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2016.09.15

がんばれ、フォーシーム!

あたしが子どものころ、巨人ファンだった父さんは、よくテレビで巨人の試合を観てたので、あたしも幼稚園のころから一緒に観てた。でも、難しいルールとか選手とかが分からなくて、ちゃんと理解して観るようになったのは、小学校の2~3年生ぐらいからだ。当時は長嶋監督の時代で、スタメンの一例を挙げると、敬称略で書かせてもらうけど、ピッチャー江川、キャッチャー山倉、ファースト中畑、セカンド篠塚、サード原‥‥って感じの顔ぶれだった。

それから、あたしは、自然と巨人ファンになり、けっこう長いこと巨人ファンだったけど、あることがキッカケで巨人を嫌いになり、現在は日本ハムを筆頭にパリーグ全般を応援するようになった。ま、その辺のことはどうでもいいんだけど、プロ野球も、昔と今とで、いろいろと変わったことがある。

たとえば、昔は‥‥って言うか、これはけっこう最近までのことだけど、バッターのカウントは「ワンストライク、ツーボール」って言ってた。だけど、今はメジャーリーグと同じに「ツーボール、ワンストライク」って言うようになった。だから、昔は「カウントはワンツーです」と言えば「ワンストライク、ツーボール」のことだったけど、今は「ワンボール、ツーストライク」のことになっちゃう。

そして、これが大きな変化なんだけど、ピッチャーの球種の呼び名だ。昔は、縦に曲がる球は「ドロップ」、横に曲がる球は「カーブ」だったのに、そのうち、縦に曲がる球のことを「縦のカーブ」と言うようになり、現在ではほとんどの「カーブ」がコレなので、いちいち「縦の」と付けずに、単に「カーブ」と呼ぶようになった。そして、スライダーにも「縦スラ」と「横スラ」があるけど、スライダーの場合は主に横に曲がる「横スラ」を「スライダー」と呼ぶようになった。

それから、昔は「ストレート」は「ストレート」で、日本語で「直球」と言う場合もあったけど、とにかく1種類しかなかった。でも、今は「フォーシーム」と「ツーシーム」がある。ボールを握って、上から下へ振り下ろすスリークォーターとかで投げると、ボールには自然とバックスピンが掛かる。このバックスピンによって、重力に逆らう揚力が生まれて、ボールは真っ直ぐに進むワケだ。これを「マグヌス効果」と言うんだけど、野球のボールには縫い目があるから、縫い目の角度が変わると、バックスピンによって生まれる揚力が変わってくる。

文章だけで説明するのは難しいけど、ボールの縫い目が横向きになるようにボールを握ると、縫い目の数は手前に2本、反対側に2本、合計4本になる。つまり、1回のバックスピンで4本の縫い目が逆回転するワケで、これが水掻きのような効果を発揮して大きな揚力を生み出し、早くて真っ直ぐなボールになる。これが「4本の縫い目」、つまり「フォーシーム」だ。大谷翔平投手の速球も、もちろん、この「フォーシーム」で投げている。

そして、縫い目が縦になるように握ると、今度は、縫い目のヘアピンカーブみたいな部分が縦に回るから、1回のバックスピンで2本の縫い目が逆回転するようになる。そうすると、生まれる揚力は「フォーシーム」よりも小さくなり、ボールは真っ直ぐに進まなくなる。これが「2本の縫い目」、つまり「ツーシーム」で、揚力が少ないから「フォーシーム」よりも沈み込むようなストレートになったり、微妙に変化したりする。変化するのに「ストレート」と呼ぶのは変か?‥‥なんて親父ギャグを織り込みつつ、それでも、「ツーシーム」も「フォーシーム」と同じく、ストレートの1種に数えられてる今日この頃、今日のマクラは少し長くなっちゃったけど、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、子どものころからプロ野球を観て来たあたしとしては、他にもいろいろと変わったものがあるんだけど、何よりも変化を感じるのが、選手たちの年齢だ。でも、これは、プロ野球の選手たちが変わったワケじゃなくて、あたしのほうが変わったことによる、相対的な変化なのだ。

子どもころ、テレビで観てたプロ野球の選手たちは、みんな「お父さん」みたいな大人の男の人たちだった。だけど、あたしが中学生になり、高校生になり、多摩川の巨人軍グラウンドに自転車で通うようになったら、一番好きだった桑田真澄投手を始め、どの選手もみんな「お兄さん」のように感じ始めた。ちっちゃかったころのように「お父さん」みたいだと思えたのは、藤田監督くらいだった。

そして、それから長い年月を経て、今、日本ハムを応援してるあたしは、22歳の大谷翔平投手が自分の息子だとしてもおかしくない年齢になってしまった。それでも、昨シーズンまでは、50歳で現役だった中日の山本昌投手を筆頭に、40代の選手がたくさんいたから、あたし的にはまだ余裕があったんだけど、今シーズンの現役最年長は「ハマの番長」ことDeNAの三浦大輔投手になってしまった。三浦大輔投手は42歳、広島の黒田博樹投手は41歳、ロッテの井口資仁選手も41歳、みんなあたしよりリトル年下だ。つまり、現在の日本のプロ野球選手は、全員があたしより年下になっちゃったのだ。


‥‥そんなワケで、あたしは、こうしたプロ野球選手やタレントなどのファンの中に、相手が独身であること、恋人がいないということにコダワリ続ける人たちがいることが理解できない。だって、もともと相手は雲の上の人で、あたしが結婚できるワケがないからだ。たとえば、あたしは、ましゃ(福山雅治さん)のファンだけど、ましゃが吹石一恵さんとの結婚を発表した時、とっても嬉しくなって、心から祝福する気持ちになった。だけど、世の中的には、ガッカリした女性ファンが多く、中には自分が失恋したように思い込む女性ファンまでが現われて、「ましゃロス」なんて言葉までが使われた。

あたしには、この感覚が理解できない。こういう女性たちって、いつかは自分がましゃと結婚できると本気で思い込んでたのだろうか?それとも、自分は結婚できなくても、せめて他の女には取られたくないという感覚なのだろうか?あたしは、ましゃのことが大好きで、ましゃには幸せになって欲しいと思ってたから、かねてから噂のあった吹石一恵さんとの結婚はホントに嬉しかったし、心から「おめでとう♪」って思ったんだけど、あたしの感覚のほうが、世の中的にはマイノリティーなのかな?

ま、他の人のことは分からないけど、少なくともあたしは、こうした別世界のスターを好きになる時に、完全に割り切ってるから、その相手が独身かどうか、恋人がいるかどうかなんて、まったく気にしない。相手が結婚してようが、子どもがいようが、ぜんぜん気にならない。だって、こっちは、最初から手の届かない人を一方的に好きになって、脳内でいろいろと妄想をして、疑似恋愛を楽しむだけなんだから。

だから、あたしが気にするのは、相手が独身かどうかよりも、相手の年齢とか服装のセンス、趣味とか嗜好とかになる。脳内で架空のデートを妄想して楽しむ疑似恋愛の世界では、イメージがすべてだから、そういう部分が重要なのだ。だから、「年下の男性はNG」というあたしの基本を踏まえると、すべての現役プロ野球選手が年下になってしまった今、もう、プロ野球選手の中から疑似恋愛の相手を見つけることは不可能になってしまった。

去年から始まった「ファイターズの選手、彼氏にするなら誰?」という女性ファン限定のイベントでも、あたしには、投票できる選手が1人もいなかった。「好きな選手は誰?」という投票なら、ハートマークのシールが何枚あっても足りないほどなのに、「彼氏にするなら誰?」なんて聞かれちゃうと、全員が息子や弟みたいな年齢だから、とたんにシールが貼れなくなっちゃう。

ちなみに、この投票では、去年と今年、2年連続で中島卓也選手が「彼氏にしたいナンバーワン」に輝いた。ちなみに、中島選手は25歳なので、あたしが早くに結婚して18歳で出産していたら、今はその子が25歳になってるから、大谷翔平投手と同じく、親子でもおかしくない年齢だ。だから、あたしは、この「ファイターズの選手、彼氏にするなら誰?」という投票には「該当者なし」としか答えられないけど、もしも「ファイターズの選手と監督とコーチ、彼氏にするなら誰?」という投票だったら、ソッコーで「吉井理人(まさと)ピッチングコーチ」にハートマークを貼って1票を投じてた。

吉井ピッチングコーチは、いつも紫色のバインダーを持って栗山監督の横にいて、物静かにピッチャーの投球をチェックしてるけど、立っていても座っていてもカッコイイし、マウンドまで出て来ると、どのピッチャーよりもカッコイイ。あたしが特に好きなのが、ドームじゃないスタジアムでのデイゲームで、カンカン照りの日だ。このシチュエーションになると、吉井ピッチングコーチは高い確率でスポーツ・サングラスを掛けるから、いつも以上にカッコよくなる。188センチの長身でスタイルが良くて、無精ヒゲ気味のヒゲもフランス人の俳優みたいでステキで、マジでカッコイイ。そして、年齢は51歳、あたしにバッチリじゃん!

吉井ピッチングコーチは、近鉄で10年、ヤクルトで2年投げてから、メジャーへ行き、日本に帰って来てからはオリックスとロッテで投げ、現役を引退してコーチになった。趣味はギターと競馬なので、この辺もあたしとバッチリ合ってる。もちろん既婚者だけど、脳内で妄想するだけの疑似恋愛には関係ない。そんなことよりも、遥かに重要なポイントである年齢、ルックス、センス、趣味などがバッチリなんだから、パーフェクトと言える。

ちなみに、現役時代の吉井ピッチングコーチは、野茂英雄投手に競馬を教えていて、そのお礼として野茂投手から伝家の宝刀のフォークの投げ方を教えてもらったそうだ。吉井ピッチングコーチの書かれた『投手論』(PHP新書)の中には、こんな記述もある。


「野茂は僕と同じで競馬が好きだ。武豊や幸英明ら僕が仲のいい騎手と食事をすると言うと飛んでくる。武ジョッキーはちょうど僕や野茂がメジャーにいた二〇〇〇年頃、ロサンゼルスに拠点を移し、ドジャー・スタジアムの近くのパサデナという街に住んでいた。その時に三人で会い、いつか野茂と二人でアメリカで競走馬を持ち、武ジョッキーに乗ってほしいなと話した。」


‥‥そんなワケで、競馬が大好きな吉井ピッチングコーチは、今はお馬さんも持ってる。今年1月に中山の新馬戦でデビューした栗毛の牝馬で、その名は「フォーシーム」、そう、ここでようやく長かったマクラでの解説が生きて来るってワケだ。そして、すべての球種の中で最も速い球である「フォーシーム」と名づけられた馬は、父がダイワメジャー、母がマイヴィヴィアン、母の父がダンシングブレーヴ。この血統を見ただけでも、元メジャーリーガーである吉井ピッチングコーチが、「メジャー」という言葉に惹かれて「ダイワメジャー産駒」を選んだんじゃないかと思えて来て、競馬ファンでプロ野球ファンで吉井ピッチングコーチのファンでもあるあたしは、ナニゲに嬉しい気持ちになって来る♪

だけど、そんな期待とはウラハラに、「フォーシーム」のデビュー戦は16頭中12着、5月の2戦目の未勝利戦も18頭中14着と、ぜんぜんパッとしなかった。そして、7月の3戦目が6着、4戦目が7着と、少しずつ上向きになって来たのに、9月3日に札幌で行なわれた5戦目の未勝利戦では、また12着に沈んでしまった。つまり、現時点で、5戦0勝なのだ。競馬は、馬券を買う上では3着までしか配当の対象にならないけど、出走する馬のほうは5着までが賞金の対象になる。

だから、これまでで一番良かった3戦目の6着は、めっちゃ惜しかったのだ。あと1つ着順が上だったら、賞金の対象になっていた。でも、このレース、「フォーシーム」は7番人気だったけど、優勝したのは9番人気の馬だった。そして、その馬の名は、ナナナナナント!「ラインスラッガー」だったのだ!「ダイワメジャー」の子に「フォーシーム」と名づけて、メジャー級の速球を投げたのに、その球を「ラインスラッガー」に見事に打たれてしまい、ライトスタンドまで運ばれてしまったというワケだ。

そして、吉井ピッチングコーチの「フォーシーム」は、けっこう厳しい状況になってしまった。ここからは、ちょっと専門的なことを書くけど、今月、中山や阪神などに設定されてる3歳未勝利戦は、通称「スーパー未勝利戦」と言って、「出走回数が5回までの馬」と「前回の中央での着順が5着までの馬」という出走制限があって、1回だけしか出走できない。「フォーシーム」は出走回数が5回なので、この「スーパー未勝利戦」に1回だけは出走できるけど、これで勝てなければ、もう、中央開催(東京、中山、京都、阪神)のレースには出走できなくなる。そして、地方開催の500万下を走ることになる。


‥‥そんなワケで、地方開催の500万下には、未勝利戦を勝てずに回って来た馬も多いけど、逆に、未勝利戦を勝ち上がって来た馬や、何度も勝っている馬も混じってるので、これまでの未勝利戦よりも強い相手と戦わなくちゃならない。だから、「フォーシーム」は、たとえ未勝利戦を勝ち抜けられなくても、決して「これでKO」となってマウンドを下ろされることはないけど、そうなった場合には、これまで以上に強いスラッガーと対決しなきゃならないのだ。だけど、1軍の試合で勝てなかったピッチャーを2軍で鍛え直してから1軍に戻すように、競走馬の場合も、中央の登録を一度抹消して、地方で勝ち上がってから中央に戻すという方式が一般的なので、もしも「フォーシーム」が未勝利戦を勝ち抜くことができなかったとしても、何とか地方で勝ち上がり、中央という1軍のマウンドに戻って来て、吉井ピッチングコーチの現役時代のフォーシームのような素晴らしい末脚を見せてほしいと思う今日この頃なのだ!


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