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2016.12.22

百一文と年の暮れ

ついこないだ年が明けたと思ってたのに、もう年末ですかぁ~~~!‥‥ってなワケで、子どものころの1年は長かったのに、人間て年を取るたびに1年を短く感じるようになってくる。あたしの感覚で言うと、小学3年生や4年生のころの1年の長さの感覚を「100」とすると、中学生になってからは「90」くらいで、高校生になってからは「80」くらいで、高校を卒業して専門学校に入ってからは「70」くらいで、専門学校を卒業して社会人になった20歳の時には「50~60」くらいになってた。つまり、10歳の時に感じてた1年の長さが、20歳になった時には半分くらいになってたワケだ。

そして、あたしは、30歳になり、40歳になったワケだけど、40歳を過ぎた今の感覚だと、まるでフォーミュラーマシンが目の前を通過するように、1年が「ヒュン!」と過ぎ去っていく。中学生の時に、国語で「光陰、矢の如し」という言葉を習ったけど、その時には言葉の意味を理解しただけで、感覚としてはぜんぜん理解できなかった。でも、今なら、この言葉の意味を感覚としても理解できる。時間と言うものは、年月と言うものは、ホントに弓から放たれた矢のように、一瞬のうちに過ぎ去っていくものなんだ。

まだ40歳を過ぎたばかりなのに、それでも「光陰、矢の如し」的に年末を迎えちゃったと言うことは、50歳を過ぎたら、60歳を過ぎたら、今の母さんと同じ70歳を過ぎたら、いったい1年の感覚ってどうなっちゃうんだろう?‥‥なんて、いろいろと複雑な心境で迎えた今年の年末だけど、年末と言えば、「とりあえず今年も何とか無事に過ごせたな」という安堵感と、「無事に年が越せるかなあ?」という不安感との入り混じった、何とも言えない年末特有の感覚になる。

子どものころは、生活のことはすべて親まかせだったから、年末になると「お正月には、いくらお年玉をもらえるかな?」なんてノンキなことを考えてたけど、大人になってからは、1年を必死に生きてきて、年末が迫ってくるたびに、仕事上での支払いの清算とか、生活上での家賃や光熱費の支払いなどで、いつも厳しい状況に立たされてきた。実際の仕事上の年末は「3月」だけど、江戸っ子の血を引く東京っ子のあたしとしては、「宵越しの銭は持たねえ」って感じで、できる限り溜まってた支払いを済ませて、スッキリとした気分でお正月を迎えるようにしてた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、借金がある人もない人も、年末と言えばそれなりにお金が必要で、こんな世の中だから、クレジットカードでキャッシングしたり、消費者金融でお金を借りたりしないと年が越せない人もたくさんいると思う。でも、これは、今に始まったことじゃなくて、昔からの日本の伝統みたいなものだ。そして、昔はクレジットカードなんてなかったけど、どうしてもお金が必要な人たちのために、それぞれの時代に、それぞれの消費者金融である「金貸し」が存在した。

たとえば、江戸時代には、通称「百一文(ひゃくいちもん)」と呼ばれる「金貸し」があった。これは、その日の朝に100文(もん)を借して、その日の夕方までに利息の1文を足した「101文」を返済させたり、翌朝までに「101文」を返済させるというシステムの「金貸し」だった。カラスは1日のうちで朝と夕方に「カ~カ~」と鳴くから、朝、カラスが鳴いたころに100文を借して、夕方、カラスが鳴くころまでに返済させるとか、カラスが「カ~」と鳴くたびに利息がつくということから、別名「カラス金(がね)」とも呼ばれてた。

100文借りて利息が1文ということは、1万円借りて利息が100円ということだから、一瞬、ワリと良心的な感じがする。だけど、1日で1%の利息ということは、10日で10%、つまり、10日で1割の利息がつく高利貸しの「十一(といち)」と同じだ。それに、この「百一文」というのは、あくまでも1日決済の短期金融の通称で、実際の利息は「1文」じゃなかった。低いところでも2~3%で、中には10%もの暴利を取る「百一文」もあったという。

江戸時代には、大工さんなど手に職を持つ人たちの生活はワリと安定してた。一般的な大工さんの日当が、現代に置き換えると1万2000円くらいで、仕事さえあれば月に30万円くらいは稼ぐことができた。そして、長屋の家賃は1年25万円くらい、1カ月2万円前後だったので、余裕で奥さんや子どもを養うことができたと思う。

一方、手に職のない人たちは、物売りをするくらいしかないので、「棒手振り(ぼてふり)」と呼ばれる行商をするケースが多かった。長い天秤棒を担いで、その両端に籠をぶらさげて、そこに魚や野菜、日用品などを入れて売り歩くものだ。でも、魚や野菜を売り歩くのなら、朝早く河岸とかに仕入れに行かなきゃならないし、仕入れをするにはお金が必要だ。でも、こうした「棒手振り」は日銭商売なので、中には1日の稼ぎをぜんぶ酒や博打に使っちゃう人もいた。

そうなると、翌日の仕入れのお金がなくなり、翌朝、お金を持たずに河岸に行くことになる。そして、「今日1日、魚を売って金ができたら払うから」ということで、その日の仕入れのお金を夕方まで借りることになる。これが「百一文」の始まりだと言われてる。江戸時代は240年以上もあるから、貨幣価値もずいぶん変化してるけど、落語によく出てくる「二八蕎麦は2×8=18文」という江戸中期の貨幣価値で見ると、当時の1文は現代の18円くらいに当たる。

だから、この「百一文」を具体的に想像してみると、昨日の稼ぎをぜんぶ飲んじゃった「棒手振り」が、朝、河岸へ行き、魚を卸してる親方から100文(1800円)を借りて、そのお金で売れそうな魚をみつくろって仕入れ、町へと売りに行く。だいたい、10文で仕入れた魚を20文で売るような感じだったので、1800円で仕入れた魚がぜんぶ売れれば3600円になり、夕方、2~3%の利息をつけて親方に返済しても、手元に1300~1400円が残る計算だ。

当時はクーラーボックスなんてないから、早く売り切らないと、売れ残った魚は腐ってしまう。仕入れの2倍の値段で売り歩いたとしても、半分売れ残ったら儲けはゼロだ。だから、魚を扱う「棒手振り」は、それぞれがお得意さんを持っていたそうだ。魚を扱う「棒手振り」と言えば、時代劇の「一心太助」くらいしか思い浮かばないけど、酒はほどほどにして、博打になど手を出さずに真面目に働いていれば、この「棒手振り」から始めても、商売を大きくすることができたと思う。


‥‥そんなワケで、こんなふうに始まった「百一文」だったけど、そのうちに「百一文」専門の金貸しが現われ始めて、「棒手振り」以外の人たちも利用するようになった。幕府から許可を得て営業してた大店の金貸しは、主に武士を相手に五両とか十両とかの大金を貸して商売をしてたので、何の担保もない町民はなかなか利用できなかった。そのため、町の「百一文」はいろいろな人たちが利用するようになったそうだ。

町人でも、商売道具など金目のものを持っていれば、それを質草にして質屋さんでお金を作ることができた。だけど、商売道具を質に入れちゃったら仕事ができなくなるから、その質草を出せなくなってしまう。そんな時に利用したのが、担保がなくてもお金が借りられる「百一文」だった。そして、これも現代の消費者金融と同じで、生活費を借りる人もいれば、吉原へ遊びに行くお金や博打を打ちに行くお金を借りる人もいた。


‥‥そんなワケで、江戸っ子の血を引く東京っ子のあたし的には、年末にお金がなくても借金するのは嫌なので、時として100円が何万円にもなるタナボタ的な「有馬記念」に期待するしかない。でも、あたしの「有馬記念」の成績は、本格的に競馬を始めるキッカケになった2007年の「有馬記念」でマツリダゴッホの大穴を当てたくらいで、あとは2009年のドリームジャーニーと2012年のゴールドシップで中配当を当てただけ、過去9年で3勝6敗と負け越してる。今年は好きな馬が1頭も出ないけど、年末に大金が転がり込むと言えば落語の「芝浜」なので、これにあやかり、「芝コースで浜中ジョッキーが勝てば芝浜だ!」というワケで、浜中ジョッキーのミッキークイーンから買ってようと思ってる今日この頃なのだヒヒ~ン♪


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2016.12.15

今年の漢字

ちょっと「遅ればせながら」の話題になっちゃうけど、毎年、この時期に発表される「今年の漢字」が、今回も「金」に決まったと聞いて、あたしは驚いた。だって、シドニーオリンピックがあった2000年の漢字も「金」だったし、ロンドンオリンピックがあった2012年も「金」だったからだ。オリンピックがあるたびに「金」だなんて、あまりにも芸がない。

あたし的には、今年の漢字は絶対に「黒」だと思ってた。今年は、なんと言っても「広島カープを25年ぶりのリーグ優勝に導いた黒田博樹投手」がヒーローだし、「春の天皇賞とジャパンカップを勝って年末の有馬記念に向かうキタサンブラック」がヒーロー馬だし、他にも、年明け早々には「日銀の黒田総裁によるマイナス金利」という無謀な政策があったし、海苔弁と呼ばれた「真っ黒に塗りつぶされたTPP文書」もあったし、「広告最大手の電通がブラック企業大賞にノミネート」もあったし、嬉しい面でも残念な面でも「黒」が活躍した一年だったからだ。

それなのに、嗚呼それなのに、それなのに‥‥って、久しぶりに五七五の俳句調で嘆いちゃうけど、いくらリオデジャネイロ・オリンピックがあったからって、またまた「金」だなんて、なんか脱力しちゃう。これじゃ完全にネタの使い廻しじゃん。別に「黒」じゃなくてもいいから、もうちょっと気の利いた漢字を選べなかったのかな?‥‥なんて思った今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今年の漢字は「金」に決まったワケだけど、その前の20年間はどんな漢字だったのか、ザックリと見てみよう。

2015年は、安保関連法の強行やテロなどの不安から「安」
2014年は、17年ぶりに消費税が引き上げられたことから「税」
2013年は、東京五輪招致から「輪」
2012年は、ロンドンオリンピックから「金」
2011年は、東日本大震災から「絆」
2010年は、夏が記録的猛暑だったことから「暑」
2009年は、政権交代が実現したことから「新」
2008年は、リーマンショックによる株価の暴落などから「変」
2007年は、耐震偽装、食品の産地偽装、消えた年金問題などから「偽」
2006年は、悠仁様のご誕生、虐めによる子どもの自殺などから「命」
2005年は、紀宮様のご成婚、「愛・地球博」の開催などから「愛」
2004年は、新潟中越地震、大型台風、猛暑などから「災」
2003年は、阪神タイガースの18年ぶりのリーグ優勝から「虎」
2002年は、拉致被害者の帰国から「帰」
2001年は、アメリカの同時多発テロから「戦」
2000年は、シドニーオリンピックから「金」
1999年は、東海村の臨界事故など「世も末」の事件、世紀末などから「末」
1998年は、和歌山の毒カレー事件などから「毒」
1997年は、山一證券など大型倒産の続出から「倒」
1996年は、狂牛病の発症やO-157食中毒事件などから「食」
1995年は、阪神・淡路大震災から「震」


こうして過去にさかのぼって「今年の漢字」を見てみると、わずか20年の間に、ホントにいろんなことがあったんだと、改めて感じる。ちなみに、この「わずか20年」という表現は、あたしが、その2倍以上も生きてるBBAだからであって、20歳以下の人なら、「自分が生まれる前から」なんだから、すごく長い年月に感じるだろう。

とにかく、こうして過去20年の「今年の漢字」を見てみると、それぞれの年に起こった大災害や大事件などから選ばれた漢字が多くて、それなりに納得できる。それなのに、熊本地震や、安倍政権によるトンデモ法案の強行採決の連発や、数々の社会問題が巻き起こった今年は、それらをすべてスルーして、オリンピックの「金」、やっぱり納得できない。ま、これはオリンピックだけじゃなくて、「舛添都知事の税金の私的流用」や「イチローの金字塔」など、複数の理由があるそうだけど、こういうのってアトヅケの理由にしか思えない。

ところで、この「今年の漢字」って、あたしは、あの清水寺のお坊さんが考えて書いてるもんだと思ってたけど、実はそうじゃなくて、公募で決まるんだってね。全国から応募されてきた漢字の中で、一番多かったものが選ばれるんだって。でも、それなら、「過去に選ばれた漢字は除外する」って規定にしないと、また4年後に「金」が選ばれちゃいそうな予感がする。


‥‥そんなワケで、「今年の漢字」と同じく年末の風物詩の「新語・流行語大賞」のほうは、過去にノミネートされた言葉は除外される。たとえば、今年は、どうしても自衛隊を戦争に参加させたい安倍政権が、南スーダンの内戦を「戦闘ではなく衝突だ」などと詭弁を弄して「駆け付け警護」の付帯を強行したけど、なんでこの「駆け付け警護」が流行語大賞にノミネートされなかったのか?それは、すでに去年、ノミネートされてたからだ。

「新語・流行語大賞」のほうは、たとえ大賞に選ばれなくても、ノミネートされただけでも翌年は除外されるのに、「今年の漢字」は何度でも同じ漢字が選ばれるなんて、ちょっと規定が緩すぎると思う。あたし的には、公募した漢字を集計して、もしも1位の漢字が過去にも選ばれてるものだったら、それを除外して、2位の漢字を繰り上げ当選にしてもいいと思う。そこで、「今年の漢字」の10位までを見てみよう。


1位 「金」 6655票
2位 「選」 4723票
3位 「変」 4619票
4位 「震」 4606票
5位 「驚」 3746票
6位 「米」 3616票
7位 「輪」 3327票
8位 「不」 3171票
9位 「倫」 2769票
10位 「乱」 2642票


今年の応募総数は15万3562票なので、1位の「金」の6655票は全体の4.3%にしか過ぎない。たとえば、1位だけが圧倒的な得票数で、2位以下は数人しか選んでないのなら繰り上げ当選は問題だけど、この得票数を見る限りでは、1位を除外して2位の「選」を繰り上げ当選にしても問題ないと思う。

それにしても、1位の「金」だけでなく、3位の「変」、4位の「震」、7位の「輪」と、トップ10のうち4つも過去20年間に選ばれてる漢字と重複してるなんて、みんな考えることは同じなんだね。ただ、8位、9位、10位の漢字をつなげると「不倫で乱れる」になったから、思わず噴いちゃった(笑)


‥‥そんなワケで、あたしの選んだ「黒」は、トップ10どころかトップ20にも入ってなかったけど、これほど同じ思考回路の人がいるということは、逆に、他の人たちと発想がかぶらなくて良かったと思った。こういうことって、やっぱり、オリジナリティーが大切だもんね。でも、世の中は広いから、上には上がいるもんで、どんなにあたしが苦労して「今年の漢字」を選んだとしても、安倍晋三首相にだけは絶対にかなわない。何しろ安倍首相は、2006年の第1次安倍政権の年末に、記者から「総理にとって今年を漢字一文字で表現すると何になりますか?」と質問されたら、「責任」と答え、記者が「一文字でお願いします」と再度質問したら、しばらく考えてから、今度は「変化」と答えたのだ。相手の質問内容を無視して言いたいことを言う。現在の国会答弁にも通じる、この「我が道を行くスタイル」こそが、憲法の内容までをも自分勝手に変えてしまう狂気のオリジナリティーであり、あたしのような普通の人間には、決してマネできないウルトラCだと思った今日この頃なのだ(笑)


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2016.12.12

ジョジョと犬夜叉の共通点

こないだラジオを聴いてたら、若い女子アナが「私はアニメが大好きで、今放送してるアニメはぜんぶ観てます!」とか言ってて、あたしは驚いた。だって、ここ数年で大人を対象にした深夜枠のアニメが一気に増えてきて、今じゃ週に50本近くのアニメが放送されてるのに、それをぜんぶ観てるなんて、ちょっと考えられない。中には1本10分以下の短いアニメもあるけど、たいていは25分だから、50本ぜんぶ観たら約20時間、毎日3時間もアニメを観続けなきゃならない。

もちろん、すべてをリアルタイムで観てるんじゃなくて、たぶん大半は録画して観てると思うから、OPやEDやコマーシャルは早送りしてるだろうけど、それでも毎日3時間弱はアニメを観続けてるワケで、よほどのアニメ好きじゃないと厳しいと思う。ま、今はスマホやタブレットでも観ることができるから、食事をしながら観たり、お風呂に入りながら観たりしてるのかもしれないけど、それでも毎日3時間もアニメを観続けるなんて、あたしには絶対に無理だ。

それから、通称「ネトゲ」と呼ばれてるネットゲームが大好きで、複数のネットゲームを並行して楽しんでる人もたくさんいるみたいだけど、これも、あたしには理解できない。理解できないというよりも、あたしには時間的に無理だから、どうして複数のネトゲを並行してできる人がたくさんいるのか、それが不思議で仕方ない。

あたしは、アニメは大好きだし、ネトゲも好きでやってるけど、今、観てるアニメは、「ジョジョの奇妙な冒険」の第4期と「魔法つかいプリキュア」と「夏目友人帳 伍」の3本だけで、これ以外のアニメはいっさい観てない。今、遊んでるネトゲは、「式姫の庭」の1本だけで、これ以外のネトゲはいっさいプレイしてない。つーか、これがあたしの限界で、これ以上のアニメを観る時間も、ネトゲをプレイする時間もない。

あたしは、アニメもネトゲも好きだけど、それよりも読書が好きだし、母さんと2人で食事をしながらおしゃべりをするのが好きなので、自分の優先順位に従って生活してると、当然、優先順位の低いアニメやネトゲに使える時間は限られてくる。そして、その限られた時間の中で楽しもうと思ったら、多くの選択肢の中で「一番気に入ったもの」だけをセレクトして、それをトコトン楽しむしかないと思ってる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、今放送してるアニメの中では、「ジョジョの奇妙な冒険」の第4期と「魔法つかいプリキュア」と「夏目友人帳 伍」の3本だけしか観てないけど、ここんとこ、「ジョジョの奇妙な冒険」が最高にシビレる展開になってきた。あたしは、「ジョジョ」と呼ばれる主人公の中では空条承太郎が一番好きで、スタンド使いの中ではイギーが一番好きだから、当然、第3部が一番好きなんだけど、今回のテレビ版の第4部は、制作サイドの「ジョジョ愛」がビンビンに伝わってくる素晴らしい作品になってる。

第4部の山場は、もちろん、吉良吉影のキラークイーンとジョジョたちとの戦いだけど、今回のテレビ版アニメでは、先週から「OP曲とOP動画を巻き戻し的なアレンジ」にして、吉良吉影の能力と恐さを演出してる。これは、第3部のテレビアニメのEDで「オインゴ&ボインゴ」の特別バージョンを使った時を超える最高のファンサービスだ。あたしは、あまりの意外性にシビレまくった。

キュルキュルというカセットテープを巻き戻す時のような効果音とともに、場面が反転して進むというOP動画の演出は、新しい動画を制作せずに、編集だけで制作できるワケだけど、あたしみたいな昔からのジョジョオタクとしては、マジで心臓をワシ掴みにされるほど最高のプレゼントだった。あまりにも感動して、あたしは3回も繰り返して観ちゃったほどだ。

この演出は、かつて「サムライ・チャンプルー」でも多用されてて、「サムライ・チャンプルー」のパチンコ台でも、一度大当たりを外したあとに、一瞬の間があって、盤面のカセットテープの役物がキュルキュルと巻き戻しされて、同じシーンが繰り返されて、今度は大当たりするというドキドキワクワクの演出があったけど、あれをホーフツとさせる。


‥‥そんなワケで、原作の漫画のファンとしては、その作品がアニメになった時にガッカリすることがよくあるけど、この「ジョジョの奇妙な冒険』に関しては、原作の漫画と同じくらいにテレビアニメも素晴らしい。あたしの一番好きな第3部は、それ以前のシリーズと同じように、テレビアニメになる前にOVA版のアニメになってるけど、これも、原作とは違う部分が数々あるのにも関わらず、これはこれで素晴らしかった。

たとえば、あたしの一番好きなイギー、原作でもテレビ版アニメでも、エジプトに着いたあとに鳥公と戦って、前足を1本失う。そして、前足を1本失った状態でジョジョたちと一緒にDIOの屋敷に乗り込み、バニラアイスの攻撃を受けて絶体絶命のポルナレフを助けるために、命を落とす。あたしは、今でもタマに漫画を読んで、このシーンで号泣するほどイギーのことが大好きだ。

でも、テレビ版アニメの前にリリースされたOVA版アニメだと、この部分がぜんぜん違う。まず、鳥公が登場せず、イギーは無傷のままDIOの屋敷に入る。そして、バニラアイスとポルナレフの戦いでも、あの渦巻き状に襲ってくるバニラアイスのスタンド攻撃は現れず、部屋の床が崩れて地下へと落ちたポルナレフをイギーが追っていく。

そして、バニラアイスとのタイマンでポルナレフがヤバイ状況になった瞬間、イギーのザ・フールが強力な砂の塊となってバニラアイスに一撃を食らわせ、ポルナレフを救うのだ。そんな流れで助かったポルナレフが、イギーに礼を言った瞬間、バニラアイスの攻撃でイギーは体を切断され、息絶える。完全に怒ったポルナレフは、シルバーチャリオッツの連続攻撃でバニラアイスにトドメを刺し、そして、切断されたイギーの上半身を抱きしめる。原作とはまったく違うけど、このOVA版アニメの展開でも、イギーとポルナレフとの関係性はきちんと保たれてて、これはこれで思いっきり泣ける。


‥‥そんなワケで、あたしは、「ジョジョの奇妙な冒険」では、やっぱり第3部が一番好きなんだけど、今、GyaOで「犬夜叉」の完結編を無料配信してて、それもチョコチョコと観てるあたしは、あたしの大好きな「ジョジョの奇妙な冒険」と、これまた、あたしの大好きな「犬夜叉」とに、あまりにも多くの共通点があることに気づいてしまった。あたしは、どちらの作品もメッチャ大好きだから、どちらが先だとか、どちらがどちらをパクッただとかを検証したいワケじゃなくて、ただ単に、あまりにも共通してる部分が多いと気づいたから、「あたしの好きなストーリーの傾向」を考えるために、気づいたことを書き出してみようと思ったのだ。

高橋留美子先生の「犬夜叉」、荒木飛呂彦先生の「ジョジョの奇妙な冒険」、どちらも日本の漫画史上に残る「大河ドラマ」ならぬ「大河漫画」だけど、どちらにも共通する最大のテーマは、因縁ある最強の敵を倒すために何世代にもわたる戦いを続けるという本流だ。「犬夜叉」では奈落、「ジョジョの奇妙な冒険」ではDIOがそれにあたるワケだけど、「犬夜叉」がタイムリープと「妖怪だから人間の寿命を超えて長生きして戦える」という設定なのに対して、「ジョジョの奇妙な冒険」では、ジョースター家の血を引く「ジョジョ」たちが戦い続けるという違いがある。

でも、もっともっと細部にわたって比較してみると、あまりにも似過ぎてる部分が「これでもか!」というほど見つかる。たとえば、「犬夜叉」の殺生丸の天生牙による「冥道斬月破」、これは時空を切り裂いて敵の体を「あの世」へ送ってしまう恐ろしい技だけど、殺生丸が使ってる時には、あたしは気づかなかった。だけど、後に殺生丸がもともとの「冥道斬月破」の使い手である死神鬼と対峙して、サイズは小さくても完全な円を描く本物の「冥道斬月破」の連打を浴びた時、あたしは「これってジョジョのバニラアイスの攻撃と同じじゃん!」と気づいたのだ。

もっと遡ると、「ジョジョの奇妙な冒険」の第2部で、ワムウはジョセフ・ジョースターの心臓の動脈に毒を仕込んだリングをはめて1カ月後の戦いから逃げないようにしたけど、「犬夜叉」では、奈落が神楽の心臓を掴んで、神楽が逃げないようにした。ま、こういうシチュエーションは、漫画やアニメに限らず定番だから、別に「偶然の類似」とは言えないけど、どちらの作品も大好きなあたしから見ると、やっぱり「似てるな~」って思ってしまう。

細かい技で言えば、ジョセフ・ジョースターがハーミット・パープルを腕から伸ばして相手を攻撃したり巻きついたりするのは、奈落が腕からイバラのような触手を伸ばして攻撃する技に似てる。花京院のハイエロファントグリーンのエメラルド・スプラッシュは、犬夜叉の鉄砕牙から繰り出される金剛槍破に似てる。エメラルド・スプラッシュはエメラルド、金剛槍破は金剛石(ダイヤモンド)、どちらも硬度の高い宝石を無数に発射する点がソックリだ。

ま、こうして様々な能力を持つメンバーでパーティーを組んで敵を追っているのだから、その中に「火」を得意技にしたメンバーがいるのは定番だし、飛んで来る銃弾をも空中で溶かしてしまうモハメド・アヴドゥルのマジシャンズレッドと、相手を驚かせるだけで、ほとんど攻撃力のない七宝ちゃんの狐火とを「似てる」とは、あたしは言わない。だけど、「ジョジョの奇妙な冒険」の第3部で、空条承太郎のスタープラチナが、空を覆い尽くしたエンヤ婆の霧のスタンド、ジャスティスを、まるでダイソンの掃除機のように口で吸い込んで消滅させちゃった時には、「これって完全に弥勒さまの風穴じゃん!」って思った。

他にも、「ジョジョの奇妙な冒険」の第2部に登場した、「ナチスの化学は世界一イイイイイ~!」でお馴染みのドイツ軍人シュトロンハイムは、自分の体を兵器に改造して戦ったけど、「犬夜叉」でも七人隊の銀骨は、自分の体を戦車のように改造して犬夜叉たちと戦った。ま、こういうのにしても、古くは「サイボーグ009」の004みたいな例もあるから、ある意味、定番ちゃ定番なんだけど、どちらも大好きな作品だからこそ、気にし始めると気になっちゃう。


‥‥そんなワケで、あたしが「ジョジョの奇妙な冒険」と「犬夜叉」が似てると思ったキッカケは、どちらが先だったかは忘れちゃったけど、やつぱり、宿敵であるDIOと奈落の類似点だ。DIOは首だけになっても生きていて、首から何本もの触手を出してジョナサン・ジョースターの肉体を奪い取ったワケだけど、奈落も首だけで生きていて、その首から何本もの触手を出して相手を攻撃したり、他の妖怪を殺して自分の体にしたりした。ま、これにしても、「ジョジョの奇妙な冒険」や「犬夜叉」が最初というワケじゃなくて、昔からよくあるパターンの1つなんだけど、DIOと奈落ってキャラが似てるから、あたしはすごく気になった。

それから、「犬夜叉」のラストのちょっと手前で、奈落をやっつけたと思った瞬間、かごめが四魂の玉の中の宇宙空間みたいな異世界へ連れ去られてしまい、そこでは奈落の首だけが蜘蛛の巣の中で再生の時を待ってたけど、これって、「ジョジョの奇妙な冒険」の第2部のラストで、火山の噴火を利用して宇宙空間まで飛ばされたカーズが、もう地球には戻れないことを悟り、自らの肉体を鉱物化させて、「そのうち考えるのをやめた」というシーンと同じフレーバーを感じた。

他にも、挙げ出すとキリがないくらい、「ジョジョの奇妙な冒険」と「犬夜叉」には似てる点があるんだけど、その1つ1つを見てみると、どれもが「こういうタイプのストーリーにはありがちな点」であって、この2作品に限ったことじゃないと分かった。ようするに、RPGの「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」に数多くある類似点は、この2作に限ったことじゃなくて、他のRPGにも共通してる「お約束」というワケだ。


‥‥そんなワケで、「ジョジョの奇妙な冒険」の他に、あたしが観てるアニメ「魔法つかいプリキュア」にも、他の作品との類似点はたくさんある。プリキュアシリーズとの類似点は「伝統芸能」だからOKだけど、別のシリーズである「美少女戦士セーラームーン」や「おジャ魔女どれみ」との類似点もたくさんあるし、もっと昔の作品との類似点も多い。でも、それがまったく気にならないのは、決して「パクリ」ではなく、「定番」や「お約束」だからだ。そして、あたしが観てる、もう1つのアニメ、「夏目友人帳 伍」も、他の作品との類似点がいろいろとあるけど、やっぱり気にならない。それは、それらの類似点が「定番」や「お約束」だというだけでなく、ストーリーの大前提が「妖怪を倒す」じゃなくて「妖怪に名前を返して助けてあげる」という設定だからだ。勧善懲悪を王道としてきた日本のアニメにおいて、この設定はホントに心が安らぐ。だから、あたしは、敵を徹底的に倒す「ジョジョの奇妙な冒険」と、敵と戦いながらも敵に愛を送り続ける「プリキュア」と、異世界の者を敵ではなく友人と見て手を差し伸べる「夏目友人帳」という3作のアニメを観て、心のバランスを保ってるんだと思った今日この頃なのだ。


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2016.12.03

公営ギャンブル VS カジノ法案

あたしはギャンブルが大好きで、今は競馬しかやってないけど、以前はパチンコをよく打ってたし、もっと以前は賭け麻雀もよく打ってた。もちろん、パチンコは表向きは賭博じゃないことになってるし、賭け麻雀は法律に触れるけど、現実的には、パチンコは日本中のすべてのパチンコ屋さんで出玉を現金に換金できるんだから立派なギャンブルだし、麻雀にしても、家庭での家族麻雀ならともかく、雀荘でお金も賭けずに打ってる人なんて見たことない。最近でこそ、お金を賭けない純粋なゲームとしての「競技麻雀」とかが一部で流行してるけど、あたしが打ってた20年前は、麻雀と言えばお金を賭けて遊ぶものだった。

仲間4人と雀荘に行って打つ場合なら、その4人で賭け金のレートを自由に決めことができるけど、1人とか2人の場合は、フリーの雀荘に打ちに行き、その雀荘の規定のレートで打つことになる。麻雀の漫画雑誌とかには、いろんな雀荘の広告が掲載されてるけど、どの広告にも「風速3」とか「風速5」とか書いてあって、これがその雀荘のレートだった。「風速3」は1000点30円、「風速5」は1000点50円という意味で、賭け金のレートが堂々と広告に書いてあること自体、麻雀がギャンブルだという証拠だろう。

麻雀を知らない人に、麻雀の賭け金のシステムを解説するのは大変だから、今回は最終的な金額のことだけを書くけど、「風速5」の雀荘に1人で打ちに行き、自分以外の3人をへこませて1人勝ちすると、得点の他にプラスされる「ウマ」というボーナスも含めて、半チャン1回(1ゲーム)で5000円くらい勝つことができる。ま、そんなことはメッタになくて、たいていは半チャンごとに1000~2000円ほどのやり取りだけど、それでも徹マンで負け続ければ、けっこうな金額を取られることになる。

ちなみに、賭博罪の時効は3年なので、あたしは安心して20年も前の賭け麻雀の話を書いてるワケだけど、蛭子能収さんとかの有名人が賭け麻雀で捕まったりするたびに、いつも不思議に思うのが、パチンコやスロットでは誰も逮捕されないということだ。ま、警察庁の肝いりだから当然なんだけど、あれほど堂々とギャンブルをやってるのに法律に触れないのなら、どんなギャンブルも、その場では景品でやり取りをして、別の場所に移動してから現金に交換する方式にしたらオッケーになるのかな?‥‥なんて思った今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、麻雀はゲームとしても面白いから、お金を賭けなくてもそれなりに楽しむことができる。お金を賭けるのは、あくまでも「より面白くするため」のスパイスのようなもので、ギャンブルを目的として打つワケじゃない。でも、パチンコの場合は、ゲーム性よりもギャンブル性のほうが遥かに上だから、もしも出玉を景品に交換できないパチンコ屋さんがあったら、誰も打ちに行かなくなるだろう。あたしがパチンコを打たなくなったのも、どんどん規制が厳しくなって、連チャンしない機種ばかりになったから、つまり、ギャンブル性が低下したからだ。

昔の「ギンギラパラダイス」や初期の「大工の源さん」のような爆発台なら、確変を引けば最低でも5~6連チャン、調子が良ければ10連チャン以上は続いたから、1万円や2万円突っ込んでも楽勝だった。でも、最近は、やっと確変を引いても1セットで終わりだし、大当たり後のチャンスタイムでも引き戻さないし、確変で出た玉をぜんぶ突っ込んだ挙句に追加の千円札が次々と消えてくなんてザラだから、もうパチンコじゃ一攫千金の夢が見られなくなった。

ちなみに、あたしのパチンコの最高記録は、今から10年くらい前、二子玉川の駅前の「ゴールド」で、大好きな「湯けむり紀行」を打っててバカ当たりした時だ。当時は、まだ爆発台が残ってたから、確変の連チャンが途切れてもすぐに引き直し、なんだかんだで32回も大当たりして、何箱かは突っ込んだけど、半日かけて最終的にドル箱を28箱も積むことができた。あたしの後ろには積みきれなくて、半分くらいは係の人が離れた場所に移動して積んでくれた。トータルで5万3000玉も出て、換金したら16万円になった。でも、当時の「ゴールド」は1玉3円換金だったので、もしも1玉4円の「等価交換」のお店だったら、同じ玉数で21万円以上になってたのだ。

この16万円と21万円の差額の5万円が、ギャンブルの「テラ銭(せん)」だ。まず、ギャンブルを知らない人のために、このテラ銭を説明しとくけど、これは賭博を開帳する胴元の取り分のことだ。たとえば、あたしが胴元だとしたら、10人の参加者を集めて、1人から1000円ずつ出させて「ジャンケンの勝ち抜き戦」を開催して、最後に勝ち残った人に「9000円の賞金」を支払う。そうすると、その人は8000円儲かるけど、残りの9人は1000円ずつ損をして、銅元のあたしはジャンケンに参加せずに1000円儲かる。この1000円がテラ銭で、この場合ならテラ銭は「10%」ということになる。

で、総務省が所管の宝くじのテラ銭はいくらなのか?これを知ったら宝くじなんかバカバカしくて買えなくなると思うけど、なんと約55%なのだ。1万円ぶんの宝くじを買ったら、このうちの5500円は胴元に巻き上げられ、残りの4500円だけが配当金になる。たとえば、年末ジャンボとかで「1等7億円、前後賞も合せて10億円が25本」なんて宣伝してるけど、これは全国の購入者から集めた総売上の半分以上を胴元がボロ儲けして、わずか45%をシモジモの皆さんに分配してるだけなのだ。ちなみに、宝くじの年間の売り上げは約1兆円なので、当選者に支払われる賞金総額は年間約4500億円、胴元のテラ銭が約5500億円になる。実際は、テラ銭のうち約15%が運営費や広告費になり、全体の40%ほどが胴元の儲けになるので、当選者のへの賞金総額4500億円と、ほぼ同額の4000億円をボロ儲けしていることになる。

次に酷いのが、文部科学省が所管のサッカーくじだ。これは、ちょうど半分の50%がテラ銭として胴元に巻き上げられ、残りの半分だけが当選者に配分されてる。もちろん、宝くじにしてもサッカーくじにしても、運営や広告などにもお金が掛かるから、巻き上げられたお金がすべて利益になってるわけじゃないけど、ギャンブルの胴元である所管の省庁が莫大な利益を得てることだけは間違いない。

一方、農林水産省が所管する競馬、経済産業省が所管する競輪とオートレース、国土交通省が所管するボートレースなどは、テラ銭は約25%だ。あたしは競馬しかやらないから、競輪とオートレースとボートレースのことは分からないので、競馬のことだけ説明するけど、JRA(日本中央競馬会)が運営してる中央競馬の場合は、基本的にはテラ銭は25%で、レースや馬券の種類によってタマに20%の時もある。ま、それは特例なので省略するけど、この25%のテラ銭のうち、15%がJRAの取り分で、10%が国庫納付金として農林水産省に巻き上げられている。宝くじやサッカーくじのとんでもないテラ銭と比べたら低く感じるかもしれないけど、世界の競馬のテラ銭を見てみると、フランスは15%、アメリカは21%、イギリスは23%、ドイツは24%、日本が一番高いのだ。

ちなみに、JRAの年間の売り上げは、1997年には歴代最高の4兆円を達成したこともあるけど、現在は2兆5000億円から3兆円の間だ。それでも、日本の競馬事業は世界的にも成功してて、アメリカの競馬の10倍以上もの売り上げがある。年末に開催されるG1レース「有馬記念」は特に人気があり、ふだん競馬をやらない人も、このレースだけは買うという人が多い。1996年の「有馬記念」は875億円もの売り上げがあり、競馬の1レースの最高売り上げとしてギネスブックに登録されてる。最近は不景気が続いてるからか、大きなお金を賭ける人が少なくなったため、「有馬記念」の売り上げは350億円から400億円の間くらいだけど、それでも1レースの売り上げとしては、世界トップクラスだ。

で、JRAの年間の売り上げを3兆円とすると、あたしたち馬券を買ってる競馬ファンへの配当金は2兆2500億円で、胴元のテラ銭は7500億円ということになる。このうち、4500億円がJRAの取り分で、JRAはここから競馬場の運営費や各レースの賞金などを支払ってる。そして、ホントの胴元である農林水産省は、何もせずに3000億円ものテラ銭をフトコロに入れてるのだ。


‥‥そんなワケで、宝くじから競馬まで、日本の公営ギャンブルのテラ銭は世界でも類を見ないほどの悪どさだけど、どうしてこんなに巻き上げるのか?それは、所管の省庁の天下りどもに贅沢三昧させるためなのだ。宝くじのテラ銭の年間約4000億円は、宝くじの下にぶら下がってる122もの公益法人にバラ撒かれ、何もせずに昼寝してる総務省からの天下りどもの莫大な給料やボーナスになってる。そして、こうした天下りどもは、数年おきに他の公益法人に横滑りして、そのたびに何千万円という退職金をフトコロに入れてるけど、これも当然、全国の皆さんが買い続けてる宝くじのお金なのだ。

そして、なんで122もの公益法人があるのかと言うと、どんどん天下りして来る総務省のOBの受け皿を作るために、まったく必要のない公益法人を増やし続けて来た結果だ。日本が原発をやめられないのは、原発ビジネスの下に50を超える公益法人がぶら下がってて、そこに経済産業省からの天下りどもがウジャウジャいるからだけど、公営ギャンブルもまったく同じシステムなのだ。競馬の場合も、たくさんの公益法人がぶら下がっていて、年間約3000億円のテラ銭は、その公益法人にバラ撒かれてる。サッカーくじ、競輪やオートレース、ボートレースも同様だ。

一方、海外のカジノのテラ銭は、ゲームの種類によって多少の差があるけど、だいたい5~10%ほどだ。日本には現在は公営のカジノはないけど、暴力団がやってる「闇カジノ」や「野球賭博」も、ほとんどが一律10%だ。つまり、国が運営してる公営ギャンブルのほうが、暴力団の何倍もテラ銭を巻き上げる悪質な賭場ってることになる。表向きはギャンブルじゃないパチンコにしても、最近はテラ銭がゼロの「等価交換」のお店も多いし、賭け麻雀も4人で賭け金のやり取りをするから、雀荘には1時間350円とか450円とかの場代を支払うけど、テラ銭はゼロだ。


‥‥そんなワケで、第二次安倍政権の発足以来、安倍晋三は自分のやりたい法案ばかり最優先して強行採決してきたワケだけど、そんな安倍独裁政権の最大の功労者である菅義偉に、安倍晋三が冬の特別ボーナスをプレゼントした。それが、菅義偉の数年来の悲願だった「カジノ法案」だ。それも、「TPP法案」と「年金法案」を強行採決し、これらを可決・成立させるために臨時国会の会期延長を決めた直後に、突然、ぶっ込んで来たのだ。

11月30日と12月1日のわずか6時間の「形だけの審議」から、翌2日には採決という乱暴なやり方で、6日には強引に可決させようとしてる「カジノ法案」だけど、ギャンブル好きのあたしとしては、この法案を頭ごなしには批判してない。もちろん、こうした安倍政権の独裁的なやり方は絶対に許せないけど、「カジノ法案」自体は、きちんと時間を掛けて審議を尽くして、きちんとした手順を踏んで成立させるのであれば、安倍政権が強行採決して来た数々の悪法よりは、よっぽどマシな法案だと思ってる。

でも、テラ銭の低い新たなギャンブルが解禁されると、一番困るのは、あたしみたいなギャンブル依存症の人たちを食い物にしてる公営ギャンブル関係の皆さんだ。たとえば、「カジノ法案」が可決されて施行されると、カジノの中に海外競馬の馬券が買えるコーナーを作るという案があった。だけど、そんなことされたら、JRAを所管する農林水産省はたまったもんじゃない。そこで、今年の頭に「安倍政権は今年の秋の臨時国会か来年初頭の通常国会でカジノ法案を強行採決する」という情報を得た農林水産省は、大慌てで根回しに走り、アッと言う間にJRAで海外馬券が買えるようにしたのだ。さすがは競馬を所管するだけあって、先行逃げ切りタイプだね(笑)

この例からも分かるように、「カジノ法案」に反対してるのは、とんでもないテラ銭を巻き上げ続けて、たくさんの天下りどもにバラ撒いてる公営ギャンブル関係の皆さんなのだ。ま、それでも、宝くじを買い続けてる人で他のギャンブルまでする人は少ないし、1人で競馬も競輪もボートレースもする人も少ないし、たいていの人は「宝くじだけ買う」とか「競馬だけ楽しんでる」ってのが定番だから、カジノが出来たからって、他の公営ギャンブルのファンがカジノへ殺到するとも思えない。試しに1回くらい行ってみようと思う人は多いだろうけど、パチンコやスロットみたいに、毎日行こうなんて思う人はいるワケない。だから、公営ギャンブル関係の皆さんも、海外馬券のように自分たちのテリトリーを侵されない限りは、ワリとユルユルと反対してるのが実情だろう。

第一、今どきカジノなんて流行らないし、統合リゾートなんか作っても海外からの観光客なんか増えるワケがない。海外の統合リゾートなんて、ほとんどが最初だけで、何年かすると売り上げが大幅に激減して、潰れちゃったとこもたくさんある。だから、いくら鳴り物入りで時代遅れの統合リゾートなんか作っても、土建屋が儲かるだけで、成功する確率は限りなくゼロに近い。どうせカネに目がくらんだ守銭奴どもが大損こくだけだから、あたしは別に「カジノ法案」なんかどうでもいいと思ってる。


‥‥そんなワケで、これは何年も前に書いたことがあるけど、日本でカジノ事業を成功させるためのアイデアが1つだけある。それは、カジノなんていう外国の猿マネなんかじゃなくて、日本の伝統的な「賭場」を開帳するのだ。純和風の畳敷きの室内に、サイコロの「丁半博打」や「ちんちろりん」、花札の「こいこい」や「おいちょかぶ」、「手本引き」などのコーナーを作り、片肌を脱いだ和服の美女が壺を振る。従業員もすべて和服で、男性は着物の裾をたくし上げて時代劇のチンピラのようなスタイルに統一する。併設するレストランも、もちろん純和風で、メインホールでは1日に2回、花魁道中が行なわれる。これこそが「クールジャパン」であり、これなら海外からの観光客を呼ぶことができると思う今日この頃なのだ♪


※今回は、ギャンブル好きのあたしのギャンブル感に基づいた内容でしたが、今回の「カジノ法案」にはいろいろな問題点もあるので、その辺への厳しいツッコミや真面目な議論は、コラボメルマガ『ゆっこ&きっこの言いたい放題MAX!』のほうで徹底的に書かせてもらいます。たぶん第6号か第7号に掲載しますので、メルマガのほうもよろしくお願いします!購読のお申し込みは以下のバナーからどうぞ♪


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