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2017.05.19

モリの次はカケ、天ぷら総理の学園天国

「森友学園問題」の次は「加計(かけ)学園問題」というワケで、チマタでは「モリの次にカケって、安倍晋三は蕎麦屋かよ!」なんていうツッコミが炸裂してるけど、さすがは天ぷら総理だけのことはあるよね。実際、「加計学園問題」は、「森友学園問題」の何倍もの規模である上に、「私人」の昭恵夫人ではなく「公人」の安倍晋三首相がすべてを主導して進めてきたもので、文科省も深く関与している。だから、この問題の全貌が明らかになれば、「森友学園問題」のように、籠池泰典前理事長に罪をかぶせ、近畿財務局が勝手に「忖度(そんたく)」したなどと大嘘をつき、自分だけ逃げ切れるという話ではない。

あたしは、約2カ月前、4月5日に配信したメルマガ『ゆっこ&きっこの言いたい放題 MAX!』で「加計学園問題」を特集して、関係者の名前を実名で挙げて徹底追及した。だけど、メルマガを購読していない人には読むことができなかったので、ようやく文科省の内部文書も公表され始めたことだし、こちらの『きっこのブログ』でも取り上げておこうと思った今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、この「加計学園問題」の概要がイマイチ分かっていない人たちのために、まずはザックリと説明しようと思う。これは、安倍晋三首相の40年来の親友で、現在でも頻繁に会食やゴルフをともにしている加計孝太郎氏が理事長をつとめる学校法人「加計学園」が、愛媛県今冶市の国家戦略特区に新設される獣医学部の事業主体に選定され、東京ドーム4個分の土地、市価で36億7500万円もする約17万平方メートルもの広大な敷地が無償提供される上、校舎やグラウンドなどの建設費の半額にあたる96億円が市と県から提供されるという、まさに「濡れ手に粟」という美味しい話なのだ。

で、何が問題なのかと言うと、この獣医学部の事業主体が加計学園に決まった経緯がおかしすぎるという点だ。事業主体が加計学園に決まったのは、今年1月20日、安倍首相が議長をつとめる国家戦略特区の諮問会議で、満場一致で決められた。だけど、建設関係の専門紙である『建設通信新聞』の2017年1月10日付の「中国・四国・九州面」の記事には、次のような記述がある。


「獣医学部を新設・運営する事業主体は、岡山理科大学などを運営する加計学園(岡山市)が有力候補となっている。市は意欲を見せる同学園に対し、建設予定地でのボーリング調査実施を許可、既に調査を終えている。」


これって、おかしいと思わない?事業主体が加計学園に決まったのは今年の1月20日の国家戦略特区の諮問会議なのに、その10日も前の新聞で、加計学園に現地のボーリング調査が許可されて既に実施されていると報じられているんだよ?これは誰が見たって、会議の前から加計学園に内定していたということの動かぬ証拠じゃないか。さらには、内閣府が行なった事業者の公募は1月10日から11日までのわずか2日間だけ。つまり、まだ事業者の公募も行なわれていない段階で、加計学園によるボーリング調査が実施されていたことになる。

ここで不思議に思うのは、事業主体が決まる前に加計学園にボーリング調査を許可したのが今冶市だということだ。これは、あくまでも市の事業なのだから、いくら安倍首相の親友が理事長をつとめる学園だとしても、まだ公募も行なわれていない時点で、どうして市はボーリング調査を許可したのだろうか?もしも公募後に他の事業主体に決まってしまったら、この費用はどうするつもりだったのだろうか?そう考えると、市側でも最初から「加計学園ありき」で計画を進めてきたとしか思えない。そこで、いったん安倍首相から離れて、今冶市と加計学園との関係について調べてみたら、これがピンポンだった。

この「加計学園問題」は、映画にできそうなほど壮大なストーリーなので、ちょっと離れたところからスタートするけど、今から12年前、2005年に社会保険庁が年金保険料を流用して豪華な保養施設を林立させていたことが発覚し、世間の批判を浴びたため、全国の302もの施設が閉鎖・売却されることになった。この中の1つ、岡山県のスポーツ複合施設「ウェルサンピア倉敷」を2008年に買い取ったのが加計学園で、2010年11月に「ヘルスピア倉敷」として生まれ変わった。そして、2010年11月3日にリニューアルオープンの祝賀会がひらかれたんだけど、この祝賀会に出席した自民党の愛媛県議、本宮勇(ほんぐう いさむ)氏の活動日記には、次のような記載がある。


「祝賀会には加計孝太郎理事長はじめ、理事長の友人でもある安倍晋三元首相家族、前横浜市長中田広氏などもかけつけたほか岡山県内の政財界から約300人が出席しました。私もご案内をいただき出席をさせていただきました。(加計学園法人事務局長が高校の同級生)」


この本宮勇県議は、もともとは今治市を地盤とする自民党の村上誠一郎衆議院議員の公設秘書をやっていて、それから今冶市議になり、愛媛県議になった人だ。今冶市議時代には「今治市土地開発公社理事」をつとめていたこともあり、ここ数年の愛媛県議会の議事録をチェックしてみたところ、とても熱心に獣医学部誘致を進めてきたことが分かった。そして、さらに本宮勇県議の活動日記の過去ログを調べてみたら、2014年6月18日付のページに次の記述が見つかった。


「岡山市内に本部を構える加計学園に到着しました。学園理事で法人事務局長を務めている高校の同級生と打ち合わせを行います。同学園グループは岡山理科大学、吉備国際大学を中心として全国で5大学を運営している他、短大、専門学校、高校など多くの学校法人も運営しています。今から9年前、同級生に大学誘致の話を持ちかけたところ獣医学部であれば検討するとの返事が返ってきました。当時、加戸知事に相談したところ「何処の学園ですか?」との話があり「岡山の加計学園ですと申し上げたところ‥‥」、それならばということで獣医学部誘致に向けた活動がスタートしました。」


この本宮勇県議の活動日記によると、2014年6月の9年前、つまり、2005年ごろには「加計学園ありき」で獣医学部誘致の計画がスタートしていたことになる。それも、当時の加戸守行愛媛県知事が「加計学園ならOK」ということでスタートしていたということになる。これなら、事業主体を公募する前に、市が加計学園にボーリング調査を許可していたこともツジツマが合うよね。何しろ県知事のお墨付きだったんだから。つーか、今回の今冶市の獣医学部誘致の計画そのものが、最初から「加計学園ありき」でスタートしていたということまで分かっちゃった。

こうした背景を踏まえた上で、あたしは、本宮勇県議と加計学園との間で獣医学部新設の計画がまとまったのに、何度も申請しても文科省の許可が得られずに難儀していて、そこに第2次安倍政権が誕生したので、これを最大のチャンスと見て加計学園も本腰を入れ、それに呼応するかのように安倍首相も「腹心の友」のために便宜を図ったのだと思った。だけど、さらに調べてみると、安倍首相自身も、何年も前から加計学園が獣医学部の新設を切望していたことを知っていた疑いが濃厚になってきた。本宮勇県議のHPには、今から10年前の2007年、第1次安倍政権の時に、安倍首相と笑顔で握手しているツーショット写真が掲載されていて、そこには次のように書かれていたのだ。


「自民党愛媛県連青年部長時代から親しくおつきあいをさせていただいている安倍晋三総理大臣と固く握手」


つまり、本宮勇県議は安倍首相と最低でも20年以上の付き合いということになる。そして、本宮勇県議は高校時代の同級生が加計学園の理事と法人事務局長をつとめていて、安倍首相は加計孝太郎理事長と40年来の親友なのだ。これで完全にトライアングルが完成したね。これで、少なくとも今年1月10日から11日にかけての「事業主体の公募」が「公平性をアピールするための形だけの公募」であり、事業主体は何年も前から加計学園に決定していた、ということが明白になった。そして、今回、今冶市を国家戦略特区に選定したのも、獣医学部新設の除外規定を作ったのも、事業主体を加計学園に選定したのも、すべて安倍首相なんだから、これはどう見たって「忖度」じゃなくて「便宜」だよね。

安倍首相が議長をつとめる国家戦略特区の諮問会議の議事録を調べてみて驚いたんだけど、今回の加計学園の計画は、森友学園の「安倍晋三小学院」以上の異例の速さで計画が進んでいたのだ。今回の計画が今治市議会で明らかにされたのが昨年2016年11月で、翌12月には用地に関する手続きがスピード可決され、翌1月20日には安倍首相が議長をつとめる諮問会議で加計学園が認定、つまり、わずか3カ月で決定していたのだ。同様の大学誘致のケースを調べてみると、通常では最低でも1年以上は掛かっているから、この異例の速さは、今回、公表された文科省の内部文書に明記されていた内容とも合致する。

安倍首相は「公人」だから、日々、どこで誰と会ったのかが「首相動静」として公開されてるけど、昨年1年間の「首相動静」を見てみると、安倍首相が加計孝太郎理事長と会食をしたのは、3月18日、10月2日、12月24日の3回で、その他にも7月22日には一緒にゴルフを楽しんでいて、8月10日の安倍首相の夏休みには別荘の近くの料理屋で食事とお酒を楽しみ、別荘に泊り、翌日は仲良くゴルフをプレーしている。

加計学園が運営する千葉科学大学では、2014年5月24日に開校10周年の記念式典が行なわれたけど、来賓として出席した安倍首相は祝辞の中で「どんな時も心の奥でつながっている友人、私と加計さんもまさに腹心の友だ」と、大好きな「まさに」という言葉を使って加計孝太郎理事長のことを絶賛している。自ら「腹心の友」と呼ぶほどの親友だから、昨年は12月24日のクリスマスイブにも仲良くディナーを楽しんだんだろうけど、この日の「首相動静」を見てみると、とっても面白いことが分かる。


「午前11時53分、東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急着。同ホテル内のレストラン「ORIGAMI」で橋下徹前大阪市長、日本維新の会代表の松井一郎大阪府知事と会食。菅義偉官房長官同席。午後2時26分、同ホテル発。」

「午後6時2分、東京・丸の内の鉄鋼ビルディング着。南館内のエグゼクティブラウンジで高橋精一郎三井住友銀行副頭取、加計孝太郎学校法人加計学園理事長、昭恵夫人らと食事。午後9時52分、同所発。」


お昼は橋下徹氏と松井一郎氏と2時間半も会食、夜は昭恵夫人を伴って加計孝太郎理事長らと4時間近くも会食、この顔ぶれを見ると、昼間は「森友学園の打ち合わせ」をして、夜は「加計学園の打ち合わせ」をしたんじゃないかと勘ぐってしまう。ちなみに、この日のディナーに同席した昭恵夫人は、加計学園が神戸市で運営する認可外保育施設「御影インターナショナルこども園」の「名誉園長」をつとめている。昭恵夫人は合計で30前後の「名誉校長」や「名誉会長」に就任しているけど、学校関係で分かっているのは、辞任した森友学園の小学校と、この保育園だけなので、安倍家にとって加計学園がどれほど特別なのかということがよく分かると思う。


‥‥そんなワケで、今冶市に新設される岡山理科大学の獣医学部の学部長には、同じく加計学園が運営する千葉科学大学の吉川泰弘教授の就任が決まっているけど、この千葉科学大学は、かつて萩生田光一官房副長官が客員教授をつとめていたこともある。昨年9月26日の衆院の所信表明演説で、安倍首相が自衛隊を讃えた時に、自民党の議員たちがスタンディングオベーションをして多くの国民を呆れさせたけど、あの厚顔無恥なパフォーマンスを画策したのが萩生田官房副長官だ。そんな人物が2009年の総選挙で落選して収入が絶たれた直後から、誰かのハカライで千葉科学大学の危機管理学部で客員教授として収入を得ていたのだ。あまりにも分かりやすい構図だよね。さらには、昨年4月、文部科学省の高等教育局私学部私学行政課長だった木曽功氏が加計学園に天下りして、ソッコーで千葉科学大学の学長に就任したけど、この人物は2014年の第2次安倍内閣で内閣官房参与をつとめていた安倍首相のお友だちだ。文科省の天下り問題には厳しい姿勢を見せてるクセに、自分のお友だちは特別みたいだね。さらに詳しいことはメルマガ『ゆっこ&きっこの言いたい放題 MAX!』に書いているけど、今回、このブログにピックアップした内容を読んだだけでも、文科省の内部文書の記載の真偽が分かると思う今日この頃なのだ。


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2017.05.08

芦毛教の御利益

競走馬のサラブレッドには、全部で8種類の毛色がある。体が赤褐色でタテガミやシッポや脚が黒いのが鹿毛(かげ)、鹿毛と同じだけど体が黒みがかった赤褐色なのが黒鹿毛(くろかげ)、さらに黒いのが青鹿毛(あおかげ)、もっと黒いのが青毛(あおげ)、全身が黄褐色で見た目が一番可愛い栗毛(くりげ)、栗毛がもっと黒っぽくなった栃栗毛(とちくりげ)、あたしの大好きな芦毛(あしげ)、そして、とっても珍しい白毛(しろげ)だ。

あたしの大好きな芦毛は、もともとの毛色は栗毛や鹿毛や青毛などなんだけど、これらの毛の中に白い毛が混ざって生えていて、年齢が進むにつれて白い毛の割合が増えて行って、そのうち真っ白になる。だから、2歳でデビューした時には、ほとんどの馬が遠くから見ただけじゃ芦毛とは分からない。でも、3歳、4歳、5歳と進むうちに、少しずつ白い毛の割合が増えてくるので、個体差はあるけど、すぐに判別できるようになる。

一方、珍しい白毛は、生まれた時から真っ白なので、とっても目立つ。個体数が少ないため、まだキチンと科学的には解明されてないんだけど、眼にも色素があるし、鼻孔などのピンクの皮膚の部分にも有色の斑点があるので、いわゆる「アルビノ種」ではないことだけは分かってる。最近では、ただでさえ珍しい白毛なのに、犬のダルメシアンのようなブチのある牝馬、ブチコが人気だったけど、ゲートを克服できずに今年の1月で引退、繁殖馬となった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしが芦毛を好きになったのは、幼稚園の時に、父さんに連れられて行った府中競馬場(現在の東京競馬場)で、他の馬たちをうんと離して逃げ切って勝った芦毛のホワイトフォンテンを見たからだ。そして、小学1年生か2年生の時には、同じく父さんに連れられて行った府中競馬場で、今度は1着になった芦毛のシービークロスを見た。ホワイトフォンテンが逃げ切ったのは「AJC杯」で、シービークロスが勝ったのは「金杯」だけど、当時のあたしはレース名も馬の名前も分からないから、「他の馬たちとは色の違う白っぽい色の馬が勝った」という記憶しかなく、レース名や馬の名前はあとから調べて分かったことだ。

そして、あたしが中学から高校にかけて、今度はオグリキャップとタマモクロスの時代になった。もちろん、あたしは馬券は買えないけど、日曜日のテレビの競馬中継はよく観ていた。そんな流れから、あたしは芦毛が好きになり、今も芦毛を中心に馬券を買い続けてるってワケだ。あたしが本格的に馬券を買うようになって、今年でちょうど10年だけど、これまでいろんな買い方をしてきた。だけど、やっぱり、あたしは「勝ちそうな馬」じゃなくて「好きな馬」を選んでしまう。だから、1年くらい前からは、もう面倒くさい予想なんかするのはやめて、自分の好きな芦毛だけを買うことにした。

競馬には、スポーツの側面とギャンブルの側面があるから、自分の好きな馬や好きな騎手が勝てば嬉しいけど、馬券がハズレちゃうと面白くない。だから、多くの競馬ファンは、自分の好き嫌いよりも「当たるか当たらないか」を考えて馬券を買ってる。でも、あたしはこれができないのだ。たとえば、18頭フルゲートのレースに、あたしの好きな芦毛の馬が出てると、たとえ最下位の18番人気でも馬券を買ってしまうのだ。だから、当たるワケがない。

でも、競馬に「絶対」はないので、たとえ最下位の人気の馬でも、ミラクルが起こって勝つこともある。そして、そんな時に「どうせ18番人気だから来るワケがない」なんて思って、他の馬の馬券を買ってたりしたら、ものすごく後悔することになる。だから、あたしは、人気に関係なく、自分の好きな芦毛の馬券を買い続けてるのだ。これは、もはや、スポーツでもなければギャンブルでもない。スボーツなら馬券など買わずに純粋にレースだけを観戦してればいいワケだし、ギャンブルなら馬の毛色など考えずに当たりそうな馬券を買ってればいいワケだけど、あたしにはどちらもできないのだ。そう、あたしがやってることは、スポーツ観戦でもなく、ギャンブルでもなく、これは「宗教」なのだ。

そう気づいたあたしは、この「芦毛の馬券だけを買い続ける」という行為に対して「芦毛教」という名前をつけた。だけど、まさかあたしが教祖さまってことはないし、この「芦毛教」という宗教に、教祖さまはいない。一応、我が家では、大好きな芦毛のゴールドシップのぬいぐるみを本棚の上に飾ってるので、馬券を買ったら、そのぬいぐるみを拝んだりしてるけど、別にゴールドシップが教祖さまってことでもない。ただ、あたしが「芦毛教」の信者だというだけだ。


‥‥そんなワケで、一昨日と昨日の土日にも、JRAの競馬が、新潟、東京、京都の3カ所で開催されたので、この「芦毛教」の実際の活動をご紹介しようと思う。ま、活動と言っても、ただ単に馬券を買うだけなんだけど、あたしは、1カ月の競馬用のお小遣いを「1万円まで」と決めているので、1週間に使えるのは「2500円まで」だ。だから、土曜のレースで2500円使っちゃうと、翌日の日曜日に馬券が買えなくなる。そのため、土曜日は、だいたい「1000円まで」と決めている。

予算が1000円だと、1レースに100円で3点くらい買うので、3レースしか買うことができない。だから、あたしの場合、まずは1日のレースをぜんぶチェキして、どのレースを買うかを選ぶことから始まる。そして、一昨日の土曜日、あたしは、新潟10R「わらび賞」、新潟11R「駿風ステークス」、京都11R「京都新聞杯」の3レースを選んだ。

「わらび賞」では、あたしの応援してる藤田菜七子騎手が芦毛のシルヴァーメテオに騎乗する。15頭中12番人気だったけど、この馬は菜七子ちゃん騎乗で初勝利をあげてるし、芦毛にはピッタリの白の1枠1番だ。そこで、あたしは、この馬から1番人気、2番人気、3番人気の3頭への馬単を100円ずつ買った。的中すれば万馬券になる。

次に、「駿風ステークス」は、新潟競馬場の売り物の1つ、1000メートルの直線コースを走り切るスプリントレース、自動車で言えば「ゼロヨン」みたいなレースなので、内枠や外枠による有利不利はない。16頭立てで、芦毛は8番人気のブライトチェリーと14番人気のヴァイサーリッターの2頭だけど、新潟の1000メートル直線コースで2勝をあげてるブライトチェリーを選び、この馬から1番人気、2番人気、3番人気の3頭への馬単を100円ずつ買った。こちらも的中すれば万馬券になる。

そして、「京都新聞杯」は、12頭中に芦毛が3頭も出る。2番人気のプラチナムバレット、9番人気のカケルテソーロ、12番人気のユキノタイガだ。12頭で12番人気は厳しいけど、2番人気のプラチナムバレットは十分に勝つ可能性が高いから、ここは「芦毛ワンツー」を狙って、プラチナムバレットから他の2頭の芦毛への馬単を100円ずつ買った。これで、3レースの合計で800円だ。

でも、結果は、全滅だった。菜七子ちゃんは、新潟8Rで、ドクターコパさんの持ち馬、5番人気のコパノアラジンに騎乗して、2着馬を4馬身も引き離す好走で中央4勝目をあげたので、10R「わらび賞」にも期待したんだけど、残念ながら10着に沈んだ。それでも、12番人気の馬で10着なんだから、がんばったと言えるけど、馬券はハズレだ。続く11R「駿風ステークス」では、あたしの買ってたブライトチェリーは7着だった。そして、惜しかったのが「京都新聞杯」だ。あたしが馬単の頭にしたプラチナムバレットは、みごとに1着でゴール板を駆け抜けたんだけど、あと2頭の芦毛が、12頭中11着と12着だった。1着と最下位が芦毛なんだから、もしもこれがオセロだったら、ぜんぶ芦毛になってたのに!(笑)

でも、阿佐田哲也さんも言ってたように「勝負は下駄を履くまで分からない」ってワケで、まだ最終レースがある。あたしは大急ぎで新潟と東京と京都の最終12Rを見てみたら、東京12Rに、あたしの一番好きなクロフネ産駒の芦毛、シルバーポジーの名前があって、鞍上は信頼できる戸崎圭太騎手だった。シルバーポジーは3番人気だったので、的中しても高配当は望めないけど、負けたぶんを取り返すには十分だ。そこで、あたしは、この馬から、1番人気、2番人気、4番人気の3頭への馬単を買った。

そしたら、これがみごとに的中して、「3番人気→1番人気」という組み合わせだから2270円の配当だったけど、負けぶんの800円を取り返しただけでなく、1500円近いプラス収支になったのだ。芦毛を信じて買い続けてると、こういうこともあるのだ。これぞ「芦毛教」の御利益(ごりやく)なのか?


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‥‥そんなワケで、翌日の日曜日は、G1レースの「NHKマイルカップ」があり、あたしはもちろん、クロフネ産駒の芦毛のアエロリットから買う予定だった。それで、中村愛ちゃんがブログに予想を発表すると言ってたので見てみたら、「私は…4.カラクレナイ、1.モンドキャンノ、3.アウトライアーズ、6.ボンセルヴィーソ、この四頭のワイドで買いました!」とのこと。いくら何でも、東京コースが得意な上に2番人気のアエロリットを外すなんて!それで、ツイッターで聞いてみた。


Tw8


きっこ‏ @kikko_no_blog
愛ちゃん、NHKマイルカップの予想でアエロリットを外した理由は何ですか~?
2017.05.07 09:32

中村愛 @nakamura_ai
@kikko_no_blog これだけ自分のサイン馬券に絡むことがなかったのよ!w
2017.05.07 09:34


なるほど!あたしは「芦毛教」だけど、愛ちゃんは「サイン馬券教」だったのね!愛ちゃんのブログには「マイルカップはだいぶ荒れるらしいです。なので、自分に縁がある名前の馬とか、好きな番号で買うのが良いとおもってます」と書いてあったので、「サイン馬券」は今回だけかもしれないけど、あたしも「夢のお告げ馬券」や「プリキュア馬券」や「エヴァンゲリオン馬券」など、さんざんやってきたから、その気持ちは良く分かる。

あたしのイチオシのアエロリットは2番人気なので、この馬から1番人気や3番人気へ馬単を買っても配当は低すぎる。そこで、あたしは、単勝オッズが10倍以下の4番人気まではザクッと捨てて、5番人気、6番人気、7番人気への馬単3点で勝負することにした。これなら、万馬券には届かないけど、的中すれば6000円から8000円くらいになる。

そして、次は、京都11R「鞍馬ステークス」、これには、クロフネ産駒じゃないけど、母の父がクロフネという芦毛のオーヴィレールが出る。5番人気だけど、前走も京都の1600万で勝ってるし、十分に勝てる顔ぶれだ。そこで、あたしは、この馬から1番人気、2番人気、3番人気の3頭への馬単を100円ずつ買うことにした。これは的中しても3000円から5000円くらいだけど、上位3頭は強い馬なので、ここは仕方ない。

だけど、あたし的には、何よりも新潟11R「新潟大賞典」に興味があった。クロフネ産駒の芦毛の中でも特に好きなモズライジンが出るし、もう1頭、マイネルフロストも出るからだ。モズライジンはデビューからずっとダートコースを走ってきた馬で、今回は初めての芝コースになる。そんなこともあって16頭中13番人気という低評価になってたけど、クロフネはダートも芝も両方とも得意な大谷翔平みたいな二刀流の馬だったから、その血を受け継いでる産駒も同様だ。

そこで、あたしは、これもモズライジンから上位人気馬への馬単を買おうと思ってたんだけど、ラジオを聴いてると、どうも仕上がりがイマイチみたいで、それよりもマイネルフロストのほうが良さそうに思えた。だけど、パドック解説を聴いてると、1番人気のメートルダールや3番人気のサンデーウィザードの仕上がりが素晴らしいみたいで、11番人気のマイネルフロストがこれに勝つのは難しそうだ。それで、あたしは、ここは逆目で狙ってみることにした。つまり、マイネルフロストを2着に固定して、1着を1番人気、2番人気、3番人気の3頭にするという馬単だ。

そしたら、ナナナナナント!これが大的中!11番人気だったマイネルフロストは、最後の最後まで3番人気のサンデーウィザードと競り合って、ほとんど同時にゴール板を駆け抜けたんだけど、鼻の差で2着に敗れてしまった!だけど、馬券は大当たりだ!もちろん万馬券、2万450円もついたヒヒ~ン!


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馬連で買えば、その2頭のうち、どちらが1着になっても的中になるんだけど、これだと配当がガクッと低くなる。それで、あたしは、1着と2着を当てる馬単で買うことが多いんだけど、これまで、好きな芦毛を1着にして、2着に他の馬を選ぶ方式で買ってきて、芦毛が2着になって悔しい思いをしたことが何度もあった。そこで、今回は、キチンと上位馬の状態を見て、あえて逆目で買ってみたことが、万馬券につながったのだ。

だけど、残念なことに、京都11R「鞍馬ステークス」は、1着が3番人気のキングハートで、芦毛のオーヴィレールはクビ差の2着だった。こっちも逆目か馬連で買えば的中してたのに、強気で行ったのが失敗だった。そして、東京11R「NHKマイルカップ」は、あたしの予想通りに芦毛のアエロリットが勝ったんだけど、2着には13番人気のリエノテソーロが入り、1番人気のカラクレナイは17着に沈むという波乱の結果となった。


‥‥そんなワケで、この土曜と日曜の2日間、芦毛からの馬券だけを買い続けてきたあたしは、7レース買って2レース的中なので、打率は2割8分5厘、セパ両リーグの全球団のチーム打率より上になった。そして、肝心の収支は、2日間で計2000円の馬券を買って、配当が2万2720円なので、プラス2万720円になった。これは、どう考えても「芦毛教」の御利益と言えるだろう。もちろん、これは、たまたま今回の結果が良かったというだけで、1レースも当たらない全滅の日もある。だけど、あたしは1カ月の競馬用のお小遣いを「1万円まで」と決めていて、その範囲内で楽しんでるので、今回のプラスぶんだけで、これから2カ月間、1回も当たらなくても問題ないのだ。そして、こういう買い方をしてれば、2カ月間ずっと当たらないなんてことはない。どんなに調子が悪くても、平均して10レースに1~2回は当たるし、あたしはほとんど万馬券狙いなので、10レースに1回でも当たれば「芦毛教」の御利益が降ってくる今日この頃なのだヒヒ~ン♪


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