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2016.08.10

プロ野球、感動の瞬間

前回の7日のブログで、あたしは、不思議な予知夢で万馬券が的中した話を書いた。この時のブログは、7日の午後5時すぎに帰宅して、日ハムの試合結果や競馬の結果を確認したりしてから、だいたい1時間くらいで書き上げて、午後6時半ころにアップした。そして、いつものように、ツイッターに「ブログを更新しました」というお知らせをつぶやいたんだけど、そこからの流れを見てみてほしい。


「きっこさんのつぶやき」

ブログを更新しました!「不思議な予知夢で万馬券ゲットだぜ!」→ http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2016/08/post-dd30.html
2016.08.07 18:33

さあ広島、サヨナラだ!
2016.08.07 21:21

1点ビハインドで迎えた9回裏、2アウトから菊池涼介のホームランで同点!いいぞ広島!
2016.08.07 21:30

シャーーー!!新井貴浩のサヨナラタイムリーが炸裂コイコイ!!あたしの予想がピッタンコカンカン!!広島最高!!
2016.08.07 21:32


プロ野球に興味のある人ならご存知のように、現在、セ・リーグは広島が首位で、2位の巨人が4~5ゲーム差で追ってる状態、パ・リーグはソフトバンクが首位で、日本ハムが4~5ゲーム差で追ってる状態だ。で、日ハムのファンでアンチ巨人のあたし的には、セは広島が逃げ切ってリーグ優勝してほしいし、パは日ハムがソフトバンクを追い詰めてリーグ優勝してほしいと願ってる。そして、「広島×日本ハム」という日本シリーズを願ってる。

もちろん、その前に両リーグとも上位3チームによるCS(クライマックス・シリーズ)があるから、リーグ優勝したチームがそのまま日本シリーズに進出できるとは限らないけど、それでも、リーグ3位よりは2位、2位よりはリーグ優勝したチームのほうが有利になる。それに、これはあたしの個人的な感覚なんだけど、リーグ2位や3位のチームがCSを勝ち抜いて日本シリーズに行って日本一になるよりも、長いペナントリーグで優勝したチームのほうが上だと思ってる。

もちろん、何よりも最高なのは、リーグ優勝したチームがCSも勝ち抜き、そして日本シリーズにも勝って日本一になることだ。これなら、どのチームのファンも文句のつけようがない「真の日本一」と言えるだろう。だから、現時点でリーグ2位とは言え、20以上の貯金があり、ほぼ間違いなくCSに行けることが決まってる日ハムでも、監督も選手も全員が一丸となって「絶対にリーグ優勝する!」という熱い気持ちで戦ってる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、7日の日曜日、前回のブログをアップしたあたしは、お風呂でサッパリして、晩ごはんを食べてから、気になってた「広島×巨人」の試合経過をチェキしたら、9回表の巨人の攻撃が終わったとこで、「巨人 7-6 広島」という1点差で、広島が負けてた。このカード、すでに広島は2戦を落として負け越しが決定してたけど、何しろ首位と2位との直接対決だから、1つ負けると1ゲーム差が縮まってしまう。だから、この日も負けて3タテを食らうのと、この日は勝って「1勝2敗」で終えるのとでは、大きく違う。

そこで、あたしはラジオ中継を聴きながら広島の応援を始めたんだけど、そしたら、不思議な予知夢で万馬券が当たった後だったからなのか、何故だか「広島が9回裏に逆転サヨナラで勝つ!」という結果が見えて来たのだ。これは、感覚的なことだからうまく説明できないんだけど、単なる「希望」とかじゃなくて、広島の選手たちがホームベースの周りに集まって大喜びしてる映像が脳内シアターに流れて、歓喜に沸くカープファンたちの声が聴こえてきたのだ。

それで、あたしは、ツイッターに「さあ広島、サヨナラだ!」とつぶやいた。だけど、先頭バッターの代打・西川龍馬はセンターフライに倒れ、続く田中広輔もセンターフライに倒れ、アッと言う間に2アウト!先頭バッターが塁に出て、それを送って1アウト2塁とかなら逆転サヨナラ、最低でも同点延長とかの目もあるんだけど、これは厳しい!でも、続く菊池涼介が、まさに値千金のホームランで同点に追いつき、次の丸佳浩が冷静にフォアボールを選んで出塁し、4番の新井貴浩がサヨナラのタイムリーツーベースを決めてくれた!ブラボー!


‥‥そんなワケで、この日は、39歳のベテラン、新井貴浩がサヨナラを決めてくれたんだけど、この前日の6日の試合では、広島が2点を先制したものの、巨人に逆転されて負けてしまっていた。そして、その決勝打になった勝ち越しのタイムリーを打ったのが、これまた35歳のベテラン、村田修一だった。

村田修一と言えば、あたしが巨人ファンをやめてから巨人に移籍して来た選手なので、あたし的には横浜ベイスターズのユニフォームを着てる姿のほうが印象に残ってる。そして、横浜時代には、ホームラン王など数々のタイトルを手にしてるけど、あたしが一番記憶に残ってるのが、「捕れるファウルフライをわざと捕らなかった」という感動のシーンだ。

2007年10月4日の「横浜×ヤクルト」戦、この日は、ヤクルトの鈴木健の引退試合だった。鈴木健と言えば、これまたあたし的には西武のユニフォームを着てる姿のほうが印象に残ってるけど、西武で15年、ヤクルトで5年、通算20年の現役生活にピリオドを打つ最後の試合が、この日の横浜戦だった。ヤクルトのホームである神宮球場で行なわれた試合は、「横浜 0-3 ヤクルト」という状況で8回裏を迎え、古田敦也監督は1アウトの場面で宮本慎也の代打に鈴木健を送った。よほどのことがない限り、これが鈴木健の現役最終打席となる。

20年間の現役生活最後の打席に立った鈴木健に、球場中のファンが声援を送り、あちこちに「健さん、ありがとう!」「健さん、お疲れ様!」の横断幕や出された。そんな中、マウンド上の横山道哉の第1投は、まっすぐのボール球だった。鈴木健は、これを見送り、2球目のストレートは豪快に空振り。照れ笑いをする鈴木健。そして、ここからファウルの嵐が始まった。

3球目のストレートをファウル、4球目のストレートもファウル、5球目も6球目もファウルで、7球目のボールを見送り、8球目、9球目、10球目もすべてファウル。これほど続けてファウルが打てるのは、ピッチャーの横山道哉が変化球を1球も投げず、すべてストレートだけで勝負しているからだ。あたしは、ここにも感動した。そして、ファウルを打つたびに照れ笑いする鈴木健は、横浜のキャッチャーの相川亮二に、「粘っちゃって悪いね」とか言ってるように見えた。ちなみに、この時のキャッチャーの相川亮二は、この2年後にヤクルトに移籍し、現在は巨人にいる。

で、打席の鈴木健だけど、11球目もファウル、12球目もファウルと続き、いったいどこまでファウルで粘るのか?‥‥と思った瞬間、13球目をサードのファウルグランドに打ち上げてしまった。横浜のサードを守る村田修一が、反射的にボールの方向へ走った。そして、完全に落下地点に入り、あとはキャッチするだけ‥‥という場面で、村田修一は、スッとグラブを引き、下を向いた。ボールは捕球されずに、そのままファウルグランドに落ちた。

何という粋なハカライなんだろう!ここでファウルフライをキャッチしてしまったら、鈴木健の打席は終わってしまう。そのため、村田修一はあえてキャッチしなかったのだ。その瞬間、球場中から大歓声があがった。横浜の大矢明彦監督も笑顔を見せた。そして、鈴木健は、もう1本ファウルを打ったあと、15球目をミゴトにセンター前に打ち返し、現役最後の打席をヒットで飾ることができたのだ。実際の打席の映像を最後にリンクしておくので、ぜひ観てみてほしい。

こんなこと言っちゃアレだけど、この時点で、ヤクルトは最下位、横浜もBクラスが決まってたから、こうした人情プレーが飛び出したんだと思う。もしも僅差でリーグ優勝を争ってる首位と2位のチームだったら、また状況は違ってたと思う。だけど、この時の村田修一のプレーは、多くのプロ野球ファンに感動を与えたし、何よりも鈴木健の引退に素晴らしい花を添えた出来事だったと思う。当時、TBS「サンデーモーニング」のスポーツコーナーでは、この「捕れるファウルフライをわざと捕らなかった」という村田修一のプレーに対して、大沢親分と張本さんが厳しく批判して「喝!」のシールを貼ってたけど、多くのプロ野球ファンは、この場面を観た自分の記憶に「あっぱれ」のシールを貼ったと思う。

ちなみに、村田修一は、このプレーの次の9回表の攻撃でホームランを打ち、ちゃんとプロとしての意地を見せている。そして、この年、横浜はリーグ4位とBクラスに甘んじたけど、村田修一はシーズン36本でセ・リーグの本塁打王に輝いた。そして、翌2008年は、横浜はリーグ最下位に沈んだけど、村田修一は46本で2年連続の本塁打王に輝いている。


‥‥そんなワケで、世の中的には、今はリオデジャネイロのオリンピックが盛り上がってるみたいだけど、あたしはオリンピックにはまったく興味がない。ふだん観たこともないスポーツや、ルールも分からないスポーツを、ただ単に「日本人だから」という理由で応援する風潮も好きじゃない。しばらく前、ラジオに女子マラソンの増田明美さんがゲスト出演した時、「私はロス五輪のマラソンを途中棄権しましたが、日本に帰って来たら空港で見ず知らずの人から『この非国民!』と罵倒されました」と告白したのを聞いて、あたしは、ますますオリンピックに対する日本の風潮が嫌いになった。今回のオリンピックでも、何かの競技の日本人選手が「メダルが獲れなければ日本に帰れない」と言ってるのをラジオで聴いて、何か、すごい嫌な気分になった。それから、イチローの3000本安打とかはホントに素晴らしいことだと思うけど、これにしても「日本人がメジャーで活躍してるから」という前提での持ち上げ方は好きじゃない。だから、あたしは、これからも、普通に日本のプロ野球を楽しみ、普通に日本のプロ野球で感動して行きたいと思った今日この頃なのだ。


■2007年10月4日「横浜×ヤクルト」8回裏、鈴木健選手の現役最終打席■
https://www.youtube.com/watch?v=82gt8ZkavvI


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