の人質を見殺しにした。あの時の武装グループが、その後、「ISIS」になり、現在の「イスラム国」になったのだ。

今回の事件を「イスラム国」の側からの視点で見てみると、自分たちが占拠しようとしている中東の紛争国に銃を持った日本人いて、捕えてみたら日本の民間軍事会社のCEOで、日本の軍の関係者とも懇意にしていた。これは間違いなく「米国のスパイ」だ‥‥ということになる。


‥‥そんなワケで、少し車線を変更して、湯川遥菜氏のブログを見てみると、これは「アメーバブログ」なので、お友達同士がお互いに登録し合う「アメンバー」というシステムがある。ミクシーの「マイミク」、ツイッターの「相互フォロー」みたいなものだけど、湯川氏の「アメンバー」 http://amember.ameba.jp/amemberListTake.do?oAid=yoshiko-kawashima には、「菅 義偉」「西田昌司」「田母神俊雄」などの名前が並んでいた。


Am1


どうやら田母神氏とは、そうとう懇意にしているようだ‥‥ってことで、湯川氏のことをいろいろと調べてみたら、今年の1月に「PMC」を設立するまでは、米国や英国から軍事物資を輸入して自衛隊に納入する仕事に携わっていたことが分かった。そして、この「PMC」のほうを調べてみたら、とても不思議なことが分かったのだ。「PMC」の公式HPに記載されている江東区の本社の住所、ここにビルはあるんだけど、このビルの中には「PMC」なんて会社は入ってないのだ。何でだろう?

それから、「PMC」の顧問を調べてみると、最高顧問をつとめているのが、元茨城県議で自民党の水戸支部事務局長をつとめていた木本信男氏(70)だった。現在は、二世議員で自民党県連所属の長男、水戸市議の木本信太郎氏(36)が後を継いでるんだけど、これまた不思議なことに、この木本信太郎氏の事務所の住所と、湯川氏が立ち上げた「アジア維新の会」のシリア支援募金の住所とが、まったくの同一なのだ。その上、シリア支援募金の担当者の名前が「きもと」になっている。これは不思議な偶然なのだろうか?

続いて、2人目の顧問だけど、これもまた自民党の関係者だった。外務省でスリランカ大使、ベネズエラ大使、特命全権大使などを歴任して、2009年の衆院選では自民党から比例区の東京ブロックに出馬した国安正昭氏(76)が、この「PMC」の顧問をつとめていた。国安氏は安倍晋三首相と同郷の山口県の出身で、田母神氏と一緒に「日本戦略研究フォーラム」の評議員をつとめている。

湯川氏のことを調べたら、他にも次々と自民党の関係者、外務省の関係者、防衛省の関係者の名前が出て来た。まあ、そのくらいのパイプがないと民間軍事会社なんか経営できないんだろうけど、カンジンの本社がどこにもない。どこにもないって言うか、少なくともHPに明記されている「本社所在地」には存在していない。それなのに、自民党の関係者たちが顧問をつとめている「自民党の丸抱えの民間軍事会社」のようだ。まるで、安倍政権が強引に推し進める「集団的自衛権」によって、近い将来、自衛隊が海外の紛争国へ派遣されることを見越して立ち上げたような会社だ。


‥‥そんなワケで、今回の事件は、あまりにも根が深いようなので、現時点では中間報告的なことしか書けなかったけど、あたしが最初に疑問に思ったのが、時事通信の報道だった。時事通信は、「イスラム国」の「Haruna Yukawa is CEO for Private Military Company.He is not photographer.」というツイッターのメッセージを「ハルナ・ユカワは警備会社の責任者だ。写真家ではない」と訳して報じたのだ。「Private Military Company」は中学生だって「民間軍事会社」って訳すだろう。「警備会社」じゃ意味がぜんぜん違ってくる。こんなにもアカラサマな誤訳、あたしは、今の日本で大きな権力を持った誰かからの指示じゃないかと思って、とりあえず、湯川氏のブログの「アメンバー」の一覧でも見直してみようかと思った今日この頃なのだ。


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2014.08.16

風の谷のコシアブラ

今年の5月、長野県の長野市や軽井沢町などで採れた山菜の「コシアブラ」から、基準値を超える放射性セシウムが検出されたと報じられた。県が発表した実際の数値を紹介すると、軽井沢町のコシアブラが400Bq/kg、長野市のコシアブラが340Bq/kg、野沢温泉村のコシアブラが140Bq/kg、中野市のコシアブラが120Bq/kgだった。

長野県や山梨県では、野生のキノコ類からも放射性セシウムが検出され続けていて、これまでに何度か基準値を超えて「出荷自粛」になっていたから、同じような場所にある山菜から放射性セシウムが検出されても、特に不思議じゃない。だけど、あたしが気になったのは、この400Bq/kgだの340Bq/kgだのという高い数値だ。以下、これらの長野県のコシアブラと同じ時期、今年の5月から6月にかけての福島県の山菜類の数値を見てほしい。


葛尾村のウド 380Bq/kg
葛尾村のフキノトウ 290Bq/kg
葛尾村のワラビ 110Bq/kg
広野町のゼンマイ 700Bq/kg
広野町のワラビ 430Bq/kg
広野町の ウド140Bq/kg
川内村のウド 230Bq/kg
相馬市のウド 460Bq/kg
大玉村のゼンマイ 140Bq/kg
猪苗代町のネマガリタケ 200Bq/kg
猪苗代町のタラノメ 140Bq/kg
天栄村のフキ 140Bq/kg
天栄村のタケノコ 110Bq/kg


これらは、各市町村が計測して農林水産省がまとめたデータの中から、あたしが100Bq/kgを超えるものだけを抜粋したんだけど、最高が広野町のゼンマイの700Bq/kgで、他は500Bq/kg以下だ。福島県の山菜がこの程度の汚染度なのに、福島第一原発から遠く離れた長野県の山菜も同レベルに汚染されてるなんて、ちょっと不思議な感じがする今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、福島第一原発からの直線距離は、長野県軽井沢町が247km、長野市が266kmだ。東京五輪招致委員会の竹田恒和委員長は、招致活動の中で、世界に東京の安全性をアピールするために「東京は福島から250kmも離れているので安全です」と発言したけど、長野県軽井沢町も、福島第一原発からの距離は「安全な東京」と同じだ。

それなのに、原発事故の直後ならともかく、もう3年も経ってるのに、250kmも離れた長野県の山菜から400Bq/kgもの放射性セシウムが検出されるなんて、やっぱり不思議だ。それで、同じ日に計測された軽井沢町の他の山菜の数値を見てみた。


軽井沢町のコシアブラ 400Bq/kg
軽井沢町のゼンマイ 230Bq/kg
軽井沢町のタラノメ 140Bq/kg
軽井沢町のフキノトウ ND(検出限界以下)


ゼンマイやタラノメなど、他の山菜からも基準値を超える放射性セシウムが検出されてるから、このエリアがそれなりの濃度に汚染されてることは間違いないと思うけど、それでも、コシアブラの汚染度は突出してると感じた。そこで、あたしは、農水省の同じ今年の5月と6月のデータから、コシアブラから基準値を超える放射性セシウムが検出されてる他県の市町村を探して、同時期の他の山菜類の数値との比較をしてみた。そしたら、どの地域でも、コシアブラの汚染度だけが突出してるということが分かった。以下、抜粋したデータを見てほしい。


【宮城県】
栗原市のコシアブラ 1200Bq/kg
栗原市のタラノメ 500Bq/kg
栗原市のコゴミ 480Bq/kg
栗原市のタケノコ 77Bq/kg

【山形県】
最上町のコシアブラ 200Bq/kg
最上町のワサビの葉 31Bq/kg
最上町のコゴミ 20Bq/kg
最上町のワサビ 8.8Bq/kg

【栃木県】
高根沢町のコシアブラ 240Bq/kg
高根沢町のタケノコ 7.5Bq/kg
高根沢町のサンショウ 2.3Bq/kg

【群馬県】
みなかみ町のコシアブラ 530Bq/kg
みなかみ町のフキ ND(検出限界以下)
みなかみ町のタケノコ ND(検出限界以下)
みなかみ町のウワバミソウ ND(検出限界以下)


まったく同じ種類の山菜ばかりじゃないので、細かいことを言ったら正確性に欠けるかもしれないけど、どの地域でもコシアブラが最高値を記録してることだけは共通してる。山形県最上町や栃木県高根沢町は、コシアブラ以外は基準値を大きく下回ってるし、群馬県みなかみ町に至っては、コシアブラは基準値を超えてるのに、他の山菜はすべて「ND(検出限界以下)」だ。

ちなみに、福島県にはコシアブラのデータがないけど、これは去年2013年5月に、福島県田村市のコシアブラから山菜としては過去最高の12000Bq/kgが検出されたのを始め、多くの市町村で高濃度の検出が相次いだため、現在も「出荷自粛」が続いてるからだ。


‥‥そんなワケで、今回は、この「コシアブラの汚染度の高さの謎」に迫ってミルコ・クロコップ‥‥なんてのも織り込みつつ、まずは、この「コシアブラ」の説明をしとこうと思う。「コシアブラ」というのは、本来は「木の名前」で、この木の枝の先に出る新芽が山菜として食べられる。だから、タラノキの枝の先の新芽を食べる「タラノメ」と同じパターンの山菜だ。

コシアブラは、平均して10m以上、大きなものは30mの高さにまで成長する木で、落葉樹だから秋から冬にかけて葉を落とす。そして、裸木の状態で冬を越し、春になって枝先から新芽が出てくると、美味しそうなサイズになったところを摘んで、天ぷらにしたりして食べる。とっても高い木だから、コシアブラの新芽を摘むには、脚立や高枝伐りバサミや枝を引っ掛ける特殊な道具を使う。


他の山菜の多くは、地面の低い場所に生えてるので、腰をかがめて手で摘んだりする。必要なのは軍手くらいだ。だけど、このコシアブラだけは、脚立に乗って高枝伐りバサミを使わないと摘めないほど高い場所にある‥‥ってなワケで、あたしは最初、この高さの違いが汚染度の違いに関係してるんじゃないかと考えた。つまり、地上から10m以上の髙さを吹いてる風に、高濃度の放射性セシウムが混じってるんじゃないかってことだ。

だけど、木の枝の先の小さな新芽を何百ベクレルも汚染するほどの風が吹き続けてたら、コシアブラよりも先に、人間や他の動物に影響が出るだろう。それに、現在、福島第一原発から放出し続けてる毎時1000万ベクレルの放射性物質は、周囲にジンワリと放出してるから、それほど広範囲は汚染していない。東電の発表では、約12km離れた福島第二原発の敷地内にも新しい放射性物質が降下し続けてるそうだから、少なくとも10km以上は飛んでるけど、さすがに長野県までは飛んでないと思う。

また、去年8月に福島第一原発のガレキを処理した時に飛散した高濃度の放射性物質を含んだ粉塵によって、約20km離れた場所の水田の稲が汚染され、その後の調査によって、この時の粉塵は約50kmくらいまで飛散したことが分かったけど、これも長野県までは飛んでないだろう。だから、あたしの推測は現実的じゃない。

で、あたしが次に考えたのが、外側から汚染されたんじゃなくて、内側から汚染された説だ。越冬した葉のない木の枝の先に、春になって初めて吹き出る新芽なのだから、コシアブラ的には最重要な案件であって、木としての全精力を注ぎ込むはずだ。根から吸収した水分や養分をそれぞれの枝先へどんどん送り、新芽の成長を促すだろう。そして、この時に、原発事故によって野山の降り注いだ大量の放射性物質も、一緒に吸い上げて枝先へ送っているのだ。

こっちのほうが、遥かに現実的な推測だよね?‥‥ってなワケで、この件について、ツイッターで少しだけつぶやいてたら、緑楓山荘さんという人から重要なリプライをいただいた。


緑楓山荘 @ryokufu_sansou
@kikko_no_blog コシアブラは土壌中のマンガンを特異的に吸収~この辺にヒントがありそうですね。国立環境研究所【研究ノート】毒を貯める植物 -植物はなぜ重金属を貯めるのか?-玉置 雅紀 http://www.nies.go.jp/kanko/news/26/26-6/26-6-03.html


あたしは、さっそく教えていただいたリンク先のレポートを読んでみた。このレポートを書かれた玉置雅紀さんという人は、リンク先の「独立行政法人 国立環境研究所」の主任研究員で、農学博士だそうだ。レポートの末尾には「生物圏環境研究領域 生態遺伝研究室主任研究員」と書いてある。「ハイパーメディアクリエイター」よりも遥かに破壊力のある肩書きだ♪‥‥ってなワケで、このレポートは、ぜひ皆さんに全文を読んでほしいんだけど、とりあえず、冒頭の部分だけ引用させてもらう。


「植物は土壌中に存在する様々な無機物を根から吸収し、それらを栄養分として自身の生育に利用しています。その過程で重金属を始めとする土壌中の汚染物質も一緒に吸収してしまうため、普通の植物は土壌汚染物質濃度の高い場所では生育することができません。ところが植物の中には汚染物質、特に金属類が多く含まれる場所に好んで生育し、さらに汚染物質を高いレベルで吸収・蓄積するものがいます。例えばウコギ科のコシアブラは土壌中のマンガンを特異的に吸収し、樹皮や葉に10,000ppm近く蓄積することが知られています。」


この冒頭の部分を読んだだけで、あたしは「おおっ!」っとなった。その上、読み進めると、コシアブラのように土壌中の汚染物質を吸い上げる植物のことを「ハイパーアキュミレーター植物」と呼ぶとのこと。これまた「ハイパーメディアクリエイター」よりも遥かに世の中の役に立つじゃん♪(笑)


‥‥そんなワケで、コシアブラが自分から進んで土壌中の放射性セシウムを吸い上げてるのかどうかは、玉置雅紀さんのような専門家に調べていただかないと分からないことだ。だけど、現実として、どこの地域でも山菜類の中でコシアブラの含有する放射性セシウムの数値が最も高いというデータがある。それも、複数の山菜の中で、コシアブラだけが突出して高いのだ。

今年の5月と6月の数値は前半に挙げたけど、去年なんて福島県のコシアブラは軒並み数千ベクレル、栃木県の那須でも3000Bq/kgという恐ろしい数値のコシアブラが計測された。そして、この時、コシアブラ以外の山菜はと言えば、どれも数十ベクレルから数百ベクレルだった。やっぱり、コシアブラだけが突出してたのだ。

だから、コシアブラが、土壌中の放射性セシウムをマンガンと勘違いして吸い上げてるのか、単なる「異物(毒物)」と判断して吸い上げてるのか、はたまたマンガンを吸い上げる過程で一緒に吸い上げてしまっているのかは分からないけど、他の植物よりも遥かに大量に吸い上げ、そして、新芽を始めとした「自分の体内」に蓄積してるということだけは間違いないだろう。

ちなみに、マンガンの中で最初から自然界にある安定同位体はマンガン55だけで、他の18種のマンガンはすべて放射性同位体(核種)だ。だから、コシアブラが「特異的に吸収」する土壌中のマンガンというのは、通常はこのマンガン55を指す。だけど、1970年代後半に、敦賀原発、浜岡原発、福島第一原発の周辺で採取した松葉から、放射性同位体のマンガン54とコバルト60が検出されて大騒ぎになったことがあるそうだから、もしも原発事故などで放射性マンガンが放出されたら、コシアブラは、他の植物よりもセッセと放射性マンガンを吸い上げてくれると思う。

で、セシウムの場合も、自然界にある安定同位体はセシウム133だけで、セシウム134や137を始めとした他の38種のセシウムはすべて放射性同位体だから、核兵器を使用されたり原発が事故を起したりしない限り、土壌や海を汚染することはない。だけど、原発利権によるカネ儲けに目がくらんでしまった一部の日本人たちは、識者たちの忠告に耳を貸さずに欠陥原発を動かし続け、とうとう福島第一原発の大事故を起こしてしまった。

数度の爆発によって、自然界には存在しない大量の放射性物質が放出された。中でも放射性セシウムは「水に溶けやすい」という特性も手伝って、日本の広いエリアの土壌を汚染してしまった。そして、事故から3年半が経っても、事故を収束させるどころか、増え続ける放射能汚染水を止めることすらできない人間と、人間が汚染してしまった土壌の放射性物質をセッセと吸い上げ続けてくれているコシアブラ‥‥ってなワケで、あたしは、「風の谷のナウシカ」のあるシーンを思い出した。


ユパ 「ナウシカ!これはどういうことだ!腐海の植物ではないか!」

ナウシカ 「私が胞子を集めて育てたんです。大丈夫、瘴気は出していません」

ユパ 「毒を出さぬ!?確かにここの空気は正常だが‥‥、何故だ?猛毒のヒソクサリが花をつけておるのに!」

ナウシカ 「ここの水は、城の大風車で地下500メルテから上げている水です。砂は、同じ井戸の底から集めました。綺麗な水と土では、腐海の木々も毒を出さないと分かった‥‥。汚れているのは土なんです!この谷の土ですら汚れているんです!‥‥何故?誰が世界をこんな風にしてしまったのでしょう‥‥」

ユパ 「そなた、それを自分で‥‥」

ナウシカ 「ええ、父やみんなの病気を治したくて‥‥でも、もうここも閉めます。さっき水を止めたから、やがてみんな枯れるでしょう‥‥」

ユパ 「ナウシカ‥‥」


‥‥そんなワケで、「風の谷のナウシカ」の世界では、人間たちは猛毒の瘴気を出す植物たちによって構成された森、「腐海」を忌み嫌い、何度も焼き払おうとした。しかし、巨大な虫たちに守られた腐海を焼き払うことなど、人間ごときには叶わなかった。それでも腐海を忌み嫌い、伝説の巨神兵を復活させてまで焼き払おうとする人間たち。

でも、「風の谷」の姫さま、ナウシカは真実を知る。人間たちが忌み嫌っていた腐海の植物たちは、本当は毒など持っていなかったのだと。腐海の植物たちは、人間が汚してしまった大地を浄化して元に戻すために、一生懸命に土壌に染み込んだ毒を吸い上げていたのだと。そして、その神聖なる森を守っていたのが、王蟲(オーム)を始めとした巨大な虫たちだったのだ。

自分たちの暮らす大地を汚し、自分たちの飲む水を汚した上に、その大地を元に戻そうとしている森を焼き払おうとする人間たち。さらには、私利私欲のために他国の人間たちを相手に戦争まで始めてしまう。なんという愚かさだろう。だけど、たった1人の少女、ナウシカの愛が、「風の谷」を救ったのだ。ナウシカの愛は、人間に対する愛じゃない。人間に対する愛、動物に対する愛、植物に対する愛、大地に対する愛、水に対する愛、そして、風に対する愛‥‥自分を生かしてくれているすべての相手に対するナウシカの深い愛が「風の谷」を救ったのだ。


‥‥そんなワケで、原発は安全ではない、一度でも原発が事故を起こしたら簡単には収束させることなどできない、ということが分かったのに、それでも原発の再稼動を進める安倍政権。カネ儲けのためなら、危険な原発でも人殺しの武器でも何でも輸出しようとする安倍政権。多くの希少生物たちが暮らす、かけがえのない美ら海を埋め立てて、人殺しのための米軍基地を造ろうとしている安倍政権。69年間も日本の平和を作ってきた大切な平和憲法を踏みにじり、よその国へ武装した軍隊を送り込もうとしている安倍政権。安倍政権のやろうとしていることは、すべてが「ナウシカの愛」と正反対の方向を向いていると感じた今日この頃、このまま進めば日本は必ず腐海に飲みこまれてしまうだろう‥‥。


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2014.08.10

マスカラとマラカスのお話

夏と言えば「夏フェス!」って人も多いと思うけど、この「夏フェス」や「野外フェス」の「フェス」ってのは、当然のことながら「フェスティバル」の「フェス」だ。英語だと「festival」だから、正確には「フェスティヴァル」って表記すべきなんだろうけど、さすがに、ここでの「ヴァ」は「やりすぎ感」が強いから、今日は普通に「フェスティバル」って書かせてもらう。

で、この「フェスティバル」、「フェスタ」って略す場合もあるけど、日本では「夏フェス」のブームで「フェス」って略すのが一般的になった。だけど、この「フェスティバル」って、いったい何なんだろう?正確に説明できる人っている?たいていの人は「なんかお祭り的なこと」っていうザックリとした把握しかしてないと思うし、中学生くらいまでは、あたしもそうだった。

だけど、高校生の時、『とんねるずのみなさんのおかげです』に「仮面ノリダー」が登場して、多くの敵を必殺技の「ノリダー・カーニバル&フェスティバル」で倒すようになると、あたしには「カーニバルとフェスティバルってどう違うんだろう?」っていう疑問が湧いてきた。「フェスティバル」しかないならザックリとした把握でもいいんだけど、似たような言葉が2つ以上出てくると、その違いを知りたくなるのが人情であり、知的好奇心ってもんだ。

世の中に「アザラシ」しかいなけりゃ別にいいんだけど、その隣りに「アシカ」がいると、「アザラシとアシカってどう違うの?」って気になり始めちゃうし、さらにその隣りに「オットセイ」まで出てくると、アザラシとアシカとオットセイの違いが気になって気になって夜も眠れなくなって朝まで文化放送「走れ!歌謡曲」を聴くことになっちゃう。そして、アザラシとアシカとオットセイの違いが分かると、今度は、ゾウアザラシとトドとセイウチの違いが気になってくる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、「仮面ノリダー」のせいで‥‥って言うか、「仮面ノリダー」のおかげで、「フェスティバル」と「カーニバル」の違いを知ることになった。「フェスティバル」とは、もともとは「宗教的な祝祭」のことで、それが転じて、宗教とは無関係な一般的な祝祭にも使われるようになり、さらには、祝祭ではない世俗的なイベントにも使われるようになった、というもの。

一方、「カーニバル」とは、もともとはカトリックなどの西方の宗教文化圏で、仮装してパレードを行なったりする「謝肉祭」のことで、それが転じて、宗教とは無関係な一般的な祝祭にも使われるようになり、さらには、祝祭ではない世俗的なイベントにも使われるようになった、というもの。

つまり、両方とも同じような変遷をたどってるんだけど、イメージで大別すると、「フェスティバル」は広い敷地などで移動せずに行なわれるお祭り的なイベントのことで、「カーニバル」は「リオのカーニバル」に代表されるように、大通りなどを移動しながら行なうお祭り的なイベント、「パレード」をメインにしたイベントということになる。だから、「フジ・ロック」などを「フェス」と呼ぶのはバッチリなワケで、これらの音楽イベントは「カーニバル」には当たらない。


日本で「カーニバル」と言えば、「浅草サンバカーニバル」のように最初から「カーニバル」の名を冠したものもあるけど、これは、あくまでも本場の「リオのカーニバル」を模したものだ。日本には、もっと日本的で、日本を代表する「カーニバル」がたくさんある。たとえば、青森の「ねぶた祭り」や弘前の「ねぷた祭り」だ。弘前の「ねぷた祭り」は、今年は残念ながら事故があって中止になってしまったけど、どちらも日本を代表する素晴らしい「カーニバル」だ。

秋田の「竿灯祭り」、岩手は盛岡の「さんさ踊り」、山形の「花笠まつり」、福島は郡山の「うねめまつり」、富山は越中八尾の「おわら風の盆」、大阪は岸和田の「だんじり祭り」、徳島の「阿波踊り」、福岡の「博多どんたく」や「博多祇園山笠」、長崎の「おくんち」、沖縄の「エイサー」、数え出したらキリがないほど、日本には素晴らしい「カーニバル」がある。また、日本三大祭である東京の「神田祭」、京都の「祇園祭」、大阪の「天神祭」などのように、「フェスティバル」の要素と「カーニバル」の要素を兼ね備えたお祭りも日本にはたくさんある。


‥‥そんなワケで、「フェスティバル」に「パレード」の要素を加えたものが「カーニバル」ってワケだけど、「フェスティバル」と「カーニバル」が「バルつながり」であるように、「パレード」と「レードつながり」なのが「マスカレード」だ。マーマレードのように甘くもなく、マスタードのように辛くもなく、どんな味がするのか分からない「マスカレード」だけど、そろそろ50歳に手が届きそうな3人組の少年たちに直訳してもらうと、「仮面舞踏会」って意味になる。

「マスカレード(masquerade)」の「masque」は「mask」のことで、「仮面、仮面劇」の意味だ。「カーニバル」のもともとの意味である「謝肉祭」は、仮面をつけたり仮装したりしてパレードをするワケだから、ここでも意味がつながってくる。だけど、「マスカレード」は仮面をつけて街を練り歩くワケじゃなくて、広い室内でダンスパーティーをするワケだから、立地的には「カーニバル」じゃなくて「フェスティバル」ってことになる。ああ、ややこしい。

で、せっかくだから、ついでに書いちゃうけど、「キン肉マン」世代の人がジグソーの「スカイ・ハイ」を聴くと一瞬で思い出すメキシコのプロレスラー、ミル・マスカラスは、「ミル(Mill)」が英語の「Million」、「1000」という意味で、「マスカラス(mascaras)」が「マスク(mascara)」の複数形、つまり、「千の仮面」という意味だ。だから、そのまま「千の顔を持つ男」というキャッチフレーズで呼ばれてた。

ケーキの「ミルフィーユ」は「千の葉」という意味なので、千葉県の名物にしようなんて動きがあるけど、これも一種の「ミル・マスカラス現象」と言ってもいいだろう。で、ミル・マスカラスの弟のドス・カラスは、「ドス(Dos)」が「2」、「カラス(caras)」が「顔(cara)」の複数形なので、「2つの顔」という意味だ。

ミル・マスカラスやドス・カラスは、メキシコ人なので、もちろんスペイン語だけど、あたしはスペイン語なんてチンプンカンプンだから、こうして興味の湧いたことを調べながら、ナニゲに小さな発見があったりする。今回は、この2人の名前から、スペイン語では「顔」が「cara」で、「マスク(仮面)」が「mascara」だということを知った。だから、ここでは便宜上、「mascara」を「マスク」と訳したけど、さらに正確に訳すと、「マスクをつけた顔」って意味になるんだと思う。


‥‥そんなワケで、女性の皆さんはウスウス気になってたと思うけど、ミル・マスカラスの「マスカラス」は、マスク(仮面)を意味する「マスカラ」の複数形‥‥ってワケで、そう、まつ毛に塗る、あの「マスカラ」だ。化粧品の「マスカラ」と、ミル・マスカラスの「マスカラ」は、偶然に同じになったワケじゃなくて、語源も同じなのだ。

もともとは、「覆う」という意味のイタリア語、「maschera」が語源で、これが英語の「マスク(mask)」や、スペイン語の「マスカラ(mascara)」になった。だから、ミル・マスカラスが、もしもアメリカ人のプロレスラーだったに、「ミル・マスクス」になってたワケだ。で、このスペイン語の「マスカラ(mascara)」は、最初は語源のイタリア語と同じに、「覆う」「変装する」などの意味も持っていたため、女性が、まつ毛を太く長く見せるために塗る化粧品のことも「マスカラ(mascara)」と呼ぶようになったのだ。

ちなみに、世界で最初に「マスカラ」を使った女性は、スペインの貴族の娘で、ナポレオン三世のお妃様になったウジェニー・ド・モンティジョ妃だと言われてる。ウジェニー妃は、1826年に生まれて1920年に亡くなっているので、今から150年くらい前には「マスカラ」が誕生してたようだ。

で、「マスカラ」と言うと、必ずセットで思い出すのが楽器の「マラカス」だけど、これも「マスカラ」と同じスペイン語で、マンボやサルサなど、スペイン語圏のラテン音楽で使われる。「マラカス(maracas)」は、「マラカ(maraca)」というウリ科の果実の中身をくり抜いて干して、タネを入れて作る。だから、両手に1つずつ持って振って、初めて「マラカス」という複数形になるワケで、片手に1つしか持ってない時は「マラカ」になっちゃう。


‥‥そんなワケで、「マラカス」は基本的に2個で1セットの楽器なので、1個だけを使うことってほとんどないと思うけど、カラオケとかで、右手にマイク、左手にマラカス‥‥みたいな状況の時は、無理してでも左手に2個のマラカスを持たないと、「マラカ」になっちゃうから注意してほしい。「マラカ」になっても、特に困ることもないだろうけど‥‥。逆に、全身に1000個のマラカスを装着して、「ミル・マラカス」を名乗るのはアリだと思う。こっちも、これと言って特にメリットもないだろうけど、1000個のマラカスを鳴らしながら派手に空中殺法を繰り出せば、1回目だけはウケると思う。どこかの街の「カーニバル」とかで‥‥なんて思ったのもトコノマ、今回のブログはあっちこっちに空中殺法を連発しすぎて、完全に着地点を見失ってしまった今日この頃なのだ(笑)


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