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2016.10.24

前前前世から探していた少女と出会う方法

日本のどこかの田舎町に、彗星のカケラの隕石が落ちて、その町の人たちが一瞬にして何百人も死んでしまう‥‥ってことは、確率的には極めて低いとしても、現実的にありえることだ。だけど、そうした「すでに起こってしまった出来事」を踏まえた上で、その結果を知っている現代人の1人が、その隕石が落ちる前の世界に行って、隕石が落ちる前に町の人たちを全員避難させて、1人の死者も出さないようにするなんて、どう考えても不可能だ。

たとえば、子どものころに、自分の妹が河川敷で自転車に乗る練習をしてて、転んでオデコを切って、病院に運ばれて3針縫ったとする。これがかわいそうだったからと、自分が大人になってから、タイムマシンで当時へ戻り、倒れそうになった自転車を支えてあげて、妹はケガを回避できたとする。これくらいなら、世の中的には何も変わらないだろうから、特に問題はないと思う。

だけど、隕石が落ちて、1つの町が消滅してしまい、何百人もの人々がすべて死んでしまった‥‥という大きな出来事に関しては、もしもこれを未来から来た人が回避してしまったら、後の世の中が大きく変わってしまう。まず、日本の人口も違って来るし、死んだはずの何百人もの人たちが、死なずに続きの人生を歩き始めるのだから、他の人たちとの関わり合いもあって、数えきれないほどの枝葉が生じてしまう。つまり、まったく違う未来になってしまうのだ。

極端な可能性を言えば、その死んでしまった数百人が死なずに済んだことで、その中から日本の総理大臣が生まれるかも知れないし、画期的な大発明をする科学者が生まれるかも知れないし、ベストセラーを連発する作家が生まれるかも知れない。そうなれば、少なくとも日本の歴史は変わってしまうし、世界の歴史にだって一定の変化をもたらしてしまうと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは妄想が大好きなので、どんなことでもどんどん妄想の連鎖が広がっちゃうワケだけど、たとえば、隕石が落ちて死んだ数百人が、もしも「未来からの指示」によって死なずに済んだとして、その数百人の中の1人が何年後かに日本の総理大臣になって、その人が安倍晋三を超える戦争マニアで、日本の自衛隊をアメリカ軍の子分として世界各地の戦場へと引っ張り出すだけでなく、こちらからジャンジャンと他国を侵略しちゃうようなクレージーだったとする。そして、日本の本土も戦争に巻き込まれ、多くの日本国民が殺されてしまったとする。そしたら、数百人の人たちを助けた行動が、結果的に、数万人、数十万人を殺すことになってしまう。

科学的&物理的に作り上げたタイムマシンにしろ、時空の谷間のナンタラカンタラに接触して発生した偶発的なタイムスリップにしろ、現代の人間が何十年か前の過去へ飛ぶなんていう「タイムワープ」は絶対にありえない。ようするに、タイムマシンなんてものは絶対に作ることはできないし、タイムスリップなんてものもありえない‥‥っていうことを証明するための代表的な理論の1つに、「親殺しのパラドックス」と呼ばれるものがある。

たとえば、あたしが、タイムマシンでもタイムスリップでもいいから、自分が生まれる前の何十年か前の世界へ行き、自分のお母さんかお父さんのどちらかを殺す。そうすると、あたしのお母さんとお父さんが結婚して、あたしを産むということができなくなるから、「あたし」は生まれない。そうなると、「あたし」は存在しなくなるのだから、それから何十年かして、あたしがタイムマシンに乗って過去へ行き、あたしの親を殺すこともできなくなる。そうすると、あたしのお母さんとお父さんは結婚して、「あたし」が生まれることになる。

でも、その「あたし」は、何十年かして大人になったら、タイムマシンに乗って過去へ飛び、自分の親を殺すワケだ。すると、「あたし」は生まれなくなる。でも、「あたし」が生まれなくなったのなら、大人になってからタイムマシンで過去へ飛んで親を殺す「あたし」もいなくなったのだから、あたしのお母さんとお父さんは結婚して、やっぱり「あたし」が生まれる‥‥という無限のパラドックスだ。

もっと単純なパターンで言えば、「自分殺しのパラドックス」というのもある。あたしがタイムマシンに乗って過去へ飛び、まだ赤ちゃんの自分自身を殺す。そうすると、あたしは赤ちゃんの時に死んだのだから、大人になることはできず、タイムマシンで過去へ飛ぶこともできない。そうなると、赤ちゃんのあたしを殺す「未来のあたし」はいなくなるから、赤ちゃんのあたしはスクスクと成長して大人になる。すると、大人になったあたしは、タイムマシンに乗って過去へ飛び、赤ちゃんの自分を殺してしまう‥‥という無限のパラドックスだ。

こうした理論は、タイムマシンやタイムスリップを否定する人たちによって、まことしやかに提唱されて来た。だけど、一見、完璧に思えるようなこの理論にも、抜け道はいろいろとある。その代表的なものが、「時間軸は無数に存在する」というものだ。あたしがタイムマシンで過去へ飛んで、自分のお父さんを殺したとしても、それは、あたしの両親が結婚してあたしが生まれたという「今、あたしが生きている時間軸」とは別で、あたしの母さんは別の男性と結婚して、あたしじゃない別の子どもを産み、ぜんぜん違う人生を送る。ただ、それは別の時間軸の話だから、あたしの生きてる世の中には何の影響もないし、こちらの世界もあちらの世界に何の影響も及ぼさない、という説だ。

この説であれば、タイムマシンもタイムスリップも理論上は可能になるし、タイムマシンで過去へ飛んだ人が、どんなに過去を変えてしまっても、元の時間に戻って来れば、自分のいた世の中には何の影響も及ぼしていないことになる。大幅に変わってしまった「別の時間軸」が生まれただけで、自分のいる時間軸とは無関係だ。


‥‥そんなワケで、ある田舎町に、彗星のカケラの隕石が落ちて、その町の人たちが一瞬にして何百人も死んでしまった‥‥という過去の出来事があって、どうしてもそれを回避したいと思ったのなら、タイムマシンやタイムスリップで隕石が落ちる前の世界に飛ぶか、隕石が落ちる前のその町の人とテレパシーで交信するか、もしくは、隕石が落ちる前のその町の人と肉体と魂が入れ替わったりする漫画的にベタな展開とかで、これから起こる「隕石が落ちて来る」という事実を知らせなきゃならない。

そして、その事実を知らせることができれば、あとは、隕石が落ちる前にその町の人たちを避難させるだけだから、何とでもなるだろう。もちろん、何百人も死んでしまった人たちが、この「未来からのおせっかい」によって1人も死なずに済むのだから、この町の未来は大きく変わってしまうし、日本の未来にもそれなりの影響を及ぼすだろうし、場合によっては世界の未来にも若干の変化が起こるかも知れない。

だけど、そんなこたー気にすることはない。だって、時間軸が違うのだから。自分が元の世界に戻って来たら、やっぱりその町は何年か前の隕石によって何百人もの人たちが死んでいて、何も変わってないのだ。そして、町の人たちが避難して助かったほうの世界は、今、自分がいる時間軸とは別の、新たな時間軸を形成して行くワケだ。つまり、「隕石が落ちて何百人も亡くなった」という世界はそのままで、それとは別に「隕石が落ちる前に町の人たちが避難して誰も死なずに済んだ」という世界が新設されただけなのだ。そして、この2つの世界は、決して交わることはない。

だから、この「未来からのおせっかい」によって、隕石の直撃から避難することができて死なずに済んだ少女は、そのまま成長することができる。でも、それはあくまでも新設された「第二の世界」でのことなのだから、「未来からのおせっかい」をしてくれた男の子とは、永遠に出会うことはできない。もちろん、その「第二の世界」にもともと存在していた「第二のおせっかい君」と出会う可能性はあるけど、その男の子の生きている世界にあるのは、「隕石が落下して何百人も死んでしまった田舎町」ではなく、「隕石は落下したが全員が避難していて誰1人として犠牲にならなかった田舎町」しか存在しないのだから、過去へ行って町民を避難させようなどとは考えない。つまり、少女との接点が消滅してしまうのだ。


‥‥そんなワケで、世界的に有名なイギリスの理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士は、物理的に過去へのタイムトラベルを否定している。ホーキング博士の提唱する「時間順序保護仮説」は、時間軸に沿って起こるすべての出来事は順序が保護されていて、決して順序を入れ替えることはできない、というものだ。そりゃそうだよね。時間軸に沿って起こる出来事の順序を入れ替えられるなら、あたしは競馬の結果を見てから馬券を買いに行くし(笑)

ま、冗談はさておき、ホーキング博士は、哲学的に「過去へのタイムトラベルは不可能」と言ったんじゃなくて、ちゃんと量子力学を用いて計算して、過去へのタイムトラベルをするためには場の力が無限大にならなければならないという結論を導き出して、その上で「理論的に不可能」だと言ったのだ。だから、逆に言えば、「未来へのタイムトラベル」なら、いつかは可能になるかもしれないのだ。もちろん、行った先の未来から元の世界に戻って来ることはできないけど。

それから、ホーキング博士は、「過去へのタイムトラベルが不可能」だとする理由として、「われわれの世界に未来からの観光客が押し寄せたことがない」とも言っている。ナニゲに屁理屈っぽいフレーバーも感じるけど、今からわずか100年前には、海外旅行なんて一般人には難しかったのに、今じゃ誰でもチョチョイと世界中へ行けるようになった。これと同じで、過去へのタイムマシンが開発された当初は、選ばれた数人しか現代へやって来ることができなかったとしても、それから何十年という月日が流れるうちに、日本からハワイやグアムへ行くようなノリで、過去へのタイムトラベルができるようになっているハズだ。そして、そうなれば、現代に未来からの観光客が押し寄せるようになるだろう。

そうじゃなくても、ホントに未来の世界でタイムマシンが開発されるという筋書きがあるのなら、どこかの田舎町に隕石が落ちることを知らせに来てくれるように、大震災の前とか、原発事故の前とか、さらには、戦争の前とかに、未来の日本の総理大臣の書簡を携えた未来からの遣隋使が来てくれても良さそうに思う。よく、「タイムマシンで過去へ行くことはできるが、過去の世界に干渉して歴史を変えてはいけない」的な但し書きが出て来るSF小説があるけど、あれは、タイムトラベルの理論破綻を回避するための「お約束」であって、どんなに過去に干渉したって「第二の時間軸」や「第三の時間軸」ができるだけだと考えれば、ぜんぜん問題はない。

でも、ここで問題なのが、この「第二の時間軸」や「第三の時間軸」なのだ。せっかく未来から来た人が「近い将来に起こる大災害」を知らせてくれて、犠牲になるハズの多くの人たちが避難して助かったとしても、それは「多くの人たちが助かった第二の時間軸」が誕生するだけで、未来からわざわざ知らせに来てくれた人が自分の時間軸に戻れば、そこでは以前からのように「大災害で多くの人たちが亡くなった」ままの歴史が続いているのだ。

過去へ行っておせっかいを焼いても、自分の世界は何も変わらないのだから、一見、無駄なように感じるけど、大災害で犠牲になった人たちは、新たな時間軸で生きて行くことができる。そう考えると、自分のおせっかいによって新たな時間軸に新たな世界を創造するワケで、人道的にどうのこうの言う前に、なんか神様になったような気分がして来る。ただ、残念なのは、その世界の今後を見ることができないという点だ。タイムマシンで元の世界に戻って来るということは、元の時間軸に戻るということで、その新たな時間軸の未来とは異なるからだ。


‥‥そんなワケで、どうしても自分がおせっかいを焼いて創造した新たな世界の未来を見たいのなら、自分が助けた少女ともう一度、出会いたいのなら、元の世界に戻って来ないで、その世界に留まるしかない。でも、その世界には、元からその世界にいた「第二の自分」が存在しているのだから、絶対に顔を合わせないように注意して生活しなきゃならないし、「第二の自分」を知っている人たちとも接触しないように注意しないと、いろいろとメンドクサイヤ人なことに巻き込まれてしまうだろう。でも、そのくらいの努力をしないと、物理的にも理論的にも、前前前世から探していた少女とは出会えないと思う今日この頃なのだ。


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