きっこのラジオライフ
あたしは、テレビが地デジに変わった2011年7月まで、ずっとテレビっ子だった。もちろん、ラジオも好きなのでよく聴いてたけど、やっぱりテレビのほうが多かった。朝起きたらテレビをつけ、お仕事から帰ってくればテレビをつけ、特に観たい番組などなくても、時計代わりにテレビをつけて生活してた。当時はマンションでのひとり暮らしだったから、誰もいない家から仕事に行き、真っ暗な家に帰ってくる。そんな寂しさを紛らわすためのアイテムが、テレビだったワケだ。
だから、朝起きてテレビをつけても、画面なんかほとんど観ていなかった。朝のワイドショーの音声だけを聴きながら朝ごはんの支度をして、朝ごはんを食べる時だけはチョコチョコと画面を観てたけど、PCのメールチェックをしたり、その日のお仕事のスケジュールを確認したり、お化粧をしたり、着替えをしたりと、あとはほとんど音声だけしか聴いてなかった。
そして、そんな生活が10年以上も続いてたある日のこと、2011年7月にテレビが地デジに変わることになり、テレビでは毎日毎日朝から晩まで、地デジへの移行の手続きや方法を連呼するようになった。あたしは賃貸マンションだったので、マンションのオーナーが積み立ててある共益費で屋上に専用アンテナを建てることになったんだけど、各部屋のテレビに関しては、当然、そこに住んでる人がテレビを「地デジ対応」のものに買い替えないといけない。新しいテレビを買えない人のために、行政が「今までのテレビに接続すれば地デジ放送が観られる」というチューナー的なものを用意したんだけど、数千円もする。
あたしは、壊れてもいないのに愛用のテレビを買い替えるなんてマッピラゴメンだったし、あたしの都合じゃなくて総務省の都合のために数千円も払ってチューナー的なものを買うのも納得できなかったから、「もうテレビはいいや」って思った。そして、その日から、テレビの代わりにラジオを聴く日々がスタートした今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、それからというもの、あたしは、朝起きたらラジオをつけ、お仕事から帰ればラジオをつけるようになった。そして、ラジオがなくてもPCでラジオを聴くことができるラジコを使うようになり、それから約1年、今まで聴いたことのなかったいろんな局を順番に聴いてるうちに、千葉県のbayfmで朝5時から8時50分まで月~金の帯で放送してる「POWER BAY MORNING」という番組を知った。
あたしか聴き始めた時は、月と火が小島嵩弘さん、水と木が斉藤りささん、金がきゃんひとみさんで、あたしは、水と木の斉藤りささんの大ファンになった。とにかく声がめっちゃ可愛いいし、流行やファッションに詳しいし、野球やサッカーやお相撲を始めとしたスボーツにも詳しいし、政治や時事問題もきちんと把握してるし、機転のきいた話術は最高だし、お天気を伝えてくれるウェザーニュースの香山智里さんとのやりとりも楽しいし、時にはホロリとさせてくれるし、あたしと同年代だから「昔話」や「懐メロ」のツボも同じだし、ホントに大好きになった。
そして、それからは毎週、斉藤りささんの「POWER BAY MORNING」だけは絶対に聴くようにしてきたし、お仕事の都合でどうしても聴けない時は、ラジコを録音できるフリーソフトを使って録音しておいて、あとから聴いてきた。今は曜日が変わり、斉藤りささんは月と火を担当してるけど、土日が仕事で、月曜がお休みのパターンが多いあたしとって、朝5時から8時50分までbayfm「POWER BAY MORNING」で斉藤りささんの声が聴けて、9時から13時まで文化放送で、これまた大好きな加納有沙ちゃんの声が聴ける月曜は、今のあたしにとってパラダイスのような時間になってる。
‥‥そんなワケで、あたしは、これほどラジオを聴きまくってるのに、どんなに好きなラジオ番組でも、ほとんどメールを送ったことはない。文化放送「飛べ!サルバドール」で吉田照美長老にメールを読まれたこともあるし、NACK5「ラジオのアナ」で火曜日の松浦千佳閣下にメールを読まれたこともあるけど、それらは何かの気の迷いで送ったメールがたまたま読まれただけで、基本的には、あたしは聴くのが専門の「サイレント・リスナー」だ。
だけど、斉藤りささんの「POWER BAY MORNING」だけは違う。1年以上もサイレント・リスナーを続けて来たあたしが、この時も何かの気の迷いでメールを送ってみたんだけど、それを取り上げてくれた斉藤りささんは、感情を込めた素晴らしい演技力で読んでくれて、あたしに個人的なメッセージまでくださったのだ。何よりも、大好きな斉藤りささんが、あの可愛い声であたしのメールを読んでくださったことが嬉しくて、それからというもの、あたしは、この番組にだけはセッセとメールを送るようになった。
「POWER BAY MORNING」は、ザックリとジャンル分けすれば「朝ワイド」で、ニュースやスポーツの結果、お天気や交通情報を散りばめながら、流行や時節がらのテーマを取り上げたりする番組なので、ネタコーナーなどはない。「最近のマイブーム」だとか「小学校時代の思い出」だとか、毎朝、今日の「メールテーマ」が発表されて、たくさん送られてきたメールの中から、コーナーの合間とかに斉藤りささんが選んだメールを読み上げてくれる。
これまでのあたしの打率は、約5割。月曜と火曜にメールを送ると、どっちか一方のものが読まれる‥‥って感じなんだけど、これまでに2回ほど、1日に2通も読まれたことがあった。これらは、1通がその日のメールテーマについて書いたもので、もう1通は通称「ふつおた(普通のお便り)」、テーマとは関係なく、日常のことや、その日から新しく始まった新コーナーに対する感想などを書いたものだった。
‥‥そんなワケで、ここまで長々と前フリを書いてきたワケだけど、おととい6月7日の火曜日、ナナナナナント!斉藤りささんの「POWER BAY MORNING」で、あたしのメールが1日に3通も読まれるというミラクルが起こったのだ!この日のメールテーマは「気になるマナー」だったので、あたしは、自分が目撃した信じられないマナー違反のドライバーについてのメールを送った。そしたら、5時台の早い時間に、さっそく読んでくださった。
「りささん、おはようございまーす!
先日、信じられない場面に遭遇しました。
車を運転していたら黄色信号になり、私の前の車が止まったので、私も止まりました。
そしたら、前の車の運転席のドアが少しだけ開いたのです。
「どうしたのかな?」と思って見ていたら、ドアの隙間の下のほうから、車の灰皿を持った手がヌッと出て、道路に山盛りの吸い殻を捨てたのです。
たまに車の窓から吸い殻をポイ捨てするマナー違反の人を見ますが、こんなに酷い捨て方をする人は初めて見ました。
もはや、マナー以前の問題だと思い、腹が立つよりも悲しくなりました。」
あたしのメールを読み終わると、りささんは、自分も同じ場面を何度か目撃したことがあると言って、あたしと同じく、車を愛する者として「悲しいよね」と言ってくれた。そして、「今度、番組で取り上げると言ってたきっこさんのメール、今日の8時台に紹介しますね」と言ってくれた。
約2カ月前の4月初旬、あたしはブライダルのお仕事でとっても感動したことがあったので、りささんにメールした。ただ、きちんと伝えようとしたら文章が長くなってしまい、放送には向かないと思ったので、「放送で読まれなくてもいいので、りささんに読んでほしい」と書き添えてメールした。そしたら、その日の放送で、「きっこさんからのメール、とっても感動したので、いつか番組で紹介したいと思います」と言ってくださったのだ。
そして、ワクワクしながらラジオを聴いてたら、7時25分になって「ファイブ・ミニッツ」が始まると、コーナーの冒頭で、またまたあたしのメールが読まれた。
「りささん、おはようございまーす!
ラリゴさんのストレッチ、いつも母と一緒に楽しみながらやっています。
ラジオだけだと分かりにくい時もありますが、ちゃんと動画をアップしてくださるので、とっても助かってます。
ところで、最近、ラジオで西内まりやさんの「Chu Chu」という曲がよく流れるのですが、この曲を聴くたびに、「Let it go~Let it go~」という部分が「ラリゴ~ラリゴ~」に聞こえてしまい、そのたびにラリゴさんのことを思い出してしまいます♪」
「ファイブ・ミニッツ」は、粗挽きレポーターがいろいろなテーマを5分間で紹介するというゴングショー的なコーナーなんだけど、火曜日は、お笑い芸人でスポーツトレーナーのラリゴさんが、肩こりや腰痛から美ボディメイクに至るまで、効果的なストレッチを教えてくれる。ラジオだけだと分かりにくい時もあるけど、ちゃんと番組のフェイスブックに動画をアップしてくれるから、とっても助かってる。で、そのことをメールしたんだけど、まさか読まれるとは!
そして、8時半過ぎの最後のメールのコーナーで、2カ月前に送った、あたしのメールが読まれた。
「りささん、おはようございまーす!
いつも長いメールでごめんなさい。
おととい、とても感動することがあり、放送で読まれなくても、りささんにどうしても読んでほしかったので、メールすることにしました。
フリーのヘアメイクの私が、ブライダルのヘアメイクのお仕事を始めたころの約10年前、1本のお仕事をいただきました。
とても美人の新婦さんで、ご希望通りのヘアメイクをご提案し、メイクリハも無事に済みました。
しかし、その直後、新婦さんが事故に遭ってしまい、長い入院の後に車椅子の生活になってしまい、お式はキャンセルになりました。
私は断ったのですが、どうしてもと既定のキャンセル料を渡されたので、私は、それをそのままお見舞金として納めさせていただきました。
それから10年、私は数えきれないほどのブライダルのお仕事をやってきましたが、昨年の暮れのこと、どうしても私にヘアメイクを担当してほしいと、その10年前の2人から連絡があったのです。
事情をお聞きすると、ご主人は奥さまのために、営業の仕事から建設の仕事に転職し、10年間がんばって、実家をバリアフリーの二世帯住宅に改築したというのです。
そして、10年を経て、ようやくお2人は、晴れて一緒になると言うのです。
私は、半ば信じられない気持ちになりましたが、大喜びでお仕事を受けさせていただきました。
そのお式の本番が、おとといだったのです。
特に奇をてらった演出もない普通のお式でしたが、新婦のお父様が挨拶で、新郎に対して「●●君には、本当に感謝している‥‥ありがとう‥‥ありがとう‥‥」と言って、感極まって声を詰まらせてしまった場面で、会場の皆さんだけでなく、裏方の私たちまで、みんな涙が止まらなくなってしまいました。
プロとしては、常に冷静に対応しなくてはならないのですが、今回ばかりは、さすがの私も涙が止まりませんでした。
そして、その時、新郎が新婦の車椅子を押して、新婦のお父様の横へ進み出たのです。
しばらく見つめ合い、手と手を取りあったお父様と車椅子の新婦さん、会場は感動の拍手に包まれました。
来客の皆さんだけでなく、式場の従業員たちも、私たち裏方も、その場にいた全員が涙を流しまし た。
私は、このお仕事を続けてきて、本当に良かったと思いました♪」
‥‥そんなワケで、この日の「POWER BAY MORNING」は、「ジューンブライド」の6月に入ったということで、木村カエラちゃんの「バタフライ」など、結婚式でよく使われる曲を特集していた。そして、日本ユニバーサルマナー協会の講師、岸田ひろ実さんのインタビューも紹介していた。斉藤りささんも取得したというユニバーサルマナー検定は、障がい者や高齢者などに対する心づかいの方法を正しく認識するための検定だ。講師の岸田ひろ実さんは、ご主人が突然死をした後、ご自身も病気の後遺症で車椅子の生活になってしまい、一時は自暴自棄になってしまったけど、そこから一念発起して、心理学を学んで講師になった人だ。この日の放送は、こうした流れがあったから、りささんは、最後にあたしのメールを取り上げてくださったんだと思う‥‥ってなワケで、今日のブログは、「仕事をしながらラジオを聴いていたので、きっこさんのメールをちゃんと聴くことができなかった。できればブログに書いてほしい」という、こずくたろうさんのリクエストにお応えして書いてみた今日この頃なのだ♪
★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ よかったら応援のクリックをポチッとお願いします!
↓
| 固定リンク