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2018.02.11

サンダル行進曲

ここんとこ、あまりにも寒い日が続いてるけど、あたしの場合、特に足の指先が冷えちゃうので、自宅では普通の靴下じゃ耐えられなくなって、毛糸の靴下を履くようにしてた。だけど、それでも辛くなってきたので、とうとう毛糸の靴下を2枚重ねで履くようになった。もちろん、仕事に行く時は、靴に合わせてストッキングにしたりしてるけど、自宅にいる時は、寝る時も毛糸の靴下の2枚重ねが日常になった。

で、先日のこと、精米したお米がなくなってしまい、晩ごはんの前に玄米を持って近所の無料精米所へ行ってこなきゃならなくなった時のこと、いつものように1キロほどの玄米をビニール袋に入れて玄関へ行き、靴を履こうとした時に、毛糸の靴下の2枚重ねだったということに気づいたのだ。原チャリで片道10分ほどなので、そんなには遠くはないけど、とにかく原チャリは寒いから、靴はブーツを履いて行きたい。でも、毛糸の靴下じゃブーツは履けないから、靴下を履き換えなきゃならないのだ。

あたしは、サイズがオーバーでカポカポしてる靴が大嫌いなので、ブーツだけでなく、レインブーツもスニーカーもみんなサイズがピッタリで、どれを履くにしても薄い靴下1枚かストッキングじゃなきゃ履くことができない。だけど、晩ごはんの支度をするまで1時間くらいしかないので、サッサと無料精米所へ行ってきたい。それに、時間的な問題だけじゃなくて、靴下を履き換えて出かけたら、帰ってきてから、また毛糸の靴下に履き換えなきゃならないので、ものすごくメンドクサイヤ人だ。そこで、あたしは、毛糸の靴下の2枚重ねでも履ける唯一の靴、バッタモンのクロックスを履いて行ってくることにした今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、クロックスにもいろんなタイプの靴があるので、あたしの言いたいアレのことは、正確には「クロックスのクロッグ」と言うんだけど、ようするに、あの気軽に突っかけて履くことができるサンダルのことだ。本物のクロックスは2000円とか3000円とかするけど、あたしのは350円で買ったバッタモンで、外に洗濯物を干しに行ったりする時に突っかけるサンダルとして愛用してる。サイズがちょっと大きいけど、このタイプのサンダルは、脱げないようにするバンドみたいのが付いてて、原チャリに乗るとかの「ここ一番」の時には、そのバンドを後ろに回してカカトを押さえるようにできるから便利なのだ。

そして、バッタモンのクロックスを履いて外に出たあたしは、原チャリを停めてある裏庭に行こうとしたんだけど、裏庭に行くには、遠回りになるけど広くて舗装してある表の私道を使うか、距離は短くて一直線で行けるけど泥だらけの家の脇の日陰の通路を使うしかない。で、あたしは、当然のことながら、最短距離で行ける日陰の通路を使おうとしたら、まったく日の当たらない日陰なので、数日前に降った雪が凍って、細い通路を全面的に覆ってた。でも、雪の厚みは10センチくらいしかなかったので、あたしは、特に気にもせずに雪の上を進んだ。

そしたら、数歩目に、右足がズボッとカカトまで雪に埋まってしまい、反射的に足を上げたんだけど、右足が全体的にビショビショに濡れてしまったのだ。その上の雪が凍ってたから分からなかったんだけど、その部分だけ雪の下の土が凹んでて、雪が解けた冷たい水が溜まっていたのだ。バッタモンのクロックスは、それなりにソールに厚みがあるんだけど、前のほうの爪先のカバーの部分にはオシャレな穴がたくさん開いてるし、サイドには何のカバーもないから、あたしは一瞬で足を上げたんだけど、毛糸の2枚重ねの靴下まで濡れてしまった。

だけど、ここでいったん家に戻って、靴下を脱いで足を拭いて別の靴下に履き換えるなんて、とてもじゃないけどメンドクサイヤ人なので、「ええい!このまま行っちゃえ!」って思い、原チャリに乗って無料精米所へと向かった。でも、そしたら、スタートしてから1分もしないうちに右足が氷のように冷たくなってきて、ジョジョに奇妙に後悔の波が押し寄せてきた。だからと言って、ここまできてから戻るワケにも行かないので、あたしは、なるべく右足に風が当たらないように内マタで原チャリを飛ばし、玄米を精米して帰ってきた。

やっとのことで戻ってきたあたしは、とにかく大急ぎで右の靴下を脱いで、タオルで足を拭いて、左足に履いてた2枚の毛糸の靴下を1枚、右足に履いた。それから、まだ内側が濡れてたバッタモンのクロックスを拭いて、右足に履いてた毛糸の靴下2枚とタオルを洗濯機に放り込んでから、取りあえずコタツに入って足を温めた。これで、足の冷たさは何とか収まったんだけど、問題は、洗濯機に放り込んだ2枚の靴下と、今、左右の足に履いてる靴下だ。まったく同じ毛糸の靴下を2枚重ねで履いてたのならいいんだけど、あたしは、くるぶしの上まである毛糸の靴下を左右の足に履いた上で、くるぶしまでの短めの毛糸の靴下をその上から履いてたのだ。

つまり、今のあたしの状況は、左足にくるぶしの上まである毛糸の靴下、右足にくるぶしまでの短めの毛糸の靴下というスタイルで、洗濯機の中にも、長い靴下と短い靴下が片方ずつ放り込んであるのだ。これまで、何度か書いたことがあるけど、あたしは、左右非対称が大嫌いで、アシンメトリーのものを身に付けてると落ち着かない。前髪パッツンのボブにしてるのも、左右どちらかに流すヘアスタイルが落ち着かないからで、左右の靴下が違うなんてシャレにならない。

そこで、あたしは、今、履いてる靴下も、ぜんぜん汚れてないけど、取りあえず足も温まったことだし、脱いで洗濯機に放り込み、新しい靴下を持ってきて履き換えた。でも、毛糸の靴下は洗濯機に放り込んだ2足しか持ってないから、あんまり温かくない普通の靴下だ。それでも、左右が違うアシンメトリーの毛糸の靴下を履いてるという精神的に不健康な状況よりは、いくらかマシだからだ。

ここまでの流れを振り返ってみると、そもそもの話、一番最初の家を出る時点で、メンドクサイヤ人だなどと言わずに靴下を履き換え、ブーツを履いて出かけていれば何の問題も起こらなかったのだ。靴下を履き換えるという1~2分の手間を面倒くさがった結果、自分も辛い思いをした上に、洗濯物まで増やしてしまい、靴下を履き換える何倍も面倒くさいことになってしまったのだ。

つーか、結果的に靴下を履き換えたんだから、これを最初にやってれば、辛い思いも面倒くさい思いもしなかった上に、今は帰ってきてから履き換えた毛糸の靴下の2枚重ねでポカポカと温かかったのだ。それなのに、この順番を間違えてしまったために、今夜はあんまり温かくない普通の靴下で過ごさなきゃならない。つまり、これは、ここで終わった話じゃなくて、この後も悪影響があるってワケだ。そして、実際にも、この日の夜は、お布団に入ってから、湯たんぽのパワーを借りないと爪先が冷たくて眠れなかった。


‥‥そんなワケで、今回のあたしの失敗の原因は、靴下を履き換えることを面倒くさがったことだけど、それだけじゃなくて、バッタモンのクロックスを履いたという点にもある。もしも、バッタモンのクロックスの爪先のカバーの部分に、あのオシャレな穴がいくつも開いてなかったら、たとえ、同じように雪を踏み抜いて水溜りに右足を突っ込んだとしても、サイドから少しだけ水が入ってきただけで、爪先までは濡れなかったからだ。だけど、もしも、あの穴がなかったら、夏に海や川に行った時に、そのまま水の中にジャブジャブと入って行ったら、爪先のカバーの部分に水が溜まって、たぶん、歩きにくくなると思う。そう、あの穴って、単に風通しを良くするために開けてあるんじゃなくて、中に入った水を外に出すための穴でもあるのだ。

その上、ソールはそれなりに滑らない形状になってるから、濡れた路面でも足が滑ることがあまりない。そのため、釣りをする人たちに愛用されてるし、特に、船やボートに乗ってデッキの上から釣りをする人たちに愛用されてるのだ。夏の釣りと言えば、昔はビーチサンダル、通称「ビーサン」が多かったけど、ビーサンはすぐに脱げちゃうし、ソールは滑る。その上、ずっと履いてると、鼻緒の部分で足の親指と人差し指の間が擦れて痛くなってくる。

でも、あたしは昔から疑問なんだけど、何でアレを「ビーチサンダル」って呼ぶんだろう?あたしの認識だと、鼻緒のある履き物は「下駄(げた)」か「草履(ぞうり)」であって、サンダルとは違う。だから、あたしが子どものころは、アレのことは「ゴム草履」と呼んでいた。鼻緒があるんだから「草履」で、それがゴムで出来てるんだから「ゴム草履」、どこからどう見ても完璧な呼び名だ。それなのに、いつの間にか「ビーチサンダル」と呼ばれるようになってしまった。

そもそも、サンダルって、サザエさんが近所に買い物に行く時に突っかけてる木で出来たサンダルのことだったし、その進化形が、お父さんが履く「便所サンダル」だった。あの、茶色とかエンジ色とかの地味な単色のゴムで出来たサンダルで、高校の運動部が夏合宿で使う民宿の共同トイレとかに並んでたことから「便所サンダル」と呼ばれるようになった。特徴としては、足の裏が当たる部分がイボイボになってて、特に土踏まずの部分のイボイボの高さが高かったりして、履いて歩くと足の裏のツボを刺激するような工夫が凝らされてるけど、実際には足の裏が痛いだけで何の意味もなかったりする。

こうした便所サンダルは、地方の国道沿いにある靴の量販店とかに行くと、だいたい2~300円くらいで山積みになってて、あたしが愛用してるバッタモンのクロックスが、そのちょっと上のランクだったりする。でも、便所サンダルでも、ゴムよりもちょっと良さそうな合皮っぽい素材を使ってたりして、ソールもしっかりしてそうな物だと、中には1000円前後の高級品もあるし、そういうのになると、ポップに「紳士サンダル」とか「スポーツサンダル」とかって書いてあるから、もはや「便所サンダル」とは一線を画してるんだと思う。

ま、その辺のことはともかくとして、あたしは、靴の中でサンダルほどピンキリの物はないと思ってる。だって、量販店に行けば、下は200円くらいから並んでるのに、あたしの大好きなクリスチャン・ルブタンやマロノ・ブラニク、ジミー・チュウなどの高級ブランドのサンダルになると、安くても7~8万円で、あたしの欲しいシリーズは13万円前後もするからだ。ジミー・チュウの13万円のサンダルを買うお金があれば、量販店の200円の便所サンダルなら650足も買えちゃうのだ。もちろん、どちらが欲しいかと聞かれたら、あたしは、0.01秒で「ジミー・チュウ!」と答えるけど。


‥‥そんなワケで、せっかく、あたしの大好きなブランド名が出たから、ここで、レディースシューズにおける「サンダル」と「ミュール」の定義を説明しておこうと思う。男性でも、レディースの「パンプス」と「サンダル」の違いくらいは何となく分かると思うけど、「サンダル」と「ミュール」の違いは、女性でもハッキリと分かっていない人もいるからだ。

まず、「サンダル」は、ギリシャ語の「sndalion」が語源で、風通しの良い履き物のことだ。だけど、古代ギリシャを舞台にした映画とかで、屈強な男たちがふくらはぎくらいまで革のバンドを巻き付けた格闘用の「グラディエーターサンダル」を履いて戦ってるのを見れば分かるように、もともとはオシャレとはかけ離れた履き物で、激しい戦いの中でも「脱げないこと」が重要だった。だから、オシャレな履き物となった現代でも、この「脱げないこと」という主目的は継承されていて、現代のレディースサンダルには、「カカト部分がバンド等で固定できる履き物」という定義がある。

一方、「ミュール」は、フランス語の「mule」が語源で、もともとは寝室などで使う室内用のスリッパだった。これが、だんだんにオシャレに進化して、外出用の履き物へと変わって行ったのだから、機能的に言えば「外出用スリッパ」と呼ぶことができる。スリッパは、ご存知の通り、爪先をカバー部分に突っかけるだけで、カカトのほうはカパカパと自由になってる。これが「ミュール」にも受け継がれてて、カカトを固定する「サンダル」との大きな違いなのだ。

ようするに、爪先だけでなくカカト部分もバンドなどで固定された脱げにくい履き物が「サンダル」であり、爪先部分だけしか固定されておらずカカト部分がカパカバしている脱げやすい履き物が「ミュール」というワケだ。だから、あたしの愛用してるバッタモンのクロックスは、そのまま突っかけて履けば「ミュール」であり、バンドを後ろに倒してカカトを固定するスタイルにして履けば「サンダル」ということになる。もしも、第三形態として、サイドの部分もせり上がってきて「パンプス」にも変身するのなら、まさしく「靴のゲッターロボ」と呼んでも過言ではないだろう。

そして、この「サンダル」と「ミュール」の定義を踏まえれば、「ゴム草履」のことを「ビーチサンダル」と呼ぶのは、さらにおかしくなってくる。さっき、あたしが疑問を呈した「鼻緒うんぬん」を置いておくとしても、カカト部分が固定できずにカパカパしてる時点で、これは、どう考えても「サンダル」じゃなくて「ミュール」だからだ。どうしても独自の呼び名を付けたいのなら、せめて「ビーチミュール」と呼ばなくては正確性に欠けてしまう。


‥‥そんなワケで、この「サンダル」と「ミュール」の違いだけど、現実的には、過払い金を返還して欲しくなるようなグレーゾーンの表現も多い。たとえば、ヒールの高いオシャレなミュールの中には、まったく同じデザインのミュールのカカト部分に長いリボンが付いていて、履いた後にそのリボンを足首に巻き付けて可愛く結ぶタイプの物がある。まったく同じデザインでも、こっちはリボンによってカカト部分を固定できるんだから、定義としては「サンダル」に分類されなきゃおかしい。だけど、この商品には「ひも付きミュール」と書かれてたりする。そして、このケースとは逆に、カカトが固定できない普通のミュールなのに、「バックレス・サンダル」と書かれてる場合もある。「カカトを固定するバンド等のないサンダル」って意味らしいけど、だ~か~ら~、それを「ミュール」って呼ぶんだろが!‥‥って思っちゃう。ま、どちらにしても、あたしが買えるのは「ピンからキリまで」の「キリ」のほうオンリーなので、この際、呼び名よりも機能を優先して、次もバッタモンのクロックスを色違いで買おうと思ってる今日この頃なのだ(笑)


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