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2017.02.27

なんちゃって鰻重への道

あたしは鰻重が大好物だ。高いから、母さんのお誕生日とかクリスマスとか、1年に1回か2回しか食べられないけど、とにかく鰻重が大好物だ。うなぎの蒲焼きを買ってきて自宅で食べる時は、我が家にはドンブリしかないので仕方なく鰻丼にするけど、鰻屋さんに食べに行った時は、絶対に鰻重にする。何故かと言うと、長い鰻の蒲焼きはシッポのほうに行くに従って少しずつ幅が狭くなってるけど、それを真ん中から半分に切って「右向き」と「左向き」にして長方形の重箱に入れることによって、重箱のご飯の上にパズルみたいにピッタリと収まってるからだ。

あたしは何でもキチンと収まってるものが好きなので、この鰻重という食べ物は、味的にも大好きな上に、ビジュアル的にも大好きなのだ。鰻丼の場合だと、丸いドンブリに四角い蒲焼きが乗ってるから、この「ピッタリと収まってる感」も味わえないし、ご飯だけの部分もあるため、蒲焼きとご飯とをバランスよく食べ進めるのが難しく、最後には先に蒲焼きがなくなり、タレだけ掛かったご飯をお漬物で食べなきゃならなかったりする。

でも、鰻重の場合は、長方形のご飯の上にピッタリと長方形の蒲焼きが乗ってるから、蒲焼きをひとくち大にお箸で切り分けながら、その下のご飯も四角く取り、小型の四角いアナゴ寿司のような形にして食べ進めることができる。これなら最後のひとくちまで蒲焼きとご飯とをセットで食べることができるので、ご飯の残量計算などの余計なことに脳みそを使う必要もなく、美味しい鰻重を味わうことだけに全神経を集中できる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


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‥‥そんなワケで、あたしは鰻重が大好物なんだけど、最初に書いたように高くてメッタに食べることはできないから、普段は鰻重のことを考えないようにしてる。考えると食べたくなっちゃうからだ。だけど、去年の夏のこと、ラジオから流れてきたあるCMが、あたしの琴線をライトハンド奏法で弾きまくり始めた。それは、一正蒲鉾から新発売された「うな次郎」という「なんちゃって蒲焼き」のCMだった。

そして、スーパーにお買い物に行くたびにカマボコとかおでん種とかのコーナーをチェックしてたら、1~2週間くらいしたころ、ついに実物を見つけることができた。中くらいのパックに鰻の蒲焼きっぽいものが2枚入ってて、脇には鰻のタレと山椒が付いてて、見た感じはなかなか美味しそうだった。だけど、値段を見ると360円、これに消費税がプラスされたら400円近くになってしまう。1食の予算を100円と決めてるあたしにとって、これはちょっと手が出ない。

鰻の代わりに何か別のものを焼いて、鰻のタレを塗った「なんちゃって蒲焼き」は、多くの人が試行錯誤した経験があると思うけど、あたしも子どものころからチャレンジしてきた。最初に考えたのは、チクワの片側を上から下まで包丁で切り、それだけだと丸まっちゃうから、内側に等間隔に上から下まで包丁で浅めに切り込みを入れて、編で焼いて、鰻のタレを塗る。これは、まあまあ美味しいけど、やっぱり本物の蒲焼きとは雲泥の差だ。

でも、チクワの蒲焼きは誰もが思いつくみたいで、何年か前に『タモリ倶楽部』で「なんちゃって蒲焼き」を作る回があったけど、ここでも最初にチクワの蒲焼きを作ってた。たしか、光浦靖子さんと、あと男性のゲストもいて、タモリさんとみんなでいろんな材料を使って「なんちゃって蒲焼き」を作ってたけど、結果的にはどれも失敗だった。

結局のところ、アナゴの蒲焼きのような市販品で見た目も似てるものでも、サンマの蒲焼きなど他のお魚を使ったものでも、チクワやハンペンなどのお魚の練り製品を利用したものでも、お野菜などまったく別の材料を使って工夫したものでも、所詮は「鰻のタレの味をつけた別の食べ物」になるだけで、本家本元の鰻の蒲焼きには百歩も千歩も届かないのだ。

だけど、カマボコを始めとしたお魚の練り製品を専門とする一正蒲鉾が、社をあげて開発した「うな次郎」なら、本物には届かないとしても、けっこうイイ線まで行ってるんじゃないか?そう思ったあたしは、どうしても一度だけは「うな次郎」を食べてみたいと思った。それで、スーパーに行くたびに「うな次郎」の様子を見にいくようになった。それは、もちろん、賞味期限が迫った時の「半額シール」がお目当てだった。

でも、2回目に見た時も、3回目に見た時も、「うな次郎」は常に360円だった。それでもあたしは諦めず、スーパーに行くたびにチェキしてたら、ある日のこと、ついにシールが貼ってあったのだ!だけど、これが微妙で、「30%OFF」のシールだった。そして、値段は「250円」だった。

あたしは悩んだ。チョコチョコと同じコーナーをチェキしてたあたしは、この「うな次郎」があんまり売れてないことをウスウス気づいてた。たぶん、あたしと同じに、360円という値段が、「なんちゃって蒲焼きにしてはちょっと高いな」と思った人が多かったんだと思う。もしも、あたしのこと仮説が正しければ、これまたあたしと同じに、「割引シールが貼られたら買ってみよう」と思ってる人が何人かはいるハズだ。そうなると、今、あたしがこれを買わずに「半額シール」を待っていたら、その人たちに先に買われてしまうかもしれない。

それじゃあ本末転倒だ。これまでチョコチョコと通ってきた意味がなくなっちゃう。そこであたしは、キヨミズの舞台から飛び降りたつもりで、「30%OFF」のシールの貼られた「うな次郎」をカゴに入れた。250円なら消費税を足して270円、母さんと1枚ずつ食べれば1人135円、これなら朝食と昼食を節約すれば「1日3食で300円」に収まるから、とりあえず「1食100円」の予算をキープすることができる。

こんなに長い道のりがあって、あたしは、念願だった「うな次郎」を食べることができた。見た目も蒲焼きっぽいし、裏はちゃんと皮っぽくなってたし、鰻の小骨の食感まで再現してあって、「よくぞここまで!」って感じだった。だけど、こんなこと言ったら一正蒲鉾の開発者たちに申し訳ないけど、やっぱり、所詮は「なんちゃって蒲焼き」だった。本物に近づけようとして努力してあるぶん、中途半端な「鰻の蒲焼きっぽいものを食べた感」が強くて、余計に本物の鰻重を食べたくなっちゃったのだ。この「うな次郎」を10回食べるなら、そのぶんを貯金しておいて、本物の鰻重を1回食べたほうがいい。正直、そう思ってしまった。


‥‥そんなワケで、話はクルリンパと変わるけど、あたしは、温かいおそばだと「きつねそば」が一番好きなので、冷凍庫には油揚げを常備してる。油揚げは、中がスカスカの軽いやつが5枚くらい入ってて100円とかのもあるけど、あたしが買うのは、中に5ミリくらいお豆腐感の残ってるもので、持った時に少し重みを感じるやつだ。これだと2枚入りで120円くらいするし、いいお店のだと200円近いものもあるけど、あたしは120円のが賞味期限ギリギリで「半額シール」が貼られた時に、3つとか4つとかまとめて買ってくる。

そして、ぜんぶ半分に切り、お鍋にひたひたにお水を入れて、粉末のアゴ出汁、お砂糖、お醤油で、少し濃いめの味に煮つけてから、2枚ずつラップして冷凍庫で凍らせておく。その場で「きつねそば」を作って食べる時は、最初に油揚げに熱湯を掛けて、少し油抜きをしてから煮たほうがサッパリして美味しいんだけど、冷凍庫で保存する場合は、油抜きしないほうが美味しいのだ。

で、ある日のこと、何か簡単なおつまみを作って、ホッピーで晩酌しようと思って冷蔵庫を見たら、賞味期限が昨日までのモヤシが1袋見つかった。モヤシが1袋10円だったから3つ買ってきたんだけど、2日連続でモヤシ料理を作って食べたので、3日目に別のものを作って食べたまま、あと1つ残ってたのを忘れてたのだ。

それで、モヤシだけ炒めても寂しいから、何か入れようと思ったんだけど、チクワもジャコ天もサバの缶詰もない。冷凍庫を見てみると、イワシのつみれ団子しかない‥‥と思ったのもトコノマ、甘辛く煮てラップした、きつねそば用の油揚げが1つだけ残ってた!これ、もう1カ月くらい経ってるよな?‥‥なんて思いつつ、これを使うことにした。

油揚げを細切りにして、モヤシと炒めたことは何度もあるけど、いつもは買ってきたままの油揚げを使ってて、こんなふうに味つけしたものを使ったことはない。でも、もう1カ月くらい経ってるから、モヤシと同様、こっちも使っちゃわなきゃならない。そこで、あたしは、フライパンにちょっとだけ油を敷いて、モヤシをサッと炒めて、そこに細切りにした油揚げを加えて、チャチャッと炒めた。味見をしなくても、雰囲気的にこれだけだと味が薄い感じがしたので、粉末のアゴ出汁とお醤油を少しだけ加えた。

そして、出来上がったモヤシ炒めをお皿に盛って、キンキンのホッピーで晩酌を始めたあたしは、ひとくち食べて驚いた!鰻の蒲焼きじゃん!そう、このモヤシ炒め、鰻のタレなんか使ってないのに、思いっきり鰻の蒲焼きの味なのだ!あたしは急いでお台所の棚から山椒を持ってきて、パラパラと振りかけてみた。そしたら、さらに鰻の蒲焼きになった!

これまで、鰻の蒲焼きに近づけようと思って、いろいろと工夫してきたけど、一度たりとも満足のいくお料理は完成しなかった。それなのに、何の意図もなく作った「冷蔵庫の片づけ料理」が、わずか5分で作った「余りもの料理」が、材料費40円ほどの「節約料理」が、こんなにも鰻の蒲焼きっぽい味になるなんて!

ちなみに、数日後、今度は買ってきたばかりの油揚げを細切りにして、モヤシと炒めて、粉末のアゴ出汁、お醤油、お砂糖で味つけしてみたんだけど、これはぜんぜん鰻の蒲焼きじゃなくて、ただ単に「油揚げとモヤシを炒めて砂糖醤油で味つけしたもの」になっただけだった。つまり、油揚げを甘辛く煮つけてから、一度、冷凍庫で凍らせて1カ月ほど寝かせることがポイントみたいだ。今、冷凍庫にある油揚げは数日しか経ってないので、2週間後、3週間後、1カ月後と、時間差でそれぞれ作って食べてみようと思ってる。


‥‥そんなワケで、この説明を読んだだけじゃ、とても鰻の蒲焼きっぽいお料理とは思えないだろうし、鰻に該当する油揚げを細切りにしてる時点で、どちらかと言えば「ひつまぶし」になってしまう。そこで、今、あたしが考えてるのが、2週間後、3週間後、1カ月後に、それぞれ作ってみる時には、油揚げを千切りにしないで、モヤシを入れないで、油揚げだけを四角いままフライパンで焼いてみようと思ってる。あたしは以前、シッカリと水切りしたお豆腐を冷凍庫で凍らせて「なんちゃって高野豆腐」を作ってみたことがあるんだけど、お豆腐を凍らせると歯応えが生まれる。だから、中に5ミリほどお豆腐感のある油揚げの場合も、凍らせたことで食感が変わり、鰻の蒲焼きっぽくなった可能性もある。もしも、これで成功したら、あたしはこれに「うな三郎」という名前をつけて、あたしの節約料理の一品に加えようと思ってる今日この頃なのだ♪


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