« 2017年5月 | トップページ | 2017年7月 »

2017.06.26

交通情報のお姉さんたち

年末の忘年会、世の中的にも縮小&減少傾向にあるし、あたしは、もうずいぶん前から参加しなくなっちゃったから、忘年会のために披露する新曲を覚えたり、隠し芸を練習したりなんてこともなくなった。でも、かつては、毎年、少なくとも3回以上は忘年会に参加していて、二次会のカラオケでは、相方と2人で「2人で4人ぶんのMAX」を歌って踊ったりしていた。

 

そして、ちょっとした隠し芸としては、これは何度か書いたこともあるけど、あたしは「ラジオの交通情報のモノマネ」を十八番にしていた。いつも自分で車を運転して、渋滞の多い都内を移動していたあたしは、交通情報を聴くために常にカーラジオをつけていたので、知らず知らずのうちに交通情報のお姉さんのモノマネができるようになったからだ。

 

だけど、最初のころは、「交通情報の誰々さんのモノマネ」というピンポイントのネタじゃなくて、「AMラジオとFMラジオの交通情報の違い」というザックリとしたネタだった。ラジオの交通情報のお姉さんをピンポイントでモノマネしても、それこそ『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』でしか通用しないので、忘年会でやったところで「誰それ?」ということになっちゃう。そこで、あたしは、「誰々さんのモノマネ」ということじゃなくて、同じような交通情報なのに、昭和のフレーバーを漂わせた話し方のAMラジオと、滑らかでオシャレな雰囲気の話し方のFMラジオを対比させるネタを開発していた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

 

 

‥‥そんなワケで、今から20年くらい前には、こんなネタでもそこそこウケたので、忘年会などでちょっとした隠し芸を披露しなきゃならなくなると、あたしは、このネタで乗り切ってきた。AMラジオが「交通情報」なのに対して、FMラジオは「トラフィック・インフォメーション」で、当時は、それぞれの話し方だけでなく、交通情報センターのお姉さんに呼びかけるスタジオのパーソナリティーの話し方も完全にカラーが違っていたから、すごく対比させやすかったのだ。

 

基本的には、あたしが最初にスタジオのパーソナリティーになって「警視庁の○○さ~ん」と呼びかけて、それに対して声色を変えて「はい、お伝えします。首都高速道路は中央環状線の4号線方面に向かう内回りの西池袋でトラックと乗用車の事故のため、飛鳥山トンネル付近までの渋滞、5号線上りも高島平まで渋滞しています。美女木ジャンクションから西新宿ジャンクションまでの所要時間は1時間30分です。都心環状線北の丸出口は工事のため利用できません。東京都内新目白通りは新宿区下落合2丁目で事故のため2キロの渋滞です。東京外環道の川口方面からの外回りは三郷南出口で3キロの渋滞です。神奈川県川崎の南部沿線道路は中原区上小田中で上下線ともに2キロ近く渋滞しています。以上、警視庁の○○でした」という感じだ。

 

もちろん、これは基本形で、このままやっても面白くないから、たとえば、「トラックと乗用車の事故のため」の部分を「ミハエル・シューマッハと佐藤琢磨の接触事故のため」に変えたり、その時のタイムリーな芸能ニュースや政治ニュースを織り込んだりしていた。そして、そのうち忘年会に出ることもなくなり、隠し芸を披露する機会もなくなってきたけど、カーラジオから交通情報が流れてくると、自然とその人のモノマネをすることだけは続けてきた。

 

そんな流れから、ここ6年くらいは文化放送をよく聴くようになったので、あたしは、文化放送の交通情報の青山さんと郡山さんのモノマネをやるようになった。文化放送の交通情報は、主に青山さん、郡山さん、佐藤さんの3人だけど、佐藤さんは話し方に特徴がない上、登場回数も他の2人より少ないので、あたしは特徴のある青山さんと郡山さんのモノマネを練習するようになった。

 

ちなみに、TBSラジオの呼びかけは「警視庁の長谷川万希子さ~ん」とか、ニッポン放送の呼びかけは「九段センターの岩澤里恵さ~ん」とか、どちらの局もフルネームで呼ぶんだけど、文化放送だけは何故か「警視庁の青山さ~ん」とか「警視庁の郡山さ~ん」とか、苗字だけしか呼ばない。だから、一応書いておくけど、警視庁の青山さんは「青山智美さん」、警視庁の郡山さんは「郡山裕子(ゆうこ)さん」だ。

 

さらに、ちなみに、関東エリアのラジオ局で自社の交通情報のお姉さんがいるのは、文化放送、TBS、ラジオ日本だけで、他のラジオ局はフリーキャスターのお姉さんを使っている。だから、たとえば、先ほどのニッポン放送の「九段センターの岩澤里恵さ~ん」とかは、FMヨコハマでは「神奈川県警交通管制センターの岩澤里恵さ~ん」と呼ばれてるし、同じくニッポン放送でよく耳にする「首都高の羽深(はぶか)綾さ~ん」も、FMヨコハマ、ベイFMなどの他、NHKのテレビでも声を聴くことがある。そして、これらの担当部署も数年ごとに移動があるので、去年まで「埼玉の○○さ~ん」だった人が、今年から「警視庁の○○さ~ん」になったりする。

 

 

‥‥そんなワケで、あたしのモノマネだけど、文化放送のヘビーリスナーならご存知のように、青山さんの特徴は「明るい早口」であり、郡山さんの特徴は「けだるいセクシー」だ。青山さんは、最初は普通のスピードで読み始めても、文章のコンテンツの最後の部分だけが早口になり、言葉数の多い歌詞を短いフレーズに詰め込んだ吉田拓郎さんの歌のような感じになる。そして、ラストの「警視庁でした」を「ケシチョでした」と言う。

 

郡山さんは、朝は「低血圧のセクシー女優の寝起き」のような「けだるさ」が漂う話し方で、お昼を過ぎると少し明るさがプラスされてきて、夕方から夜にかけてグッとセクシー度が上がる。夕方を過ぎると、スタジオからの「警視庁の郡山さ~ん」という呼びかけに対する「は~い」という返事が、語尾にハートマークを付けたいほど色っぽくなるのが特徴だ。

 

そんなことから、5年ほど前からのあたしのモノマネは、特徴のある「警視庁の青山さんと郡山さん」に特化されるようになり、さらには、「朝の郡山さん、お昼の郡山さん、夜の郡山さん」というネタまで開発してしまった。もちろん、このネタを披露する場所はないし、披露したところで文化放送のヘビーリスナーにしか通じないだろうから、1人でモノマネをして楽しんでいるだけだけど。

 

 

‥‥そんなワケで、ラジオの交通情報と言うと、やっぱり面白いのはTBS『日曜サンデー』の爆笑問題の太田光さんによるイジリだろう。田中裕二さんが「警視庁の碓氷(うすい)浩子さん」と呼びかけると、それにかぶせるように太田さんが「ヒロコ先生!」とか「ヒロコ隊長!」とか「ヒロコキャプテン!」とか、その時まで話題にしていたトークの内容にちなんだ敬称をつけて呼び、交通情報が終わって田中さんが「警視庁の碓氷浩子さんでした」と言うと、太田さんが「お見事!」と合いの手を入れる。これがお約束のパターンだ。

 

たいていは、太田さんのイジリは交通情報のお姉さんたちにスルーされてしまい、お姉さんたちは淡々と原稿を読み上げるだけなんだけど、たまにクスッと笑ったりもする。そして、ごくタマにだけど、太田さんのイジリにちゃんと応える時がある。たとえば、それまで政治に関するトークをしていた流れからの交通情報の場合、太田さんが「○○大臣!」とか呼びかけると、淡々と交通情報を読み上げた後、最後に「以上です、太田総理!」とか言ってくれる時もある。

 

もちろん、キチンと交通情報を伝えることが仕事だから、あまりふざけることはできないし、どのお姉さんもマジメに原稿を読み上げているけど、ワリとノリのいい飯島純さんとかは、けっこう笑ったりするし、機転を利かせた応答をしてくれる。また、すごくマジメに原稿を読む長谷川万希子さんが、突然、「以上です、太田隊長!」とか言ったりすると、太田さんのほうも、一瞬、戸惑ってから「お見事!」と言ったりする。

 

毎年11月に赤坂サカスで開催されるTBSの公開イベント『ラジフェス』では、『日曜サンデー』も生放送の途中から爆笑問題の2人と担当アナがスタジオを飛び出て赤坂サカスへ行き、公開生放送の形を取る。そして、この時も交通情報があるので、最後の「お見事!」を観客全員で言うのがお約束になっている。交通情報が終わり、田中さんが「警視庁の碓氷浩子さんでした」と言った瞬間、太田さんと大勢の観客がいっせいに「お見事!」と言う流れは、ラジオで聴いていても圧巻だ。

 

こんなことから、TBSの交通情報では、この爆笑問題の太田さんのイジリの印象が強すぎるため、何のイジリもしない他の番組でも、交通情報の後にそれぞれのパーソナリティーが「警視庁の長谷川万希子さんでした」とか「警視庁の恩田美穂子さんでした」とか言った瞬間、ついついラジオに向かって「お見事!」と言いたくなってしまう(笑)

 

 

‥‥そんなワケで、TBS『日曜サンデー』の交通情報での太田さんのイジリと言えば、「警視庁の阿南(あなみ)京子さん」を思い出す。交通情報キャスターの草分け的存在の大ベテランで、2015年まで、長年、TBSラジオの交通情報を担当していた。セクシーボイスが人気で、太田さんのイジリに対しても「以上です、太田隊長」とか「以上です、太田キャップ」とか返すこともあったし、2014年3月には、アニメ化された人気漫画『となりの関くん』の話題からの交通情報の時、太田さんが「となりの京子!」と呼びかけたら、阿南京子さんが「私も『となりの関くん』好きです」と答えたため、太田さんがオロオロしてしまう一幕もあった。

 

2014年11月の『ラジフェス』では、赤坂サカスのステージに阿南京子さんが登場して、爆笑問題とのトークを繰り広げた。あたしは、ラジオを留守録したものを後から聴いたんだけど、すごく面白かった。でも、そんなに人気のあった阿南京子さんは、翌2015年2月からラジオをお休みするようになり、7月に半年ぶりに出演した『大沢悠里のゆうゆうワイド』で、中咽頭がんの治療中であること、腫瘍が声帯から離れていたため切らずに放射線と抗がん剤の治療を受けたこと、現在は経過を見ていることなどを報告した。そして、この年の10月に、交通情報から降板することが発表された。

 

「京子」と言えば、もう1人、TBSには白井京子さんもいた。2014年末までTBSの情報キャスターで、元プロ野球選手でTBSラジオ社員の小桧山雅仁さんと結婚してフリーになった白井京子さんだ。結婚していたことがスポーツ紙で報じられると、さっそく宮川賢さんが『パカパカ行進曲』の中の交通情報のコーナーで、例のエロい口調でイジリを入れてたけど、白井京子さんのほうも嬉しそうだったことを覚えている。

 

ま、これは、イジリというよりも、文化放送『まいどスポーツ』で、ガンちゃんこと岩本勉さんが「警視庁の○○さん」と呼びかけた後、「今日もよろしくお願いしま~す」とか「今日は暑かったですね~」とか、必ず一言を付け足す気配りみたいなフレーバーもあるから、リスナーとしては「家族的な和気藹々とした雰囲気」を楽しむことができる。

 

 

‥‥そんなワケで、テレビの世界では、一時、「お天気お姉さん」がブームになった時代があったけど、ラジオの世界では、やっぱり「交通情報のお姉さん」だろう。毎日、聴き込んで行くと、それぞれの声や話し方に特徴があり、そこからキャラが見えてくるようになり、「どんな人なのかなあ?」と想像するのが楽しくなってくる。今はネットが発達しているから、たいていのお姉さんのことをある程度は調べることもできるし、画像検索でお顔を拝見することもできるし、中にはブログやツイッターをやっているお姉さんもいる。だから、ラジオが大好きなあたしは、これからも文化放送の青山さんと郡山さんのモノマネの腕を磨きつつ、他局のお姉さんたちのモノマネにもチャレンジして行きたいと思っている今日この頃なのだ。

 

 

★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ よかったら応援のクリックをポチッとお願いします!
  ↓

 

 

  

|

2017.06.17

快進撃を続ける藤井聡太四段

体調を崩してちょっと入院していたので、しばらくブログの更新が止まっていたけど、ようやく体調も回復して退院できたので、またボチボチと書いて行こうと思う。病室にはノートPCを持ち込んでいたので、無理をすればブログを書くこともできたんだけど、今回は両目の視点が合わなくなる症状が出ていて、文字を読んだり書いたりするためには両目に力を入れないと視点が定まらなくて、この状態でいると10分ほどで激しい頭痛に襲われたので、大好きな文庫本を読むこともできなかった。

で、入院中の退屈な時間に何をしてたのかと言うと、主にラジコでラジオを聴いていたんだけど、あとは、ノートPCで将棋をしていた。中学2年生で14歳のプロ棋士、藤井聡太四段の快進撃で、世の中はほんのりと将棋ブームが到来しているので、いつもなら麻雀か花札の「こいこい」で遊ぶところだけど、今回は久しぶりに将棋を楽しんでいた。

あたしは、麻雀や花札はけっこう得意なんだけど、将棋はまったくのヘボで、ルールすらもアヤフヤだった。今までは、弱くても駒の動かし方やルールは分かっているつもりだったけど、今回の入院中に遊んでいたコンピューター将棋で、最後に相手の玉の前に歩を打って詰んだら、「打ち歩詰めのため、あなたの負けです」と表示されたので、「なんだそれ?」と思い、検索して調べたら、歩を打って玉を詰めるのは「禁じ手」で、これをやると反則負けになるという。

あたしは「二歩」は知っていたけど、「打ち歩詰め」なんて初耳だった。将棋をやっている人なら知っていて当然で、野球で言えば「打者はバッターボックスから足を出して打ってはいけない」というレベルのルールだと思うけど、あたしは、初めて将棋を覚えてから2~30年、こんなルールがあることをぜんぜん知らなかった。それは、ちゃんと将棋のルールを知っている人と対局したことがほとんどなく、たまに気が向いた時にコンピューター将棋で遊んでいただけだからだと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしの将棋のレベルはこんなもんだから、当然のことながら戦法もほとんど知らない。あたしの遊んでいるコンピューター将棋は強さが10段階なんだけど、レベル4が飛車角落ちで、レベル5から上が平手戦になる。それで、平手戦で一番弱いレベル5なら、あたしの得意な「ゴキゲン中飛車」でガンガン攻めれば9割方は勝てるんだけど、レベル6になると相手の打ち方で2回に1回は「ゴキゲン中飛車」が使えなくなるので、「四間飛車」で時間を掛けて攻めるしかなくなり、あたしの勝率は7割くらいに落ちてしまう。

あたしは、この2種類の戦法しか知らないから、その上のレベル7になると、10回やっても2~3回しか勝てなくなり、レベル8では1回も勝てたことがない。もっと他の戦法をマスターしないと太刀打ちできないのは分かっているんだけど、あたしの脳みそは複雑すぎることを覚えるのに向いていないみたいで、なかなか覚えることができない。今、唯一の得意技と言ってもいい「ゴキゲン中飛車」にしても、今のようにサクサクと使えるようになるまでには1年以上も掛かっている。

だけど、最初にコンピューター将棋を始めたころは、駒の動かし方を知っていただけで、戦法なんて何も知らなかったから、飛車角落ちのレベル4でも、なかなか勝てなかった。あたしの脳みそでは、2手先くらいまで考えるのが精いっぱいだったから、先のことを考えずに、たくさん動けて便利な飛車と角で攻めて行くと、あっと言う間に取られてしまい、その飛車や角であたしが攻められてばかりだった。

それで、必死になって基本的な囲い方や飛車の振り方を勉強して、平手戦でも最低レベルなら何とか勝てるようになったんだけど、あたしとしては、もうこれだけでも楽しいから、取りあえずは満足している。飛車角落ちだと、いくら連戦連勝しても「ハンデをもらっている」という引け目があるから素直には喜べないけど、いくら最低レベルだとは言え、このあたしが平手戦で9割方は勝てるようになるなんて、これは凄いことなのだ。

今回の入院中には、藤井聡太四段が25連勝をして、あと3局勝てば、神谷広志八段が30年前に達成した「28連勝」という日本記録に並ぶというニュースがあった。そこで、あたしは、あたしでも9割方は勝てるコンピューター将棋のレベル5の平手戦で藤井四段の連勝記録を破ろうと思い、病院のベッドで対局を始めた。

あたしの「9割方は勝てる」というのは、別に勝ち負けにこだわらないで遊んでいるからだ。たとえば、手持ちの駒で簡単に詰むことができる状態になっても、手持ちの駒を使わずに、盤面にある駒だけで詰むように差してみたりしているため、うっかりミスで負けてしまうことがあるのだ。だから、こうした「お遊び」をしないで差せば、ほとんど負けることはない。

そして、あたしは、5連勝、10連勝、15連勝と勝ち続け、ついに藤井四段の当時の25連勝に並び、さらに勝ち続け、ついに30連勝を達成したのだ!これで、あたしが日本新記録を樹立したことになる!‥‥なんて遊んでいるうちに、体調も回復して、やっと退院できたというワケだ。


‥‥そんなワケで、先日まで「打ち歩詰め」も知らなかったドシロートのあたしのコンピューター将棋の連勝記録と、大天才の藤井四段のちゃんとした公式戦での連勝記録を比較することなんてできないけど、藤井四段は、この他にも、AbemaTVで行なわれた非公式戦「炎の七番勝負」で、羽生善治三冠を破っているのだ。

羽生善治三冠と言えば、絶対王者であり、現役では日本一の棋士だ。しばらく前のTBSラジオ「日曜サンデー」で、爆笑問題の田中さんが羽生三冠と将棋対決をした時の話をしていたけど、田中さんの陣地にはすべての駒が並んでいるのに対して、羽生三冠の陣地には玉ひとつだけで他の駒は何もなく、手に歩を4枚持っているだけ。田中さんは「いくら何でも、これじゃあ自分が勝ってしまうかもしれない。そうしたら番組的にまずいことになるな」と思ったそうだ。だけど、対局が始まったら、あっと言う間に負けてしまったという。

いくらシロートとは言っても、すべての駒を持っている相手に対して、自分は玉ひとつだけで、手に歩を4枚持っているだけで簡単に勝ってしまうなんて、あまりにも凄すぎる。そして、そんな羽生三冠を平手戦で破ってしまった藤井四段の凄さと言ったら、思わずクリアファイルを買ってしまいそうになるほどの破壊力だ。まだ14歳なのに、一体どうしたらこんなに凄くなれるのだろうか?

藤井聡太四段は、5歳の時におばあちゃんから将棋を教わったそうだ。それから将棋に夢中になり、2011年には「全国小学生倉敷王将戦」の低学年の部で優勝したという。小学生の時からずっと将棋に夢中で、テレビはほとんど観ていないため、知っている芸能人はタモリと和田アキ子の2人だけだと言う。小学校の時に同級生たちが志村けんのテレビ番組の話題で盛り上がっていた時に、「志村けんって誰?歴史上の人物?」と聞いて、同級生たちを呆れさせたという。

中学2年生の男の子と言えば、普通はAKBだの乃木坂だのとアイドルに夢中になっている年齢だと思うし、夢中になっていなくても、こうしたアイドルを始め、お笑い芸人など、多くの芸能人の名前を知っているだろう。それが、タモリと和田アキ子の2人だけしか知らないなんて、逆に凄いと思った。だって、たとえテレビを観ない生活をしていたとしても、普通に生きていれば、いろいろな方面から必要としない情報が入ってくるため、知らず知らずのうちに、人気のアイドルやお笑い芸人などを知ることになるからだ。

あたしの場合、テレビのない生活を始めて5年目なので、今、インターネットでテレビのバラエティー番組などを観ると、5年以上前からテレビによく出ていたお笑い芸人やタレントなら分かるけど、ここ5年以内にテレビに出るようになったお笑い芸人やタレントは、ほとんど分からない。でも、ラジオは聴いているし、雑誌も読んでいるし、何よりもインターネットで情報収集をしているから、詳細までは知らなくても、顔と名前くらいは分かる芸能人がたくさんいる。

でも、もしもあたしが将棋に夢中で、将棋以外のことにはまったく興味を持たなかったとしたら、テレビよりもラジオよりも将棋を優先するだろうし、雑誌は将棋雑誌しか読まないだろうし、インターネットも将棋のためにしか使わないと思う。そして、そんな生活を続けていたら、芸能界なんて最も「どうでもいい世界」になり、そこで生きている人たちなんて、別の惑星に住んでいる宇宙人みたいな存在になってしまうと思う。

だけど、あたしなんかがいくらテレビも観ずに将棋だけしていたとしても、それだけでプロになれるワケはないし、ましてや公式戦で連勝することなんてできるワケがない。藤井四段の場合は、きっと、生まれ持った天才的な才能と、それを上回るほどの努力があってのことだと思う。そして、まだ14歳だと思うと、ホントに末恐ろしくなってくる。


‥‥そんなワケで、今回、あたしが何よりも凄いと感じたのは、やっぱり藤井聡太四段の年齢だ。だって、5歳の時におばあちゃんから将棋を教わったということは、藤井四段は、将棋と出会ってから、まだ9年しか経っていないのだ。それなのに、プロになったのも凄いけど、このブログを書いている時点で公式戦で無敗の26連勝で、日本一の羽生三冠にも勝ってしまっただなんて、ちょっと考えられない。ちなみに、羽生三冠は、小学1年生の時に将棋を始めて、15歳の中学3年生でプロ棋士になったので、プロになるまでの年月はほとんど同じだ。だから、このまま藤井四段が成長して行けば、羽生三冠が達成した「竜王戦」「名人戦」「王位戦」「王座戦」「棋王戦」「王将戦」「棋聖戦」の「七冠独占」を超えて、新しくタイトル戦に格上げされた「叡王(えいおう)戦」も制して、史上初の「八冠独占」も夢じゃないと思う今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ よかったら応援のクリックをポチッとお願いします!
  ↓

|

« 2017年5月 | トップページ | 2017年7月 »