今年は「ふたご座流星群」の当たり年!
昨日12月14日は、歴史的には「赤穂浪士の討ち入りの日」で、社会的には「衆議院議員選挙」の投開票日で、中央競馬的にはGⅠ「阪神ジュベナイルフィリーズ」の開催日で、天文マニア的には「ふたご座流星群」がピークを迎える日だった。だけど、この「赤穂浪士の討ち入りの日」ってのは、正確には「旧暦の12月14日」なので、現在の新暦に直すと来年の1月30日にあたる。そして、「衆議院議員選挙」は、あたしはトックに不在者投票を済ませてたし、競馬のGⅠ「阪神ジュベナイルフィリーズ」は、今年は特に応援してる馬が出なかったので、あたし的には中山メイン「カペラステークス」のタールタンを応援してた。だから、昨日のあたしにとって最も比重が重かったのは、そう、「三大流星群」のひとつ、「ふたご座流星群」だったのだ。
そして、「衆議院議員選」は予想通りのバカバカしい結果となり、「カペラステークス」はとんでもない馬の大逃げでタールタンは5着に沈み、あたしの気分も沈み、日も沈み、いよいよ「ふたご座流星群」のピークが訪れた。詳しく言うと、今年のピークは「14日の21時ころ」なので、ホントはトットと支度をして観に行きたかったんだけど、夜の8時ころからコタツで「ありあわせ鍋」をつつきながら晩酌を始めちゃったので、なかなか重い腰が上がらない。
で、とりあえずコタツの上のノートPCで、ウェザーニュースの全国7元中継を観ながら晩酌を続けてたら、これがまた、飛ぶ!飛ぶ!飛ぶ!バシさんは相変わらずノリノリだし、あいりんちゃんは相変わらず美人だし、マドモアゼル・アイリーンは相変わらず立ち位置があやふやだし、全体の流れはいつもの通りなんだけど、いつもと違ったのは、とにかく流星が飛ぶ!飛ぶ!飛ぶ!あまりにも飛ぶもんだから、途中で「小さいのはカウントしない」なんていう特別ルールまでできちゃったくらいで、それでも、全国7カ所すべてで流星ゴールが決まった。いそやんさんなんて、試合開始してカメラを中継場所にスイッチングした瞬間に火球クラスの流星が流れ、その直後にも流れ、最終的にはゴールするたびにお花をつけるボードがいっぱいになっちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、ゆうべの激しい試合の様子はコチラで観られるけど、あたしは温かいコタツで晩酌しつつも、外のことが気になって仕方がなかった。だって、今がピークの時間帯で、全国各地でピュンピュン飛んでる上に、あたしのいる場所もお天気が最高の状態だからだ。「今、この瞬間にも流星が飛んでるかも?」って思うと、のんびりと晩酌なんてしてられない。だけど、いい感じにホロ酔いだし、外の寒さを想像すると、この天国のようなコタツから出たくない。
で、そんな優柔不断なあたしが考えたのが、とにかく晩酌をしながらウェザーニュースの中継番組を最後まで観て、それから実際に「ふたご座流星群」を観に行く‥‥って作戦だった。中継は23時までなので、それから外に観に行っても、多少はピークを過ぎてるけど、明け方まで一晩中、流星は観られる。だけど、お酒を飲んでるから、原チャリで見晴らしのいい場所まで行くことはできない。そこで、あたしは、歩いて10分弱で行ける、裏山の途中の視界がひらけてる「プチ展望台」に行くことにした。
小型の魔法瓶にブラックコーヒーを淹れて、使い捨てカイロを背中とお腹に貼って、モコモコに着膨れて、座布団の代わりにするタオルケットを持って、懐中電灯を持って、使わないと思うけど念のために愛用の双眼鏡も持って、23時20分にお家を出発!大きくカーブした緩やかな坂を上って行くと、カーブが短い直線になったとこのガードレールの外側に車2台ぶんくらいのスペースがあって、イス代わりになる岩が1つ転がってる。ここが「プチ展望台」だ。
正面が南で、左手の東から右手の西まで、180度以上も視界がひらけてるし、背後の山の傾斜も緩やかなので、真上を向けば、ほぼ全天を見渡すことができる。ただし、この岩に腰掛けてるとお尻が冷たくなって痛くなるので、今回のタオルケットのように、座布団代わりのものが必要だ。
‥‥そんなワケで、「プチ展望台」に到着したあたしは、まずは大好きなオリオン座を確認した。正面の少し左手、東南の方角の高い空にあった‥‥と思った瞬間、オリオン座の左側から三ッ星に向かって、大きくて明るい流星が真横にツツーッて流れた!けっこう長くて、三ッ星の幅くらいは流れた!急いでケータイで時間を見ると、23時30分ちょうどだった。
「こりゃあサイサキがいい!」ってワケで、あたしは、さっそくタオルケットを畳んで岩の上に置き、そこに腰掛け、美しい冬の星空を見上げた。おおいぬ座のシリウスも、ずいぶん高く上ってて、こいぬ座もきれいに観えるし、「冬の大三角」がバッチリと観える‥‥つーか、2等星も1等星に見えちゃうくらい星がキレイすぎるので、どれが「冬の大三角」なのか、一瞬じゃ分からないほどだった。
だから、もっと上を見上げると、もちろん「冬のダイアモンド」もキレイに観えた‥‥なんて思ってたら、オリオン座の右側をさっきよりも大きくて明るい流星が、あたしの北から南の地平線に向かって流れた。ケータイを見ると23時32分、ここに到着してまだ2分なのに、もう大きなのが2つも観られた。あたしの脳裏には、さっきまで観てたウェザーニュースの7元中継の様子が思い出された。
こいぬ座の東には、ふたご座も観えたので、「ふたご座流星群」の放射点のふたご座を中心に眺めようと思ってたんだけど、この2つの流星で、あたしはオリオン座を中心に眺める作戦にした。そしたら今度は、またオリオン座の右側を北から南へ、思わず「うわっ!」って声を出しちゃったほどの火球が飛んだ。もはや、流星と言うよりも隕石みたいな派手さで、現われた瞬間は火球の周囲がドーム状に明るくなったほどだ。こんなの、初めて観た!
ケータイを見たら、23時35分だった。わずか5分間で、大きな流星が2つ、火球が1つ、これは凄い!あたしはコーフンして、メモ帳に書く手がプルプルと震えちゃった。とりあえず、いつものように、流星の時間とだいたいの位置、大きさや長さなどをメモしてたんだけど、小型の懐中電灯をつけて、メモ帳に書いて、書き終わったら懐中電灯を消す‥‥っていう数十秒間、下を向いてる間に、大きなのが流れて見逃しちゃったらと思うと、タダでさえ焦り気味になっちゃうのに、到着したトタンに大きなのが3連発で流れたもんだから、コーフンまで加わっちゃったのだ(笑)
‥‥そんなワケで、このまま文章で書いてると、長くなっちゃう上に、読んでる人はそれほど面白くもないと思うので、あたしが23時30分から0時30分までの1時間の観測で確認した「大きな流星」だけを、メモ蝶に書いたまま、ご紹介する。
2004年12月14日「ふたご座流星群」
23時30分、オリオンの左から三ッ星に向かって、「大、長」
32分、オリオンの右、北から南へ、「大、長」
35分、オリオンの右、北から南へ、「火球」
38分、オリオンの右上、北西から南東へ、「大、長」
40分、オリオンの右、30度くらい離れた場所を北から南へ、「大、長」
47分、オリオンの左上、北西から南東へ、「大」
56分、オリオンの右、北から南へ、「大、長」
58分、オリオンの左上、北西から南東へ、「大」
0時1分、オリオンの右下、北から南へ、「火球」
2分、オリオンの右、30度くらい離れた場所を北から南へ、「大、超長」
7分、オリオンの左上、ベテルギウスに向かって、「大」
11分、冬の大三角の真ん中を上から下へ、「大、長」
13分、オリオンの右、地平線に近いあたりを北から南へ、「大」
18分、オリオンの右、北から南へ、「大、長」
21分、オリオンの中、三ッ星の下からリゲルに向かって、「大」
23分、冬の大三角のプロキオン寄りを上から下へ、「大」
27分、オリオンの右、30度くらい離れた場所を北から南へ、「大、長」
29分、オリオンのずっと右上のほぼ天頂を北から南へ、「大、超長」
これが、1時間で観られた「大きな流星」で、合計18個なんだけど、小さなものまで入れると、この倍以上は観てると思う。だけど、小さなものはいっさいカウントしてない。とにかく、こんなチャンスはメッタにないから、あたしは大きな流星をできる限り見逃したくなくて、小さな流星まで全部をメモ帳に書くことよりも、その時間、夜空を見上げてることを選択したのだ。だから、こんなにたくさん観られたんだと思う。もしも、小さな流星までメモしてたら、メモを書いてる間に、あたしの頭上を大きなのが飛んでたと思う。
もちろん、これでも、18回はメモを書いてる。大きな流星を観て、ケータイで時間を確認して、懐中電灯をつけて、メモを書いて、懐中電灯を消して、また夜空を見上げるまでに、どんなに急いでも30秒くらいは掛かってるから、「×18回」で、1時間のうち最低でも9分間は夜空を見上げてないことになる。だから、たぶん、3個とか5個とかは見逃してると思う。
だけど、こんなに大きな流星を、こんなにたくさん観られたのは久しぶりだし、これまでの人生で最大と言える「火球」も観られたし、あたしは大満足だった。それに、大きくて長い流星が多かったから、何度も「廃炉!廃炉!廃炉!」とか、「万馬券!万馬券!万馬券!」とか、願い事を言うことができた(笑)
ホントは、あと1時間くらい観ていたかったんだけど、お恥ずかしい話、さんざん晩酌をした上に、あまりにも寒くて、オシッコがしたくなっちゃったのだ。誰もいない真っ暗な場所だけど、サスガに外でお尻を出してオシッコするなんて、あたしにはできない。それで、ちょうど1時間だったこともあり、ここで終わりにして、小走りでお家に帰った。いや、オシッコをガマンしながら急いだので、「小走り」というよりは「欽ちゃん走り」に近かったと思う(笑)
‥‥そんなワケで、「ふたご座流星群」が観られるのは、別に14日の夜だけってワケじゃない。「ふたご座流星群」は、毎年、12月5日ころからポツポツと観られるようになり、ジョジョに奇妙に数が増えて行き、14日にピークを迎え、15日からはジョジョに奇妙に数が減って行き、20日ころまで観ることができる。だから、昨日14日に観られなかった人は、1年後まで待たなくても、今夜、観ることができるし、今夜のお天気が悪ければ、明日の夜に観ることができる。夜の8時ころは東の空が放射点だけど、深夜なれば放射点が天頂に上るから、あたしみたく、頭上から南へ流れる流星を楽しむことができる。今年は「当たり年」なので、防寒対策だけシッカリとして、あたしのメモを参考にして、ぜひ、皆さんも楽しんでほしいと思う今日この頃なのだ♪
| 固定リンク