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2018.01.01

明けましておめでとうございます♪

皆さま、明けましておめでとうございます♪

今年も「歳旦三つ物」を詠みました。


歳旦三つ物

初東風の犬吠埼を撫でゆけり
雑煮の椀へ差しこむ朝日
豆の花色それぞれの未来みて

きっこ


俳句では本来、自分の句を自分で解説することは野暮なのでNGなのですが、俳句を勉強していないと意味の分からない言葉や言い回しもありますので、今年も簡単に説明させていただきます。

まず、最初の五七五の発句の「初東風(はつごち)」は、年が改まってから初めて吹く東風のことで、新年の季語です。「犬吠埼(いぬぼうざき)」は、千葉県銚子市にある関東最東端の岬で、平地では日本で一番早く日の出が見られる場所です。ちなみに、こうした岬の多くは「崎」の文字を使いますが、犬吠埼は草木が生えていない土の剥き出しになった岬なので、土偏の「埼」の文字を使います。また、石がごろごろとしている岬の場合は、島根県の日御碕(ひのみさき)のように、石偏の「碕」の文字を使います。

あたしが最後に犬吠埼へ行ったのは、もう何年も前のことですが、銚子電鉄の犬吠駅から犬吠埼灯台まで、10分弱の道のりはずっと強風が吹いていて、やっとのことで灯台に到着すると、さらに激しい強風で、大変な思いをしました。その前に車で行った時にも強風が吹いていたため、犬吠埼と言うと「強風」を思い出してしまい、やわらかい東風のイメージはないのですが、お元日には、犬の頭を撫でるように、やわらかい東風が犬吠埼を撫でてほしいという気持ちを詠みました。

続いての七七の脇の「雑煮」は、説明は不要だと思いますが、これも新年の季語です。わざわざ「雑煮の椀」と詠んでいるのは、発句の「犬吠埼」を受けて、犬が「ワン」と吠えているという掛け言葉なのです。また、この「椀」という文字も、お茶碗のような陶磁器のものは石偏の「碗」を使い、金属製のものなら金偏の「鋺」を使います。この句は、お雑煮をいただくための木製の漆器なので木偏の「椀」の文字を使っています。犬吠埼の「埼」と雑煮の椀の「椀」、どちらも素材によって漢字の偏が変化するという点で、発句と脇とを呼応させました。

最後の五七五の第三は、「豆の花」が春の季語です。豆の花と言うと、主に白い花と赤い花を思い浮かべますが、赤い花でも、ピンクや紫掛かった赤、オレンジ色に近い赤など様々ですし、他にも、黄色や青など、豆の品種によってたくさんの色があります。たとえば、同じ「えんどう豆」でも、「青えんどう」は白い花が咲き、「赤えんどう」は赤い花が咲きます。そして、同じ「青えんどう」でも、莢(さや)の中の種子が成長しきらないうちに摘んだものは、莢ごと茹でて食べられる「さやえんどう」になり、もう少し成長した段階で摘んだものが「グリンピース」になり、完全に成熟させてから摘んだものが「青えんどう豆」になるのです。

この句は、同じ豆の花でも、それぞれに違った色があり、それぞれに違った豆になる、ということを詠みました。発句と脇の世界から大きく飛躍することが第三の基本ですが、ここでは、大きく飛躍しつつ、「埼」や「椀」の偏の流れを汲み、「色それぞれ」という個性を強調しました。同じ人間でも、同じ日本人でも、十人十色であり、ひとりひとりにそれぞれの未来があるのだから、ひとりでも多くの人が幸せになれる一年になってほしい、という思いを込めました。


‥‥そんなワケで、昨年は、メルマガ『ゆっこ&きっこの言いたい放題 MAX!』の原稿が忙しくて、このブログの更新が後回しになっていましたが、昨年11月にメルマガをリニューアルし、少し時間に余裕が持てるようになったので、今年はブログの更新頻度を上げて行きたいと思っています。皆さま、今年も一年、「きっこのブログ」をよろしくお願いいたします♪

きっこ拝


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