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2016.10.11

ブリジット・バルドーとジーナ・ロロブリジーダ

オードリー・ヘプバーンと言えば『ローマの休日』や『ティファニーで朝食を』や『マイ・フェア・レディ』、カトリーヌ・ドヌーヴと言えば『シェルブールの雨傘』や『昼顔』や『ロバと王女』、というように、すぐに代表作の名前が出てくる。ま、人によっては、オードリー・ヘプバーンなら『麗しのサブリナ』や『戦争と平和』や『昼下がりの情事』を挙げる人もいるだろうし、カトリーヌ・ドヌーヴなら『反撥』や『ルシュフォールの恋人たち』や『終電車』を挙げる人もいるだろうけど、こうしてすぐに何作ものタイトルが出てくるのも、大女優たるユエンだろう。

他にも、イングリッド・バーグマンと言えば『カサブランカ』や『誰が為に鐘は鳴る』や『ガス燈』、ヴィヴィアン・リーと言えば『風とともに去りぬ』や『アンナ・カレニナ』や『欲望という名の電車』、ソフィア・ローレンと言えば『ひまわり』や『昨日・今日・明日』や『ラ・マンチャの男』、エリザベス・テイラーと言えば『陽のあたる場所』や『熱いトタン屋根の猫』や『バージニア・ウルフなんかこわくない』‥‥というふうに、その映画を観たことがない人でも、タイトルだけは聞いたことがあるような有名な作品が、何本も出てくる。

だけど、あたしの大好きなブリジット・バルドーやジーナ・ロロブリジーダになると、これと言った代表作がないし、けっこうな映画マニアじゃないと、主演作を1本も知らない人も多い。もちろん、あたしはファンだから、どちらの作品もたくさん観てるし、あたし的に特に好きで代表作だと思ってる作品が数本ずつある。でも、そのタイトルを言ったところで、知らない人たちはぜんぜんピンと来ないワケで、オードリー・ヘプバーンの『ローマの休日』やカトリーヌ・ドヌーヴの『シェルブールの雨傘』のような、今どきで言えばジュリア・ロバーツの『プリティ・ウーマン』のような、「観ていない人でもタイトルは知っている」という作品は、ブリジット・バルドーやジーナ・ロロブリジーダにはない。

ブリジット・バルドーの場合は、ニックネームがイニシャルの「BB(ベベ)」だったこともあり、イニシャルが「MM」だったマリリン・モンローと比較されることが多く、それは、女優というよりもセックス・シンボルとしての意味合いが大きかった。でも、マリリン・モンローの主演作品、『ノックは無用』や『七年目の浮気』や『お熱いのがお好き』などが、「観ていない人でもタイトルは知っている」という有名な作品なのに対して、ブリジット・バルドーの主演作品、『裸で御免なさい』や『殿方ご免遊ばせ』や『何がなんでも首ったけ』は、あたしみたいなブリジット・バルドーのファンや、熱心な映画マニアじゃないと、タイトルを聞いてもピンと来ないと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですかププッピドゥ~?(笑)


‥‥そんなワケで、これはあくまでもあたしの感覚だけど、ブリジット・バルドーよりも多くの作品に主演してるジーナ・ロロブリジーダなのに、その作品は、日本ではブリジット・バルドーよりも、さらに知られていないように感じる。たとえば、オードリー・ヘプバーンの『ローマの休日』を知っている人たちの何割が、ジーナ・ロロブリジーダの『ローマの女』を知っているだろうか。マリリン・モンローの『お熱いのがお好き』を知っている人たちの何割が、ジーナ・ロロブリジーダの『お熱い出来事』を知っているだろうか。さらに言えば、ブリジット・バルドーの『夜の騎士道』を知っている人たちの何割が、ジーナ・ロロブリジーダの『花咲ける騎士道』を知っているだろうか。

ブリジット・バルドーは、今は「過激な動物保護のおばちゃん」て感じになっちゃったけど、「屠殺の残酷な実態を知ってベジタリアンになった」という点はあたしも同じだし、生き方としてもカッコイイと思う。もともとは「ブロンドのセクシー姉さん」という路線だったけど、あのブロンドは染めてるだけで、ホントの髪の色はブルネット(黒っぽい茶褐色)だ。本人はそれが嫌でブロンドに染めるようになったけど、デビュー当時は「ブルネットの髪のチャーミングな女性」というイメージだった。

ちなみに、英国の大手ビューティー関連企業「スーパードラッグ」が2014年に行なった「過去50年で最も美しい女性」というアンケート調査では、1位の故・オードリー・ヘプバーン、2位の故・ダイアナ妃、3位の故・グレース・ケリーに続いて、ブリジット・バルドーは4位に選ばれている。故人を除けば1位というワケだ。つまり、ブリジット・バルドーが「ヨーロッパのマリリン・モンロー」と呼ばれていた若いころのイメージが、英国では今も生き続けているということになる。

で、そんなブリジット・バルドーの初主演作品は、1952年の『ビキニの裸女』だけど、ビキニを着てるのに裸女って何だよ?‥‥というツッコミも入れつつ、この映画の最大のポイントは、仮にも主演であるブリジット・バルドーが、いつまで経っても登場しないというツンデレな展開にある。ブリジット・バルドーは、ある小島の灯台守の娘の役で、最初は子役が13歳の娘を演じてる。そして、5年後にその島を訪れた男が、18歳になった娘と再会するんだけど、これがブリジット・バルドーで、映画が後半になっての、ようやくの登場だ。

ブリジット・バルドー自身も、役と同じ18歳で、一応、ビキニは着てるんだけど、セクシーさはミジンもない。髪もブルネットで、初々しくてチャーミングな少女といった印象だ。そして、この3年後の1955年、21歳から本格的に女優としての活動を始めるんだけど、『恋するレオタード』、『わたしのお医者さま』、『夜の騎士道』、『わたしは夜を憎む』と、どんどんエロ可愛くなって行ったブリジット・バルドーは、22歳でセックス・シンボルとしての頭角を現わし始める。1956年、22歳の時の作品、『この神聖なるお転婆娘』の日本でのポスターには、「ブリジット・バルドオ主演」の文字の横に、次のような宣伝コピーが書かれていた。


「ハイティーンからロマ・グレ(ロマンス・グレー)まで首ったけ!世界を征服したエロ・ベビィ B・Bの粋でお洒落な最高傑作!」


‥‥そんなワケで、この時点では、まだブルネットだったブリジット・バルドーは、髪をブロンドに染め、トレードマークのセクシーな唇と甘ったるいしゃべり方でエロ可愛い路線を邁進して行くワケだ。男に甘えたり、ワガママを言って男を振り回したり、小悪魔的な魅力が全開のブリジット・バルドーに対して、正反対なのがジーナ・ロロブリジーダだった。美しく整った顔立ちの美女で、男には媚びず、何なら男もぶっ飛ばす。でも、好きな男の前では顔を真っ赤にしてしまうツンデレぶり。もちろん、これも演出だけど、そんなジーナ・ロロブリジーダが、あたしはブリジット・バルドーと同じくらい大好きだ。

あたしが特に好きなジーナ・ロロブリジーダの作品は、1958年の『恋はすばやく』、1961年の『九月になれば』、1965年の『バンボーレ』、1966年の『ホテル・パラディソ』など、他にもたくさんあるけど、ハリウッドデビューする前のイタリア映画、1954年の『パンと恋と夢』も大好きだ。イタリアの田舎の山の村が舞台で、その村に新しい警察署長が赴任してくるところから物語が始まる。エッジの丸っこいボンネットバスは、一番後ろにドアが付いてて、そこから新しい警察署長が降りてくるんだけど、クラシックカーが大好きなあたし的には、それだけでも萌えちゃうし、警察署長の愛車の「ザ・原動機付き自転車」も最高だ(笑)

で、ジーナ・ロロブリジータが演じてるマリアは、この村一番の貧乏で、この村一番の美女という設定だ。だから、めっちゃ美しいのに、着の身着のままのピラピラのワンピで、足はほぼ裸足で、吉田照美さんに乗っている‥‥じゃなくて、ロバに乗っている。そして、よその家の畑から盗んだものを売ったりして暮している。そんなマリアと若い警察官の恋、そして、新任の警察署長と産婆の女性との恋、この2つの恋が付かず離れず進んで行くイタリア式コメディーだ。


‥‥そんなワケで、あたしは、『シン・ゴジラ』も『君の名は。』も観てないけど、こうした昔の映画は、けっこう観てる。そんな中でも、このジーナ・ロロブリジーダの昔の作品の数々は、とっても楽しめるし大好きだ。以前、古本屋さんで、昔の『スクリーン』という映画雑誌を見つけて立ち読みしたら、ある映画評論家が「ジーナ・ロロブリジーダは顔が美人というだけで演技力はゼロだ」というような酷評をしていたけど、あたしは「はぁ?」って思った‥‥ってなワケで、ジーナ・ロロブリジーダの『パンと恋と夢』は、今、GyaOで無料配信しているので、この映画評論家とあたしのどちらが正しいか、ぜひ、実際の作品を鑑賞してみてほしいと思った今日この頃なのだ♪


『パンと恋と夢』(10月18日までの無料配信)
http://gyao.yahoo.co.jp/player/00274/v09905/v0937700000000538213/


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