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2015.11.11

新語・流行語大賞から見るアベ政治

今年もユーキャンの「新語・流行語大賞」のノミネート50語が発表された。それで、去年もおととしも全体の半分くらいの言葉を見たことも聞いたこともなかったあたしだけど、今年は意外にも大半の言葉が良く知ってるものだった。それは、政治がらみ、安倍独裁政権がらみの言葉が多かったからだ。

だけど、テレビのない生活をしてるあたしは、基本的にビジュアル面が弱い。特にお笑い関係は基本的に興味がなくて、ネットの無料配信番組とかもまったく観ないので、過去のスギちゃんや日本エレキテル連合のように「名前は聞いたことがあっても顔を知らない」「ギャグのフレーズだけは耳にしたことがあるけど実際の映像は観たことがない」というパターンが多い。

テレビのある生活をしてた時には、ひとり暮らしだったこともあり、お仕事から帰ってくると、すぐにテレビをつけた。観たい番組があるからテレビをつけるんじゃなくて、さみしいからテレビをつける。寝るまでテレビをつけっ放しで、朝起きたら、またテレビをつける。特に画面を観るワケでもなく、PCでメールチェックしたり、お化粧したり、朝ごはんを食べたりしながら、音声だけを聴いてて、気になる内容の時だけ画面を観る。こんな生活を続けてた。

だから、あたしの興味のある情報も興味のない情報も、必要な情報も必要ない情報も、すべてがイッショクタになって流れ込んできてた。ま、テレビから入ってくる情報なんて、9割以上が不必要なものだけど、とにかくずっとつけっ放しにしてたから、朝のワイドショーに並んでる各局のパーソナリティーやアナウンサーの顔と名前もぜんぶ知ってたし、夜のバラエティー番組のヒナ段に並んでるお笑い芸人の顔と名前もぜんぶ知ってた。

でも、かれこれ4年以上もテレビのない生活を続けてきたあたしは、完全に浦島太郎状態になった。こないだ、GyaOの見逃し配信で現在放送中のバラエティー番組を観てみたら、ヒナ段に並んでるお笑い芸人やハーフのモデルみたいな女の子たちが、1人も分からなかった。誰ひとりとして顔を見たことがなくて、名前も知らなかった。唯一、昔から知ってるMCの大物お笑い芸人しか分からなかった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、テレビを観なくなった今のあたしの情報源は主にインターネットとラジオだけど、これまで4年間の生活で分かったことは、テレビのある生活だと自分にとって興味のない情報や不必要な情報も大量に流れ込んできちゃうけど、テレビのないネット中心の生活だと自分にとって興味のある情報、必要な情報だけが入ってくるようになる、つまり、「テレビは受動的、ネットは能動的」ということだ。「そんなこと言われなくても分かってるよ!」って言われちゃうかもしれないけど、あたしの場合、それを実感したってワケだ。

たとえば、今年の「新語・流行語大賞」にノミネートされた50語の中の「ラッスンゴレライ」と「あったかいんだからぁ」と「安心して下さい、穿いてますよ。」、3つともあたしは認知してるけど、実際の映像は一度も観たことがないし、顔も分からない。「ラッスンゴレライ」はブルースブラザーズを赤くしたみたいなファッションの8点なんとかバズーカ―というコンビのギャグだということは知ってるけど、ネットの芸能ニュースで写真を見たことがあるだけだ。「あったかいんだからぁ」はクマムシというコンビのギャグで、ラジオで歌を聴いたことがあるけど、顔は見たことがない。「安心して下さい、穿いてますよ。」は、明るいなんとかというピン芸人のギャグで、パンツ1枚でやるということは何となく知ってるけど、一度も観たことがない。

テレビのない生活をしてても、お笑いが好きな人なら、ネットの無料配信や見逃し配信、動画サイトなどでいくらでも観られるから、これらのギャグは何度も観てるだろう。でも、あたしは興味がないから、自分から進んで観ることはない。もしもまだテレビのある生活を続けてたとしたら、あたしの興味うんぬんに関係なく、つけっ放しのテレビから何度も何度も流れてきて、あたしも受動的に観てたと思うけど、今のあたしは自分の興味のあるものだけを能動的に観てる。かっこ良く言えば「情報の断捨離」って感じで、興味のないものは観ることがない。


‥‥そんなワケで、あたしはスポーツだとF1が一番好きだったんだけど、今のレギュレーションになってから一気につまらなくなったので、今はほとんど観なくなった。それでも、タマには海外のスポーツ専門サイトのストリーミング配信を観たり、インディとかも観るけど、今はプロ野球と競馬にしか興味がない。だから、プロ野球のシーズン中は、大好きな日ハムの試合を中心にラジオとネットで観戦してるけど、他のスポーツはまったく観戦しない。

好きなプロ野球なら、全チームの1軍の選手をすべて知ってるし、監督もコーチも分かるけど、興味のないサッカーは、日本にどんなチームがあるのか知らないし、選手なんてまったく分からない。ワールドカップとかも観ないので、日本の代表選手も知らない。なでしこジャパンも選手とかは分からない。サスガに澤穂希選手くらいは認識してるけど、試合を観たことは一度もない。

サッカーでもこんな具合だから、ラグビーに至っては完全に何も分からない。日本代表チームが強豪の南アフリカに勝ったということは知ってるけど、もちろん試合は観てないし、それ以前に、何人でやるスポーツなのかも知らない。何しろ、数日前まで「五郎丸」って下の名前だと思ってたほどだ。何日か前に「五郎丸 歩」というフルネームを知り、「五郎丸って苗字だったんだ!」と驚いたくらいで、未だに顔は見たことがない。

今年の「新語・流行語大賞」にノミネートされた「五郎丸ポーズ」や「ルーティン」が、五郎丸選手がボールを蹴る時にやる「西川のりおのツクツクボーシみたいなポーズ」のことだということはラジオなどからの情報で知ってるけど、もちろん観たことは一度もない。これも、お笑い芸人のギャグと同じで、もしもあたしがテレビのある生活を続けていたとしたら、あたしの興味うんぬんに関係なく、何度も何度も観てたと思う。


‥‥そんなワケで、テレビのない生活、情報を能動的に得るネット中心の生活では、当然のことながら、得られる情報は自分の好きなもの、興味のあるもの、必要なものに特化される。たとえばアニメ、あたしは「なんでもかんでもカタッパシから観るアニメファン」じゃないから、好きなアニメ数本だけしか観ていない。好きなアニメに関しては長文が書けるほど語れるけど、それ以外のアニメはまったく観てないし、存在すら知らないものも多い。

今年の「新語・流行語大賞」にノミネートされた「ラブライバー」にしても、これが「ラブライブ!」の熱狂的なファンのことだということだけは知ってたけど、もともとの「ラブライブ!」自体を、あたしはずっと「ラブプラス」の後継の恋愛シミュレーションゲームのことだと思い込んでた。これは最初にネットで「ラブライブ!」という文字と美少女がたくさんいるイラストみたいなのをチラッと観た瞬間に思い込んだことで、「ラブライブ!」がアニメだったと知ったのは最近のことだ。

AKB48などのアイドルグループは、メンバーの顔も名前も1人も知らないし、ジャニーズのグループに至っては、メンバーどころかグループ名も知らないものが多い。グループ名だけは聞いたことがある「キスマイフットツー」にしても、正式な表記は分からないし、メンバーは1人も知らないし、それ以前に何人編成なのかも分からない。これはラグビーが何人でやるスポーツなのか知らないのと同じだ。

これだけ聞くと、あたしって完全に世の中から取り残されてるガラパゴス女みたいに見えるかもしれないけど、自分の好きな日本ハムファイターズに関してなら、2軍の選手まで全員知ってるし、各選手の細かい成績まで知ってる。ほとんど観なくなったF1ですら、大好きなミキ・ライコネン選手の成績だけは常に把握してる。これらはすべて趣味の世界のことなんだから、自分の好きなジャンルのことだけ知っていれば、それ以外のことをまったく知らなくても、生活していく上では何も問題ない。つーか、余計な情報をシャットアウトしてるぶん、自分の好きなジャンルをより深く楽しむことができる。


‥‥そんなワケで、クルリンパと冒頭に戻るけど、今年の「新語・流行語大賞」のノミネートは、政治がらみ、安倍独裁政権がらみの言葉が多かった。ノミネート50語の中から抜き出してみると、「1億総活躍社会」「戦争法案」「白紙撤回」「存立危機事態」「駆けつけ警護」「粛々と」「切れ目のない対応」「国民の理解が深まっていない」「レッテル貼り」「早く質問しろよ」「テロに屈しない」「自民党、感じ悪いよね」「アベ政治を許さない」「I AM KENJI」「I am not ABE」「シールズ(SEALDs)」「とりま、廃案」「マイナンバー」「大阪都構想」「下流老人」などなど、安倍政権に関する言葉、特に「批判的な言葉」が目立つ。

さらには、「爆買い」や「インバウンド」も元はと言えば経済政策から発生した言葉だし、「エンブレム」や「上級国民」なども安倍政権の東京五輪政策の失態から発生した言葉なんだから、広義でとらえると50語のうち24語、ほぼ半数が政治がらみ、安倍政権がらみということになる。そして、これらの言葉は、「ラッスンゴレライ」や「五郎丸ポーズ」や「ラブライバー」のように「知らなくても生活していく上で何の問題もない言葉」じゃない。「知らないと自分の生活に大きな影響がある言葉」なのだ。


‥‥そんなワケで、来年の夏の参院選から選挙年齢が18歳に引き下げられるのに、「上級国民とか戦争法案って何のこと?」「I AM KENJIって誰なの?」「下流老人って意味わかんな~い!」なんて言ってたら、若い人たちは自分自身が、子どものいる人たちは自分の大切な子どもが、近い将来、安倍独裁政権が一部の「上級国民」のために、民意と憲法を無視して強行採決した「戦争法案」によって、「I AM KENJI」のように命を奪われるか、生き延びたとしても「下流老人」として晩年を暮していくしかなくなると思う今日この頃、皆さん、絶対に選挙に行って安倍独裁政権の魔の手から子どもたちの未来を守りましょう!


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