暑さ対策と節約アイス
言いたかないけど暑い!とにかく暑い!シャレにならないほど暑い!もはや「暑い」じゃなくて「熱い」という漢字を使いたくなるほど暑い!さらに言えば「あ」にも「つ」にも「い」にも濁点をつけて「あ゛づ い゛ーーーー!!」と叫びたくなるほど暑い!
全国的には、埼玉県の熊谷市と岐阜県の多治見市と高知県の四万十市が「暑さ日本一」を競っていて、7月23日には埼玉県の熊谷市が観測史上最高の「41.1℃」を記録して、これまで日本一だった高知県の四万十市の「41.0℃」を破ったとか報じられたし、東京都の青梅市でも「40.8℃」を記録した。だけど、こんなのは涼しい百葉箱の中の話であって、エアコンのない我が家では、連日、室内の温度計が「50℃」を超えている。
富山県の射水市では、路面電車が脱線事故を起こし、幸いにも乗客乗員にケガ人は出なかったそうだけど、調べてみたら、あまりの暑さで線路が変形していて、それが脱線の原因だったという。他にも、羽田空港ではあまりの暑さで滑走路の表面のアスファルトが剥がれて穴が開き、4時間にわたって滑走路が閉鎖されたそうだし、京都の祇園祭では目玉の「花傘巡行」が、あまりの暑さのために中止になった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、とにかく今夏の暑さは異常で、少なくとも、あたしが生まれてから今までの45年間では、一番暑い。ラジオを聴いていると、いろんな気象予報士が「今年の夏は50年に一度の暑さです」とか「100年ぶりの暑さです」とかテキトーなことを言っているけど、こないだ、TBS「スタンバイ」で、ベテラン気象予報士の森田正光さんが、こんなことを言っていた。
「有史以来、日本の夏が最も暑かったのは平安時代から鎌倉時代に掛けてですが、今年の夏の暑さは、その当時に匹敵するほどです。つまり、1000年ぶりの暑さなのです」
サスガは森田さん、テキトーなことを言うにしてもスケールがデカいよね(笑)‥‥なんてことも思いつつ、7月中旬から続いている全国的な猛暑は留まることを知らず、7月16日から29日までの2週間だけで、熱中症などで救急搬送された人は全国で3万6368人、死者は104人と報じられた。こんなにたくさんの人が実際に亡くなっているのだから、「死ぬほど暑い!」なんて言ったら不謹慎かもしれないけど、エアコンのない家で生活しているあたしは、マジで死ぬんじゃないかと思うほどの暑さに苦しんでいる。
風がある日なら、家中の窓を開けて風を通せば、室内の温度は外と同じくらいになるから、まあまあ何とか過ごすことはできる。でも、風がまったくない日だと、室内の温度はどんどん上昇して、お昼過ぎには50℃を超えるから、何もしないで座っているだけでも汗が止まらなくなる。そして、我が家の唯一の暑さ対策家電である扇風機をつけると、まるでドライヤーのような熱風が襲ってくるので、余計に暑くなる。
結局、あまりにも暑くて自宅にいられなくなり、盗んだバイク‥‥じゃなくて、ちゃんとお金を払って買った中古のバイクで走り出したら、あたしのヘルメットってフルフェイスだし、色が黒だから、炎天下を走るとヘルメットの中がサウナみたいに暑くなった。それで、中に風を入れようと思ってシールドを全開にしたら、顔面に当たるのはやっぱり熱風!
自宅で扇風機をつけても熱風!原チャリで走ってフルフェイスのシールドを開けても熱風!せめて情熱的な熱風がセレナーデのように流れてくるのならともかく、暴力的な熱風がビブラートのように波状攻撃で襲い掛かってくるもんだから、まるで背中にしょった薪(たきぎ)にマッチで火を点けられたように‥‥って、ナニゲに「近藤真彦しばり」のネタを散りばめつつ、あたしはUターンして自宅へ戻った。
すると、母さんが「あまりにも暑くて脳みそが湯豆腐になりそう!」と言って、冷たいお茶を魔法瓶に入れて、読みかけの小説を持って、電動アシスト自転車で公民館へ涼みに行ってしまった。公民館のロビーにはゆったり座れるソファーがあって、エアコンも効いていて涼しいのだ。そこで、あたしは、「母さんが湯豆腐なら、あたしは冷やっこになろう!」と思い、湯舟に水を張って、お風呂のフタを1枚だけ渡し、その上にノートPCを置いて、水風呂に浸かりながら原稿打ちの内職を始めた。
‥‥そんなワケで、扇風機も役に立たなくなってしまった今、我が家で唯一の「暑さ対策」と言うと、この「水風呂」しかない。だけど、どんなに暑いと言っても、水風呂に浸かっていられるのは30分がいいとこで、それ以上になると体が冷えてしまう。そして、水風呂から出ると、しばらくは涼しいんだけど、小一時間もすると、また暑くなってくる。つまり、我が家で快適に暮らすためには、水風呂30分→部屋1時間→水風呂30分→部屋1時間→水風呂30分‥‥というローテーションを続けるしかないのだ。
でも、こんなことをしていたら絶対に体調を崩してしまうから、実際には、水風呂に浸かるのは「1日に1回」だけにして、あとは湯舟の中にスツールを置いて腰掛けて、両足だけを水に浸けている。これでも冷えた血液が全身を回るから涼しくなるし、何よりも長時間、このままでいられるのだ。
そして、あたしのもうひとつの「暑さ対策」が、アイスだ。あたしは、ガリガリ君のコーラ味が大好きなので、去年までは、スーパーで「ガリガリ君、どれでも5本で300円」とかの時に、コーラ味ばかり5本買ってきて、お風呂あがりに食べたりしていた。だけど、今年の夏の暑さはハンパないから、ガリガリ君1本くらいじゃ涼しくならない。涼しくなるためには、最低でも2本は必要だ。その上、室温が50℃もあるから、のんびり食べていたら溶けてしまう。冷凍庫から出したら、ソッコーで食べなきゃならない。
ガリガリ君て、普通にコンビニとかで買うと70円だから、2本食べたら140円になってしまう。まあ、週に一度くらいならいいけど、毎日2本ずつ食べていたら、1週間で980円、ほぼ1000円だ。普段の食事ですら「1食100円」の予算で自炊しているあたし的には、これは大きすぎる。
そこで、今年の夏からあたしが始めたのが、1リットルの紙パックのジュース類をそのまま冷凍庫で凍らせて、アイスピックでガシガシと砕いて食べるという方式だ。スーパーに行けば、1リットルの紙パックのジュースは安い物が98円で買えるし、賞味期限が残り少なくて割引シールが貼ってあれば言うことなしだ。ガリガリ君は1本が110mlなので、1リットルのジュースを凍らせれば約9倍の量になる。つまり、ガリガリ君と同じ量に換算すると、1本ぶんが約11円ということになる。
1リットルの紙パックのジュースと言ってもいろいろあるけど、あたしのオススメは、コンビニとかでも98円か100円で売られている「みかん水」とか「ぶどう水」とかのシリーズだ。あれって最初から薄味なので、凍らせたものをたくさん食べても甘さで喉が渇いたりしないし、凍らせると何故だか味の濃い部分と薄い部分ができるので、同じ味のものを食べ続けてもメリハリがあって飽きがこない。そして、何よりも嬉しいのが「カロリーゼロ」という点だ。
ガリガリ君はもともと低カロリーで、代表的なソーダ味が1本70キロカロリー、あたしの好きなコーラ味なんて45キロカロリーしかない。他の味もみんな100キロカロリー以下なので、ダイエット中の人でも気にせずに食べることができる。明治エッセルのスーパーカップのバニラが1個374キロカロリーなので、その差は歴然だろう。だけど、そんな低カロリーなガリガリ君でも、毎日2個ずつ食べ続けたら、合計すればそれなりのカロリーになってしまう。でも、「みかん水」や「ぶどう水」を凍らせたものなら、値段も約7分の1になる上に、「カロリーゼロ」だからいくらでも食べられるのだ。
そして、紙パックのまま凍らせれば、狭い冷凍庫の中でも場所を取らない。あたしも最初は製氷皿を使って凍らせたんだけど、そうすると一度に大量に作れないし、製氷皿を洗わなきゃならないし、いろいろと手間が掛かる。そこで、紙パックのまま横向きに冷凍庫に入れて凍らせて、カチカチに凍ったら上部を全開にしてアイスピックでガシガシと砕いて食べて、ある程度、減ったら、アイスピックが使いにくくなるから紙パックの上部をハサミで切って背を低くする‥‥という方式にしたのだ。
「みかん水」と「ぶどう水」と「もも水」を凍らせて、アイスピックでガシガシと砕いてガラスの器に3種類を盛ると、見た目にも涼やかだし、いろんな味が楽しめる。こうすると、貧乏くさかった「暑さ対策」が、一気にインスタ映えすること間違いなしだ(笑)
それから、もうひとつ、あたしのオススメは、コーヒー牛乳やイチゴ牛乳だ。コーヒー牛乳やイチゴ牛乳の1リットルの紙パックは、コンビニとかで買うと150円くらいしちゃうし、スーパーでも128円とかする場合もあるけど、OKストアみたいな安売りスーパーに行けば98円で買える。これらは、「みかん水」と同じようにそのまま凍らせてもいいんだけど、冷凍庫に横向きに入れて、3~4時間経ったら一度、様子を見て、紙パックが全体的に膨らみかけていたら「凍り始めている状態」なので、ここで一度、シャカシャカと振る。そして、完全に凍るまで、これを何度か繰り返すと、空気の混じった状態で凍るのでシャーベット状になり、コーヒー牛乳は「パピコ」のコーヒー味とソックリになり、イチゴ牛乳は「シャービック」のイチゴ味とソックリになる。
あと、ミルクティーもなかなか美味しい。だけど、これらは「みかん水」と違ってカロリーがあるから、それなりに考えて食べないといけない。ちなみに、コーヒー牛乳は1リットルで約500キロカロリーなので、ガリガリ君と同じくらいのカロリーがある。それでも、バニラのアイスを食べるよりは遥かに低カロリーなので、それほど神経質になる必要はない。
それから、これは番外編なんだけど、あたしは凍らせたトマトジュースも大好きだ。トマトジュースは、たいてい、900mlか720mlのペットボトルに入っているので、このまま凍らせることはできないから、あたしは、お豆腐のパックとかを使って凍らせて、これをアイスピックで砕いて食べている。いつも飲んでいるトマトジュースは「無塩」だけど、凍らせて食べる場合はお塩が入っているほうが美味しいし、塩分も摂取できるから「暑さ対策」としては一石二鳥だ。ただし、一番安い伊藤園のトマトジュースでも900mlで150円近くするから、そんなに頻繁には楽しめない。
‥‥そんなワケで、この8月から、またまた値上げラッシュが始まった。電気料金とガス料金は電力大手10社と都市ガス大手4社すべてが値上げしたし、我が家のプロパンガスも「今月から基本料金を400円値上げします」という通知がきた。他にも、ガソリンも高騰が続いているし、あたしには関係ないけど国際線の燃料サーチャージも引き上げられた。70歳以上の高齢者の医療費の自己負担額も引き上げられたし、メーカーによってはチーズ類やサバ缶なども順次、値上げされていく。こんな状況だから、この異常な暑さがいつまで続くのか分からないけど、「暑さ対策」と言えどもアイス1本でも節約して、なるべく安上がりになるように工夫しなきゃならない。何しろ、あたしたち庶民は、ガリガリ君まで自分の財布からお金を出さずに政務活動費で買っている安倍晋三首相のような特権階級じゃないので、日々の小さな節約を続けないと暑い夏を乗り切ることができないと思った今日この頃なのだ。
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