きっこの晩酌
まだまだ夜は寒いので、自宅での晩酌は焼酎のお湯割りがメインだけど、ようやく普通のお湯割りでも楽しめるようになって来た‥‥と言うのも、こないだ雪が降った日からしばらくは、あまりにも室温が低くて、普通のお湯割り、つまり、グラスにお湯を注いでから焼酎を注ぐ作り方をすると、あっと言う間にぬるくなっちゃってたからだ。
我が家の暖房は電気こたつがメインなので、綿入りの半纏(はんてん)を羽織ってこたつに入っていれば、室温が低くても寒くはないけど、こたつの上に置いたコーヒーやお湯割りは、5分もするとぬるくなっちゃう。そこで、あたしが考えたのが、前もって焼酎と水を1対2で割った「前割り」をペットボトルに作っておき、それを徳利に移して熱燗にして飲むという方式だ。
でも、熱燗はこたつの上の電気ポットで温めるから、普通の徳利だと使い勝手が悪い。そこで登場するのが、キンミヤ焼酎の300mlの小瓶だ。ちなみに、キンミヤ焼酎というのは通称で、正確には亀甲宮焼酎と言う。きっこが飲むのにぴったりのキッコーミヤ焼酎‥‥なんてのも織り込みつつ、これはホントに便利な小瓶だ。
キンミヤ焼酎の300mlの小瓶は1本325円なので、中身を飲むだけなら大きいサイズのほうがお得だけど、これは徳利の代わりに使えるので、あたしは2本持ってる。もちろん、ちゃんとした徳利もいろいろと持ってるけど、それはお鍋でお燗をつける時に使うもので、電気ポットの場合はこの小瓶のほうがダンゼン便利なのだ。
何よりも、1合より多くて2合より少ない300mlという容量がいい。電気ポットに7分目くらいまで水を入れて、お酒を入れた小瓶を入れてスイッチオン!これで自動的に熱燗ができるし、ぐい呑みに注いだら、小瓶を電気ポットに入れておけば、残りも冷めない。徳利だと、中身が半分くらいになるとお湯に入れても浮いちゃってバランスが悪くなるけど、小瓶は細長い上にそこそこ重さがあるので、中身が3分の1くらいなっても電気ポットに入れておける今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、もう普通に焼酎のお湯割りを作っても、それほど冷めなくなったので、この熱燗方式はあんまりやらなくなったけど、それでも、ここ一番でアツアツのお湯割りが飲みたい時とか、赤ワインをホットにして飲みたい時とかに、たまにやってる。赤ワインをホットにした時は、レモンのスライスを1枚入れると、とっても美味しいし身体が温まる。
それから、焼酎の時は、麦焼酎は麦茶割り、そば焼酎はそば湯割りが好きなので、お湯割りにするのは安い甲類焼酎がメインになる。キンミヤ焼酎も美味しいけど、あたしは宝焼酎の25度の1.8リットルのピュアパックっていう紙パックのを格安店で買うことが多い。宝焼酎の1.8リットルのピュアパックには、20度と25度があって、高い店だとどちらも1000円以上するけど、格安店なら25度は900円前後で買える。
で、甲類焼酎をお湯で割っても、香りもしないし味も淡泊なので、梅干しを入れることになる。だけど、大きな梅干し1個で3杯くらいしか飲めないから、梅干しも安くはないので、代わりに一味唐辛子を振ったりする。グラスにお湯を注ぎ、一味唐辛子をパパッと振って、そこに焼酎を注ぐ。これなら安上がりだし、身体も温まる。
だけど、一味唐辛子にも飽きてきたので、最近はいろいろと実験してる。まずは、ゆかり。紫蘇の粉末のアレだ。ゆかりは紫蘇だけじゃなくて塩味も濃いので、あまり入れすぎるとしょっぱくなっちゃうから、300mlのお湯割りに対して、最大でも小さじ半分くらいがいい。紫蘇の香りとわずかな塩気で、なかなか美味しい。飲み進むうちに、ゆかりがグラスの底に沈殿するので、ここにお湯と焼酎を注げば2杯目が飲める。でも、3杯目には紫蘇の味がしなくなるから、出がらしを捨てて、新たにゆかりを入れる。
続いては、梅昆布茶だ。これも、一味唐辛子やゆかりと同様に、お湯を注いだ時に入れるんだけど、梅昆布茶の場合はスプーンでよく混ぜてから焼酎を注ぐ。これもなかなか美味しいんだけど、4杯も5杯も飲むと、ゆかりと同じで塩分の摂り過ぎになっちゃうので、あたしは2杯までと決めてる。
ま、よく考えてみれば、単なる「焼酎の梅昆布茶割り」ってワケだけど、普通に梅昆布茶を作って飲む時よりは薄く作るので、雰囲気としては「梅昆布茶フレーバーの焼酎のお湯割り」ということになる。そして、ここから発展したのが、粉末の緑茶だ。お抹茶は高いので、あたしは40gで350円くらいの有機粉末茶を使ってるけど、40gで80杯も飲めるので、1杯あたり4円ちょい、これならリーズナブルだ。
これも、ようするに「焼酎の緑茶割り」ってことになるけど、一味唐辛子やゆかりのように塩分を気にする必要がない。だから、あたしは、1杯目だけ梅昆布茶を入れて飲んで、2杯目からは粉末緑茶を入れたりしてる。これなら、いつものペースで5~6杯飲んでも、あとから塩分のせいで喉が渇いたりしない。でも、普通に緑茶を飲む時よりは薄めにして、これまた「緑茶フレーバーの焼酎のお湯割り」にしないと、利尿作用で夜中におトイレに行くことになっちゃう。
‥‥そんなワケで、あたしが最近よく飲んでるのが、この粉末緑茶を混ぜた甲類焼酎のお湯割りなんだけど、お茶の香りと味がするためなのか、おつまみもサッパリしたものが多くなった。焼酎、特に泡盛をロックで飲む時には、豆腐ようみたいな塩辛いものや、ゴーヤーチャンプルーみたいな炒めものなど、それなりにパンチのあるおつまみが欲しくなるけど、粉末緑茶を混ぜた甲類焼酎のお湯割りの場合は、ダイコンを千切りにして塩を少し振って手で揉んだだけの「ポリポリ大根」(あたし命名)があれば十分だ。
それから、お茶感覚で飲めるので、お茶受け的な甘いものでも合う。こないだは、仕事で広島に行った時に買って来た紫芋の芋ケンピをおつまみにして飲んだし、それから、熊本の友達が送ってくれた橋本製菓の黒棒という黒砂糖のお菓子をおつまみにして飲んだけど、どっちもバッチリだった。もちろん、塩辛いものや炒めものなど、普通の酒の肴も合うから、ある意味、すごく便利なお湯割りと言える。
ちなみに、最近、知り合いに教えてもらったおつまみが、「サキイカキムチ」だ。普通のサキイカにキムチの素を振りかけて、よく和えたら冷蔵庫で1時間くらい寝かせておくとイイ感じになる。あたしは辛いほうが好きなので、さらに一味唐辛子をプラスして和えたんだけど、なかなか美味しかった。これなら、泡盛のロックでも日本酒の冷やでもウイスキーの水割りでも、何にでも合う。
あと、これにキュウリの千切りを和えても美味しい。ナナメに薄く切ったキュウリを何枚かずつ重ねて細く切って、棒棒鶏(バンバンジー)の鶏肉の下に敷いてあるやつみたいのを作り、サキイカと同量くらい和える。これは後からでもOKなので、まずはサキイカだけ仕込んでおいて、食べる間際にキュウリの千切りを和えても大丈夫だ。他にも、ダイコンの千切りや、サッと茹でたモヤシでも美味しそうなので、次の機会にやってみようと思ってる。
‥‥そんなワケで、粉末緑茶は、茶葉をまるごと飲むことになるワケだから、普通に淹れたお茶の何倍もカテキンを摂取できる。カテキンというのはポリフェノールの一種で、タンニンと呼ばれてる緑茶の渋みの主成分だ。このカテキンには、抗酸化作用,抗がん作用,殺菌作用,血糖値やLDLコレステロール低下作用、脂肪燃焼効果などがある上に、今の時期にはアリガタイザーなインフルエンザへの効能も期待されてる。だから、夜更かしして焼酎のお湯割りを飲むという不健康なことをしてるのに、この粉末緑茶を少し加えただけで、ナニゲに健康的な気分になってくる今日この頃なのだ♪
| 固定リンク