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2016.09.29

日本ハムファイターズ、4年ぶり7度目のリーグ優勝!

昨日28日、あたしの応援してる日本ハム・ファイターズは、マジック1で迎えた西武戦で、レアードの39号ソロホームランの1点を先発の大谷翔平が守り抜いて完封し、リーグ優勝を果たした。あたしは、1回表に浅村のサードライナーをレアードがダイビングキャッチしただけでウルウルし、1回裏に大谷翔平がワンツースリーを決めただけでウルウルし、もう最初からウルウルしまくってたけど、4回表にレアードが先制のソロホームランを決めてからは、もうポロポロと涙が止まらなくなり、ティッシュの箱を抱えながら観戦してた。

そして、1点勝ち越しで迎えた9回裏、代打の渡辺をセカンドゴロに打ち取って泣き、代打の上本をフォアボールで出塁させるも、続く秋山のファウルフライをレアードが掴んで泣き、もうあたしは完全に優勝した気持ちになっていた。だから、一発出れば逆転サヨナラの場面で、前日もホームランを打ってる外崎を迎えても、「大谷が絶対に抑える!」と確信して、すでにあたしは「フライング涙」で号泣してた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、25年ぶりに優勝という美酒に酔ってる広島カープのファンの皆さんには申し訳ないけど、あたしが日ハムのファンになったのは、前回優勝した2012年の翌年、2013年だ。それまでは、ザックリと「パリーグのファン」という立ち位置で、日ハムとロッテと西武をヒイキしつつも、特定のチームは応援してなかった。だから、あたしは、日ハムのファンになってから、わずか3年目でリーグ優勝という感動を味わってる。

ずっとラジオ中継だけで日ハムを応援してきたあたしは、中継がなくて聴けないことも多くて、インターネットの速報でゲームの進行を見るのにも疲れて来たので、今年の開幕に合わせて、インターネット配信の「パリーグTV」に加入した。「パリーグTV」は、パリーグのどこかのチームのファンクラブに入ってると月額950円、一般の人は月額1450円で、パリーグの全試合を視聴することができる。

だから、あたしは、今シーズン初めて、日ハムのほとんどの試合を映像による中継で観ることができた。中継時間にリアルタイムで観られなくても、帰宅してからイニングごとの「イニング・ムービー」を観ることができるから、たとえば、「今日のデイゲームで大谷翔平がスリーランを打った」ということが分かれば、そのイニングだけを観ることもできる。

そして、何よりも嬉しいのは、ラジオ中継ではイマイチ分からなかった投球内容や守備のファインプレーなどが、詳細に自分の目で確認できることだ。だから、今回の西武戦でも、大谷翔平の素晴らしいピッチングをすべて観ることができた。西武の先発は菊池雄星、名実ともに西武の左のエース、大谷翔平とは岩手の花巻東高の先輩後輩対決だった。

でも、今回の大谷翔平は気迫が違ってた。マウンドに立った瞬間から、絶対に完封して優勝するという気迫が全身から感じられた。これまでは、1回から160キロを超えるストレートで押しまくり、高速フォークでトドメを刺すという単純なパターンが多かったけど、研究され尽くしてる大谷翔平に対しては、ほとんどのバッターがストレート狙いで振りに来るようになったので、タイミングが合うと連打されてしまうこともあった。

だけど、今回の大谷翔平は、絶対に勝つという気迫だけでなく、勝つための準備も怠っていなかった。大きいカーブから入り、ストレートでインを突き、縦のスライダーを見せ球にして、アウトコースギリギリのストレートや外から内に入る横のスライダーを振らせて、三振の山を築いて行った。そして、6回からは伝家の宝刀のフォークも織り交ぜて来た。もちろん大野奨太のリードがあっての配球だけど、終わってみれば15奪三振という自己記録で10勝目を挙げ、今季初の完封にして3年連続の2ケタ勝利をモノにした。


‥‥そんなワケで、今回、日ハムは、2位のソフトバンク・ホークスと僅差だったので、日本ハムが西武と引き分けになり、ソフトバンクがロッテと引き分けになれば、それでも日本ハムの優勝だったし、日本ハムが負けて、ソフトバンクが負けても、それでも日本ハムの優勝だった。でも、リーグの頂点を争っている2チームが、両方とも引き分けになったり、両方とも負けたりして、残りのゲーム数で優勝が決まるなんて、こんなに膝カックンなことはない。だいたいからして、ビジターとして西武ライオンズの本拠地の西武プリンスドームに乗り込んで試合をしてるのに、そこで西武に負けて、それなのにリーグ優勝だなんて、さすがに胴上げもできないだろう。

その上、ソフトバンクのほうは、1回表に7点も取って打線が大爆発してたから、日ハムとしても絶対に勝って優勝を決めるしかなかった。そんな状況での大谷翔平の完封勝利だったから、喜びもヒトシオだった。9回裏、最後の外崎のレフトフライを西川が掴んだ瞬間、あたしは母さんと抱き合って喜び、前日から用意しておいた「のどごし生」の500をプシュッと開けて、泣きながら母さんと乾杯した。

画面の中では、日ハムの選手たちが抱き合い、栗山監督も選手ひとりひとりと抱き合い、胴上げが始まった。栗山監督は8回、今季での引退を発表した武田勝投手も3回、感動の胴上げだった。そして、栗山監督の優勝インタビューが始まった。


「放送席、放送席!そして、この日を待っていた全国のファイターズファンの皆さん!優勝監督インタビュー!栗山英樹監督です!おめでとうございます!」

「え~、その前に、今日、ライオンズ最終戦で、ライオンズファンの皆さん、最終戦セレモニーの前ですが、少しだけ時間をください」

(ライオンズファンからの声援と拍手)

「8回、胴上げされました!どんな気持ちで宙に舞っていましたか?」

「え~、感動しました!」

「本当に、この優勝を決める1戦も、僅差の厳しい戦いでした。どんな気持ちで、ベンチで采配を振るってらっしゃったのですか?」

「え~、ここまでがんばって来た選手たちがね、勝ちたくて勝ちたくて、もの凄く緊張してるのがこっちに伝わって来たので、とにかく何でもいいから早く勝たせてあげたい、そう思って見てましたけど、本当に良くやってくれました!」

「監督が、今年、開幕投手に指名した大谷翔平投手が、この大一番で、見事なピッチングを見せてくれましたね!」

「(大谷の)ピッチングは1回も褒めたことはないですけど、(今日は)最高でした!」

「そして、なかなか点の取れない厳しい状況の中、レアード選手が、ひと振りでスタンドに運んでくれました」

「あの、ブランドン(レアード)もね、そんなに力入れるのもって思うほど気合い入ってるの分かったんですけど、あそこをうまく捌いてくれてね、やっぱり今年はね、レアードのホームラン、(中田)翔の打点、(西川)遥輝の足、そういったものがチームのひとつの核になってたんでね、そういう形が最後にしっかりできたっていうのは、とっても良かったと思います」

「少し、ここまで今シーズンを振り返っていただきたいんですが、開幕は連敗スタート、その後も、大きな連敗もないんだけれど大きな連勝もない、どんどんホークスは離れて行く、非常に苦しい前半戦だったと思います。最初の戦いというのは、序盤、どういった思いで進めて行ったのでしょうか?」

「まあ、あの、今年は我々も苦しかったですけど、え~、日本全国いろいろな災害があって、特に北海道はね、来ないはずの台風で、本当にあれだけの皆さんが苦しまれている姿を見た時に、我々は絶対に苦しいって言っちゃいけないと思ってやって来ましたし、そういった皆さんから、最後まで諦めるなっていう力をもらいました。ですから、本当にね、ファイターズの選手たちのがんばり度もありますけど、北海道の皆さん、そしてファイターズを応援してくれた皆さんの力で我慢できた、勝ち切れたと思っているので、本当に感謝してます」

「6月には、一時、最大11.5ゲーム差と(ホークスに)離されました。そのあたり、相当熱心なファイターズファンの方でも、ちょっと今年は厳しいかなと感じていた方が多いと思うんですけど、監督ご自身はどうだったんでしょうか?」

「僕自身はね、ずっと言って来ましたけど、諦めてなかったし、それを一番教えてくれたのは、ファイターズの選手たちでした」

「その6月から、怒涛の15連勝、球団新記録を作りました。その監督の信じた選手たち、今年はどんなところが成長した部分だったんですか?」

「え~、まあ、すべての面で進化してくれたし、ただ、まだまだ、ここからの大きな勝負がありますけど、僕がということではなくて、ひとりひとりの選手がね、一番、手応えとして、この世界でやって行けるんだと、勝負ができるんだと、そういった進化を見せてくれたんで、夏場くらいからはほとんど僕は何も言ってないんでね、その成長を見てるだけに、ただ最後ね、どうしても勝たせてあげたいって思ったんでね、(優勝できて)良かったです」

「その夏場からは、ホークスとのマッチレースの様相を呈しまして、抜きつ抜かれつ、本当に最後の最後まで気の抜けない戦いが続きました。この厳しい競り合いの中で見て来た選手たち、どんなプレーぶりだったんでしょう?」

「本当に頼もしかったですし、進化の速さも実感できたんでね、私もそうですし、コーチの皆さん、みんなね、選手がそうやって前に進んでくれることが一番の喜びだったし、力になったんでね、そういったものは僕らが語るよりも、ファンの皆さんがね、一番感じてくれていたと思うんでね、本当に良かったと思います」

「4年ぶりのリーグ制覇、就任初年度の2012年とは、また違った思いがあると思うんですが?」

「そうですね、ただ、優勝、嬉しいっす!」

「さあ、これでリーグの頂点に立ちましたが、4年前に獲れなかった、もうひとつの頂(いただき)があると思います。次の目標に向かっての思いはいかがですか?」

「まあ、あの、僕がということではなくて、選手たちがね、日本シリーズで置いて来た忘れ物、一番感じてくれていると思うので、そこを目指してしっかりやって行きます」

「最後に、今日もこの敵地、西武プリンスドームで、そして、全国のファイターズファンがこの日を待っていました。ファンの皆さまに、監督からひと言、メッセージをいただけますでしようか?」

「北海道の皆さん、ファイターズを応援してくださった全国の皆さん、本当にありがとうございました!今シーズン、ひとつだけ、間違いなく確信したことがあります!ファイターズの選手たちは、北海道の誇りです!ありがとうございました!」


‥‥そんなワケで、今シーズンの日ハムは、クローザーの増井浩敏俊を先発に回したり、先発の吉川光夫をリリーフに回したり、特に終盤は守護神マーティンの離脱で投手陣は大変だったし、野手陣も、シーズン序盤に調子が良かった陽岱鋼がケガで離脱したり、15連勝に貢献した岡大海がケガで離脱したりと、いろんなことがあったけど、すべてをチーム力で乗り越えて来た。それが、28日の時点でのリーグトップのチーム打率とチーム防御率に表われてると思う。そして、パリーグの全チームに勝ち越しての完全優勝につながったんだと思う。まだCS(クライマックス・シリーズ)があるから、リーグ優勝したからといっても気は抜けないけど、今日の栗山監督の優勝インタビューを聴いて、このチームなら絶対に日本一になってくれると確信した今日この頃なのだハムハム♪


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